Nintendo Switch 2では遊んでいないけど、Nintendo Switch 2で遊べるソフトを簡易レビュー(発売おめでとう)




 Nintendo Switch 1の時代、前のブログに

・Nintendo Switchで今まで遊んだ全ソフトを簡易レビュー
・Nintendo Switchでは遊んでいないソフトを簡易レビュー

という2つの記事を1年に1回書いていました。


 元々「Nintendo Switchで遊んだゲームを全部まとめてレビューしておきたいな」と前者の記事を始めたのですが……
 Steam等でゲームを遊ぶようになって&Nintendo Switchに過去の名作などがたくさん移植されるようになって、「私はNintendo Switch以外の機種で遊んだけど、Nintendo Switchでも遊べるゲームもまとめてレビューしておこうかな」と後者の記事を始めました。



 さて、そして時代はNintendo Switch 2の時代になります。
 Switch 2では基本的にSwitch 1のゲームが遊べるため、その2つの記事で紹介したゲームのほとんどが遊べるワケで……どうしようか考えた結果、両方の記事を統合して「私はNintendo Switch 2以外の機種で遊んだけど、Nintendo Switch 2でも遊べるゲームをまとめてレビュー」の記事を立ち上げることにしました。


 「遊んだのが昔すぎて覚えていないゲーム」とか「もう起動する環境がなくてスクショのないゲーム」もたくさんありますが、裏レビュー記事として軽い気持ちで読んでもらえるとありがたいです。

アスタブリード
あつまれ どうぶつの森
あつまれ どうぶつの森 ハッピーホームパラダイス
ANIMAL WELL New!
ABZÛ

Among Us
Ultimate Chicken Horse
アルティメット フィッシング シミュレータ New!

inbento New!


ゼルダの伝説 夢をみる島 New!

FINAL FANTASY New!






OneShot: World Machine Edition
1-2-Switch


 前の2つの記事からは、Switch2の本体サイズが変わったために"対応していないタイトル"となってしまった『Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit』、Switch2が発売する前にサービスが終了してしまった『SUPER MARIO BROS. 35』『スーパーボンバーマンR オンライン』『PAC-MAN 99』、2年前に配信終了になっていた『マニュアル サミュエル ~死神との約束~』などを外しています。

 また、Nintendo Classicsという名称に統合された『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』『NINTENDO 64 Nintendo Switch Online』、ついでに『セガ メガドライブ for Nintendo Switch Online』も外しています。
 これは、もしこれらのタイトルをちゃんとレビューするなら「個別タイトル」で書いた方がイイなと思ったからです。いつか書きたいですが、やるとしたら私がNintendo Switch Onlineに入ったタイミングなので……Switch2を今年中に買えて、ゲームチャットが楽しかったらになると思います。


 Nintendo Switch(2)以外の機種でも遊べるものはなるべく記載してきたのですが、この機会に「流石にもう現行機とは言えないだろう」というものは記載しないようにレギュレーションを変えました。具体的には、Wii U、ニンテンドー3DS、プレイステーション3、プレイステーションVita、Xbox360あたりです。
 また、これは以前と変わらない方針なのですが、「日本のストアで販売していない」「日本語ローカライズされていない」ものは基本的には記載していません。悪しからず。

↓ice↓



◇ 『アーケードアーカイブス アイスクライマー』
 <Nintendo Switch
 <2Dジャンプアクション+2人協力プレイ>

<ファミリーコンピュータNintendo Switch Online版『アイスクライマー』より引用>

 「アーケードアーカイブス」はハムスターによる過去のアーケードゲームの復刻シリーズで、名前は似ているけどPS系のゲームアーカイブスとは無関係です。

 そのアーケードアーカイブスが、Nintendo Switchにのみですが「任天堂がアーケードゲームを出していた時期のソフト」を出してくれています。任天堂のファミコン以降のソフトはバーチャルコンソールその他で多数遊べたのだけど、アーケード版の復刻はほとんどしてくれなかったので「ありがとうハムスター」なんですね。


 『アイスクライマー』は1985年にファミコンとアーケードゲームで発売された2人協力アクションゲームです。アーケード版は『VS.アイスクライマー』という名前だったのだけど、アケアカのタイトルでは『VS.』の部分は外れていますね。1ステージごとにステージセレクトを行うなど、細かい仕様はファミコン版とは随分とちがっているそうです。

 私が遊んだのはWiiのバーチャルコンソール「ファミリーコンピュータNintendo Switch Online」のファミコン版の方。
 2人協力プレイが出来るのだけど、元祖「友情破壊ゲー」と呼ばれています。癖のあるジャンプ(上方向には跳べるのだけど、横方向にはちょっとしか跳べない)に戸惑っている間に、相方に先に進まれると死んでしまったり、下からブロックを削られて落ちてしまったりします。

 そのハチャメチャ具合が、後ろで見ているだけの人も一緒になってゲラゲラ笑える古き良きゲームですね。「ファミリーコンピュータNintendo Classics」ならオンライン協力プレイで遊べるのだけど、オフラインで一緒に遊ぶ人がいるならアケアカ版もイイのかも知れない。

こういう人にはオススメ!
 みんなでゲラゲラ笑いながらゲームを遊ぶ機会のある人

こういう人にはオススメできない!
 破壊するほどの友情が最初からない人


(動画:元日から友達が遊びに来たので『アイスクライマー』を実況プレイ
(動画:【フレンドと一緒に】『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』のテスト配信(のアーカイブ)

↓ear↓



◇ 『アーケードアーカイブス イー・アル・カンフー』
 <Nintendo Switchプレイステーション4
 <2D格闘ゲーム(対人戦モードはなし)>

<ファミリーコンピュータNintendo Switch Online版『イー・アル・カンフー』より引用>

 元々は1985年に発売されたコナミのアーケードゲームで、対戦格闘ゲームの草分けの一つと言われています。ただし、CPU戦しかなくて、人間同士の対戦プレイはできません。

 アーケード版とほぼ同時期にMSX版も発売されていて、ファミコン版はその数ヶ月後にMSX版の移植として発売されました。私がプレイしたのは、このファミコン版です。1対1で敵と戦っていくゲームで、アーケード版は敵が11人いたのが、ファミコン版だと5人になっているので完全に別物ですね。

・1984年6月『空手道』(データイースト)
・1984年6月『カラテカ』(ブローダーバンド)
・1984年9月『対戦空手道 青春美少女編』(データイースト)
・1984年11月『アーバンチャンピオン』(任天堂)
・1984年12月『スパルタンX』(アイレム)
・1985年1月『イー・アル・カンフー』(コナミ)


 この時期、わずか1年の間に各社から「格闘ゲームの原型」とも言える作品がたくさん出ていたんですよね。

 『イー・アル・カンフー』にはガードも投げもありませんが、対戦相手が「飛び道具を撃ってくる敵」「リーチの長い敵」「ドスコイ頭突きをしてくる敵」などバラエティ豊かで、格闘ゲームが「対戦相手が様々な必殺技を使ってくる異種格闘技」となっていくきっかけの一つになっているんじゃないかと思います。

 ファミコン版は、空中攻撃やしゃがみ攻撃などをしっかり使えば(1周くらいなら)私でもクリアできる難易度になっていました。アーケード版は更に6人の敵がいるみたいですけど。

こういう人にはオススメ!
 格闘ゲームの歴史に興味がある人

こういう人にはオススメできない!
 格闘ゲームは対人戦じゃないと意味がないという人


↓ikki↓


◇ 『アーケードアーカイブス いっき』
 <Nintendo Switchプレイステーション4
 <2D見下ろしアクション>

<画像はNintendo Switch版『アーケードアーカイブス いっき』より引用>

 『いっき』は元々1985年7月にアーケード版が、1985年11月にファミコン版が発売されました。ファミコン版は『スーパーマリオブラザーズ』大ブームの頃に出たこともあってヒットした反面、「伝説のクソゲー」「パワーアップアイテムのはずの竹槍を取ると弱くなる」「一揆は2人でするものじゃない」とネタにされることが多い作品です。公式も自虐で言ったりしますからね……

 開発に関わったスタッフのインタビューによると、元々は「戦場を舞台にした兵士が銃を撃って戦うゲーム」だったそうです。

 西部劇モチーフの『シェリフ』(1979年、任天堂)、『ワイルドウエスタン』(1982年、タイトー)、戦場を1人で駆け抜ける戦争モチーフの『フロントライン』(1982年、タイトー)、『戦場の狼』(1985年、カプコン)と……この時代は「銃を撃つ兵士を主人公にしたゲーム」が人気ジャンルだったんですね。1980年代は映画の分野でも『ランボー』など、「1人の兵士が銃を持って戦うアクション映画」が人気ジャンルだった影響もあるんじゃないかと思います。

 そこからの差別化を図るため「主人公を農民に変えて百姓一揆にした」上に、照準をオート照準にして、『怒』(1986年、SNK)や『魂斗羅』(1987年、コナミ)に先駆けて「2人同時プレイ」も実現しました。このアーケード版は相当先進的だったし、今遊んでも普通に面白いんですね。

 ファミコン版は、アーケード版そのままの移植はできなかったため相当な劣化がされているのも確か。全8面→全4面に縮小され、コミカルなデモ画面はなくなり、小判の位置が分かるレーダーもなくなり、鎌を投げる時に動きが若干止まってしまうし、敵の出現モーションがなくなったので衝突死が起こりやすくなる等々……
 でも、「2人同時プレイ」と「自動照準」はアーケード版から引き継いでいるので、別に志の低い移植というワケでもないと思います。しっかりと原作の魅力を伝えようとしている作品です。パワーアップアイテムだった「竹槍」がパワーダウンアイテムになっているのもよくネタにされますが、それは「取らなければイイ」だけなんでそこばっかりネタにされるのはどうかなーと思います。

こういう人にはオススメ!
 今までエアプで「どうせクソゲーなんでしょ?」とか言っていた人

こういう人にはオススメできない!
 ファミコン版こそが至高だと言う人


(動画:『いっき』アーケード版とファミコン版を遊び比べてみる実況
↓excite↓


◇ 『アーケードアーカイブス エキサイトバイク』
 <Nintendo Switch
 <横スクロールレースゲーム+1人用専用(ディスクシステム版のみ2人対戦可能)>

<ファミリーコンピュータNintendo Switch Online版『エキサイトバイク』より引用>

 元は1984年に発売されたファミコン用のレースゲームです。レースゲームと言っても「カーブを曲がるコーナリング」はなく、横スクロールで進むので「位置取り」や「ジャンプの着地」なんかが重要なバイクゲームですね。

 ファミコン版は1人プレイしか出来ません。同年に稼働したアーケード版は『VS.エキサイトバイク』という名前なので、いかにも2人対戦が可能になったのか思いきや、こちらも1人用専用だったみたいです。ゲームカタログなんかにもアーケード版に2人対戦モードがあったと記されているのですが、調べてみても「アーケード版も1人用しかなかった」と書いている個人サイトが多く、今回のアーケードアーカイブス版も1人用しかありません。

 そして、ややこしいことにその後の1988年にアーケード版の移植『VS.エキサイトバイク』がディスクシステムで発売されて、こちらは2人対戦が追加されているんですね。任天堂がアーケード基盤に「VS.」なんて名前を付けるからややこしいことに!! ファミコン版、ディスクシステム版ともに「ファミリーコンピュータNintendo  Classics」で遊ぶことが出来るので、こちらはオンラインによる2人対戦も可能です。

・1984年ファミコン版『エキサイトバイク』
 ←
「ファミリーコンピュータNintendo Classics」で遊べる
・1984年アーケード版『VS.エキサイトバイク』
 ←『アーケードアーカイブス エキサイトバイク』という名前に変えてDL販売中
・1988年ファミコンディスクシステム版『VS.エキサイトバイク』
 ←「ファミリーコンピュータNintendo Classics」で遊べる(オンライン対戦も可能)


 私ずっとこのゲームがピンと来ていなかったのですが、このレビューを書くにあたって改めて「ファミリーコンピュータNintendo Switch Online」でファミコン版・ディスクシステム版を遊び直してみたところ……「Bボタンによるターボで加速してのジャンプの浮遊感」とか、それでいて「着地に失敗すると大きなタイムロスになる緊張感」が無茶苦茶面白かったです。流石の宮本茂ですよ(ちなみにBボタンによる加速やステージセレクト、横スクロールなど『スーパーマリオブラザーズ』へつながっている部分も多いゲームです)

 あと、これ……私ずっと誤解していたんですけど、1人用で遊んだ時のCPUは単なる障害物であって、アイツらが猛スピードで先に進んでも特に気にすることもありません。左側に書いてある目標タイム(↑のスクショなら3RD「1:24:00」ってやつ)を下回ればクリアで次のステージに進めるのです。それを知らないで何十年も「なんでCPUあんな速いんだよ!」ってブチぎれてました。

こういう人にはオススメ!
 1秒のタイムを縮めるのに熱くなれる人

こういう人にはオススメできない!
 レースゲームは競争相手との競り合いが面白いんだという人

↓gyaraxian↓




◇ 『アーケードアーカイブス ギャラクシアン』
 <Nintendo Switchプレイステーション4
 <画面固定2Dシューティングゲーム>

<画像はファミリーコンピュータ版『ギャラクシアン』より引用>

 1980年代以降のアーケードゲームを復刻するアーケードアーカイブスにて、(2025年5月現在)唯一の1970年代タイトルです(参照)。つまり、アケアカソフトの中でも最も古いゲーム! 
 ナムコのゲームとしても、1978年『ジービー 』、1979年8月『ボムビー』、1979年11月にこの『ギャラクシアン』と続くので、3本目のアーケードゲームです。『パックマン』(1980年5月~)よりも古い!

 私がプレイしたのは、ファミコン移植版です。
 『スペースインベーダー』タイプのゲームですが、インベーダーブームが収束してしまった後に大ヒットしてゲームセンター等の救世主となったゲームだそうです。
 「横移動しかできない」「弾は1度に1発ずつしか撃てない」インベーダーのシステムはそのままですが、更にブラッシュアップしてあります。敵のエイリアンが時間経過で、弾を撃ちながらこちらに飛んでくる要素が加わり―――この「近づいてきているタイミングで撃ち落とすと高得点」、「引きつけて撃った方が当てやすい(外すと衝突死のリスクもある)」、「至近距離で敵に当たれば、すぐに2発目の弾が撃てる」と、より“リスクとリターン”のかけひきが増したゲームデザインになっているのです。

 特に敵のボスエイリアンは、護衛エイリアンを2匹引き連れた状態で引き付けて、2匹の護衛→ボスの順に倒すと800点と最も高得点になってめっちゃ気持ちいい! これを狙うためにはボスも護衛もこっちに近づいてくるまで倒しちゃダメなので、隊列を組んでいるエイリアンも「なるべく青を殺して赤は残す」といった倒す順番も大事になってくるんですね。

 ただ敵を倒すだけではない奥深さのあるゲームです。大好き!

こういう人にはオススメ!
 黙々とスコアアップを目指すことに夢中になれる人

こういう人にはオススメできない!
 ステージの変化がないと物足りないと思っちゃう人

↓gyaraga↓





◇ 『アーケードアーカイブス ギャラガ』
 <Nintendo Switchプレイステーション4
 <画面固定2Dシューティングゲーム>

<画面はWii Uバーチャルコンソール版『ギャラガ』(ファミリーコンピュータ版)より引用>

 元は1981年に『ギャラクシアン』の後継作品として大ヒットしたアーケードゲームで、私がプレイしたのはそのファミコン移植版のWii Uバーチャルコンソール版です。
 今見ると、Wii Uのバーチャルコンソールはめちゃくちゃ画面が暗いですね! 「当時のブラウン管でのプレイ感覚を再現するためにわざとボヤけさせている」なんて言われていましたが、Nintendo Switchではクッキリになっているので不評だったんでしょうね。スクショ映えしないし。

 さてさて、『ギャラクシアン』の正統進化と言える『ギャラガ』―――
 様々なところがグレードアップしているのですが、やはり「撃つことの楽しさ」を増しているのが本作の特徴じゃないかと思います。『スペースインベーダー』や『ギャラクシアン』は画面上に1発ずつしか弾を発射できないため、敵を狙い撃つ必要がありました。『ギャラガ』はそこから2発連射することが可能になったのです。

 そして、極めつけは「デュアル・ファイター」システムです。
 『スマブラ』でもおなじみ、ボス・ギャラガが近づいてきた時に放つ「トラクタービーム」に吸いあげられると自機を1機失い、敵の捕虜になってしまいます。しかし、次の機でその「捕虜付きボス・ギャラガ」が飛行してきた際に撃墜できると、その捕虜だった機体を回収して2体並んで攻撃することが出来るのです。

 この2体は同時に弾を発射できて、更に先ほど書いたようにこのゲームは2発連射ができるようになったため、画面上に4発弾を撃てるようになったんですね。「デュアル・ファイター」状態を維持するのは大変ですが(こちらの当たり判定も倍になるため)、画面上に4発弾を撃ちまくって次々と敵を撃ち落とすのがむっちゃ気持ちいい!

 この「デュアル・ファイター」は『グラディウス』のオプションなんかの原型となるアイディアでしょうし、シューティングゲームが「避けて、敵を引き付けて狙い撃つ」ゲームから、「弾を撃ちまくって大量の敵を倒していく」ゲームに変わるターニングポイントになった作品だと言えると思います。

こういう人にはオススメ!
 敵を撃ちまくる爽快なシューティングゲームを求めている人

こういう人にはオススメできない!
 パワーアップにリスクが伴う(1機失って当たり判定が大きくなる)のがイヤな人

↓quarth↓





◇ 『アーケードアーカイブス クォース』
 <Nintendo Switchプレイステーション4
 <シューティング風パズルゲーム+2人対戦可能>

 元々は1989年に稼働開始したコナミのアーケードゲームで、ほとんどゲームをしなかったウチの母親だけど『テトリス』とこの『クォース』だけは遊んでいたので、ウチにファミコン版がありました。なので、私がプレイしていたのはファミコン版です。

 日本では『テトリス』が1988年にアーケードで稼働して、1989年のゲームボーイ版『テトリス』が“対戦相手にブロックを送りこむ”という「対戦ゲームとしての落ちものパズル」の形を作り上げて、以降「対戦で盛り上がる落ちものパズルゲーム」がジャンルとして盛り上がることになります。

・1990年『コラムス』
・1990年『ドクターマリオ』
・1991年『ぷよぷよ』
・1991年『ヨッシーのたまご』


 『クォース』はそれらのゲームより先駆けて、対戦プレイを実現したパズルゲームという印象です。シューティングゲームのように弾を発射してブロックを四角形にすると消えるというシステムで、「パズルゲームとシューティングゲームを融合するだなんて天才か!」と当時は思ったのですが、その後に色んなパズルゲームが生まれた今見るとそこまで斬新にも思えない!? シューティングゲームというよりは、やっぱりパズルゲームですよね。

こういう人にはオススメ!
 延々とブロックを消す作業に夢中になれる人

こういう人にはオススメできない!
 複雑なゲームが好きな人

↓golf↓





◇ 『アーケードアーカイブス ゴルフ』
 <Nintendo Switch
 <ゴルフ+2人対戦可能>

<画像はWii Uバーチャルコンソール版『ゴルフ』より引用>

 1984年5月にファミコン用ソフトとして発売された『ゴルフ』、1984年11月に『VS.ゴルフ』としてアーケードでも稼働しました。アーケード版はプレイ中のBGMが追加された他、CPUとのマッチプレイも可能になりました。

 今もゴルフゲームの大半は「チャー・シュー・メン」のタイミングで3回ボタンを押すシステムが多いのですが、そのシステムを確立させたのがこのゲームと言われています。そのため「ゴルフゲームの原典」と言われていて、『Wii Sports』や『世界のアソビ大全51』で、このコースのリメイクが使われるほど。
 ただし、後のゴルフゲームに慣れていると「残り飛距離に合わせてクラブを選んでくれない」「戻ってくるゲージのスピードが速い」のに戸惑ってOB連発するのがあるあるです。

 そのためか、これだけ有名で大ヒットしたゲームにも関わらず、任天堂のゲームの中ではあまり復刻されないんですね。ファミコン版ですらWiiのバーチャルコンソールでも3DSのバーチャルコンソールでも出ませんでしたし。ミニファミコンや「ファミリーコンピュータNintendo Classics」にも収録されていません。
 ファミコン版が遊べるのは、実機を除いては『どうぶつの森+』の家具とWii Uのバーチャルコンソールくらい(Nintendo Switchに仕込まれたイースターエッグとして遊べるという話もありましたが、現実的に試せるものではなく、現在はオミットされています)

 これは恐らく、『マリオオープンゴルフ』のように後発のもっと洗練されたゴルフゲームがある以上は、わざわざ最初の『ゴルフ』を復刻することもないということだと思うのですが……ゲームの歴史を後追いしたい人にとっては、原典も遊んでみたいものですよね。

こういう人にはオススメ!
 ゴルフゲームの原典に触れてみたい人

こういう人にはオススメできない!
 手軽に遊べる簡単なゴルフゲームを求めている人

↓soccer↓





◇ 『アーケードアーカイブス サッカー』
 <Nintendo Switch
 <サッカー+2人対戦可能>

<ファミリーコンピュータNintendo Switch Online版『サッカー』より引用>

 1985年にファミコンとアーケードで発売された黎明期のサッカーゲームです。ファミコン版は「ファミリーコンピュータNintendo Classics」で遊べます。私が遊んだのはこれ。
 フィールドプレイヤーは5人のみで、ボールの跳ね方も重く、後のサッカーゲームに比べるとどうしてもショボさは感じてしまうのだけど……リアルタイムに遊んでいた人にとっては、「これこそがサッカーゲームの最高峰だ!」という人もいるほど。ちなみにチームは選べるけど能力差はありません。

 アーケード版は「試合時間」以外に「ゲームプレイの制限時間」があって、CPUにボールをキープされるとその分だけ減っていきます(こちらがゴールすると増える)。現実のサッカーでも「敵チームにボールをキープされると体力を消耗する」と言われますが、結果的にそれが再現されているという。

こういう人にはオススメ!
 日本代表のユニフォームはピンク色に限る派の人

こういう人にはオススメできない!
 スーファミ以降のサッカーゲームに慣れてしまった人


(動画:【フレンドと一緒に】『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』のテスト配信(のアーカイブ)
↓donkey↓



◇ 『アーケードアーカイブス ドンキーコング』
 <Nintendo Switch
 <2Dジャンプアクション>

<画像はアーケードアーカイブス版『ドンキーコング』より引用>

 『ドンキーコング』は言うまでもなくマリオというキャラの初登場作品で、神様・宮本茂さんのゲームディレクターとしてのデビュー作です(それ以前の宮本さんは筐体デザインなどをしていた)。この時点で「マリオを操作して様々なアスレチックをクリアしていくゲーム」と、マリオシリーズの骨格が出来上がっているのが凄まじいです。

 ちなみにファミコン移植版は「ファミリーコンピュータ Nintendo Classics」でも遊べますが、アーケード版の全4面が、ファミコン移植版は全3面に縮小されています。カットされたのは、↑のスクショにも載せた50m(2面)で、当時のファミコンではベルトコンベアーが再現できなかったからじゃないかと思われます。ファミコン版しか遊んだことのない人にも是非プレイして欲しいです。

こういう人にはオススメ!
 マリオや宮本茂さんの原点を体験したい人

こういう人にはオススメできない!
 「マリオって名前が付いたのはドンキーコングJr.からだよ」とイチャモンをつけてくる人

↓jr↓



◇ 『アーケードアーカイブス ドンキーコングJR.』
 <Nintendo Switch
 <2Dジャンプアクション>

<ファミリーコンピュータNintendo Switch Online版『ドンキーコングJR.』より引用>

 マリオと宮本茂さんの鮮烈なデビュー作だった『ドンキーコング』の続編で、今度は攻守が入れ替わってマリオが敵役、ドンキーコングのジュニアを操ってパパを助けるゲームとなっています。ゲームデザインを見ると、前作のジャンプアクションに、「両手でのツタの登り降り」という新アクションが加えられた正統続編になっています。

 前作『ドンキーコング』とちがって、アーケード版→ファミコン版と移植される際に全4面→全3面と縮小されることもなく、アーケード版もファミコン版も全4面です。ただ、ファミコン版はアーケード版にあったデモ映像がカットされていて、ラストシーンがちょっとちがうんですよね。ファミコン版なら「ファミリーコンピュータNintendo Classics」で遊べます。

 好きなゲームなんだけど、「まるごとバックアップ」を使わないと2面がどうしてもクリアできない……

こういう人にはオススメ!
 『スーパーマリオブラザーズ』へと続く宮本茂ジャンプアクションの系譜を網羅したい人

こういう人にはオススメできない!
 もっと高いところからピョンと飛び降りたい人

↓donkey3↓


◇ 『アーケードアーカイブス ドンキーコング3』
 <Nintendo Switch
 <2D固定画面シューティング>

<ファミリーコンピュータNintendo Switch Online版『ドンキーコング3』より引用>

 元々は1983年に稼働開始したアーケードゲームで、1984年にはファミコン移植版も発売されました。前作で解放されたドンキーコングが植物園で暴れているので、主人公スタンリーが殺虫剤を持って撃退するというシューティングゲームになっています。
 どうやら1982年にゲーム&ウオッチで『グリーンハウス』というゲームが出ていて、それをシューティングゲームとして再構築したゲームみたいですね(開発部署がちがうと思うのだけど……)。

 2021年の感覚で見ると「固定画面のシューティング?」と思われるかもですが、1978年に『スペースインベーダー』が出てから、1979年『ギャラクシアン』、1980年『ムーンクレスタ』、1981年『ギャラガ』、1982年『プーヤン』といったカンジに「固定画面シューティング」は花形ジャンルだったんですよね。
 任天堂も1979年に『シェリフ』を出していますし(スマブラでおなじみ!)、『レーダースコープ』の基盤が余りまくって困った任天堂がそれで何か作れるゲームはないかというところから『ドンキーコング』1作目が生まれたという話の『レーダースコープ』も固定画面シューティングですし。

 そこから1983年に『ゼビウス』、1984年に『スターフォース』、1985年に『ツインビー』『グラディウス』と、強制スクロールのシューティングゲームが主流になっていく……ちょうど狭間の時期に生まれたのが『ドンキーコング3』なんですね。


 発想を逆転すると、「固定画面シューティング」が花形ジャンルだった末期に作られたゲームというか。そのため、「下に降りてこようとするドンキーコングを撃って上に押しあげる」のと「迫りくる虫を退治する」「花を防衛する」など非常に凝った作りで、更に1機につき1つだけある強力殺虫剤「パワースプレー」をいつ取るかという戦略性もあって、なかなか面白かったです。

 ちなみに私がプレイしたのは『どうぶつの森+』の家具や「ファミリーコンピュータNintendo Switch Online」でのファミコン版ですが、アーケード版で出来た永久プレイ(残機を増やして潰してパワーアップを取り続ける)がファミコン版では出来なくなっているという話です。

こういう人にはオススメ!
 古き良き「固定画面シューティングを味わいたい」人

こういう人にはオススメできない!
 『シェリフ』や『レーダースコープ』をアケアカで遊びたいって人

↓mario↓



◇ 『アーケードアーカイブス マリオブラザーズ』
 <Nintendo Switch
 <2Dジャンプアクション+2人協力プレイ可能>

<ファミリーコンピュータNintendo Switch Online版『マリオブラザーズ』より引用>

 宮本茂さんと横井軍平さんという任天堂が誇る2人の超天才がいっしょになって作ったアクションゲーム―――ということで、実はマリオシリーズの中ではかなり異質な存在なんですよね。
 『ドンキーコング』『ドンキーコングJR.』、そして後に登場する『スーパーマリオブラザーズ』といったマリオシリーズのアクションゲームは、「いろんなステージを用意して、いろんな遊びを提供してくれるゲーム」なのですが……『マリオブラザーズ』は「ステージの構造」は全部いっしょで、敵の出現パターンや動きが変わることでいろんなことが起きるのです。今思うと、ちょっとサーモンランっぽいかも。

 更に、それまでのアクションゲームは「キャラの身長より高いところから落ちると死ぬ」ことが多かったのに対して、横井軍平さんのアイディアによってピョンピョンと好きなように飛び回れるゲームになりました。これが「アクションゲームのスタンダード」になったことで、各社からジャンプアクションゲームが発売されるという。


 ちなみにこの作品は1983年7月にアーケード版が出て、同年9月にファミコン版が出るというスピーディな展開のため、ファミコン版は(ハード性能もあって)かなり仕様が削られています。有名なのは、ひっくり返されたカメが甲羅から出てしまい、甲羅に戻ろうとするアクション……これがファミコン版ではなくなって、ただ起き上がるだけになっています。

 「ファミリーコンピュータNintendo Classics」ではオンラインで2人協力プレイも遊べますが、そういう意味ではアーケードアーカイブス版も貴重な移植ですよね。ハムスターありがとう。

こういう人にはオススメ!
 黙々と敵を倒したい人

こういう人にはオススメできない!
 「マリオがジャンプするのはパックランドのパクリだよ」と言い張る人

↓bakutotsu↓



◇ 『アーケードアーカイブス 爆突機銃艇』
 <Nintendo Switchプレイステーション4
 <任意スクロール+2Dシューティングゲーム>

<画像はWii用バーチャルコンソールアーケード版『爆突機銃艇』より引用>

 原作は1988年に稼働したナムコのアーケードゲームで、1985年の『バラデューク』の続編だそうです。こちらもアケアカで遊ぶことが出来ます(Nintendo Switchプレイステーション4)が、私はそちらは未プレイ。

 Wiiのバーチャルコンソールが終了する際に「オススメされたゲーム」だったので買って遊んだのですが、中盤でぶん投げてしまいました。

 キャラが大きく、最初からオプションも付いているので序盤こそ爽快なのですが……次第に「狭い通路を、ものすごく硬い敵が塞いでいる」ようになっていき、進めていくと「ただただ我慢の時間が続く」ゲームになっていきます。
 コンティニューをするとどうやらパワーアップを失った状態で始まるため、ものすごく硬い敵をやっつけることが出来ずに体当たりで死んでしまうし。じゃあ、1面から何度もやり直す魅力があるかと言ったら、敵をやっつけた時の効果音がしょぼかったり、とにかく敵の攻撃が避けづらかったり、アイテムカプセルからランダムで敵が出てくる罠が仕掛けられていたり、とにかく遊んでてイライラする要素ばかりでつらくてやめてしまいました。

 ネットに載っていた情報ですが、開発期間が半年しかなかったために調整不足で、開発者にとっても黒歴史になっているなんて話がありました。ナムコでもそんなゲームがあるんだなぁ……

こういう人にはオススメ!
 ナムコの黒歴史を発掘したい人

こういう人にはオススメできない!
 出来の良いシューティングゲームを遊びたい人


(動画:Wiiショッピングチャンネル終了で配信終了になってしまう『爆突機銃艇』を実況プレイで遊ぶ!
↓punchi↓



◇ 『アーケードアーカイブス パンチアウト』
 <Nintendo Switch
 <ボクシング+アクションゲームのボス戦>

<ファミリーコンピュータNintendo Switch Online版『パンチアウト』より引用>

 元々は1984年に稼働開始したアーケードゲームで、「2つのモニターを活かしたゲーム」ということで片方の画面を対戦相手の情報などにしたボクシングゲームが生まれました(社長が訊く参照)。ゲームデザイナーを竹田玄洋さん、デザインを宮本茂さんがしたという、超豪華スタッフによるゲームでした。

 1987年には、ディスクシステムの『ゴルフUSコース』を使用したユーザー参加型ゴルフトーナメントの景品としてファミコン版が作られます。それがあまりに「欲しい」という要望が多かったため、マイク・タイソンをイメージキャラクターにした『マイクタイソン・パンチアウト!!』として一般発売されます。
 「ファミリーコンピュータ Nintendo Classics」で遊べるのは、マイク・タイソンの出てこない「景品版」ですね。


 ということで、アーケード版とファミコン版はグラフィックも対戦相手も全然ちがう別物です。『スマブラ』にも登場するワイヤーフレームのリトルマックはアーケード版の主人公ですね。
 ゲームとしては、「アクションゲームの1vs.1のボス戦だけをやるようなゲーム」です。何も考えずに攻撃したらすぐに殺されるので、相手の攻撃パターンを覚えて、攻撃できるタイミングの時だけ攻撃して――――と、今で言う『SEKIRO』みたいなゲームなんですね。

 私がプレイしたのは「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」ですが、攻略サイトを読みこんで「丸ごとバックアップ」や「巻き戻し機能」を駆使しても尚あまりに難しくてギブアップしました。マジな話、昔のブラウン管テレビとちがって遅延が発生しているとかなのかなぁ。

こういう人にはオススメ!
 ヒリヒリするようなボス戦だけを楽しみたい人

こういう人にはオススメできない!
 力をこめてボタンを押すと肩を痛めちゃう人

↓pinball↓



◇ 『アーケードアーカイブス ピンボール』
 <Nintendo Switch
 <ピンボール>

<画像は『どうぶつの森+』収録の『ピンボール』より引用>

 元は1984年に発売されたファミコン用ソフトで、後に『VS.ピンボール』としてアーケード版も出ました。違いは調べてみてもよく分かりませんでしたが、BGMが追加されているみたい……?

 ピンボール自体はコンピューターゲームが普及する前からのアーケードゲームで人気だったので、それをコンピューターゲームとして落とし込もうとした作品ですね。2つのフリップを使ってボールが落ちないようにするゲームです。
 「どこに跳ね返ってくるか分からないボール」がフリップの届かないところに来てしまったらアウト―――という運ゲーだと私はずっと思っていたのですが、要はその「運」に作用されて「何が起こるか分からない」「狙ったことが起こるとも限らない」中で、どうにかして生き延びて高得点を狙おうと最適のプレイを見つけていくゲームなんですね。

 『テトリス』みたいな落ちものパズルゲームのように、ハマると延々と遊べるゲームです。
 私は『どうぶつの森+』のファミコン家具で初めて遊んだのですが、ムチャクチャ楽しかったので「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」に来ないかなーと思っていました。そしたらアケアカにも、Nintendo Classicsにも来ましたね。

こういう人にはオススメ!
 黙々とスコア稼ぎに熱中できる人

こういう人にはオススメできない!
 「運」の要素に左右されるのがイヤな人

↓su-mari↓



◇ 『アーケードアーカイブス VS.スーパーマリオブラザーズ』
 <Nintendo Switch
 <2Dジャンプアクション+横スクロール>

<ファミリーコンピュータNintendo Switch Online版『スーパーマリオブラザーズ』より引用>

 元々は1985年に発売されたファミコン用のアクションゲームで、宮本茂さんの部署が「今までのファミコンソフトで使ってきた技術」を活かした集大成のゲームでした。翌年ディスクシステムが出ることが決まっていたため、ROMカセット最後のゲームのつもりで作られたんですね。

 陸・海・空などの多彩なステージをマリオが冒険するのだけど、計算され尽くしたレベルデザインは、現代でも「アクションゲームの教科書」として語られるほどです。遊んだことがない人がいらしたら、一度遊んでみましょう!


 さて、ファミコン版は「ファミリーコンピュータNintendo Classics」などで遊べるのですが、その翌年に出たアーケード版の移植はこのアケアカが初めてです(バーチャルコンソールアーケードでも出なかった)。しかも、当時は任天堂がアーケードから撤退した後なので、海外でしか展開していなかったんですって。
 そして、ステージ構成もファミコン版と結構異なります。というのも、ファミコン版自体が「元々全5ワールドで作っていた」のを「全8ワールドに水増しした」ために同じような構成のステージが後半は続くんですね。アーケード版はそこを修正して、使いまわしだったステージを『2』のステージに変更しているらしいです。

 ただ、『1』のキャラ性能で『2』のステージをクリアしなくちゃならなくなったことや、アーケードゲームゆえに1UPがかなり厳しく制限されていることで、難易度は相当高くなっているのだとか。ちなみに『VS.』と付くのはVS.システムを使ったアーケードゲームだからで、対戦モードは付いていません。

 よーし、『VS.スーパーマリオ』35周年で『VS.スーパーマリオ35』を出そうぜ! これでようやく対戦が出来る!

こういう人にはオススメ!
 Bダッシュを覚える気がある人

こういう人にはオススメできない!
 有名なゲームほど遊びたくないぜって人

↓tennis↓



◇ 『アーケードアーカイブス VS.テニス』
 <Nintendo Switch
 <テニス+2人協力プレイ>

<ファミリーコンピュータNintendo Switch Online版『テニス』より引用>

 1984年1月にファミコン版、2月にアーケード版が展開された任天堂のテニスゲームです。Aボタンで普通のショット、Bボタンでロブを打ちます。テニスゲームってゲームによって「ボタンを押してからラケットを振るタイミング」「ラケットの当たり判定」がちがうので、久々に遊ぼうとしても全然ボールが当たらないんですよね……

 堀井雄二さんがエニックスのプログラムコンテストに出した『ラブマッチテニス』はこの前年の1983年なのだけど、こちらの任天堂『テニス』が画期的だったのは“ボールの影”を描くことでボールの高さを表現して遊びやすくなったことらしいです。ゲーム内の立体的表現にこだわる任天堂らしいというか、なんというか。


 「必ずプレイヤーが手前」という仕様のため、ファミコン版は2人プレイは「ダブルスによる協力プレイ」のみなんですよね。対戦プレイがありません。
 アーケード版はVS.筐体の2画面を使っての対戦プレイが可能で、「シングルスでの2人対戦」だけでなく「ダブルスでの4人対戦」まで可能でした(3人対戦は無理)。アケアカ版はNintendo Switch本体を複数持ち寄るローカルプレイはもちろん、画面分割での対戦もできるみたいですね。その反面、アーケードゲームなので永久プレイ禁止措置で「デュースが強制的に終わる」「しばらくサーブを打たないと勝手に打たれる」などの独自仕様があります。

 オンラインがあるけど協力プレイしかない「ファミリーコンピュータNintendo Classics」か、オフラインのみだけど2人や4人で対戦が出来るアーケードアーカイブスか。君はどっちを選ぶ!?

こういう人にはオススメ!
 必殺技とかのないシンプルなテニスゲームを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 『スーパーマリオブラザーズ』のワールド9に行きたい人


(動画:【フレンドと一緒に】『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』のテスト配信(のアーカイブ)
↓baloon↓



◇ 『アーケードアーカイブス VS.バルーンファイト』
 <Nintendo Switch
 <固定画面アクションゲーム+2人協力プレイ>

<ファミリーコンピュータNintendo Switch Online版『バルーンファイト』より引用>

 元々1982年に出た海外のアーケードゲームに『ジャウスト』というゲームがあって、このゲームは「ダチョウに乗った騎士」を操作して相手より高い位置で当たると敵を卵に変えてこれを取ると倒すことが出来るというゲームで、2人協力プレイも出来ました。

 「固定画面の2人協力プレイのゲーム」ということで『マリオブラザーズ』にも影響を与えたのではと言われていますし、「『スーパーマリオブラザーズ』で敵を踏みつけられるのは、『パックランド』で敵に乗れるののパクリだ。それ以前に敵に触れてミスにならないゲームはなかった」とコメントされたことがあるんですけど、『ジャウスト』が『マリオブラザーズ』や『バルーンファイト』に影響を与えて、それが『スーパーマリオブラザーズ』になったんだと思いますよ!

 閑話休題。
 その『ジャウスト』をHAL研がファミコンに移植しようと開発していたものの、権利関係の調整がつかずにお蔵入り、作りかけのゲームシステムをアレンジして『バルーンファイト』になったのだと言われています。故にゲームルールはほぼ一緒。イイのかそれはと思うのだけど、後の1987年に『ジャウスト』はHAL研から正式にファミコン移植版が出るからイイか。

 1984年11月にアーケード版が出て、開発は後に『スーパーマリオブラザーズ』も開発するSRD。1985年1月にファミコン版が出て、開発は『ジャウスト』を移植しようとしていたHAL研究所。
 同じゲームを別の会社が同時期に開発していたのだけど、アーケード版よりファミコン版の方が動きがスムーズだったため、SRDの中郷さんがHAL研の岩田さんに「なんであんな動きが出来るんですか?」と聞きに行って、その結果生まれたのが『スーパーマリオブラザーズ』の水中面という逸話があります(社長が訊く参照)。
 また、ファミコン版には岩田さんが「3日で作った」というバルーントリップモードがあるため、『バルーンファイト』が語られるのはファミコン版の方なことが多いんですよね。アーケード版は一応「ステージが上下に広い」という特徴があったはず。

 分かりやすいルール、白熱する協力プレイと、今も語り継がれる名作です。
 「ファミリーコンピュータNintendo Classics」ならオンラインでも遊べますよ。

こういう人にはオススメ!
 ついつい声を出しながら遊んでしまう熱いゲームを求めている人

こういう人にはオススメできない!
 『ジャウスト』至上主義な人


(動画:【フレンドと一緒に】『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』のテスト配信(のアーカイブ)
↓baseball↓



◇ 『アーケードアーカイブス VS.ベースボール』
 <Nintendo Switch
 <野球+2人対戦可能>

<ファミリーコンピュータNintendo Switch Online版『ベースボール』より引用>

 元々は1983年に発売されたファミコン用の野球ゲームです。
 選手一人一人のパラメータなどはなく、「守備が送球以外はオート」だったりしますが……野球ゲームとしての根幹部分は、後の『ファミスタ』(1986年~)などとほとんど一緒で、既にこの時点で完成しているんですね。この「守備がオート」なのがクソ下手なので乱打戦になりがちで、対人戦だとそれも面白いです。

 アーケード版は1984年に稼働開始して、ファミコン版にはなかった守備側の逆向き視点が存在します。VS.筐体の二画面を使ってそれぞれ自チームの画面にしていたそうで、このアケアカ版も画面分割で遊ぶことが出来るみたいです。また、アーケード版独自の仕様で時間によってポイントが減っていく(得点を取るなどすると増える)システムです。

こういう人にはオススメ!
 野球ゲームを遊びたいけど複雑な操作はしたくない人

こういう人にはオススメできない!
 パ・リーグ派の人


(動画:【フレンドと一緒に】『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』のテスト配信(のアーカイブ)
↓majan↓



◇ 『アーケードアーカイブス VS.麻雀』
 <Nintendo Switch
 <麻雀+2人対戦可能>

<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『麻雀』より引用>

 元は1983年8月に発売されたファミコン用のゲームで、ファミコン本体発売年の1983年に発売された9本のゲームの1つです。
 「麻雀?」と思われるかも知れませんが、『麻雀』『五目ならべ 連珠』といったテーブルゲームや、『ポパイの英語遊び』『ドンキーコングJR.の算数遊び』といった知育ゲーム(?)が含まれているなど、この9本を見るとまさに家庭用のコンピュータを目指していたのだろうことが分かります。

 「ゲームで麻雀を覚えて現実でも麻雀ができるように」と考えて作られているのか、最近の麻雀ゲームとちがって「リーチできますよ」とか「ポンできますよ」なんて教えてくれず、全部プレイヤー自身で考えなくてはなりません。ファミコン版には初級→中級→上級と用意されていて、初級はチョンボ条件になると「できません」と表示されるけど、中級以上になると罰金を取られ、上級だと時間制限が付くという違いがあります。

 「ファミリーコンピュータ Nintendo Classics」には出ていません。任天堂としては「麻雀やりたければアソビ大全を買ってね」ってことでしょうし。


 アーケード版は1984年にVS.システムで登場、2画面を使っての対戦プレイが出来ました。このアーケードアーカイブス版も「本体を2台持ち寄っての対戦プレイ」はもちろん、画面分割での2人プレイにも対応しています。
 麻雀ゲームって相手の手牌を見ちゃったら成立しないから携帯機でもなければ2人対戦を入れられなかったと思うのですが、Nintendo Switchの『HANDY麻雀』が「真ん中に衝立おけばええやん」と言い張ってからこういうゲームが出てくるようになったの面白いですね。

こういう人にはオススメ!
 余計な装飾などない麻雀ゲームを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 ガチ初心者で、これから麻雀を覚えていこうって人

↓mappy↓



◇ 『アーケードアーカイブス マッピー』
 <Nintendo Switchプレイステーション4
 <横スクロールアクションゲーム>

<画像はファミリーコンピュータ版『マッピー』より引用>

 元々は1983年に稼働開始したアーケードゲームで、私がプレイしたのは1984年に発売されたファミコン移植版です。アーケード版は縦長の画面だったのが、ファミコン版は家庭用テレビの横長に合わせているため、屋敷が6階建て→5階建てに変更されていました。

 「トランポリンで飛んでいる間のみ敵とすれちがっても大丈夫」ってルールがいまいち直感的じゃなくて、私はずっとこのゲームが苦手だったのですが、攻略サイトを読みこんでシステムを理解して遊んだら滅茶苦茶面白かったです。BGMやキャラクターも華やかだし、今の時代でも通用する面白さだと思います。

 基本は『パックマン』から続く「ドットイートゲーム」の系譜で、敵に追いかけられながらアイテムを全部集めたらステージクリアです。アイテムは「ラジカセ」「テレビ」「マイコン」「名画」「金庫」の5種類が2コずつあって、同じアイテムを2つ連続で取っていくとスコアの倍率が上がっていきます。近いアイテムから取っていけばステージクリアは早く終わるのだけど、スコアアップのためには大回りも必要になるという。

 単純な追いかけっこだけでなく、「パワードア」でまとめて敵を吹っ飛ばしたり、アイテムに隠れているボス猫を取ると1000点がもらえたり、ステージが進むと「ベル」で敵を一網打尽にしたり、「落とし穴」に誘導してまとめて落っことしたり、出来ることがたくさんあって「狭い空間」の中に遊びがいっぱい詰まっているんですね。すっげぇ楽しい……これがナムコ黄金期ってやつか。

こういう人にはオススメ!
 サクッと遊べるアクションゲームを探している人

こういう人にはオススメできない!
 敵から逃げ回るゲームが苦手な人


(動画:【リクエストがあったので】『マッピー』を1プレイだけ実況する
↓ribl↓



◇ 『アーケードアーカイブス リブルラブル』
 <Nintendo Switchプレイステーション4
 <ツインスティック操作アクション>

<画像はWiiバーチャルコンソール用『リブルラブル』より引用>

 元々は1983年に稼働開始したナムコのアーケードゲームで、『パックマン』の岩谷徹さんの作品です。左右の矢印のようなキャラクターをツインスティックで操作して、囲んだものが消える―――というアクションゲームなのですが。

 「敵を全部消して次のステージに進む」ことよりも、「1ステージに1つずつ隠されている宝箱を見つける」ことが目的のゲームなんですね。
 「植物を育てて大きくエネルギーを稼いで無敵になる」と宝箱を探しやすくなるのだけど、ガンガン囲んで消そうとすると土が傷んで植物の育ちが悪くなるため、無駄な囲みが厳禁というバランスになっています。「宝箱を探す」「植物を育てる」「土が荒れる」「でも、敵を倒さなくちゃこっちが殺される」といったいくつもの要素が絡み合った複雑なゲームだと思います。ゲームシステムをしっかり理解すれば、そこそこ面白いんですけどね。

こういう人にはオススメ!
 リスクとリターンがしっかりしたゲームを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームは頭空っぽにして遊びたいって人


(動画:Wiiショッピングチャンネル終了で配信終了になってしまう『リブルラブル』を実況プレイで遊ぶ!
(動画:Wiiショッピングチャンネル終了で配信終了になってしまう『リブルラブル』を実況プレイで遊ぶ!その2
↓art↓



◇ 『アートオブバランス』
 <Nintendo Switch
 <パズル+多人数プレイ可能>

<画像はWii U用ダウンロードソフト『アートオブバランス』より引用>

 ドイツのShin'en Multimediaが元々は2010年にWiiウェアで発売していたゲームで(日本では未発売)、その後ブラッシュアップされて様々な機種で発売されました。海外ではPS4版も出ているみたいですね。
 日本では『アートオブバランス タッチ!』の名前でアークシステムワークスがニンテンドー3DS版をローカライズしてくれて、その後Wii U版もローカライズしていましたが、Nintendo Switch版は開発元のShin'enが直接日本でのパブリッシャーをしていますね。

 1人用のステージは3DS版から共通だけど、Wii U版・Nintendo Switch版は多人数で遊べるモードを追加しています。

 私がプレイしたのはWii U版でした。Wii Uのタッチパネルを活かして指定されたブロックを全て配置して、3カウント維持できればステージクリアという分かりやすいルールです。「タッチパネルを活かして」と書きましたが、アナログパッドやWiiリモコンのポインターなどでも操作できます(Wii U版の多人数モードはWiiリモコン必須)。この辺Nintendo Switch版だとどうなっているか調べたのだけど、よく分かりませんでした。

 物理演算が使われているゲームなため、いわゆる「作り手が想定した解法を考える」タイプのパズルゲームというよりかは、「作り手も考えないようなラッキーな解法」も存在するタイプのパズルゲームです。そのため、「多分このやり方は正式な解法じゃないと思うけど、なんか3カウント持ちそうだ!頑張れ!3カウント持ってくれ!」みたいに祈ることも多々あります。

こういう人にはオススメ!
 黙々とパズルゲームを解くのが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 「正解は一つ!」って問題じゃないと納得できない人

↓Uurnog↓



◇ 『Uurnog Uurnlimited』
 <Nintendo SwitchSteam
 <2Dジャンプアクション+アクションパズル+探索>

<画像はNintendo Switch版『Uurnog Uurnlimited』より引用>

 Wii Uダウンロードソフトで出ていた『クニットアンダーグラウンド』『U-EXPLORE SPACE ADVENTURES』を開発したNifflas’ Gamesのゲームです。タイトルの読み方は分からないので、私は勝手に『アーノッグアーンリミテッド』と呼んでいます。

 元々『Uurnog』というタイトルでHumble Bundleで2017年3月から販売されていたPCゲーで、2017年11月にSteamとNintendo Switchで発売される際に2人協力プレイの要素を加えて(ローカルのみ)『Uurnlimited』の名前が付いたそうな。


 ゲームとしては、無数の扉でつながっているエリアを探索していく2Dジャンプアクションです。「メトロイドヴァニア」っぽいところもありますが、最大の特徴は「拠点」が「オートセーブされるセーブポイント」でもあり「アイテムを持ち帰る倉庫」にもなっているところです。様々なエリアで見つけたアイテムをここに持ち帰ることが目的なのだけど、アイテムだけじゃなく敵とか爆弾とかも持ち帰ってこれちゃうので、うっかりすると貴重なアイテムや宝石も破壊されちゃったりするという。

 『スーパーマリオUSA』のように敵やアイテムを持ち上げることが出来て、銃を持ち上げれば弾を撃てるし、鳥を持ち上げれば空中飛行が出来ます。それらを使って進めないところを突破していくアクションパズルの要素もあるのだけど、解法は一つじゃなくて、強引な突破も出来ちゃうのが『ブレス オブ ザ ワイルド』っぽいところでもありますし、「解法を閃くこと」よりも「貴重なアイテムをどのタイミングで使うのか」のリソース管理が楽しいゲームだと思います。

こういう人にはオススメ!
 自分なりに「どこを探索するか」「どのアイテムを使うのか」を考えるのが楽しい人

こういう人にはオススメできない!
 アイテムやお金を「ロスト」することにストレスを感じる人


(動画:Nintendo Switch用ダウンロードソフト『Uurnog Uurnlimited』の冒頭だけ実況プレイ
(動画:【超絶ネタバレ配信】『Uurnog Uurnlimited』の最終ステージに挑む実況プレイ
↓rpgtime↓



◇ 『RPGタイム!~ライトの伝説~』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S・PCSteam
 <アドベンチャーゲーム+様々なミニゲーム>

<画像はNintendo Switch版『RPGタイム!~ライトの伝説~』より引用>

 小学校のクラスメイトであるケンタくんがノートに描いて(+様々な工作をして)手作りした「RPG」を机の上でいっしょに遊ぶというゲームで、タイトルには「RPG」と付いているし、開発者の御二人はRPGだと思って作っていたそうなんですが、プレイ感覚としては「ケンタくんが思い描くRPGの物語を体験する」(アクション)アドベンチャーゲームかなと思います。

 手描きのグラフィックがヌルヌル動くことにまず驚くのだけど、そのファーストインプレッションに留まらない大冒険が楽しめます。「RPG(という体)」だからもちろん戦闘もあるのだけど、突然野球をしたり、戦車に乗ったり、音ゲーが始まったり、迷路を進んだりと、「またこの展開か」と思わせることなく、ページをめくるたびに新しい体験をさせてくれるまま最後まで駆け抜けてくれるんですね。

 ストーリー自体は超王道なのだけど、「教室の机の上でケンタくんが接待してくれる」ことを活かした様々な演出がされるため、「見たことのない演出が続く王道ストーリー」になっているのが凄いのです。

 また、「専門学校時代に東京ゲームショウのアマチュアゲーム部門の大賞を受賞」し、その時思い描いたゲームを完成させるため勤めていたゲーム会社をやめ、メインスタッフ2人で9年かけて完成させたインディーゲームという逸話も……「ケンタくんが手作りで接待してくれる極上体験」に見事にマッチしていて、2度と作れない奇跡の結晶のようなゲームなんですよね。

こういう人にはオススメ!
 「ゲームが好きだ」という思いがある人

こういう人にはオススメできない!
 純粋なRPGを期待している人


(動画:『RPGタイム!~ライトの伝説~』Nintendo Switch版の序盤だけ実況

↓gunvolt↓



◇ 『蒼き雷霆 ガンヴォルト』
 <単品:Xbox One・Series X|SSteam
 <ストライカーパック:Nintendo Switchプレイステーション4
 <2Dアクションゲーム>

<画像はニンテンドー3DS版『蒼き雷霆 ガンヴォルト』より引用>

 ロックマンシリーズの稲船敬二さんと、インティ・クリエイツによる2Dアクションゲームです。ストーリーとキャラクターをしっかり描いた新規IPを目指したため、「ライトノベル2Dアクション」が公式ジャンル名です。

 シリーズの始まりは2014年にニンテンドー3DSで『蒼き雷霆 ガンヴォルト』が発売され、2016年に続編『蒼き雷霆 ガンヴォルト 爪』がこれまた3DSで発売されました。
 その際、1作目と2作目をセットにした『ストライカーパック』も発売され、この『ストライカーパック』が2017年にNintendo Switchで、2020年にはプレイステーション4で発売されたという経緯です。Switch2で1作目を遊ぶには、現状この『ストライカーパック』のSwitch1版を買うのが良さげ……だったのですが。

 2022年にはシリーズ3作目『蒼き雷霆 ガンヴォルト 鎖環』が各機種で発売され、2025年7月にはこの3作をセットにした『蒼き雷霆 ガンヴォルト トライアングル エディション』がNintendo Switchとプレイステーション5で発売予定なので、こっちを待った方がイイかも。


 私は、3DSの1作目だけプレイしました。
 当時このゲームがクリアできなくて酷く落ち込んだ記憶があったのですが、自分のTwitterを検索してみると「クリアはしたけどバッドエンドだった」と書いていて……調べてみると、それは別にバッドエンドというワケではなくてノーマルエンドであって、特定条件を満たせば真のエンディングに行けるだけだったそうです。つまり、当時の私はちゃんとクリアしていたのです!

 ただ、「真のエンディング」には行けなかったのは確かなんで、この際にやり直してみるかなーと久々に3DSを起動してみたら、チュートリアルもクリア出来なくなっていました。年々ゲームが下手になっている自覚はあったけど、まさか数年前は(一応ノーマルエンドまで)クリア出来たゲームのチュートリアルもクリア出来なくなっているとは。


 ゲームとしてはロックマンタイプの2D横スクロールアクションですが、ショット自体の攻撃力は低く、ショットを当ててロックオンして電撃を当てる―――や、電撃を放っていない間は敵の攻撃を無効化してくれるバリアを張ってくれるなど、攻防ともに独特のシステムを実装しているのが特徴ですね。

 個人的にはその複雑なシステムも、ストーリーも、キャラも、難易度も、あまり合いませんでしたが……ハマった人は未だに出続けている関連作を追い続けているくらいに、人気シリーズになっているみたい。世の中のみんな、ゲームが上手いなぁ!

こういう人にはオススメ!
 独特の世界観やシステムのゲームが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 アクションゲームが苦手だけど真のエンディングまでちゃんと見たい人

↓kof98↓



◇ 『アケアカNEOGEO ザ・キング・オブ・ファイターズ '98』
 <アケアカNEOGEO版:Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SWindowsPCiOSAndroidOS
 <ULTIMATE MATCH FINAL EDITION版:プレイステーション4Steam
 <2D対戦格闘ゲーム>

<画像はSteam版『THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH FINAL EDITION』より引用>

 SNKの格闘ゲームのキャラが垣根を超えて出演するオールスターゲーム『THE KING OF FIGHTERS』シリーズの、更にストーリーが完結したことでそれまでのキャラクターが多数集結した『'98』です。登場キャラ数は約50人で、その中から3人を選んで勝ち抜き戦を戦う格闘ゲームですね。


 私は「格闘ゲームというジャンル自体」が「どう遊べば楽しいのか」がよく分からないまま長く生きてきたのですが……「手札」のちがう3人を選んでプレイする『KOF』シリーズを遊んで、ようやく楽しさが分かってきしました。

 「格闘ゲーム」を「じゃんけん」と表現する人がいるんですけど、自分の感覚では「カードゲーム」だと思うんですよ。「必殺技を出すこと」とか「コンボを覚えること」よりも、例えば「立った状態でXボタンを押した時に出る攻撃は、どのくらい当たり判定があって、どのくらいスキが生じるのか」の肌感覚が大事なんです。んで、そこまで分かった上で初めて、今操作しているキャラの攻撃パターンを「手札」として、相手が出してきた「札」に対してどの「手札」を出すかを選ぶことが出来るという―――

 「必殺技コマンドが出せない」とか「コンボを知らない」とかは、その手札の一つを持っていないということなので……もちろん手札が少ないと不利ではあるのだけど、手持ちの手札だけで遊ぶことは可能で、ガチャプレイでも結構楽しいです。それに気付かせてくれたゲームなので、この『KOF98』は私にとっても思い入れのある作品です。


こういう人にはオススメ!
 『KOF』シリーズどれか1本買ってみようかなって人

こういう人にはオススメできない!
 格闘ゲームにストーリーを重視する人


(動画:【プレゼントでもらった】『THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH FINAL EDITION』をミリしら状態でプレイ!
(動画:【リベンジと初見プレイ】『THE KING OF FIGHTERS 』の『'98』と『2002』を連続プレイ
↓kof2002↓



◇ 『アケアカNEOGEO ザ・キング・オブ・ファイターズ 2002』
 <アケアカNEOGEO版:Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SWindowsPCiOSAndroidOS
 <UNLIMITED MATCH版:プレイステーション4Steam
 <2D対戦格闘ゲーム>

<画像はSteam版『THE KING OF FIGHTERS 2002 UNLIMITED MATCH』より引用>

 ストーリーが前作で完結したため、『98』同様に『2002』はストーリーのない対戦特化のお祭りゲーになりました。登場キャラ数は40人以上で、『98』と双璧をなす「KOFの中では対戦バランスの良い」と評されることが多い作品ですね。

 私がプレイしたのは2009年に発売されたリメイク『UNLIMITED MATCH』版だったのだけど、私が使っていたキャラは3人とも『UNLIMITED MATCH』で追加されたキャラだったそうなので、多分このアケアカ版にはいないっぽい……そのため、私がプレイした『KOF2002』と、アケアカで遊べる『KOF2002』は別物だと言えるのですが。

 しかし、逆に言うと『UNLIMITED MATCH』で削除されたK9999がアケアカ版だと使えるんですね。K9999というキャラは、草薙京の9999体目のクローンという設定なのだけど次作以降は登場せず、リメイク版『UNLIMITED MATCH』でも削除されている不遇なキャラでした……
 その理由は漫画『AKIRA』に出てくる鉄雄にそっくりで著作権的に怒られたと推測されていたみたいなのですが、どうやらもっと別の運営母体とかスポンサーの事情だったらしいなんて言われていて、このアケアカ版でも普通に使えます。ネット上で推測されていることなんてアテにならないって一例ですね。

 ちなみに、このK9999は『KOFXV』で「クローネン」という名前(キャラデザも一新されて)になって登場します。

こういう人にはオススメ!
 リメイク版では使えないレアキャラを使いたい人

こういう人にはオススメできない!
 レアキャラとか関係なく、キャラ数が多い方が嬉しい人
 

 <アクションアドベンチャー+オープンワールド>

<画像はEpic Gamesストア版『A Short Hike』より引用>

 DSのようなグラフィックが特徴の小規模なオープンワールドのゲームです。
 影響を受けたゲームが『おいでよ どうぶつの森』『ブレス オブ ザ ワイルド』『Firewatch』『Minit』あたりというのが、すごく分かりやすい……(このインタビュー参照)。

 小さな島にやってきた鳥の少女が、島中を自由に歩き回って、島の人と交流したり、ミニゲームしたりするゲームです。そうして「黄金の羽根」というアイテムをたくさん集めるほど高い場所に行けるようになり、最終的には携帯電話の電波が届く「島で一番高い場所」である山頂を目指すのが目標です。

 冒頭で「オープンワールド」と書いたけど、『マリオ64』や『マリオオデッセイ』の1ステージでいろんなことをしてスターを集めていく感覚に近いかなと思います。ただし、敵は出てこないのでゲームオーバーとかはありません。都会からこの島にやってきた主人公のように、日々の生活から離れてちょっとした数時間のリゾートに行けるようなゲームですね。

 クリア後も島を探索してやり残したことを遊ぶ人が多いと思うのですが、私は3D酔いを起こしてしまったのでクリアしたところでやめてしまいました。3D酔いしない体が欲しい……

こういう人にはオススメ!
 敵の出ない空間に癒されたい人

こういう人にはオススメできない!
 短いゲームではお金がもったいないと思ってしまう人

↓asta↓



◇ 『アスタブリード』
 <Nintendo Switchプレイステーション4SteamHumble BundleDMM GAMESGOG
 <2.5Dシューティングゲーム+アクションゲーム>

<画像はNintendo Switch版『アスタブリード』より引用>

 後に『天穂のサクナヒメ』でミリオンヒットを飛ばすサークル:えーでるわいすが2013年に作っていたゲームで……横スクロールでも縦スクロールでもなく、様々な方向にスクロールする多彩なシチュエーションのシューティングゲームが楽しめる作品です。
 グラフィック、演出、キャラデザ、メカデザは一線級で、これが現代のシューティングゲームなのかと驚きました。シナリオもアニメ好きなら唸る盛り上がりポイントが満載で、クリア後に設定資料とかが見られるのも良かったです。

 でも、ゲームとしては『サクナヒメ』同様、私には「何が面白いポイントなのか」が分からないまま終わってしまいました
 ストーリーに沿って縦にも横にも奥にもスクロールするシューティングのため、Rスティックでロックオンした敵をファンネルみたいなヤツで撃ち落としてくれる攻撃や、Rボタンの斬撃で敵弾を撃ち落とす防御システムがあるのですが……敵も敵弾も恐ろしい数が出てきて画面を覆い尽くすため何が起こっているのかさっぱり分からず、Rボタンをひたすら連打しながら、LスティックとRスティックをグルグル回していくだけで最後まで行ってしまいました。

 こんなプレイでもイージーでノーコンクリアできたので、難しいゲームよりは百倍マシですが……シューティングゲームとして「面白かったかどうか」を聞かれると、「敵を撃った感触」も「敵弾を避けた感覚」もないままだったので「シューティングゲームを遊んだ気がしない」のが率直な感想でした。

 シューティングゲームというよりかは「最近のアクションゲーム」くらいの感覚でプレイした方が良かったのかも知れません。

こういう人にはオススメ!
 ド派手なゲームを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 分かりやすいゲームを求めている人

↓atsumori↓



◇ 『あつまれ どうぶつの森』
 <Nintendo Switch
 <スローライフ+サンドボックス+オンラインマルチ>

<画像はNintendo Switch用ソフト『あつまれ どうぶつの森』より引用>

 2012年の3DS版発売から8年、ようやく発売された大人気シリーズの最新作です。
 「村の住人になって気ままなスローライフを送る」のが特徴のシリーズで、時計機能と連動して移りゆく季節を楽しむゲームなのですが……この8年間のトレンドの変化をしっかり取り入れて、『マインクラフト』のように(『マインクラフト』よりも簡単に)自分の自由に島をカスタマイズできるようになりました。

 今までは室内にしか置けなかった家具を外にも置けるようになって、道路を引くのも簡単になって、地形をイジるのもノーリスクで出来るようになりました。
 もちろん、そうして作り上げた自分なりの島をみんなに見せつけやすいように「夢見の館」経由で非同時接続で遊びに来てもらうことも出来ますし、他のプレイヤーを一度に島に呼びやすいようにオンラインで一緒に遊べる人数が前作の4人から8人に倍増しました。「ゲーム実況」との相性もバツグンで、みんなに遊びに来てもらったり、みんなで島に押しかけたり、楽しかったなぁ~。


 「Ver2.0」までが長かったですが、有料DLCのハッピーホームパラダイスに合わせて大量の家具が追加、特に料理系の家具はDIYレシピ集めも含めてかなりの追加要素となりました。地味に外の物置から収納にアクセスできるようになったのも大きくて、今までの不満点を解消してくれるアプデでした。

 一方で、これ以上のコンテンツ追加はないということで、ぺりこだったりまいごちゃんだったり、過去作のレギュラーメンバーが今作には登場しないと確定してしまった寂しさもありましたね……

こういう人にはオススメ!
 「自分なりの島」を作ったり、他の人が作った島を見に行ったりにワクワクできる人

こういう人にはオススメできない!
 面倒くさいことがキライな人


(記事:『あつまれ どうぶつの森』レビュー/これぞ2020年型のシリーズ最新作!
(動画リスト:ゲームがうまいひとの『あつまれ どうぶつの森』プレイ日記
↓happyhome↓



◇ 『あつまれ どうぶつの森 ハッピーホームパラダイス』
 <Nintendo Switch
 <サンドボックス+有料DLC>
 Nintendo Switch Online + 追加パックに入っている人は、追加料金なしで遊べます

<画像はNintendo Switch用ソフト『あつまれ どうぶつの森』より引用>

 こちらは「1本のソフト」ではなく、『あつまれ どうぶつの森』を持っている人にモードを加える「有料DLC」なんですが……オクトエキスパンション同様、ダウンロード専用ソフト1本分くらいの価格とボリュームがある「有料DLC」なので別ソフト扱いにしました。『あつまれ どうぶつの森』を持っていなければ遊べないので、この「有料DLC」だけ買っても遊べませんからね。

 3DSで出たスピンオフ作品『ハッピーホームデザイナー』の流れを汲む追加コンテンツで、どうぶつ達の「別荘」や「施設」を自由に作っていく遊びとなっています。「こういう別荘がほしい!」という要望と、必ず使わなくちゃいけない家具が2~4指定されるだけで、後は何をやっても自由―――家具が多すぎて部屋に入れない等でなければ、どんな部屋を作っても怒られないので、やりたい放題できる自由度が溜まらないですね。

 依頼をこなしていくとそこで解禁された家具は次の依頼でも使えるようになるので、「家具が増えていく」のが楽しいし、自分の島はもう固定メンバーになっちゃっているので、自分の島の住人以外のどうぶつと出会えるのも嬉しかったです。


 ただ、非常に個人的な話なんですけど……遊んでみて思ったのは、私はこどもの頃「こんな秘密基地を作りたい!」みたいな妄想はしたものの、そこでこだわったのは地下7階まであるとかここにベランダがあるとかの「部屋の配置=間取り」であって、「どんな家具を置くか」は重視していなかったんですね。
 ごっこ遊びとして面白かったものの、本当に私が求めている「自由な秘密基地の作成」は『マインクラフト』とか『テラリア』みたいなゲームでやるべきなんだろうなと気付かされました。

こういう人にはオススメ!
 部屋の中のコーディネートを考えるのが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 部屋自体の配置=間取りを考えるのが好きな人


(動画:【あつ森の有料DLC】「ハッピーホームパラダイス」を序盤だけ実況!

↓animalwell↓



◇ 『ANIMAL WELL』
 <Nintendo Switchプレイステーション5Xbox Series X|S&Cloud GamingSteam
 <2Dジャンプアクション+アクションアドベンチャー+探索>
<画像はSteam版『ANIMAL WELL』より引用>


 2024年の5月に発売されて、大きな話題になって大ヒットした謎のゲームです。

 どういうゲームかというと、「アクションアドベンチャー+メトロイドヴァニア」です。主人公は攻撃手段のない無力な存在なので、基本的には敵と戦闘をするのではなく「アイテムなどを駆使して敵との戦闘を避けたり逃げたりする」ことが多いですね。
 最初のチュートリアルエリアを抜けると、「さぁどこにでも行ってイイぞ!」と放り出されて実際にどの順番でプレイしてもよいし、アイテムが揃っていなくても「これをこうすれば……あ、登れた」と閃きとアクションで突破できてしまったりする自由度の高いゲームです。『ブレワイ』の祠みたいなカンジで、「この解法ってズルじゃないの?」と自分の思いついた解法を“自分だけが思いついた”と思えるのが良いゲームでした。


 これだけでも全然面白いゲームなのですが、このゲームの真骨頂は実はエンディング後で。通常クリアだけだと「行けそうで行けない部屋」「埋まっていないアイテム欄」「獲れない宝箱」が山のように残るんです。
 ゲーム内で分かりやすく説明してもらえないそれらの要素を、インターネットの集合知を駆使して攻略しようとした人達と、それでもまだ遊んでも遊んでもキリがないくらいに湧いてくる隠し要素が大きな話題になったんですね。

 インターネットに適合した『ドルアーガの塔』みたいなカンジで。

 そのため、このゲームを発売直後に情報交換しながらみんなで解いていった人達と、攻略が出そろった後に1人で攻略サイトを見ながら遊ぶ人では評価が変わると思います。


 クリア後要素のアクションが難しくて私はそこでギブアップしてしまったのですが、エンディングまでであっても「謎解きアクション」が好きな人には満足してもらえる逸品だったと思います。

こういう人にはオススメ!
 「閃き」を大事にする人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームの全部を自力で踏破しなければ気が済まない人

(動画:【動物】プレゼントで頂いたSteamゲー『ANIMAL WELL』初見実況
↓abzu↓



◇ 『ABZÛ』
 <Nintendo Switchプレイステーション4SteamEpic Gamesストア
 <3Dアドベンチャー+海洋探索>

<画像はEpic Gamesストア版『ABZÛ』より引用>

 『Flowery』や『風ノ旅ビト』でアートディレクターを務めた人がゲームデザインを務めた海洋探索アドベンチャーゲームです。確かに映像はキレイ。私はプレイ前は『FOREVER BLUE』みたいなゲームなのかなと思っていたのですが、海の中を自由に泳げるというよりはポイントポイントでXボタンを押して扉を開けて別の部屋に行くステージクリア型のゲームでした。

 文字によるストーリーの説明ではなく、壁画などの少ない情報からストーリーを読み解くしかなくて、ハマった人は考察なんかを楽しんだみたい。私は3D酔いを発症してしまってそれどころじゃありませんでした。クリアまでの時間が短くて助かりました。敵なども出ないので、アクションゲームが苦手な人でも楽しめる雰囲気ゲーってところかな。

こういう人にはオススメ!
 美しい海の映像を堪能したい人

こういう人にはオススメできない!
 3D酔いしちゃいがちな人

↓among↓



◇ 『Among Us』
 <Nintendo Switchプレイステーション4・5XboxOne・Series X|S・PC・Cloud GamingSteamEpic GamesストアiOSAndroidOS
 <人狼+対人戦専用+オンライン対戦>

<画像はSteam版『Among Us』より引用>

 2018年にスマホ用、後にPC用に発売されたゲームで、当時はオンラインでも対戦相手が集まらないほどの過疎っぷりだったそうです。ですが、定期的なアップデートを続け、ゲーム実況で注目を浴びて、更に新型コロナの影響で外出できない人が多かったことで、2020年の半ばに大ブレイクしました。
 2020年12月にNintendo Switch版が発売されて、初めて日本語化に公式対応、その後のアプデでスマホ版・PC版も日本語化に対応しました。

 「宇宙人狼」と言われるゲームですが、分かりやすく言うと「犯人は私達の中にいる!」というゲームです。4人~15人で集められたプレイヤーは宇宙船などの閉鎖空間を走り回って修理をするのだけど、その中に混じった「インポスター」だけは「自分も宇宙船の修理をしているフリをしながら1人ずつ他のプレイヤーを殺していく」という非対称性の対戦ゲームです。
 「インポスター」はプレイヤーを殺せるけど、「プレイヤー」は攻撃能力を持たないので、会議で話し合って「投票1位のプレイヤーを追放」して見事にインポスターを追放できたら勝ち。

 『グノーシア』が1人でCPU相手に気軽に人狼を楽しめるターン制のゲームだったのに対して、『Among Us』は人狼を分かりやすく再構築してリアルタイム制にしてオンライン対戦ゲームに仕立てたゲームというカンジです。
 こういうゲームなんでNPCを入れることはできず、4人以上集まらないとプレイ自体が出来ません。野良でもテキストチャット使用で遊べるけど、フレンド相手にボイスチャットで遊ぶ面白さが半端ない(普段はボイチャを切って会議が始まるとボイチャを付ける)ので、私は野良ではほとんど遊んでいないかな……


 どのプラットフォームでも500円前後という安価さ、スマホ版は広告が付くタイプの無料ゲーで、更に異なる機種同士でも対戦できるクロスプラットフォーム対応と―――人を誘いやすいのがイイですよね。プレイヤーが分かりやすく色で分けられることや、やられた人も宇宙船修理に参加できるので退屈じゃないことなど、よく考えられているゲームだと思います。更に、設定を細かく調整できるので、色んな遊び方が出来るのも魅力です(ボイチャ付けっぱなしにして鬼ごっこみたいに遊んでいる人もいた)。

こういう人にはオススメ!
 友達みんなで集まって遊べる「遊び場」が欲しい人

こういう人にはオススメできない!
 人を殺したりウソをついたりするプレッシャーに耐えられない人


(動画:【やまなし視点】『Among Us』実況に参加したときの副音声動画
(動画:【やまなし視点】第2回『Among Us』実況に参加したときの副音声動画
(動画:『Among Us』をインポスター2人以上で遊ぶため、多人数に集まってもらった配信
(動画:【00Qさん主催】第2回『Among Us』オンライン大会に参加する(やまなしレイ視点)
↓UCH↓



◇ 『Ultimate Chicken Horse』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Xbox Series X|SSteam
 <2Dジャンプアクション+(オンライン)対戦+ステージ作成&共有>

<画像はNintendo Switch版『Ultimate Chicken Horse』より引用>

 オンラインもしくはローカルプレイでの対戦専用2Dジャンプアクションです(ステージによっては黙々とタイムアタックで遊ぶことも出来るけど……)。
 4人までのプレイヤーが「スタート地点」から「ゴール地点の旗」まで競争することを繰り返すゲームなのですが、各ラウンドの前に各プレイヤーが一つずつ「ステージのパーツ」を追加することが出来るので、ステージがどんどんどんどん変化していくのが特徴です。自分がクリアしやすいように足場を設置する人もいれば、凶悪なトラップで他プレイヤーを殺しに来る人もいて、遊ぶ人の性格が出ますね!

 また、ルールのカスタマイズも可能な上、ステージの自作も出来るので、「楽しい遊び方」を考えつく限り永遠に遊べてしまうゲームだと言えます。
 逆に言えば、「楽しい遊び方」を思いつかないと同じような遊びしか出来なくてすぐに飽きてしまったり、オンラインで出会ったメンバー次第で面白くなったりつまらなくなったりするゲームで―――ゲームが面白くなるかどうかは、面白い人間であるかどうか次第なんだと思い知らされるゲームでもあります。

こういう人にはオススメ!
 「楽しい遊び」を考えるのが得意な人、もしくはそういう友達がいる人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームは一人で遊びたいという人


(動画:ゲームが下手な人が『Ultimate Chicken Horse』の初プレイを実況配信
(動画:12月24日だったのでみんなでわいわいゲームを遊んだよ3:Ultimate Chicken Horse編
(動画:【仲良しこよし】『Uitimate Chicken Horse』を視聴者のみんなと遊ぶ実況!
↓kyukyoku-fishing↓



◇ 『アルティメットフィッシングシミュレータ』
 <Nintendo SwitchXboxOne・Xbox Series X|SSteamAndroidOS
 <釣り>

<画像はSteam版『究極の釣りシミュレータ』より引用>

 3D空間を自由に歩きながら、好きなポイントで釣竿を振って釣りができる釣りゲーです。

 「アルティメット」で「シミュレータ」というタイトルから難しそうと思われるかも知れませんが、「ノーマルモード」「リアルモード」の2つから難易度を選べて、「ノーマルモード」ならガンガン魚が釣れます。

 難易度よりもハードルになりそうなのが、海外のゲームゆえに「魚の名前」があまりピンと来ないところや、用語や用具の説明などが何もなく始まるところで……分からない単語はすぐにネットで検索するくらいの遊び方がイイかも。


 私がプレイしているSteam版には、他プレイヤーと同じ空間で釣りができるという「ゆるーいオンラインマルチ要素」があるのですが……どうも調べてみたところ、Nintendo Switch版やXbox版やAndroid版にはないみたい? 

 個人的には、あの要素……特にコミュニケーションをとったりもせず、競い合ったりもしない、ただ同じ空間にいるだけというのが非常に「釣り」っぽくてイイなと思っていたんですが。

こういう人にはオススメ!
 海外で釣りをしたい人

こういう人にはオススメできない!
 釣りは一人ではしたくないという人
(動画:【雑談】『Ultimate Fishing Simulator』、トークテーマガチャ回しながら釣りする
↓UNDERTALE↓



◇ 『UNDERTALE』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S・Cloud GamingPCSteam
 <コマンドバトルRPG+アクションアドベンチャー+テキストアドベンチャー>

<画像はNintendo Switch版『UNDERTALE』より引用>

 世界中で大ヒットしたインディーRPGの代表作です。
 「ネタバレ絶対厳禁!」「黙って遊べ!」と言われるゲームなので、なるべくネタバレにならないように紹介すると……1990年代の日本のRPGが好きだったアメリカ人が、「そういうクラシカルなRPGにはもう飽きちゃったよね」と日本のRPGを批評的に再構築したようなゲームです。

 なので、コマンドバトルRPGの形を取りながら、弾幕シューティングが始まったり、テキストアドベンチャーみたいなところもあったり、色んなジャンルの要素が混じったようなアクションアドベンチャーのようなゲームでした。
 このゲームを遊んだ頃の私はパロディやメタフィクションが好きではなかったので、あまりこのゲームを楽しめなかったのですが……ゲームの歴史を考えると、「日本のRPG」を外国人が批評的に捉えた作品ということで、『菊と刀』的な意義はあるのかなと思います。

こういう人にはオススメ!
 コマンドバトルRPGにはもう飽きちゃったぜ!という人

こういう人にはオススメできない!
 パロディやメタフィクションが好きじゃない人

↓unrailed↓



◇ 『Unrailed!』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteamEpic Gamesストア
 <協力アクション+オンライン協力>

<画像はSteam版『Unrailed!』より引用>

 Steamの新機能:オンライン越しにソフトを持っていない人ともオフライン協力プレイが出来るSteam「Remote Play Together」を試すためにSteam版を購入して、その日1日はムチャクチャ楽しんだのですが……
 その後どうも「Remote Play Together」が思ったようにいかず、クロスプレイ対応のオンライン協力プレイもあるのですがこのソフトを持っている人が4人揃わないこともあって、その後はプレイできていません。


 ゲームジャンルは、『Overcooked』に代表される「ハチャメチャな協力アクションゲーム」です。「これ、一人で遊んだらただの仕事だよね?」という作業をみんなでワイワイ遊べば楽しいというジャンルですね。この『Unrailed!』は、勝手に走り続ける列車に、線路を継ぎ足していってゴールまで導く―――その「材料」を作って、運んで、道を切り開くのを最大4人で分担していくゲームです。

 使うボタンは2つだけだしシンプルなルールなのに、マップが進み続ける上に自動生成されるので、毎回ちがう展開になるし列車が進めば進むほどいろんなことが起こるんですね。「もう1回!」「もう1回!」と何度も遊んでしまう中毒性は、「落ちものパズルゲーム」とか「ローグライクRPG」とかに通じるものがありますね。

 若干、素材やアイテムの識別が付きづらいのが難点かなぁ……自分の画面が小さいせいもあってか、木材と石の見分けが付かないのと、ボルト(超貴重品)とアヒル(ただの背景)の区別が付かないことが多々あります。

こういう人にはオススメ!
 4人プレイでずっと遊んでいられるゲームを探している人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームでまで作業はしたくない人



(動画:【テスト配信】ソフトを持っていないフレンドとも一緒にゲームが遊べるRemote Play Togetherで『Unrailed!』を遊んでみる
(動画:【いっせいトライアル】『Unrailed!』初心者でもイイのでみんなで遊ぼう実況!
↓eve↓



◇ 『EVE burst error R』
 <Nintendo SwitchDMM GAMES(R版)、FANZA GAMES(Win95版の移植、R指定)、FANZA GAMES(A版、18禁)>
 <アドベンチャー+マルチサイト>

<画像はセガサターン版『EVE burst error』より引用>

 元々は1995年に発売された18禁のPCゲームで、1997年にはエロシーンをカットした代わりに超豪華声優によるボイスや新規アニメーションムービーを追加したセガサターン版が発売されて、私がプレイしたのはこのセガサターン版です。その後も移植やリメイクやリマスターがいろんな機種でされましたが、自分が過去にまとめたヤツが一番分かりやすいのでそのまんま記載します。

・1995年11月 PC版『EVE burst error』
 …18禁要素あり。原典だけど現在では環境を整えるのは難しそう
・1997年1月 セガサターン版『EVE burst error』
 …18禁要素を削り、超豪華声優によるボイスや新規アニメーションムービーを追加
・1997年5月 Windows95版『EVE burst error』
 …サターン版をPCに逆移植したもので、18禁要素はなし。でも、FANZAではアダルトストアに置いてある
・2003年7月 プレイステーション2版『EVE burst error PLUS』
 …キャラクターデザインを一新し、一部の声優も変更になったリメイク版
・2003年11月 Windows98版『EVE』
 …↑の『PLUS』に18禁要素を加えた版。当然、声優はアダルトゲー声優になっている
・2010年3月 PSP版『burst error -EVE The 1st.-』
 …「現代風リブート」を目指してノベルゲームに変更し、シナリオも声優も変更した。↓のリマスター版ではなかったことになっているので、黒歴史扱いらしい
・2016年4月 プレイステーションVita・Windows7版『EVE burst error R』
 …サターン版に忠実なリマスター版(声優はPS2版準拠)で、2018年10月にNintendo Switch版も発売、プレイステーション4版は2019年4月発売の続編『EVE rebirth terror』内に収録されている
・2016年11月 Windows 7版『EVE burst error A』
 …↑の『R』に18禁要素を加えたもの。当然声優もアダルトゲー用に

 ゲームとしては「コマンド選択型のアドベンチャーゲーム」ですが、最大の特徴は「売れない探偵:小次郎」「1級捜査官:まりな」という2人の主人公を切り替えながら進めるマルチサイトシステムです。
 この2人はいっしょに行動しているワケでもなければ、知り合いでもありません。追っている事件も、小次郎は「なくなった絵画」の行方を追うもので、まりなは「女子高生の護衛」を命じられます。2つの事件はまったく接点がないようで、でも「同じ街で起こっている事件」のため同じ場所が出てきたり、2人がニアミスしたりするという。

 感覚的には、「1本のソフト」に「2本のアドベンチャーゲーム」が入っていて、それぞれ別の物語なのだけど……話を進めていくと2つのゲームが徐々にシンクロしていくところがあるといったカンジです。ザッピングを扱ったゲームは多々ありますが、1995年の時点でこんな完成されたものが出ていたんだと感動します。


 ストーリー自体も「探偵」と「捜査官」が主人公なこともあって、銃撃戦あり、潜入シーンあり、推理シーンあり、ちょっとえっちなシーンもあり……と、次から次へと“映画みたいな展開”が起こってむちゃくちゃ面白かったです! 「アドベンチャーゲームってあんまり遊んだことがないけどどれから遊んだらイイのかなー」という人がいたら、オススメする最初の1本にコレを選ぶくらいに面白かったです。

こういう人にはオススメ!
 「豪華なアドベンチャーゲーム」を遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 軽薄な主人公に嫌悪感を覚える人

↓ikkidanketsu↓



◇ 『いっき団結』
 <Nintendo SwitchSteam
 <見下ろし視点アクションゲーム+オンライン協力(クロスプレイあり)>

<画像はSteam版『いっき団結』より引用>

 サンソフトの様々なIPを現代に蘇らせる企画「SUNSOFT is back」の第1弾として選ばれたのが、1985年にアーケードとファミコン用に出た『いっき』のリブート作品です。
 当時のゲームをそのまま復活させる「リメイク」ではなく、当時の題材を使って、大流行中の『Vampire Survivors』のようなゲームを、ゲーム実況にピッタリな16人協力プレイにするという「現代風リブート」でした。

 オンラインだと16人いるキャラの中からランダムでキャラが決められて、4~6人ずつ4つのスタート地点に振り分けられます。
 パワーアップを繰り返しながら制限時間内に中ボスを倒していき、他のチームと合流して……最終的に全員で一丸となって大ボスを倒す! と、なんかものすごい「ちゃんと一揆している」ゲームになりました。原作は小判を8枚集めるとクリアという、「それのどこが一揆やねん」というゲームでしたからね。

 アクションゲームのスキルよりも、ゲームシステムの理解と、状況判断能力が必要なオンラインゲームで―――ファミコン時代のIPを「まったくちがう現代風の魅力ある作品に仕立て上げた」点で、個人的には『スーパーマリオ35』クラスに「大当たり」でした。


 ただ、最適解の動きが確立されてしまうとそればかりになってしまうし、裏面が実装されてからは『Vampire Survivors』以上に1プレイが長いゲームになってしまったのが残念。


こういう人にはオススメ!
 アクションゲームがあまり得意じゃないけどオンライン協力ゲームを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームにかけられる時間が1日1時間未満な人


(動画:【視聴者参加型】『いっき団結』をみんなで遊んでエンジョイ一揆を起こそう実況
(動画:【視聴者参加型】第2回『いっき団結』今度はみんなで楽しく裏面を目指そう!
↓Ittle Dew↓



◇ 『イトルデュー』
 <Nintendo SwitchSteam
 <2D見下ろしアクション+アクションパズル>

<画像はWii Uダウンロードソフト『イトル・デューの伝説』より引用>

 クリアまでなら数時間で終わる、2Dゼルダライクなゲームです。「アクションアドベンチャー」というより「アクションパズル」で、謎解きを楽しむゲームだと思います。私がプレイしたのはWii U版ですね。

 『ゼルダ』のようにダンジョン全体を使った仕掛けがあるワケではなく、一部屋一部屋のパズルを解いて進んで、ダンジョンの最後にボス戦がある―――ってイメージです。世界観の作り込みや、軽いノリのテキストも好きでした。
 私が特にお気に入りだったのはクリア後の「達人の洞窟」で、うんうん唸ってしっかり考えないと解法が分からないパズルゲームとなっています。トータルのプレイ時間はむしろ、「クリアまで」より「クリア後」の方が長かったほど。

 Wii Uでプレイしたダウンロードソフトの中でもお気に入りで、続編が日本でも出たら買おうと思っていて、実際にもう発売しているのだけど……「前作好きだったゲームの続編」は思い出が美化されていて微妙なことがあるので、やるからには前作をもう1回やり直してからにしようかなと悩んでいます。

こういう人にはオススメ!
 ゼルダのパズル部分が好きな人

こういう人にはオススメできない!
 ゼルダのアクション部分が好きな人

↓inside↓



◇ 『INSIDE』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S・PC・Cloud GamingCSteamEpic GamesストアiOS
 <2Dアクション+アクションパズル>

<画像はEpic Gamesストア版『INSIDE』より引用>

 『LIMBO』のスタッフが送る、『LIMBO』と同じような2D横スクロールアクションパズルです。使うボタン数とアクションは少ないのに様々なギミックを突破していく楽しさはそのままに、グラフィックが強化されていて様々なシチュエーションに直面するようになっています。
 『LINBO』と比べると、「アクションゲームとしても」「パズルゲームとしても」難易度はかなり低くなっていると思います。その分ストーリー性が強化されていて、考察しなければどういうことだか分からなかった『LINBO』より、誰もがそれなりに「どういうこと?」と考えられるストーリーになっているかと思います。

 そういう意味では万人にオススメだし、私自身も大好きなゲームなのだけど、『LIMBO』同様に主人公の男のコはガンガン死んで、その代わりすぐ手前からやり直しというゲームで―――グラフィックが強化されているために、男のコが死んだ姿が結構グロイのは要注意です。(CEROはD:17歳以上対象)

こういう人にはオススメ!
 ダークな世界のアクションパズルを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 『LINBO』以上の難易度を求める人

↓Invisigun↓



◇ 『Invisigun Reloaded』
 <Nintendo Switchプレイステーション4Steam
 <アクション+オンライン対戦+アクションパズル>

<画像はNintendo Switch版『Invisigun Reloaded』より引用>

 『ボンバーマン』のように「見下ろし視点の1画面の中で最大4人対戦するゲーム」なのだけど、その最大の特徴は「自分のキャラでさえ姿が見えない」ことです。スタートしたら姿が消えるので、自分が十字キーを何回押したかの感覚で自分がいる場所を推察して、「今だ!ショット!」「全然違うところにいた!」と、その不確実性を楽しむゲームです。
 上手い人ならまた別次元が待っているのかも知れませんが、下手な人がゲラゲラ笑いながら遊べる点では『ロケットリーグ』とかにも近いかも。フレンドとボイチャしながら何度も遊んで楽しかったけど、実は一度も1位を獲ったことがないくらいに「私には上手くなれる気がしない」です!


 1人用だと、そのキャラクター(9人)の能力を把握できるアクションパズルのようなモードで、能力がみんなちがうためステージもみんなバラバラです。9つの面×9人のキャラということで、全81面? これだけでもものすごいボリュームで、とても手の込んだゲームなことは分かるのですが……
 『Splatoon』のヒーローモードのように「1人用でプレイのコツをつかんでオンライン対戦に行こう!」というノリではなく、序盤から正確なプレイが出来なければ手も足も出ず、イヤになってしまいました。

 ↑のスクショの場面は、2人目のキャラの3つ目のステージなんですが……全てのコインを取ると中央の4つの柱が下りるので、それでIC回収が出来るのだけど、35秒以内に、透明な姿で、もちろんトゲに当たったら一撃死という条件でこなさなくちゃいけません。序盤でこの難易度ってマジかよ!?
 難易度を最低まで下げると透明ではなくなり姿が見えるようになるのだけど、それだと「オンライン対戦に向けて1人用で練習する」という本来の意味ではなくなるし、そもそもそれでも間に合わないくらいに時間制限が最初から厳しいのです。要は、「姿が見えなくても自分の位置が正確に分かっている」ことが前提の難易度が最初から要求されているんですね。私は「不確実性を楽しむゲーム」だと思っていたが、作り手は「プレイヤーをエスパーにするゲーム」だと思っていたのか……

 「十字キーを押した感覚で歩数が分かる」システムの関係上、姿が見えた状態でのアクションパズルとして考えると動きがもっさりで操作があまり気持ち良くないのもつらい……
 コンティニューしまくって1キャラはクリアしたのだけど、2キャラ目の序盤で嫌気がさして辞めてしまいました。

こういう人にはオススメ!
 いっしょに遊んでくれるフレンドがいる人

こういう人にはオススメできない!
 1人用のパズルゲームだと思って買おうとしている人

↓inbento↓



◇ 『inbento』
 <Nintendo SwitchXboxOne・Series X|SSteamiOSAndroidOS
 <思考パズル+ストーリー>

<画像はSteam版『inbento』より引用>

 インディーゲーム+ダウンロード販売が一般化したことによって、実は一大ジャンルになっている「パズルゲームを解くとストーリーが進む」ジャンルのゲームです。
 パズルとストーリーの比率はそれぞれちがいますが、この記事で紹介している中でも『おじいちゃんの記憶を巡る旅』『ゴロゴア(Gorogoa)』『Florence』なんかが当てはまりますね。プレイ時間は短くリプレイ性もあまり高くないので、この手のジャンルはパッケージソフトではなかなか新作は出なくなりましたが、ダウンロード販売なら問題はなし!

 『inbento』はパズル:ストーリーが「9:1」くらい。
 お弁当箱を題材にしたパズルゲームを9問解くと、擬人化された猫の親子のストーリーが1枚絵で描かれる―――みたいなペースです。

 パズルゲームとしてはガチです。
 「これのどこが弁当箱やねん! ポーランドの弁当箱ってこうなのか??」とツッコミたくなる、3×3のマスを見本と一緒に並べると問題クリアです。ストアページの紹介文によると、どうやらポーランド人から見た「日本のカラフルなお弁当文化」をイメージしてるらしい……マジか。


 問題が進んでもマスの数が増えたりはしませんが、「離れたマスと入れ替える」とか「1マスずらす」みたいなギミックが増えて……考えることが、考えることが、多い!

 全ての問題をクリアしなくても先に進めるようになっているみたいだから、ところどころに高難度の問題を置いているみたいで……サクッとクリアしてやろうと思って1ヶ月前に始めたけど、まだクリアできていません。もうちょい、時間を……ください……


こういう人にはオススメ!
 じっくり考えるパズルゲームを探している人

こういう人にはオススメできない!
 美味しそうなお弁当描写を期待している人


(動画:お弁当を作るパズルゲーム『inbento』初見実況:これも思ってたのとちがう!
↓Vampire Survivors↓



◇ 『Vampire Survivors』
 <Nintendo Switchプレイステーション4・5XboxOne・Series X|S&PC・Cloud GamingSteamiOSAndroidOS
 <アクションゲーム+タワーディフェンス>

<画像はSteam版『Vampire Survivors』より引用>

 Steamで大流行して、類似ゲームが未だに大量に作られて「ジャンル化」してしまった『Vampire Survivors』も満を持してNintendo Switchにやってきました。任天堂がNintendo Switchで遊べるインディーゲームを紹介する「よゐこのインディーでお宝探し生活」でも、今年の1回目に取り上げられていたほどですね。

 ただ、Nintendo Switch版やスマホ版などは、Steam版やXbox系列と比べてアプデやDLCが若干遅れる形となっています。規模の大きくないインディーゲームで、多機種マルチをやってくれているだけでもありがたいと思いましょう。


 ゲームとしては、オートで攻撃するキャラを「移動」だけさせて敵の攻撃を避けまくり、武器を成長させたり、武器を増やしたりするアクションゲームです。「ローグライク」的に言われることもありますが、マップは固定で、出てくる敵は時間経過によって決まっているため、個人的には「タワーディフェンス」をアクションゲームに落とし込んだものだと思っています。

 「大量の敵」を倒して、「自軍をムチャクチャ強化」して、更に「大量の敵」を倒していくインフレ具合がムチャクチャ楽しいタワーディフェンスというジャンルの魅力を、直感的かつどのデバイスでも遊べるようにしたのが『Vampire Survivors』だと思うんですね。


 緊張と緩和の調整の上手さ、射幸心の煽り方の上手さ、繰り返しプレイしていればいずれはクリアできる難易度調整……大ヒットしてジャンル化するのも納得なゲームです。難点を挙げると、ステージの途中で中断できないところかな……
 更に、クリアした(実績的なものを全部獲得した)と思っても、アプデやDLCで更なる遊びが追加され続けます。このゲームの開発者達、俺達がゲームをこの1本しか持っていないと思っていない?? 流石に、私はアドベンチャーモード2つめをクリアしたところでもう引退してしまいました。

こういう人にはオススメ!
 「大量の敵をやっつける」根源的な欲求を満たしたい人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームはしっかり「終わり」まで遊んで、そこでやめたい人


(実況動画:【プレゼントで頂いたSteamゲーム】『Vampire Survivors』の初見プレイを実況する
↓APE OUT↓



◇ 『APE OUT』
 <Nintendo SwitchSteamEpic GameストアWindows PC
 <2D見下ろしアクション+バイオレンス>

<画像はNintendo Switch版『APE OUT』より引用>

 「ゴリラになって大暴れ!」と頭空っぽで楽しめるゲームかと思いきや、この主人公のゴリラは銃を1~3発喰らうと死ぬし、死ねばステージの最初からだし、立ち回りにしっかり頭を使わないといけないゲームでした。ゴリラって思ったより柔らかいんだな!

 障害物や敵の配置はローグライクのようにランダムなところがあるので、「こんなのムリだろボケエ!」と怒りたくなるようなステージも、何十回もプレイしていると「あれ? 進行方向に敵が全然いない」とあっさりクリア出来ちゃったりもします。それを面白いと思えるかどうか次第ですね。

 個人的にはあまりハマらなかったのだけど、敵であるはずの「人間」を掴むと、盾にもなるし、銃を1発だけ撃ってもらえるし、投げつけて敵にぶつけることも出来るシステムは面白かったです。人間の命を何とも思っていないゴリラ主人公のゲームならではですね。脱出のシチュエーションも凝っていて、高層ビルを1階ずつ降りていくステージが好きでした。

こういう人にはオススメ!
 力任せじゃなくて、ちゃんと頭を使うアクションゲームが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 人間を殺したくない人

↓octopath↓



◇ 『オクトパストラベラー』
 <Nintendo Switchプレイステーション4・5XboxOne・Series X|S・PC・Cloud GamingSteamEpic Gamesストア
 <コマンドバトルRPG+圧倒的な自由度>

<画像はNintendo Switch用ソフト『オクトパストラベラー』より引用
 ©2018 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.>


 スーファミ時代に様々なRPGを発売していたスクウェアが、「スーファミ時代の2Dドット絵+コマンドバトルRPG」が現代まで進化し続けていたらこうなると考えて作った、懐古主義のようで全く新しいコマンドバトルRPGです。

 その最大の特徴は「自由度」です。
 プレイヤーは8人いる主人公の中から1人を選んでそのキャラのストーリーを進めるのですが、選ばなかった7人も仲間にすればそのキャラのストーリーを見ることが出来ます。ですが、敢えて仲間にしないで1人旅でクリアすることも可能です。主人公に選んだキャラのメインストーリー以外は「やってもやらなくても自由」なんです。

 従来のRPGだったら「ここは○○の村です」と言うだけだったモブキャラも、フィールドコマンドを使って「戦いを仕掛けたり」「アイテムを買い取ったり」「設定を見たり」することが出来て、ちゃんと生きたキャラだというのが分かるのですが……これも別に「やってもやらなくても自由」。
 戦略性の高いコマンドバトルも含めて、「自分だけの仲間」「自分だけの旅」「自分だけの戦い方」をプレイヤーが考えてイイのがこのゲームの魅力なのです。

 難点を挙げると、バトルの戦略性が高いために雑魚戦でもちゃんと考えて戦わなくてはならず、オート戦闘なんかにも出来ないから結構な時間がかかってしまうところ(そのためダンジョン自体は短くしてある)。
 また、「自由度」を優先したせいで「世界地図が変化するようなダイナミックなストーリー」には出来なかったり、「味方キャラクター同士の会話シーン」も少なかったりなので、ストーリー重視・キャラクター重視の人には物足りないかも。

こういう人にはオススメ!
 「自分だけの冒険」にワクワク出来るという人

こういう人にはオススメできない!
 RPGはストーリーを楽しむために遊んでいるという人

↓ojiichan↓




◇ 『おじいちゃんの記憶を巡る旅』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S・PCSteamAndroidOS
 <ポイントクリック型アドベンチャーゲーム+仕掛け絵本>

<画像はNintendo Switch版『おじいちゃんの記憶を巡る旅』より引用>

 とある手紙をもらって旅に出るおじいちゃんが、旅をしながら過去を回想していくアドベンチャーゲームです。英語も日本語も使われない「絵だけで語られるストーリー」と、地面を動かして道をつなげるなど「画面全体を動かすゲーム性」で、アドベンチャーゲームというより「仕掛け絵本」といった方がイイかも。描き込まれた絵本のようなマップが見事でした。

 2~3時間で最後まで行けると思うし、難易度も高くはないと思うので、「短い時間でサクッと楽しめるゲーム」を求めているならそこそこオススメ出来るのですが……ゲーム機版を買うと1000円前後なのにスマホ版は480円とかなので、『ゴロゴア』同様「どうしてもゲーム機じゃなきゃイヤだイヤだ」というワケでもなければスマホ版の方がオススメですかね。

こういう人にはオススメ!
 絵本のような優しい絵柄に魅力を感じられる人。

こういう人にはオススメできない!
 激しいゲームを求めている人。

↓ookami↓



◇ 『Capcom Arcade Stadium:戦場の狼』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteam
 <2D見下ろしアクションシューティング>

<画像はWiiバーチャルコンソールアーケード版『戦場の狼』より引用>

 元々は1985年に稼働開始したアーケードゲームで、歩兵として戦場にたった一人で放り込まれて突っ切らなければならないゲームです。「縦スクロールシューティング」ではありますが、スクロールは任意だし、射撃方向は自分の向いている8方向なので、なかなか敵に当てられない……
 とにかく敵と敵弾が多く、攻略のコツを調べても「敵を無視してガンガン前進しろ!」というものしか出てきません。エリアの最後まで行くとゲートから大量の敵が出てくるけど、これも全員倒す必要はなく、一定時間こらえればクリアになります。ボスがいないのは今の感覚だと驚きだけど、『グラディウス』と同時期のゲームですからね。「ステージの最後にボスが出てくる」ことが定番化する前に作られたゲームなんでしょう。

 ムチャクチャ死にやすいんですが、私がプレイしたバーチャルコンソールアーケード版は無限にクレジット投入してコンティニュー出来たし、コンティニューすると少し手前から始まるので頑張り続けて1周クリアはできました。『グラディウス』みたいなパワーアップがない時代のゲームだからこそ、最弱の状態で敵地のど真ん中で再開しても大丈夫なんですね。なかなか面白かったです!

こういう人にはオススメ!
 何も考えずにオラオラ進みたい人

こういう人にはオススメできない!
 ノーコンティニュークリアを目指す人

↓ookami2↓



◇ 『Capcom Arcade Stadium:戦場の狼II』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteam
 <2D見下ろしアクションシューティング>

<画像はWiiバーチャルコンソール版『戦場の狼II』より引用>

 こちらは1990年に稼働開始したアーケードゲームです。5年の月日は大きいというか、この間にKONAMIが出した『魂斗羅』(1987年)の影響もあるのか、全然別のゲームになっていますね。トップビューのアクションシューティングなのはいっしょですが、火炎放射器やロケットランチャーのような武器に持ち替えたり、敵の戦車やボートを奪って乗ったり、シューティングゲームの「ボム」的なメガクラッシュが使えたり、ド派手なゲームになりました。

 私はメガドライブ移植版をWiiのバーチャルコンソールで遊んだのですが、バーチャルコンソールアーケードとちがってコンティニューが有限だったためクリアは出来ませんでした。Capcom Arcade Stadiumならコンティニューし放題なのかな。だったら、200円で買ってリベンジするのもアリかも知れない。

 それと、アーケード版は(ローカルのみですが)3人までの協力プレイがあったはず。この辺も『魂斗羅』の影響がありそう。

こういう人にはオススメ!
 前作よりかはしっかり考えて暴れたい人

こういう人にはオススメできない!
 前作のストイックさが好きだった人

↓st↓



◇ 『Capcom Arcade 2nd Stadium:ストリートファイター』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteam
 <2D対戦格闘ゲーム>

<画像はWiiバーチャルコンソール版『ファイティング・ストリート』より引用>

 後に対戦格闘ゲームブームを生むことになる『ストリートファイター』シリーズの1作目……ですが、「対戦格闘ゲームの元祖」というと論争が起こってしまいそう。

 この作品のディレクターを務めた西山隆志さんは、アイレム在籍時の1984年にアーケード版『スパルタンX』を開発していて、このゲームは1対多数の横スクロールアクションですが「2ボタンによるパンチ・キックの使い分け」「ジャンプ・しゃがみと攻撃ボタンを組み合わせられる(上段攻撃・下段攻撃の概念がある)」と格闘ゲームの原型の操作方法にこの時点でなっているんですね。
 西山隆志さんはその後カプコンに移り、1986年に『闘いの挽歌』を開発します。ゲームシステムは『スパルタンX』に似ているのだけど、今作では「盾で防御」という操作が加わり、より格闘ゲームの原型に近づきます(これもCapcom Arcade Stadiumで出ていますね)。更に、同年に出たファミコン版ではVSモードも搭載していました。

 この1985年前後って、各社から「対戦格闘ゲームの原型」のようなゲームが出ているんですよね。1984年『空手道』(データイースト)、1984年『カラテカ』(ブローダーバンド)、1984年『アーバンチャンピオン』(任天堂)、1985年『イー・アル・カンフー』(コナミ)などなど……なので、どのゲームがどのシステムの元祖かという話はしてもあまり意味がないと思うのですが。

 同じディレクターが作った『スパルタンX』→『闘いの挽歌』→『ストリートファイター』という流れは、明確に過去作のブラッシュアップの側面があると思うんですね。
 ということで、1987年にこの『ストリートファイター』アーケード版が稼働します。発想としては「スパルタンXのボス戦だけをやるゲーム」で、これに2人目のプレイヤーが乱入した時にはファミコン版『闘いの挽歌』のようにコンパチキャラでの対戦になるシステムが加わったのだと思われます。

 格闘ゲームとしては、「投げはない」「必殺技が隠し扱いで、出すのが超難しい」「のに、サガットは普通に必殺技を撃ってくる」と……なるほどまさにアクションゲームのボス戦が続くゲームというカンジで、『ストII』以降の対戦格闘ゲームをイメージすると肩透かしを喰らうかも知れません。私がプレイしたPCエンジン移植版には、簡単に必殺技が出せるようになる裏技があるのでそれでクリアしました。


 また、最初のアーケード版は「気圧式ボタン」を使ってボタンを叩いた強さで強攻撃・中攻撃・弱攻撃が切り替わるシステムで、パンチングマシーンのような体感ゲームのノリでもあったんですよね。それが6ボタンで好きな攻撃が出せる「コンパネ」バージョンも出て、Switch等で遊べる『Capcom Arcade 2nd Stadium』版はこっちだったはず。

 ちなみに、西山隆志さんはその後SNKに移り、ネオジオや、『餓狼伝説』シリーズ等を開発していくので……実は『ストI』を作った人は『ストII』に関わっていなくて、むしろ『餓狼伝説』を作っていたんですね。何も知らなかった当時は『餓狼伝説』は『ストII』のパクリだみたいに思っていたのだけど、どっちかというとイトコ関係というか、『プロセカ』と『D4DJ』みたいな関係だったんだと思いますね。この例え、伝わる?

 更に余談ですが、「カプコンの主人公と言えばリュウ」と同じ名前の主人公が様々な作品に登場します。『闘いの挽歌』も、『ストリートファイター』も、主人公がリュウ。これは西山隆志さんの「隆」から取ったと言われています。

こういう人にはオススメ!
 格闘ゲームの歴史を遡りたい人
こういう人にはオススメできない!
 『ストII』以降の格闘ゲームを期待しちゃう人


(動画:Wiiショッピングチャンネル終了で配信終了になってしまう『ファイティング・ストリート』を実況プレイで遊ぶ!
↓st2↓



◇ 『Capcom Arcade Stadium:ストリートファイターII - The World Warrior -』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteam
 <2D対戦格闘ゲーム>

<画像はスーパーファミコン版『ストリートファイターII』より引用>

 元々は1991年に稼働開始したアーケードゲームで、「対戦格闘ゲーム」のテンプレを完成させて多数のフォロワーを生むことになります。翌1992年にはスーパーファミコンに移植されるなど、家庭用ゲーム機でも大ヒットしました。
 私が遊んだのはスーパーファミコン版ですね。当時は一応、難易度3だったらコンティニューしながらいろんなキャラでクリアできてたはず。今回久々にプレイしてみたら、「昇竜拳が出せない」どころか「ソニックブームが出せない」ことに愕然としました。どんだけゲームが下手になっているのよ……

 「今さら初代のストIIなんてお金出して買わないよ……」という人もいるかも知れませんが、「Capcom Arcade Stadium」はカプコンの往年の名作アーケードゲームを再現する規格で、単品で買うとなんと200円! 記念に買って、スーファミなどの移植版とのちがいを見るのも面白いかも知れませんね。

こういう人にはオススメ!
 ゲームの歴史をコレクションしたい人

こういう人にはオススメできない!
 「初代」なのに「ストII」ってどういうことだよ!って人

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◇ 『Capcom Arcade Stadium:ストリートファイターII' TURBO - HYPER FIGHTING -』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteam
 <2D対戦格闘ゲーム>

<画像はメガドライブミニ版『ストリートファイターIIダッシュプラス』より引用>

 『ストII』が対戦ゲームとして大ヒットしたことにより、翌1992年には四天王が使えるようになり同キャラ対戦も可能になった『II'』が稼働開始します。前作からのバランス調整が試みられていて、以降の格闘ゲームは終わらない「バランス調整」に縛られることになります。
 この『II'』も大ヒットしたのですが、海賊版が数多く出回ってしまったため、急遽作られた同年の新バージョンがこの『ストリートファイターII'TURBO』と言われています。ここでもバランス調整が図られた他、弱キャラの救済のための新必殺技なんかが追加されました。このバージョンもスーファミやメガドライブに移植されて、私はスーファミ版を遊びました。

 という変遷のため、初代『ストII』のラスボスであるベガは、最初にプレイアブルになった『II'』では最強キャラだったのが、この『II'TURBO』だと弱体化が図られて、スーファミに移植されたのはこちらだったために「ラスボスのくせにクソ弱いwww」とネタにされちゃうほどでしたね……

 今ネットを検索すると「ほぼ同じゲームを毎年新作として出していたのはどうなんだ」と言っている人も見かけるのですが、それを言ったら『ファミスタ』とかだって毎年出ていたし、個人的には四天王が使えて必殺技が増えているだけでも楽しかったけどなぁ。

こういう人にはオススメ!
 弱かったキャラが強くなっているのを見たい人

こういう人にはオススメできない!
 「ダッシュ」とか「ターボ」とか「プラス」とかワケ分からんって人

↓vs↓



◇ 『Capcom Arcade 2nd Stadium:ヴァンパイアセイヴァー』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteam
 <2D対戦格闘ゲーム>

 『ヴァンパイア』は1994年から続くカプコンの2D格闘ゲームで、1995年には続編の『ヴァンパイア ハンター』、1997年5月には3作目となるこの『ヴァンパイア セイヴァー』が、更に同年9月にはマイナーバージョンアップの『ヴァンパイア セイヴァー2』と『ハンター2』がアーケードで稼働しました。
 このシリーズの家庭用移植版は順番が複雑で、まずセガサターンで2作目の『ヴァンパイア ハンター』が発売(1996年2月)、プレステで1作目の『ヴァンパイア』が発売(1996年3月)、セガサターンで3作目の『ヴァンパイア セイヴァー』(1998年4月)、プレステで『セイヴァー』『セイヴァー2』『ハンター2』を一まとめにしたという謳い文句の『ヴァンパイア セイヴァー EX エディション』(1998年11月)が発売されました。ややこしい!

 私がプレイしたのはセガサターン版『ヴァンパイア セイヴァー』で、一般的な評価としては「初心者お断りのムチャクチャ複雑なシステム」「格闘ゲームが複雑化していた象徴」みたいに言われているらしいのですが、私は私と同レベルの友達としか対戦したことがないので普通にみんなで楽しんで遊んでいました。
 リリスとかバレッタとか可愛いキャラも多く、(当時の感覚としては)複雑な必殺技コマンドも入力を受け付けてくれて、ド派手でキャッチーな格闘ゲームとして大好きでした。当時の主流だった3D格闘ゲームが私にはピンと来なくて、「やっぱ格ゲーは2Dだよなぁ」なんて言っていたのですが……

 セガサターン版は拡張4MRAMカートリッジを挿さないと遊べず、その代わりアーケード版でカットされたキャラも収録されていて、「アーケードの完全移植」どころか「アーケード以上の完全版」と呼ばれている一方。拡張4MRAMカートリッジを挿すためには、セガサターンのメモリーカードとも言える「パワーメモリー」を外さなくちゃならないんですね。

 んで、このゲームを遊ぶ度に、スーファミのソフトを抜き差しするみたいに「パワーメモリー」と「拡張4MRAMカートリッジ」を入れ替えていたら……セガサターンで遊んだ全てのゲームのセーブデータが消えてしまって。それ以降、怖くて遊べなくなりました。原因がそれだったかは分からないんですけどね(一説によると、初期ロットの『スパロボF』が原因という話も)。

 現行機なら「拡張4MRAMカートリッジ」を抜き差ししなくても遊べるんだから凄い!

こういう人にはオススメ!
 ド派手な格闘ゲームを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 『ヴァンパイアサバイバーズ』とごっちゃになってしまう人

↓kamiko↓


◇ 『神巫女-カミコ-』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S・PCSteam
 <2D見下ろしアクションゲーム+アーケードライク>

<画像はNintendo Switch用ソフト『神巫女-カミコ-』より引用>

 Nintendo Switch本体発売の翌月である2017年4月に発売されたアクションゲームです。
 当時はまだ『ファミコンOnline』もなかったし、ダウンロード専用ソフトもそれほど多くなかったため「短時間で遊べる500円のアクションゲーム」としてヒットしました。膨大なボリュームの『ブレス オブ ザ ワイルド』の息抜きに『神巫女-カミコ-』を遊ぶ―――みたいなカンジでね。

 ステージ数は4とかなり少ない上に、その4ステージもあまり変わり映えしないのが難点。しかし、使えるキャラクターが3人いて、操作感覚がまったく違うのが楽しいのです。「様々なステージを攻略する楽しさ」よりも「操作感覚のちがうキャラで敵を倒していく楽しさ」が重視されているのかなと思います。
 「タイムアタック」や「探索要素」もあって、その2つは相反してませんかと思わなくもないのだけど(笑)、500円の新作ゲームとして考えるとなかなか頑張っていると思います。ドット絵の立ち絵も可愛いし!

こういう人にはオススメ!
 アクションゲームは「キャラを操作する」のが楽しいという人

こういう人にはオススメできない!
 アクションゲームは「様々なギミックのステージを攻略する」のが楽しいという人


(動画:ゲーム下手が実況で『神巫女-カミコ-』の冒頭をプレイ-1(ログ)
↓Explodes↓



◇ 『完全爆弾解除マニュアル:Keep Talking and Nobody Explodes』
 <Nintendo Switchプレイステーション4SteamOculus QuestiOSAndroidOS
 <協力プレイ専用+パズル>

<画像はNintendo Switch版『完全爆弾解除マニュアル:Keep Talking and Nobody Explodes』より引用>

 最近多くなってきた「協力プレイ専用」ゲームです。
 必要なゲームソフトは1本のみ。1人はゲーム画面で爆弾を解除して、残りのメンバーは公式サイト等で配布されているマニュアルを読んで口頭で解法を伝えるんですね。ですが、「口頭では伝わりにくい」記号とかモールス信号とかが使われまくっているので、一筋縄ではいきません!

 最初の数ステージだけ遊ぶなら「ゲラゲラ笑えるパーティゲーム」として優秀ですし、後半は「参加メンバー全員が1秒を削るプレイが必要」というガチ難易度のゲームにもなりますし、エンジョイ勢にもガチ勢にもオススメのゲームです!
 個人的にすごく好きなのはこのゲームデザインで、ゲームとして公式に「オンラインプレイに対応」しているワケでもないのに、マニュアルを公式サイトで配布することでボイスチャット等で誰とでもオンライン越しにいっしょに遊べるようになったところです。こういう「逆転の発想で解決しているゲーム」って応援したくなるんですよ。

こういう人にはオススメ!
 いっしょにゲームを遊んでくれる仲間のいる人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームを始める前にマニュアルを全部読まないと気が済まない人


(動画リスト:『完全爆弾解除マニュアル:Keep Talking and Nobody Explodes』をみんなで攻略する!
↓kanda↓



◇ 『神田アリス も 推理スル。』
 <Nintendo Switchプレイステーション4
 <ノベルゲーム+百合>

<画像はNintendo Switch用ソフト『神田アリス も 推理スル。』より引用>

 定価1500円という低価格ながら、シナリオは『FLOWERS』の志水はつみさん、キャラデザ・原画は『じんるいのみなさまへ』の春夏冬ゆうさん、メインキャストが市ノ瀬加那さん・石川由依さん・鬼頭明里さんと主役級の若手女性声優がズラリと揃っている超豪華布陣の百合ゲームです。

 1周プレイ5時間以上はかかるのでコストパフォーマンスは悪くないですし。女子高の日常を描きながら、「日常の謎」と「百合」の両輪で紡がれるストーリーはそこそこ面白かったです。
 ただ、普通にプレイしているとNORMALエンドにしかならず、NORMALエンドはクリア扱いではないらしく(ギャラリーモードに入ろうとしてもクリアしてから来てくださいと追い返される)、選択肢をメモりながらTRUEエンドを求めて何周も何周も何周も周回して―――結局私は30周くらいプレイしてもTRUEエンドにならずに、ギブアップして攻略サイトを見ることに。

 攻略サイトを見て、「TRUEエンド」の入り方を知って愕然としました。「1章からの選択肢を全て攻略サイト通りに選んでいないと(一つでも間違えていると)TRUEエンドにはたどりつけない」って、百合ともミステリーとも関係ないじゃん!
 『シュタインズ・ゲート』とか『ひぐらし』みたいに「絶望に立ち向かって何度も何度も何度も挑む話」だったなら、この難易度の高さも分かるのですが……百合ゲーで、こんなに高い難易度にする必要あります??

 例えば、間違った選択肢を選んでしまったらそこで何か「間違っている」的な匂わせヒントが出るとかならともかく、ストーリーはそのまま進むんですよ? 「どうしてそれらの選択肢によってTRUEエンドに進めるのか(それらの選択肢によってTRUEエンドに進めないのか)」も説明もされないのに、一つでも間違った選択肢を選んでいると5時間後に「残念でした~、TRUEエンドじゃないからギャラリーモードに入れません~~」って言われるの(ちなみに選択肢の組み合わせは128通りみたい、流石に総当たりはムリだわ)。

 「百合系ショートミステリー」と銘打っていたんだから、プレイ時間を水増しさせるためってワケでもなかろうに、どうしてこんな難易度にしたのかさっぱり分かりません。
 『スパロボ』で隠しキャラを仲間にする条件とかじゃないですからね? ノベルゲームのストーリーの結末を見る条件が、そのくらい難しいんですからね。それならせめてハズレ選択肢をもっと分かりやすくしてくれればなぁ。

こういう人にはオススメ!
 「え? ノベルゲーって最初から攻略サイト通りの選択肢を選ぶもんでしょ」って人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームを自力でプレイしたい人

↓gunman↓



◇ 『ガンマンストーリーHDコレクション』
 <Nintendo Switchプレイステーション4
 <2D横スクロールアクション>

<画像はWii U版『ガンマンストーリーHDコレクション』より引用>

 手描き風のグラフィックが特徴の2Dアクションシューティングゲームで、3DSなどで発売された『1』と『2』をHD化して同時収録しているから「HDコレクション」なんですね。

 元々『ガンマンストーリー』は、海外名『Gunman Clive』というタイトルで2012年にスマホやPC、海外での3DSソフトとして発売されたゲームです。
 このゲームで特筆すべきは日本に向けたローカライズで、2013年5月に日本向けのニンテンドー3DSダウンロードソフトとしてフライハイワークスから発売されると、200円という低価格なことも相俟って大ヒットします。この年のフライハイワークスは自社パブリッシングを始めたばかりで、『魔女と勇者』『ガンマンストーリー』『ゲキヤバランナー』『ブランチ☆パニック!』と低価格だけど高評価なダウンロードソフトを3DSで連発したことで「フライハイワークスが持ってくるゲームにハズレなし」と言われたんですね。

 セールスからしても先行するスマホ版を大きく上回る売り上げを3DS版は達成した上に、その内の4割が日本市場だったそうで……2012年~2013年頃って『パズドラ』を始めとしたスマホゲーが大人気だったため「ゲーム機不要論」が叫ばれていた時期だったのですが、3DSのユーザーに「海外の低価格ゲーに面白いゲームがいっぱいある」とフライハイワークスが教えてくれたことが、後のNintendo Switchのダウンロードゲー祭りにつながったんじゃないかと私は思っています。


 ゲームとしては、「西部劇……と思ったら全然ちがう!」という展開をしていくアクションシューティングゲームで、その辺のぶっ飛んだカンジもファミコン時代のゲームを彷彿とさせてくれますね。
 難易度は低くないと思うのだけど、1ステージが短くて、残機の概念もなくて同じステージを何度もやり直せるので、私でも根性で全クリできたみたいです。久々に起動したら「こんなんどうやってクリアしたの!?」と思ったのだけど、当時の私はクリアしたんですよ! 信じてください!

こういう人にはオススメ!
 低価格でもしっかり遊べるアクションゲームを求めている人

こういう人にはオススメできない!
 ちゃんと西部劇をしたい人

↓gyakuten↓



◇ 『逆転裁判123 成歩堂セレクション』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S・PCSteamiOSAndroidOS
 <テキストアドベンチャーゲーム>

<画像はニンテンドー3DS版『逆転裁判123 成歩堂セレクション』より引用>

 元々は2001年、2002年、2004年に発売されたゲームボーイアドバンス用のゲームを3本まとめてセットにしたコレクション版で(1作目は2005年のDS版「蘇る」も収録)、現在では様々な機種に移植されていますね。私がプレイしたのはニンテンドー3DS版です。

 『ポートピア連続殺人事件』のように現場を歩き回って証拠を集める「探偵パート」と、集めた証拠を使って法廷で真実を突きつける「裁判パート」で出来ている新機軸のアドベンチャーゲームでした。「なんじゃそりゃー!」と言いたくなる逆転の連続によるシナリオと、愛すべきキャラクター達が特徴ですね。

 シリーズの形を作り、完成度の高い1作目。その1作目で「逆転裁判ってこういうシナリオでしょ?」とみんなが思ったところを見事に裏切る2作目。キャラクターの人生をしっかり描き切った集大成とも言える3作目……と、シナリオは3作ともにそれぞれちがった魅力がありました。
 ただ、システム面では元より「事件の真相は分かっているのに、ナルホド君がそれを察してくれないので証拠品を間違えてしまう」作品なのに、2作目以降の難易度はかなりキツかったです。失敗のタイミングによって減り幅が変わるゲージが0になったらゲームオーバーというシステムにして、それが探偵パートにも使われるし、場合によっては1ミスでゲームオーバーになったりするし。結局、小まめに中断セーブして何度もやり直すことになるから、難易度を上げてもただテンポが悪くなるだけなんですけどね……

 そのため、シナリオはめっちゃ面白いんだけど、ゲーム勘のない人にはなかなかオススメしづらいかな……

こういう人にはオススメ!
 勢いあるストーリーのゲームを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 ゲーム慣れしていない人

↓gunya↓



◇ 『グーニャファイター』
 <Nintendo Switchプレイステーション5Steamアーケード
 <多人数対戦アクション+オンライン対戦>

<画像はNintendo Switch版『グーニャファイター』より引用>

 以前は頻繁にセールで100円とかになることが多く、その分たくさんの人を確保してオンライン対戦相手に事欠かず、有料DLCをたくさん売っているのでノリとしては「基本無料ゲー」に近いのかなと思っていたのですが……方針転換で最近はセールでも大幅値下げしなくなりましたね。

 ゲームとしては「3歩進むだけでコケる」キャラクターを使って、格闘ゲームの三すくみを再定義しているようなゲームでした。「通常攻撃はガードで防げる」「ガードはジャンプキックで吹っ飛ばせる」「ジャンプしている敵は通常攻撃で吹っ飛ばせる」。
 「3歩進むだけでコケる」キャラクターなのもココに活きていて、コケないように進むにはジャンプを使わないとならないんだけど、そうするとパンチで吹っ飛ばされやすいんですよね。

 ただ、必殺技的なものもないので、自分には「底が浅い」ゲームに思えてしまいました。上手い人がプレイするとまたちがうのかな。

 1人用のアドベンチャーモードはクリア時間によって★で評価されるシステムで、★3つを取らないと対戦ステージが増えない仕様なのが曲者。マトモに動かせないのが面白いゲームでクリア時間を削るプレイを求められるの、ただただイライラするだけな気がするんですけど……作っている側は「マトモに動かせないのが面白いゲーム」とは思っていなくて、「マトモに動かせないクセの強いアクションを自在に動かせるようになるのが面白いゲーム」だと思っているということかな。

こういう人にはオススメ!
 クセの強い操作を楽しめる人

こういう人にはオススメできない!
 キャラを思ったように動かせないとイライラしてしまう人

↓nekketsu↓



◇ 『くにおくん ザ・ワールド ~熱血硬派くにおくん~』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S
 <ベルトスクロールアクション>

<画像はNintendo Switch版『熱血硬派くにおくん』より引用>

 ここからは「くにおくん」シリーズのターン!
 「くにおくん」シリーズは五十音順ではなく「スポーツ系」「ダウンタウン系」といったカンジに分けて、その中で発売日順に並べています。これが一番分かりやすいと思ったので。

 元々は『くにおくんザ・ワールド クラシックスコレクション』という、ファミコンで出た「くにおくん」シリーズ11作品+海外で出た7作品を収録したパッケージソフトが出ていて……ファミコンで出た「くにおくん」シリーズ11作品は更に単品販売されたというカンジですね。オンラインプレイにも対応しているのだけど、「コレクション版」と「単品版」は別のゲーム扱いなので一緒に遊べないのには注意してください。


 元々は1986年のアーケードに出た、「ベルトスクロールアクション」の始祖と呼ばれているゲームです。テクノスジャパンはそれ以前からプロレス、相撲、空手などのゲームを開発していたのですが、恐らくはその中でもプロレスゲーからの派生で「ベルトスクロールアクション」は生まれたんじゃないかと思います。
 「奥行のある空間」で「前攻撃」「後ろ攻撃」「ダッシュ攻撃」「ジャンプ攻撃」「掴み技」「投げ技」「倒れた敵に馬乗りになって殴る技」など多彩な攻撃が出来るのはそのままに、それを、「1対多数」のケンカアクションに仕立て上げたのがこのゲームです(ベルト“スクロール”の形が完成するのは翌年の『ダブルドラゴン』だと思いますが)。

 ファミコン版は1987年に発売され、マシンスペックの問題でキャラは小さくなってゲーム内容も大幅に変更されていますが……「りき」「しんじ」「みすず」「さぶ」といったボス敵は変わらず、ファミコン版独自の要素として「バイク面」や「ルート分岐」「迷路面」などのオリジナルの遊びも取り入れています。
 この時期のテクノスジャパンは、アーケード→ファミコンやファミコン→ゲームボーイに移植する際、単なる劣化移植にならないようにオリジナル要素を加えて新たな魅力を生み出すことが多かったんですね。

 最終面の「迷路面」は非常に難しく、間違った道に進むと一つ前の面に戻されるなどの凶悪な仕掛けがあるのでマッピング必須です。マッピング大好きな私は、「まるごとバックアップ」を使ってですけど、マッピングで正しいルートを構築していくのがムチャクチャ面白かったです。

 ちなみに、元のアーケード版もアーケードアーカイブスで遊べます。遊び比べてみるのも面白そう。

こういう人にはオススメ!
 ケンカアクションとマッピングの両方が好きな人

こういう人にはオススメできない!
 くにおくんの白い学ランって、麺類が怖くて食べられないなーと気になる人

↓dodge↓



◇ 『くにおくん ザ・ワールド ~熱血高校ドッジボール部~』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S
 <ドッジボール+2人対戦可能(モードによっては4人対戦も可能)>

<画像はNintendo Switch版『熱血高校ドッジボール部』より引用>

 『ドッジボール部』は「くにおくん」シリーズ2作目で、スポーツゲームとしては1作目です。前作では硬派なケンカアクションだったのが、ディフォルメされてドッジボールを始めたのだけど、「ボールをぶつけてHPを0にして相手を倒す」というハチャメチャなルールになっているのが特徴ですね。
 最初は1987年に稼働開始したアーケード版ですが(アーケードアーカイブスも出ています)、こちらは1988年に発売になったファミコン版で、各国の選手に名前を付けて必殺技を設定するなど単なる移植ではない「キャラゲー・対戦ゲーとしてのブラッシュアップ」がなされています。4人勝ち抜きモードの「くらぶかつどう」は、後の『熱血行進曲』につながるんじゃないかと思わなくもない。

 ファミコン版そのものは「ファミリーコンピュータNintendo Classics」でも遊べてオンラインでの2人プレイも出来るのですが、「くにおくん ザ・ワールド」の方ならオンラインでも「くらぶかつどう」の4人対戦ができるだけでなく、チラつきなどが軽減されてバランス調整なんかもされている「クオリティアップ版」と「オリジナル版」を切り替えて遊ぶことが出来ます。

 30年越しにアプデで調整されるパラメータもすごいけど、4人プレイが可能な「くらぶかつどう」で敵チームのキャラが使えるようになったのもすごいですね。いつかあと3人集めて対戦回をやってみたいなぁ。

 シンプルなんだけど、熱くなれる対戦ゲームの定番です。
 「くにおくん」シリーズ=みんなでワイワイ遊べるゲームという伝説はここから始まった!

こういう人にはオススメ!
 シンプルに盛り上がれる対戦ゲームを探している人

こういう人にはオススメできない!
 タイミングを合わせてボタンを押すのが苦手な人

↓kuniosoccer↓



◇ 『くにおくん ザ・ワールド ~熱血高校ドッジボール部 サッカー編~』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S
 <サッカー+2人対戦可能>

<画像はNintendo Switch版『熱血高校ドッジボール部 サッカー編』より引用>

 くにおくんシリーズ4作目で、スポーツゲームとしては2作目。
 『ドッジボール部』は最初がアーケード版ですが、こちらは1990年に最初からファミコン用ソフトとして発売されています。ファミコンのスペックでリアルなサッカーゲームを作るのは難しかったため、6人vs6人にして、操作できるキャラは1人のみに絞っています。それ故に「こどもでも遊べるハチャメチャなサッカーゲーム」みたいに評されることが多いのですが、サッカーの面白さの肝である「スペースの奪い合い」をしっかりとゲームに落とし込んでいるのです。

 必殺シュートじゃないと得点を奪うのは難しいのだけど、このゲームはスライディングで敵を吹っ飛ばしても反則にならないため、敵のいない場所じゃないと必殺シュートが撃てない―――そのため「敵のいない場所」を如何にして作るかが鍵のゲームとなっているのです。

 そんなことが分からなかったこどもの頃は「くにおくんシリーズの中ではイマイチな方」と思っていたのですが、欧米では『NINTENDO WORLD CUP』という名前で任天堂から発売されていますし、日本でも様々な機種に移植されたり、続編が発売されたりしました。これは「サッカー」というスポーツが普遍的な人気を持っていることと、その面白さをファミコンに落とし込んだゲームが少なかったことが言えるのかも知れませんね。

こういう人にはオススメ!
 「ファミコンでサッカーを表現しているゲーム」という点に面白さを見出せる人

こういう人にはオススメできない!
 細かいことを考えないハチャメチャなゲームを求めている人

↓kuniosoccer2↓



◇ 『くにおくん ザ・ワールド ~くにおくんの熱血サッカーリーグ~』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S
 <サッカー+4人対戦可能>

<画像はNintendo Switch版『くにおくんの熱血サッカーリーグ』より引用>

 元々は1993年の4月に発売された、ファミコンのくにおくんシリーズとしては後期の作品です。バーチャルコンソール等には出ていなかったゲームなので、初プレイで楽しみにしていたのですが……

 ↑の『サッカー編』は1990年に発売されて、Jリーグも始まらなければ、日本のこども達も「キャプテン翼は人気だからサッカーやるこどもは多いけど、実在の選手はマラドーナしか知らない」くらいの時期に出たサッカーゲームでした。それでもしっかりとサッカーの魅力を表現したゲームだったので高く評価され、海外では任天堂から『NINTENDO WORLD CUP』という名前で発売されたほどです。
 その続編となる今作は1993年4月に発売され、この時期はJリーグ開始と、W杯を目指す日本代表が大人気だった時期で……いわゆる「ドーハの悲劇」の半年前に発売されました。要は、前作は世間のブームと無関係な時期に作られ、今作は世間のブームに乗って作られたというか。


 なので、今作は「前作の敵キャラだった選手達と日本代表を結成して世界と戦う」という作品になっていて、この設定自体はテンション上がる……のだけど。個人的には、ありとあらゆる点で前作の良かったところを失った続編に感じられてしまいました。

 敵チームの数は前作と同様に12チームなのですが……前作が全チームの敵と順番に戦っていく全12試合のトーナメント制だったのに対して、今作は同じチームとそれぞれ3回まで選んで戦えるリーグ戦で、「16勝以上、勝ち点70」取らなければなりません。勝ち点は難易度や対戦相手によるそうで、計算システムがよく分かりませんでした。結局、私は18試合で18勝して決勝トーナメントに進みました。

 そして、長い長い予選リーグを突破して、決勝トーナメントの対戦相手は……なんと!予選リーグと同じ対戦相手! まったくもって新鮮味がない!

 最終的にクリアまでに私は22試合かかり、チーム数は同じなのにクリアまでの試合数を水増ししたようなゲームになっていました。
 そういうシステムのせいか、今作にはストーリーらしいストーリーもありません。前作であった「対戦相手の高校の特徴を示す1枚絵や、ハーフタイム中のやり取り」もなくなり、敵の個性もよく分からなくなってしまいました。前作のように「途中で仲間になるキャラ」とかもいないので、ひたすら同じメンバーで無個性の敵と対戦します。

 前作はアクションこそ少なかったものの、ゴールを奪うには「オーバーヘッドでの必殺シュート」が必要なため、“敵のいないスペースを作ってそこで味方からパスをもらう”サッカーの魅力の根源的な部分をしっかり表現できていたのですが。
 今作は味方にパスを求めても出してもらえないし(親密度的なパラメータがあるのだけど、これが高くてもパスはしてもらえないことがほとんどだった)、そもそもパスの精度が低くなったのでパスワークで崩すのはほぼ不可能です。せっかくアクションが多彩になっても、得点のためには、自キャラでボールを拾って、サイドを駆け上がってナナメ45度からジャンプシュートを撃つ―――この一択なため、サッカーらしさもほぼなくなってしまいました。

 『ブルーロック』の馬狼かよ!

こういう人にはオススメ!
 「真のストライカーは味方にパスなんてしない」みたいな前時代的なサッカー観の人

こういう人にはオススメできない!
 「ファミコンでサッカーを表現しているゲーム」という点に面白さを見出せる人

↓hokke↓



◇ 『くにおくん ザ・ワールド ~いけいけ!熱血ホッケー部 「すべってころんで大乱闘」~』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S
 <アイスホッケー+4人対戦可能>

<画像はWii Uバーチャルコンソール版『いけいけ!熱血ホッケー部 「すべってころんで大乱闘」』より引用>

 くにおくんシリーズの何作目とカウントすればイイのかもう分からない……スポーツ系の中では3作目でイイのかな。1992年にファミコン用ソフトとして発売しました。

 ゴールキーパーのいる敵ゴールにボール的なものを入れれば1点というシステムは「サッカー」に近いですが、「サッカー」と「アイスホッケー」は別の競技です。前作の『サッカー編』がスペースの奪い合いが重要なゲームだったのに対して、こちらは慣性の強い滑る氷の上でダッシュしてゴールを決めるハイスピードな攻守の切り替えが行われるスポーツゲームになっています。

 また、必殺シュートを撃つにはHPが必要なので、必殺シュートを封じるために敵をボコボコにしたり、あまりやりすぎると一時退場になったりというアイスホッケーらしい要素をしっかり表現(?)していますし。対戦相手からもらったコスチュームでパワーアップや特殊能力が付いたりする要素もあります。


 ファミコン後期のゲームらしく作り込まれているのだけど、それ故に「操作キャラを任意で切り替えたかった」「4人対戦のとき、片方はゴールキーパーしか操作できない」といった不満点が目に付いちゃうかな……そのせいか『ドッジボール部』『サッカー編』の二作に比べて、移植も続編も出なくて、知名度も低い印象があります。

こういう人にはオススメ!
 スピード感あふれるハチャメチャなスポーツゲームを求めている人

こういう人にはオススメできない!
 4人対戦で盛り上がるゲームを探している人

↓mongoatari↓



◇ 『くにおくん ザ・ワールド ~ダウンタウン熱血物語~』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S
 <ベルトスクロールアクション+2人協力プレイ可能>

<画像はNintendo Switch版『ダウンタウン熱血物語』より引用>

 元は1989年に発売されたファミコン用ソフトです。くにおくんシリーズ3作目で、ディフォルメされたキャラが戦うケンカアクション「ダウンタウン」シリーズの1作目です。

 ベースは1作目の『熱血硬派くにおくん』のようなベルトスクロールアクションなのだけど、2人同時プレイが可能になって、ステージクリア型ではなく花園高校~冷峰学園までの道中を進むアクションRPGのようなゲームになりました。戦いの舞台が、公園とか倉庫とか学校みたいな身近なところなのが好きです。

 パワーアップ形式は、お店に行って何かを食べると特定のパラメータが上がるというもので、「敵を倒してレベルアップ」ではありません。それが分かりにくいと思ったのか『時代劇』では「敵を倒してレベルアップ」形式に変わるのだけど、「ハンバーガー」とか「寿司」とかを食べてパワーアップする『熱血物語』形式の方が私は好きです。

 敵側にも魅力的なキャラがたくさん登場したため、このゲームに出てきた「りゅういち・りゅうじ」「ごうだ」「ごだい」といった人気キャラは後のシリーズにもチラホラと登場するようになります。「くにおくんシリーズってたくさん出ているけど、どれから遊んでイイのか分からない」って人がいたら、まずはこのゲームからがオススメ!

 ただ、クオリティアップ版の変更点は「チラつきの軽減」や「バグ修正」のみでゲームバランスはイジっていないそうな。クオリティアップ版目当てに買った自分としては、ちょっと物足りないかな……オリジナルバージョンはファミコンClassicsでも遊べるので、そちらでもイイと思います。

こういう人にはオススメ!
 Nintendo Switch Onlineの有料会員になっていない人

こういう人にはオススメできない!
 敵のセリフとか面倒くさくて読まない人


(動画:行進曲の前に予習として『ダウンタウン熱血物語』を実況配信する-1日目
(動画:行進曲の前に予習として『ダウンタウン熱血物語』を実況配信する-2日目
↓koushin↓



◇ 『くにおくん ザ・ワールド ~ダウンタウン熱血行進曲~』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S
 <ベルトスクロールアクション+4人対戦プレイ可能>

<画像はNintendo Switch版『ダウンタウン熱血行進曲』より引用>

 元は1990年に発売されたファミコン用ソフトで、「ダウンタウン」シリーズの2作目です。

 前作『熱血物語』に登場したキャラ達(敵キャラも含む)を使った4人対戦ゲームで、「冷峰が強すぎ」「対戦ゲームとしてはバランスがおかしい」みたいに言う人もいるのですが……
 このゲーム、エンディングを観るためには熱血高校を使う必要があるので、想定している本来の遊び方は「そんなに強くない熱血高校で、前作ラスボス級の冷峰や、曲者ぞろいの連合に勝つゲーム」なんですね。それをオマケとして4人まで対戦できるようにしたら、対戦ツールとして大ヒットしたので「バランス云々」言われるようになっちゃったという。

 収録競技は「クロスカントリー」「障害部屋競争」「玉割り競争」「勝ち抜き格闘」の4種目で、1人用の場合は各競技が終了した時点で1位になれていないとゲームオーバーです。でも、露骨にスコアを稼ぐ方法があるので、それをやっているだけで優勝できてしまうし、1人用のゲームとしてもバランスはそんなに良くない……
 と思っていたのですが、この『くにおくん ザ・ワールド』版では何十年越しにその辺が修正されました。恐らくオンライン対戦にしっかり対応するため、「野良で遊んでも理不尽なことにならないように」直したみたいです。


 それでも、純粋な対戦ツールというよりかはみんなでワイワイ遊べるハチャメチャなゲームだとは思うのですが(チームごとの戦力が違いすぎるので)、単なるベタ移植じゃないところにメーカーの気合を感じるので好印象です。ファミコンClassicsでも遊べるけど、こっちの方が得な要素もたくさんありますよ!

こういう人にはオススメ!
 ゲラゲラ笑いながら一緒にゲームを遊べる友達がいる人

こういう人にはオススメできない!
 公正な対戦ゲームを求めている人

(動画:友達がいないから『ダウンタウン熱血行進曲』を一人で遊ぶ-1日目
(動画:【みんなでいっしょに】第7回「ファミコン全国一斉クイズ」に挑戦した後、クイズに出てきた『ダウンタウン熱血行進曲』遊ぶ
↓jidaigeki↓



◇ 『くにおくん ザ・ワールド ~くにおくんの時代劇だよ全員集合!~』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S
 <ベルトスクロールアクションRPG+2人協力プレイ可能>

<画像はWii Uバーチャルコンソール版『くにおくんの時代劇だよ全員集合!』より引用>

 元は1991年に発売されたファミコン用ソフトで、正式タイトルは『ダウンタウンスペシャル くにおくんの時代劇だよ全員集合!』。ということで、「ダウンタウン」シリーズの3作目にあたります。

 くにお達をモチーフにした時代劇なので「スピンオフ」作品臭が強いのだけど、ゲームとしては『熱血物語』を強化したような正統続編になっています。1人プレイでもCPU操作の相棒を連れていける、その相棒はストーリーによっていろんなキャラが増えていく、必殺技が26種類もあって多彩、日本中をかけめぐるスケール観など、ありとあらゆる点がパワーアップしています。そのため、「くにおくん」シリーズで一番好きという人も多い作品ですね。

 登場人物も『熱血物語』のキャラ+『熱血行進曲』の一部のキャラがそのまま時代劇風に登場するのだけど……「豪田剛」が「ぶんぞう」になっていたり、名前が全然別物なので正直誰が誰だか分かりません。
 敵も味方もマップ上を移動しまくって、同じ場所で会えば戦いが始まるというシステムなので―――宿屋などの回復ポイントがあるポイントで遭遇すれば、ボスとも無限に回復しながら戦えるという前代未聞のズルも出来てしまったりもします。まぁ、「くにおくん」シリーズで「ズルが出来る」のはマイナスポイントに換算しない方がイイ気もするか。マルチシナリオなのだけどフラグ管理が雑だったのか、意味不明な展開をしていくことも。

 それでも、様々な必殺技を駆使する爽快なアクションゲームとしては超一級品なのは間違いないです。細かいことは考えず、「くにおくん」シリーズのキャラがたくさん出てくるお祭りゲームだと頭空っぽにして遊ぶのがイイのかも。

こういう人にはオススメ!
 楽しく大暴れできるアクションゲームの爽快感を求めている人

こういう人にはオススメできない!
 しっかりとしたゲームがイイ人


(動画:気ままに『くにおくんの時代劇だよ全員集合!』を実況配信する-1日目
(動画:気ままに『くにおくんの時代劇だよ全員集合!』を実況配信する-2日目
↓shinkiroku↓



◇ 『くにおくん ザ・ワールド ~びっくり熱血新記録!はるかなる金メダル~』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S
 <スポーツ+4人対戦プレイ可能>

<画像はWii Uバーチャルコンソール版『びっくり熱血新記録!はるかなる金メダル』より引用>

 ゲームシステムは大きく異なりますが、『ダウンタウン熱血行進曲』の続編なので「ダウンタウン」シリーズとしてこちらに入れました。元は1992年6月に発売されたファミコン用ソフトで、バルセロナ五輪の直前に発売された「オリンピックっぽいゲーム」です(オリンピックという言葉は使っていません)。

 収録競技は「400mハードル」「ハンマー投げゴルフ」「水泳バトルロイヤル」「ビル越え棒幅跳び」「はちゃめちゃ柔道」の5種目で、どの競技も同じような操作方法だった『行進曲』とちがって、各競技それぞれ別のゲームのような操作方法になっています。1つ1つ作り込まれているし、コツをつかむと(「ハンマー投げゴルフ」以外は)面白くなるのだけど、そのため初見の人が経験者と戦ってもまず勝てないバランスでパーティゲームとしてはキツイところがあります。

 また、「4人同時プレイ」だった前作と異なり、ファミコンの2つのコントローラでも4人で遊べる用に「2人ずつ対戦してトーナメントのように勝ち上がる形式」もしくは「1人ずつプレイして得点を競う形式」になっていて、他の人がプレイしているのを見ている時間が続きます。CPUのプレイもずっと見ていなくちゃいけないし。


 「単純に同じことをしない」チャレンジャー精神は買うのだけど、「ダウンタウン」シリーズの中ではイマイチな部類になっちゃうかなぁ。

こういう人にはオススメ!
 ストイックに上達を目指して遊べる人

こういう人にはオススメできない!
 みんなでワイワイ楽しめるパーティゲームを求めている人


(動画:オリンピックに向けて『びっくり熱血新記録!はるかなる金メダル』を実況配信する!
(動画:リベンジで『びっくり熱血新記録!はるかなる金メダル』を実況配信する!
↓kakutou↓



◇ 『くにおくん ザ・ワールド ~熱血格闘伝説~』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S
 <ベルトスクロールアクション+4人対戦プレイ可能>

<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『熱血格闘伝説』より引用>

 『熱血行進曲』の「勝ち抜き格闘」に特化したようなゲームだけど、シリーズ登場キャラは「くにお」と「りき」だけのため、「ダウンタウン」の名前は付きません。
 元は1992年に発売されたファミコン用ソフトで、この年はスーパーファミコンで『ストリートファイターII』が発売された格闘ゲームブームの年です。格闘ゲームに対抗できるゲームとして企画されたそうな。

 ウリは、主人公のキャラメイクが出来ること。
 自分自身のキャラで、「くにお」や「りき」と一緒に戦おう―――というのはイイのだけど、選べるのは「名前」「誕生日」「血液型」のみで、これで設定されたタイプや必殺技は変更できません。レベルが上がっても新しい必殺技に付け替えるみたいなことは出来ないし、人間の性能は出自で決まると突きつけられるゲームと言えます。

 ストーリーモードは、ひたすら同じような敵と戦い続けて15勝するとラスボスが出てくるだけいう単純作業が続きますし。バトルモードでの対人戦が盛り上がるのかも知れないけど、「くにお」と「りき」以外は新キャラだし、必殺技も少なくなったし……で、ステージギミックは豊富なんだけど、木刀なんかを拾って使う「ダウンタウン」シリーズの定番アクションがなくなったので、全体的に地味というか。


 高評価ゲームらしいのだけど、私個人としては『熱血物語』→『熱血行進曲』→『時代劇』とどんどん豪華になっていたシリーズがパワーダウンしていく象徴のゲームのように感じられました。

こういう人にはオススメ!
 『熱血行進曲』以外の4人で遊べるゲームを探している人

こういう人にはオススメできない!
 同じことを繰り返す作業が苦痛な人

↓guno↓



◇ 『グノーシア』
 <Nintendo Switchプレイステーション4プレイステーション5Steam
 <CPUと遊ぶ人狼+テキストアドベンチャーゲーム>

<画像はNintendo Switch版『グノーシア』より引用>

 このゲームをジャンルに分けるとテキストアドベンチャーゲームになると思うのですが、そのジャンル名で連想する「決まったストーリーを追うノベルゲーム」とは全く違うゲームで。個性豊かなCPUと、ワンプレイ15分程度の「毎回役職が変わる」人狼ゲームを延々と繰り返してイベントを埋めていくというゲームです。

 「人狼って何?」って人に簡単に説明していくと……
 集まったメンバーを「人間」と「人狼」に分けて、ディベートを繰り返して「人間」は「人狼」が誰かを炙り出して吊るし上げれば勝ち、「人狼」は正体がバレないように「人間」を一定数殺せば勝ち―――というゲームです。

 日本では2000年代中盤からインターネット経由で対人で遊ぶ「人狼」が流行し、対戦する様子をテレビ放送やネット配信することも多くなったのだけど……「必要な人数を集めるのが大変なので気軽に遊べない」「最初から知っておかないとならない戦略が多くて初心者にはハードルが高い」「ワンプレイが長い」「早々に脱落した人にはやることがなくなる」といった従来の「人狼」の問題点に気付いた人達が、それらの問題を解決した「CPUと気軽に遊べる人狼」を作っちゃったんですね。


 ボードゲームとかだと「CPUなんかと遊んでも面白くない、対人戦ができるオンライン対戦じゃないと」と言われることが多いんですけど、このゲームの場合CPUが非常に人間くさい立ち回りをするため、コイツらと遊んだ命がけの「人狼」楽しかったぜ……と思えるんですね。

こういう人にはオススメ!
 「人狼」に興味があるけど、遊ぶハードルが高いと思っている人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームで頭は使いたくないという人


(記事:『グノーシア』レビュー/間違いなく俺は、この14人と一緒に宇宙を冒険したんだ↓grandia↓



◇ 『グランディア』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteam
 <コマンドバトルRPG>

<画像はセガサターン版『グランディア』より引用>

 元々は1997年12月にセガサターン用ソフトとして発売されたRPGです。
 当時は「コマンドバトルRPG」が大人気だった時代で、『ドラクエ』『FF』を抱えているハードが次世代ゲーム機戦争に勝つと言われていました。1997年1月にプレステで『FF7』が発売されて、『ドラクエ』もプレステで発売されると発表されて、セガのサターンも任天堂の64も苦境に立たされます。

 そんな中、セガサターンユーザーに「FFに対抗できるコマンドバトルRPG」として人気になったのがこの『グランディア』でした。少年少女が「世界の果て」に向かって冒険する王道のストーリー。明るいキャラクター。テンポ良く、戦略性も高い戦闘システム―――プレステの『FF7』が暗くて重苦しい作品だったこともあって、対照的にこちらの作品は「王道のRPG」だぞとサターンユーザーが言っていたのを覚えています。

 ただ、ものすごくボリュームがあってなかなか終わらなかった記憶があって。
  セガサターンでクリアまで遊んだものの、後半は新しい街に着いても住民に話しかけたりせずにさっさと村長的な人の家に行ってストーリーをさっさと進めてしまいました。Nintendo Switch版は、HDにリマスターされた『グランディア』1作目と2作目のセット販売なので更にボリュームがあることでしょう!(私は2作目は未プレイです)


 『グランディア』1作目は1999年にプレステにも移植されるのですが、続編の『グランディアII』はセガがパブリッシャーになってドリームキャスト専用で発売されました。それくらいセガにとって大事なソフトになったんですね。まぁ、その直後にセガがハード事業から撤退するので、結局プレステ2でも出ましたけど!

こういう人にはオススメ!
 たっぷりと遊べる冒険RPGを求めている人

こういう人にはオススメできない!
 「王道」がキライな人

  ↓doukutsu↓



◇ 『Cave Story+』
 <Nintendo Switch
 <2Dアクションシューティング+アクションアドベンチャー>

<画像はWindows版『洞窟物語』より引用>  

 元々は2004年に配布されたWindows向けのフリーゲーム『洞窟物語』で、日本発ながらに全世界で高い評価と人気を得た伝説的なアクションゲームです。今の私のPCで動くのか試してみましたが、とりあえず序盤は普通に遊べました。すごい!

 その世界的人気ゆえに(特に海外の)色んな企業が手を挙げて家庭用ゲーム機にも移植していて、日本でもDSiウェア版、3DS版などが発売されました。
 この『Cave Story+』は2011年にSteamなどのPC向けに発売されたものですが、こちらは日本語設定できるのだけど公式には日本語化されてないみたいで、実績などに不具合が起こるらしいです。Nintendo Switch版は公式に日本語化されているだけでなく、Nintendo Switch版の追加要素として2人同時協力プレイに対応しているとか。マジで!?


 ゲームとしては「ジャンプ」と「ショット」だけのシンプルな操作ながら、様々な武器を使い分けて戦う2Dアクションシューティングです。それでいてストーリーや世界設定なんかも高い評価をされていて、アクションアドベンチャーのようにも楽しまれたと思います。
 私は最初のフリーゲーム版しかしっかりプレイしていませんが、高い難易度ながら「何度も何度もボス戦に挑むと自分の上達を感じれる」体育会系のアクションゲームだと記憶しています。今初めて遊んだ人は、「これが本当に15年前のフリーゲームだったの?」と、そのボリュームと奥深さに驚くことでしょう。とはいえ、ちょっと値段は高いよね……

こういう人にはオススメ!
 同じボスに何度も何度も何度も挑戦してクリアを目指すアクションゲームに熱くなれる人

こういう人にはオススメできない!
 シリアスなストーリーが苦手な人

↓kero↓



◇ 『ケロブラスター』
 <Nintendo Switchプレイステーション4SteamHumble BundleiOSAndroidOS
 <2Dアクションシューティング+ステージクリア型>

<画像はNintendo Switch版『ケロブラスター』より引用>

 伝説のフリーゲーム『洞窟物語』の作者が手掛けた2Dアクションシューティングです。操作感覚は似ていますが、今作はステージクリア型のゲームになっています。

 社畜のカエルがお仕事として敵を倒していくストーリーなのだけど、今作はお金を使って武器を強化できるため、どうしてもクリアできない場面は何時間も稼ぎプレイをしてゴリ押しすることも可能です。というか、自分くらいの腕だと何時間も稼ぎプレイをしてフル強化してもなお難しかった……プレイ時間の大半は、雑魚を倒して画面切り替えて雑魚を倒して画面切り替えての繰り返しだったので、「労働、とは」と考えさせられなくもない。

 ネットのレビューを見ると「クリアだけなら簡単、その後のやりこみ要素が難しい」「難易度が絶妙」と言われているゲームなので、あー今の自分にはもうアクションシューティングが向いていないんだなぁと気付かされてしまいました。『洞窟物語』は聖域クリアまでやったんですけどね。今の自分にはもうムリです。

こういう人にはオススメ!
 まだまだアクションゲームに「上手くなってやるぜ!」と思える人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームに一生懸命になると肩を痛める人


(動画:『ケロブラスター』昨日配信になったばかりのNintendo Switch用ダウンロードソフトを冒頭だけ実況プレイ
↓fe↓



◇ 『幻影異聞録♯FE Encore』
 <Nintendo Switch
 <コマンドバトルRPG>

<画像はWii U版『幻影異聞録♯FE』より引用>

 元々は2015年にWii Uで出たゲームですが、Nintendo Switch版は様々な追加要素を加えた実質完全版のような形で出ました。
 私はWii U版しかプレイしていませんが、「ロード時間短縮」「セッション攻撃の演出がスキップ可能」「2周目以降は樹くんをパーティから外せる」などの追加要素は魅力的なので今から遊ぶならNintendo Switch版の方がオススメ。ただ、Nintendo Switch版は海外版に準拠しているため、女性キャラの露出度などが下がっているそうです。


 シンプルに説明すると、『ペルソナ』シリーズを作っているアトラスが『ファイアーエムブレム』シリーズの要素を入れて作ったコラボレーションRPGです。

 DSやWiiの時代、任天堂は『脳トレ』や『Wii Sports』のようなゲームで本体普及台数が上がれば、今はそっぽを向いているサードメーカーもソフトを出してくれるはず―――という戦略を取っていて、実際Wiiも本体発売から3年目の2009年には『モンスターハンター 3』『戦国無双3』『テイルズ オブ グレイセス』といったサードメーカーのナンバリングタイトルが発売されたのですが……
 「待ってれば、どうせPS3で完全版が出るんでしょ?」という空気があって、思ったほどソフトもハードも動かなかったんですね。実際に『戦国無双3』も『テイルズ オブ グレイセス』も後にPS3で完全版が発売されましたし、(別作品ですけど)PSPに『モンハン』も戻っていきましたし。


 任天堂ハードでしか遊べない独占タイトルを増やしたいのだけど、「どうせPS系で完全版が出るんでしょ?」という空気との戦いのため―――この時期の任天堂は「任天堂IP」+「サードメーカーの人気シリーズ」のコラボタイトルを作るようになっていったんですね。『ゼルダ無双』(2014年)、『ポッ拳』(2015年・Wii U版移植は2016年)、そしてこの『幻影異聞録♯FE』(2015年)と。

 なので、ゲームとしては『ファイアーエムブレム』キャラを使った『ペルソナ』なのですが、主人公達は現代の東京で芸能事務所に所属する若者達(本作オリジナルキャラ)で、この若者達が『ファイアーエムブレム』シリーズのキャラ達の力を借りて戦うというカンジなので―――『ファイアーエムブレム』シリーズをまったく知らなくても大丈夫です。知っているとニヤリと出来る要素はあるけど、知らないなら知らないで問題がないです。

 明るいストーリーとキャラクターも魅力的なのだけど、私がこのゲームで一番好きなのは「戦闘」部分です。
 私がコマンドバトルRPGに求めるのは、「ゲームが進むにつれて戦い方が変わる」ことで―――最も分かりやすい例が『ドラクエ2』で、あのゲームは「序盤は一人旅」「途中から二人旅」「中盤で三人旅」「終盤、仲間達が様々な呪文を覚えるので多種多様な戦いができるようになる」と、段階によって別ゲーになるんですね。これが出来てるRPGと、出来てないRPG、割とハッキリ分かれるんですね。
 このゲームも、ストーリーが進行するごとに「新しい味方」「新しいスキル」「新しい要素」がどんどん追加されていくので、結構なボリュームなんだけどまったく飽きずに最後まで一気にプレイ出来ました。難易度は低くないけれど、流石に「コマンドバトルRPGを作り慣れている人達」が作ったコマンドバトルRPGなので、ヒリヒリするような戦闘バランスなんかもすごくよく出来ていました。

こういう人にはオススメ!
 「戦闘」が楽しいコマンドバトルRPGを探している人

こういう人にはオススメできない!
 『ファイアーエムブレム』原作の設定を大事にしてほしいと思っている人

↓govacation↓



◇ 『GO VACATION』
 <Nintendo Switch
 <オープンワールド+体感アクションゲーム+4人同時プレイ可能>

<画像はWii版『GO VACATION』より引用>

 元々は2011年に発売されたWiiのゲームです。私がプレイしたのもWii版。
 2008年にバンダイナムコの『リッジレーサー』の開発チームが手がけた『ファミリースキー』が(特に海外市場で)大ヒットをして、続編の『ファミリースキー ワールドスキー&スノーボード』を経たことで……「冬のゲレンデだけじゃなくてありとあらゆるリゾートを詰め込んだゲームを作ろうぜ!」と、「海やジャングル」「街」「雪山」「山や湖」という4つのフィールドのゲームを作り上げてしまいました。文化祭のノリかよ。

 あまりに無謀な計画で「4年かかってもおかしくない」物量だったのを、2年半で完成させたという話が社長が訊くで取り上げられて、恐らくこれをきっかけに『スマッシュブラザーズ』シリーズの開発をバンダイナムコのスタジオが手がけることになったのだと思われます。何というか、めぐりあわせって面白いですね。


 色んなレジャースポーツが収録されているので「Wii Sports的なゲームかな」と思われるかもですが、このゲームの4つのフィールドはかなり広大でオープンワールドのように自由に歩き回れます。乗り物でも移動できるし、ファストトラベル機能もあります。
 その広大なフィールドの中に、探索要素があったり、レジャースポーツを遊ばせてくれるスポットがあったりするのだけど……更にこのゲーム、画面分割で4人同時プレイも可能で、オープンワールドのような広いフィールドを4人でそれぞれ歩き回れるんです(流石に「海やジャングル」「街」「雪山」「山や湖」という4つのフィールドは分断されていますが)。

 この空間が素晴らしく、移植となるNintendo Switch版には追加要素として「そこらにいる動物の写真を撮る」要素や「ところどころにある食事スペースで食事する」要素など、「リゾートを楽しんでいる」雰囲気を更に伸ばした追加要素が入っているそうです。


 レジャースポーツ1つ1つは、レースゲームのようなすごくよく出来たものから、正直ショボイものまであるんですけど……50もあるからしょうがない。それも「リゾートに遊びに来た」雰囲気作りくらいに思うとイイのかも。

こういう人にはオススメ!
 敵の出ない広大なフィールドを自由に歩き回りたい人

こういう人にはオススメできない!
 ガチな体感スポーツゲームを求めている人

↓golfstory↓



◇ 『ゴルフストーリー』
 <Nintendo Switch
 <ゴルフゲーム+アクションアドベンチャー>

<画像はNintendo Switchソフト『ゴルフストーリー』より引用>

 ファミコン時代から続く「ボタンを3回押してショットを打つタイプのゴルフゲーム」にストーリーを加えたようなゲームです。公式では「ゴルフ+RPG」と言われていますが、成長要素や育成要素にさほど自由度はなく、全ステータスをマックスまで上げてもなお難しいので「ゴルフゲームが苦手な人でも経験値を貯めれば何とかなる」みたいに思ってはいけません。ゴルフゲーム部分はガチです。

 ただ、ストーリーはなかなか面白かったですし、プレイヤーが歩き回れるエリアとゴルフのコースが同じ縮尺な上、歩き回れるエリアでの遊びも充実しているので、エリアを歩き回る楽しさもなかなかでした。「ゴルフ+RPG」というより「ゴルフ+アクションアドベンチャー」といった方がイメージしやすいかなぁ。

 ドット絵のキャラクターやフィールドも可愛い。
 一応、ローカルプレイでの2人対戦も可能です(やったことないけど)。

こういう人にはオススメ!
 ドット絵のキャラが動き回ってストーリーを進めるのを見るのが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 「タイミングを合わせてAボタン」を押すと肩を痛める人


(動画:昨日配信になったばかりのNintendo Switch用ダウンロードソフト『ゴルフストーリー』の冒頭だけ実況プレイ
↓Gorogoa↓



◇ 『ゴロゴア(Gorogoa)』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S・PCSteamEpic GameストアiOSAndroidOS
 <じっくり考える系パズル+脱出系アドベンチャー?>

<画像はNintendo Switch版『Gorogoa(ゴロゴア)』より引用>

 正方形4つのスペースに描かれた「絵」を、別のスペースに移動させて並び変えたり、別の「絵」の上に重ねたり、拡大したり、逆に引いてみたり……最初は「どうつながるのか分からなかった絵」を正しく組み合わせるとストーリーが進んでいくというパズルゲームです。
 「なるほど、こうやるとつながるのか」が分かった時の気持ち良さは、『ゼルダの伝説』などで謎が解けた時のような気持ち良さがあります。

 クリアまでの時間は個人差があるといっても「1~3時間」くらいと短いのですが、それ故に「ハイハイ、またこのパターンね」といったカンジに謎解きがワンパターンになる前に終わるので、最後まで飽きずにプレイできるゲームと言えます。クリアまでのプレイ時間が長い=ボリュームがあるワケじゃないですからね。延々と水で薄められて味のしないものを飲まされるゲームより百倍好感が持てます。

 難点は価格です。
 ゲーム機用やSteamなどでは大体1500~2000円くらいの価格なのに対して、スマートデバイス版は800円前後で買えてしまいます。調べてみたけど違いはよく分からず……私はNintendo Switch版をセールの時に買って遊びましたが、この価格差ならばスマートデバイス版でもイイ気がしますし、どうしてもゲーム機やPCで遊びたいという人はセール待ちでもイイのかも。

こういう人にはオススメ!
 「謎解き」だけをじっくり考えて遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 1本のゲームで長時間遊びたい人

↓saikyo↓



◇ 『最強の麻雀 ​~100万人のための​麻雀道場~』
 <Nintendo Switchプレイステーション4
 <麻雀>

<画像はNintendo Switch版『最強の麻雀 ​~100万人のための​麻雀道場~』より引用>

 PCやスマホでも麻雀ソフトを展開しているアンバランスの家庭用ゲーム機向けの麻雀ゲームです。(オンライン対戦などもない)完全1人用ながら1980円と高めの価格なのは、「AIが一緒に捨牌を考えてくれるトレーニングモード」「終わった対局を全員の手牌をオープンにしたり、ちがう牌を捨てていたらどうなったかをシミュレートできたりするリプレイ機能」が入っているから。

 「気楽に遊べる麻雀ゲーム」というより、「ガチで麻雀が強くなるように研究・特訓したい人向け」なソフトだと思います。
 でも、麻雀を始めたばかりの初心者にはオススメしません。リーチの際に「これを捨ててリーチすれば、次にこれが来たらアガれるよ」と待ち牌を教えてくれるゲームが今は一般的なのですが、それは現実ではありえないからなのかこのゲームでは教えてくれません。

 また、メインモードと思える「トーナメントモード」が激ムズで、CPUに振り込んでしまった対局をリプレイモードで振り返っても本当にこれ、ツモ牌を細工してませんか?と言いたくなるくらい理不尽なツモ牌しか来なくて……何十時間もプレイしたけど結局クリアは出来ませんでした。もし何の細工もされてなくてこの運の悪さなら、私は今すぐお祓いに行ってきた方がイイんじゃないかな……

こういう人にはオススメ!
 歯応えのある麻雀ゲームで上達したい人

こういう人にはオススメできない!
 楽しい麻雀を遊びたい人

  ↓kof13↓



◇ 『THE KING OF FIGHTERS XIII GLOBAL MATCH』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S(無印?)Steam(STEAM EDITION)
 <2D対戦格闘ゲーム+オンライン対戦可能>

<画像はSteam版『THE KING OF FIGHTERS XIII』より引用>
 
 元々は2010年に稼働開始したアーケードゲームで、2011年には大幅改修された形でPS3とXbox360に移植、それを2012年にアーケード版に逆輸入の形で移植させ(CLIMAX)、2013年にはそのバージョンをベースにしたSteam版が発売されました。私がプレイしたのはコレね。
 現在Nintendo SwitchやPS4で配信されている『GLOBAL MATCH』は、Steam版をベースにオンラインロビー機能などを足した完全版になっている模様です。

 2Dグラフィックの『KOF』としては最後の作品で(『XIV』以降は3DCGになる)、ストーリー的にもアッシュ編の完結編となっています。キャラ数は30人ちょっとと『98』や『2002』に比べると減っているように思えますが、そちらの2作はストーリーが完結した後の「対戦特化ゲー」なので……この『XIII』はがっつりストーリーが収録されています(ここから遊んで理解できるのかはアレですが)。

 現代的な絵柄のKOFなのは新鮮だったのですが、1人用モードの難易度が高くて、難易度を一番下にしても終盤のボスがむちゃくちゃ強くて手も足も出せませんでした。
 ストーリーも、アッシュ編のメインキャラ達もボス達にもあまり好きになれず……「KOFのストーリーってこんなカンジなのかぁ」と思ってしまったのだけど、最新作『XV』のストーリーは面白かったのでアッシュ編のキャラやストーリーが自分には合わなかっただけみたい。

こういう人にはオススメ!
 Nintendo Switchで遊べる一番新しい『KOF』に触れてみたい人

こういう人にはオススメできない!
 初心者向けの格闘ゲームを探している人


(動画:【リベンジと初見プレイ】『THE KING OF FIGHTERS 』の『2002』と『XIII』を連続プレイ
(動画:【リベンジと初見プレイ】『THE KING OF FIGHTERS 』の『XIII』と『XV』を連続プレイ
  ↓comar↓



◇ 『The Coma:Recut』
 <Nintendo SwitchSteamEpic Gamesストア
 <2D横スクロール+ホラー>

<画像はSteam版『The Coma: Recut』より引用>

 元々は2015年に『The Coma: Cutting Class』という名前で発売されたPCゲームで、2017年にこのタイトルになって様々な機種で発売されました……と思っていたのですが、日本だと2020年にPS4版やXbox One版も「発売予定」とされたまま発売されていないみたい。ストアで検索しても出てきませんでした。

 韓国で作られた、韓国の学校を舞台にしたホラーゲームです。
 画面は横スクロールの2Dアクションゲームに見えますが、こちらに攻撃手段はありません。校内を徘徊する殺人鬼から逃げ回ったり隠れたりしながら、学校の謎を解いて脱出するのが目的のゲームですね。


 私があまりホラーゲームを楽しめない人間なせいもあるのですが、全体的にこのゲームは説明不足でシステムがよく分からず、ところどころで理不尽に思えてしまいました。
 私はずっと「殺人鬼に見つからないように」懐中電灯を消して真っ暗なまま校内を探索していたのですが、クリア後に他の人のプレイを見たりしたところ、殺人鬼に会うかどうかは完全ランダムなので懐中電灯は点けっぱなしで良かったみたい。そんなの分かんないよ!


 「そんなの分かんないよ!」で言うと、「真のエンディング」の条件が厳しく、納得感も薄く……その「真のエンディング」も、どうやら続編の『2』に続くことが前提で消化不良のまま終わってしまうらしい。自分は実況しながら遊んだから、そういうのに文句を言いながら遊ぶのも楽しかったですが……一人で遊んでいたらキレていそう。

こういう人にはオススメ!
 理不尽な目に合うホラーゲームが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 敵から逃げ回るのがイヤな人

 
  ↓sqc↓



◇ 『Survival Quiz CITY おまつり編』
 <Nintendo SwitchSteam
 <バトルロイヤル+3Dアクションゲーム+クイズ>

<画像はSteam版『Survival Quiz CITY おまつり編』より引用>

 『PUBG: BATTLEGROUNDS』(2017年~)や、『フォートナイト』の「バトルロイヤル」モード(2017年~)等によって、オンライン上に100人単位で集まって最後の一人になるまで戦う「バトルロイヤル」というジャンルが隆盛し。そこから“殺し合う”のではなく、バラエティ番組のようなアクションゲームをラウンド毎に行って最後の一人になるまで争う『Fall Guys』(2020年~)が生まれました。

 この『Survival Quiz CITY』(2022年~)は、その『Fall Guys』に「クイズ」の要素を足して、「クイズに正解した勝ち組」が「クイズに失敗した負け組」を邪魔して蹴落とせるゲームとなりました。よりバラエティ番組らしくなってきたけど、その分ミニゲームのレパートリーが乏しいのが残念かなぁ。

 この『お祭り編』は2023年に基本無料ゲームとして、SteamとNintendo Switchのクロスプラットフォームに対応して始まった「仕切り直し」の作品で……私は野良では一切プレイしていないのですが、「自分でクイズを作って」「視聴者参加型のカスタムマッチを生配信で遊ぶ」ために始めました。

 そしたら、Nintendo Switch版だと「オリジナルクイズを遊ぶカスタムマッチ」は参加できないんですって。しょんな~。

 更に、初期はカスタムマッチで遊ぶと一戦ごとに部屋を解散させられる不具合もあって公式サイトを見たところ、今は軽減されているみたいですが)
 このゲームにしかない武器は確実にあるのに、バズるチャンスをことごとく逃した感があるんですよね……個人的には「自分でクイズを作れて」「基本無料で人を集めて遊べるオンラインゲーム」がコレしかないので、また気が向いたら開催するつもりですが、正直いつ終わってもおかしくないと思っています。

こういう人にはオススメ!
 クイズは好きだけど、クイズに負けても挽回のチャンスが欲しい人

こういう人にはオススメできない!
 オリジナルクイズでのカスタムマッチを遊びたい人(は、Steam版にしてください)


(動画:【視聴者参加型】『Survival Quiz CITY おまつり編』カスタムマッチで「オリジナルクイズ」を遊ぼう!
↓sabaku↓



◇ 『サバクのネズミ団!改』
 <Nintendo Switchプレイステーション4Steam
 <建設シミュレーション+素材を拾ってクラフト>

<画像はNintendo Switch版『サバクのネズミ団!改』より引用>

 2016年にニンテンドー3DSで発売されたゲームのパワーアップ移植版です。
 『シムシティ』で好きな建物を並べていくみたいなカンジで、巨大な船の好きなところに好きな部屋を建設していくシミュレーションゲームで。更に、その船でマップを冒険していって、ここの地域だとこの素材が手に入るので、それでアイテムを作って新たな部屋を作ったり、お金に換えたりしていくという流れになります。

 ただ、序盤から好きな部屋を作れる「自由度」があるように見えて、例えばクイーンバグ(通り道に絶対出てくる強敵)を倒すにはマシンガンを4部屋は作っておかなくちゃキツイとか、○○を作るために必要な××と△△と□□はファクトリーとラボと発電所がないと作れないとか、「最低限クリアまでに必要な部屋」が結構あるんですね。
 それらを作らずに進めちゃうと、今までの部屋を取り壊して作り直さなくちゃいけないので、終盤までずっと「これでイイのかなぁ」と不安になりながらのプレイで胃が痛かったです。

 自分がシミュレーションゲーム下手なことを差し引いても、難易度はかなりシビアだったと思います。私はTwitterでアドバイスをもらいながら、やっとの思いでクリアしました。

こういう人にはオススメ!
 クリアまでの最適解を考えるのが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 たくさんの文字や選択肢を見ると「うげーっ」ってなっちゃう人

↓themajan↓




◇ 『THE 麻雀 LITE』
 <Nintendo Switch
 <麻雀+オンライン対戦>

<画像はNintendo Switch用ソフト『THE 麻雀 LITE』より引用>

 SIMPLEシリーズのようで、SIMPLEシリーズではないD3パブリッシャーの麻雀ゲームです。パッケージ版もある2800円(DL版は2000円)の『THE 麻雀』の機能限定版で、こちらは500円です。

 こちらを先に買っても、有料DLC「THE 麻雀 アップグレードキット」を買えば『THE 麻雀』と同等の内容になります。この辺はニンテンドー3DSの『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』に似たビジネスモデルですね。


 ただ、3DS版の500円バージョンは1人用に特化していたのに対して、Nintendo Switch版の500円バージョンは1人用で出来ることは少なくオンライン対戦に特化した内容になっています。発売から7年が経とうとしているゲームなので、もちろんオンライン対戦にはほとんど人がいません。

 この500円バージョンだと「プライベートルームでのオンライン対戦」はできないのですが、これだけ対戦相手がいないとフレンドと「せーの」でオンラインに入ればマッチングできるかも知れないし、仲のイイ人と一緒に買ってオンライン対戦することもできるかもと思うんだけど……もちろん試してはいません。それやるくらいなら『アソビ大全』で麻雀やればイイし。

こういう人にはオススメ!
 Nintendo Switchのホーム画面に一つでも多くのアイコンを並べたい人

こういう人にはオススメできない!
 しっかり麻雀ゲームを遊びたい人

  ↓messanger↓



◇ 『The Messenger』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteamEpic GamesストアGOG.COMWindowsPC
 <2Dアクションゲーム>

<画像はSteam版『The Messenger』より引用>

 ファミコン世代の開発者が「8歳の頃の自分が遊びたかったゲームを作りたい」と、2D時代のアクションゲームの魅力を詰め込んだような作品です。
 主人公が忍者なレトロ風ゲームということで、『忍者龍剣伝』や『ザ・スーパー忍』のような激ムズアクションだと思ってしまうかも知れませんが、残機が無限だったり、コンティニューポイントが多かったりで、しっかり現代ナイズされていてむっちゃ遊びやすいゲームです。
 私はト-タルで430回くらいゲームオーバーになっていたそうですが、それでも「もう一度だ!」と楽しく遊べたくらい、リトライのモチベーションが保てるゲームでした。

 インディーゲームは得てして、開発者の「これが俺の大好きなゲームなんだよ!」なる情熱で作られているものですが、このゲームは特に「俺の好きなもの全部詰め込んでやるよ!」と、ファミコン・スーファミ時代の2Dアクションゲームのいろんな要素がまとめられていました。
 一つ具体例を挙げると、「唐突にシューティングゲームになる面がある」とかね。『コナミワイワイワールド』とか『パルテナの鏡』とか、ファミコン時代には「アクションゲームだと思ったらいきなりシューティングになったー!」ってゲームが多かったですが、そういう「あの時代のアクションゲームらしさ」が再現されているんですね。


 かと言って古びれたゲームなワケでもなく、ストーリーやキャラクターも現代基準でも非常に面白くてよく出来ていました。昔ながらの2DコマンドRPGを現代基準に蘇らせた『オクトパストラベラー』のように、昔ながらの2Dアクションゲームを現代基準に蘇らせたのが『The Messenger』だったと言えるくらいのゲームです。

こういう人にはオススメ!
 2Dアクションゲームが好きな全ての人

こういう人にはオススメできない!
 忍者に恨みがあって忍者を見ると反射的に「殺すべし!」と思ってしまう人


(動画リスト:『The Messenger』で忍者になる
↓101↓



◇ 『The Wonderful 101:Remastered』
 <Nintendo Switchプレイステーション4Steam
 <カメラアングル固定型の3Dアクションゲーム+状況に合わせたミニゲーム>

<画像はWii U版『The Wonderful 101』より引用>

 元々は2013年にWii U用に発売されたプラチナゲームズ開発のアクションゲームです。
 Wii U版を遊んだ私はイージーモードでも恐ろしく難しくて1ステージに3~4回コンティニューして最低評価を受けるということを繰り返した記憶があるのですが、Nintendo Switch、プレイステーション4、Steamといったプラットフォームで発売されたリマスター版は、イージーより下の難易度は遊びやすく難易度が下げられているそうです。


 このゲームの企画の当初は「任天堂キャラを中心としたワイワイワールドを作りたい」というものだったらしく、でもせっかくオールスターキャラを仲間に出来るのに使うキャラを選んだりするのはもったいない……じゃあ、全員を引き連れて歩いて、マリオはパンチ攻撃、リンクは剣攻撃、といったカンジに「ちがう特性の攻撃」が出来るキャラを切り替えて遊ぶアクションゲームだったそうです。

 なので、基本はベルトスクロールのような斜め上から見下ろした視点のアクションゲームですが、状況に合わせて色んなゲームのオマージュを感じさせるミニゲームが入っていきます。この辺も『ワイワイワールド』っぽいところ。


 ただ、当初考えられていた「任天堂キャラなどの採用」は出来なくて、特撮モノをオマージュしたようなオリジナルキャラによるオリジナルストーリーのゲームになりました。今考えると当然なのですが、宣伝などで「ワイワイワールドっぽいゲームですよ!」とは言えないし(他社のゲームですからね)どういうゲームなのか分かりづらいゲームになっちゃったんじゃないかと思います。

 クラウドファンディングで得た資金でリマスター版が作られるくらい、熱心なファンに支えられたゲームなのですが……個人的には、Wii U版は難しい上に「1ステージが長い」ので肌に合いませんでした。
 誰でもエンディングまで進めるように「コンティニューは無限に出来て、その場で体力全回復」する仕様にして、その代わりコンティニューをするとクリア後の評価が激下がりします。何度も何度も同じステージを遊んで、評価を上げていってねというゲームなのは分かるのですが、にしては1ステージが長くて「上手くなるまで遊びこむ」やる気が起きませんでした。

こういう人にはオススメ!
 1本のゲームを遊びこんで「上手くなろう」と思える人

こういう人にはオススメできない!
 クリア後に評価を付けられるのがイヤな人

↓secret1↓



◇ 『シークレットゲーム KILLER QUEEN』
 <Nintendo Switch
 <一本道ノベルゲーム+デスゲームもの>

<画像はNintendo Switch版『シークレットゲーム KILLER QUEEN』より引用>

 元々は2006年の同人(アダルト)ゲームです。
 2008年にシナリオや設定を大幅に変えた一般向けのPS2版(CEROはD)が出て、Switch版も基本的にはこれを踏襲しています。

 恐らくですが『ひぐらしのなく頃に』の影響下にあるゲームだと思われ、ゲームは選択肢のない一本道のノベルゲーですが、「エピソード1」をクリアすると「エピソード2」、「エピソード2」をクリアすると「エピソード3」と新たなエピソードが出てきます。それらのエピソードは“続き”ではなく、主人公が最初に出会ったのが誰だったのかで変化するシナリオをパラレルに描いていくのです。
 なので、「エピソード1」で重要だった人物が「エピソード2」ではあっさり死んだり、逆に「エピソード1」では出会わなかったキャラに「エピソード3」では出会えたり、といったルートごとのちがいを楽しめます。


 ストーリーは“何者かに拉致されて巨大な建物に閉じ込められた13人が、3日以内に首輪を外さないと殺される”というデスゲームものです。デスゲームものとしての特徴は、13人それぞれのクリア条件がちがうため「全員の条件を同時に満たすことが出来ない」ところかな。
 非常に練られた設定と、豊富な一枚絵、主人公以外のキャラの台詞はフルボイス―――と、PS2で出た際はフルプライスのパッケージソフトだったので当然と言えば当然ですが、1600円くらいのダウンロード用ソフトだと考えるとかなりのクオリティだと思います。

 難点は「絵柄」。
 私は割とどんな絵柄でも受け入れる方ですし、このゲームの絵が嫌いというワケではないのですが……「初対面の老若男女が集められたデスゲームもの」という設定なのにそれが描き分けられていなくて、「中年女性」や「中年男性」も「10代の女子高生」と大体同じように描かれてしまっています。個人的にはそこが残念でした。

こういう人にはオススメ!
 壮絶なストーリーを体験したい人

こういう人にはオススメできない!
 アドベンチャーゲームは「絵」を重視するという人

↓rinji↓



◇ 『G-MODEアーカイブス13 臨時終電』
 <Nintendo Switch
 <ノベルゲーム+ホラー+マルチエンディング>

<画像はG-MODEアーカイブス版『臨時終電』より引用>

 元々は2011年から配信開始になったG-MODEによる携帯電話向けアプリで、ホラーノベルゲーム千羽鶴シリーズの第3弾です。携帯電話向けのアプリって、コンパクトに「そのジャンルの面白さ」をギュギュッと濃縮しているものばかりで、今にして思うとインディーゲームっぽいというかダウンロード専用ソフトの魅力をいち早く形にしていたプラットフォームだったんだなぁと思いますね。

 この『臨時終電』は特に携帯電話向けアプリとしてはかなり後期の作品で、システム・ストーリーともに完成度が非常に高かったです。『かまいたちの夜』などのスーファミ時代のサウンドノベルのように、分岐によって様々な展開をしていくのが特徴ですが、1プレイが短く遊べるので「次はどんなストーリーに分岐するんだろう」と気軽に読んでいけるのがイイですね。

 ストーリーは、終電に乗り遅れた人達を乗せる「臨時終電」に乗ってしまった6人を描くホラーノベルです。基本的にはサラリーマンの鶴見が主人公なんだけど、選択肢によっては他の5人の視点に切り替わったりもします。これが「たまたま同じ車両に乗り合わせただけの6人」が力を合わせていく展開に説得力を持たせてくれるんですね。

 このシリーズの特徴である「選択肢を選べるカードが限られている」「特定エンディングで好きな選択肢を増やせる」システムも面白いです。例えば、「Aが足りないからフラグを全部回収できずに真ルートに突入できない」というジレンマが生まれて、他のエンディングを探したりというゲーム性につながっています。
 単にフローチャートを作って全ルートを進むだけでは解けないもどかしさがあるのだけど、「何度も何度もバッドエンドに苦しめられる」ホラーゲームなんだからこれでイイと思います。

こういう人にはオススメ!
 短い時間でも楽しめるコンパクトなゲームを求めている人

こういう人にはオススメできない!
 ノベルゲームでまで苦労したくないって人

↓chura↓



◇ 『G-MODEアーカイブス15 ちゅら島暮らし』
 <Nintendo SwitchSteam
 <アドベンチャーゲーム+ミニゲーム+マルチエンディング>

<画像はG-MODEアーカイブス版『ちゅら島暮らし』より引用>

 ↑の『臨時終電』のところにも描きましたが、ガラケーのゲームって「既存のジャンルを細かく砕いて短時間でも楽しめるようにした」ダウンロード専用ゲームの先駆けみたいなところがあったのかなぁって思うんですね。

 んで、この『ちゅら島暮らし』がどの「既存のジャンル」をガラケー化したかというと……ズバリ大人版『ぼくのなつやすみ』です。
 都会に疲れた主人公が離島にやってきて、とりあえず14日間を暮らします。『どうぶつの森』のようにゆったりとした時間を過ごすのではなく、何か行動するたびに時間が進んで1日の終わりには強制的に家に帰らされて翌日になってしまうため、しっかりと考えて無駄なく行動しなくてはなりません。

 島では「魚釣り」「スキューバ」「三線」など、南の島にピッタリなミニゲームがたくさん遊べて、日数が進むほど様々なイベントが起きて行動範囲も広がっていきます。とは言え、ミニゲームは本当に「ミニゲームだなぁ」というカンジなので期待しすぎないように。
 それと、他のミニゲームに比べて、「三線」だけムチャクチャ難易度が高くないですか? 私はミイナさん狙いだったけど、ミニゲームが難しすぎて他のコのエンドになってしまいまっした。

 というワケで、ヒロインごとのエンドもあります。エンディングは複数あるけど、エンディングリストみたいなものはなし。コンプを目指すというより、1周遊んで夏の思い出を作るみたいなゲームだと思います。 元はガラケーのゲームなので、想定していたターゲットはキッズというよりは大人のプレイヤーでしょうしね。
 この手のゲーム、「イベントがあまり起きないなぁ」と思わせたら退屈になっちゃうし、かといって「やることが多い」となると自由に遊べなくなるので、そのバランスが非常にいい塩梅だと思いました。
 
こういう人にはオススメ!
 バカンスでも予定をギュギュっと詰め込みたい人

こういう人にはオススメできない!
 ミニゲームのクオリティに期待してしまう人

↓yusyashi↓



◇ 『G-MODEアーカイブス18 勇者死す。ディレクターズカット』
 <ガラケー版:Nintendo Switch
 <フルリメイク版:Nintendo Switchプレイステーション4Steam
 <RPG+日数制限>

<画像はG-MODEアーカイブス版『勇者死す。ディレクターズカット』より引用>

 ガラケー時代のアプリをNintendo Switchのダウンロードソフトとして復刻する企画の第18弾です。『勇者死す。』は元々は2007年にiアプリとして配信されたRPGで、『リンダキューブ』『俺の屍を越えてゆけ』の桝田省治さんがゲームデザインをしました。その後、月額制のサービスで展開された際に一部作り直されたのがこの「ディレクターズカット」版ですね。

 ちなみに2016年には『勇者死す。agein』というタイトルでプレイステーションVitaでフルリメイク、2020年にはSteam、プレイステーション4、Nintendo Switchでそのリマスター版が発売されています。つまり、Nintendo Switchでは「原作のガラケー版(のディレクターズカット版)」と「フルリメイクのリマスター版」の2つが遊べるということです。


 ゲーム内容は「勇者が魔王を倒す」ところから始まり、「魔王を倒した世界」を余命5日間で歩き回るゲーム―――ということで、自由度の高いフリーシナリオとかオープンワールド的なRPGだと思ったら全然ちがっていました。このゲームには「真のエンディングへ向かうルート」が存在していて、そのルートに入らない限りは何周も何周も最初からやり直しさせられます。
 限られた時間の中で必要なアイテムを全部集めて、全キャラ・全陣営を救わなくちゃいけない「ルート構築ゲー」だったんです。「何をやっても自由」どころか、「やらなくちゃいけないこと全部を効率的にこなさなくちゃいけないゲーム」と方向性は正反対でした。

 そして、これが未だに「どうしてこんな仕様にしたんだ?」と謎なのですが……「真のエンディングへ向かうルート」に必要なアイテムが手に入るかがランダムで決まるため、効率的に立ち回った上で「小まめにセーブして良い結果になるまでひたすらロードを繰り返さなくちゃいけない」みたいで。5周やっても「真のエンディングへ向かうルート」に入れなかったため、私はぶん投げてしまいました。

こういう人にはオススメ!
 セーブ&ロードを繰り返すのが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 自由な冒険を楽しみたい人


(動画リスト:『勇者死す。』を1周目だけ実況プレイ
↓ke-tai↓



◇ 『G-MODEアーカイブス23 ケータイ少女』
 <Nintendo Switch
 <恋愛シミュレーションゲーム>

<画像はG-MODEアーカイブス版『ケータイ少女』より引用>

 元々は2005年に配信開始になった携帯電話用アプリで、、1ヒロインのアフターエピソードや、PC移植版、このヒロイン達と麻雀が打てるアプリ、WEBアニメ、UHFドラマ、漫画、ライトノベル、ドラマCD……など、多数の関連作が出た人気作だったそうです。

 女のコの絵などのグラフィックは、今や「百合ゲー」のメーカーとして認知されているかも知れないPCゲームの老舗:工画堂スタジオが担当しているのでクオリティは言うまでもなく。パートボイスですが、CVも付いていて、小清水亜美さん、佐藤利奈さん、植田佳奈さんなど、2005年基準でも「主役クラスをバリバリやっていた」若手女性声優を起用していました。

 ゲームとしては、『トゥルー・ラブストーリー』のように「学校の休み時間に行く場所を決める」タイプの恋愛シミュレーションですが、特徴的なのは「女のコとのメールのやり取り」を軸にしたシステムです。携帯電話用のアプリだったので「自分の携帯にヒロインからメールが来ている」感覚で遊べたのでしょう。
 例えば、学校で起きたイベントについてその夜に女のコから「あれから大丈夫だった?」みたいなメールが届いたり、昼に会えなくても全然関係ないメールが届いて「このコには妹がいるんだ」とか「図書館に通っているんだ」と言ったことが分かったりするという。そして、それに「どういう返信をするか」で好感度が変わるという(文章を打つのではなく「感謝」「励まし」などから選ぶ)。

 恋愛シミュレーションゲームは「現実の恋愛のどの部分を切り取ってゲームにするのか」に特徴があると私は思っているのですが、このゲームは女のコからのメールが届くのをワクワクして待つのとか、そのメールへの返信に悩むのだとか……どんな恋愛シミュレーションゲームよりも、「青春のドキドキ」を再現しているシステムじゃないかって思いましたよ。


 システム的には「終盤に特定のイベントを起こさないとそのヒロインのルートに入れない」のがちょっと難しいかなと思ったのと、小まめにセーブを分けたいのに3つしかセーブスロットがないのが不満点ではありますが……「携帯電話用アプリにもこんなものがあったんだ」と驚かされる1作でした。

こういう人にはオススメ!
 ドキドキする青春をコンパクトに味わいたい人

こういう人にはオススメできない!
 パートボイスでは物足りない人

  ↓sepas↓



◇ 『G-MODEアーカイブス28 セパスチャンネル』
 <Nintendo SwitchSteam
 <コマンドバトルRPG>

<画像はDSiウェア版『セパスチャンネル』より引用>

 元々は2008年にフィーチャーフォン(ガラケー)向けに配信されたRPGで、2010年にはニンテンドーDSi向けのダウンロード専用ソフトのDSiウェアにも移植されました。私が遊んだのはこのDSiウェア版ですが、DSiウェア版は現在配信終了となってしまっているので、新たに購入することは出来なくなっていました。

 そこで現れたのがG-MODEアーカイブスですよ!
 ガラケー時代のアプリを現代に蘇らせるプロジェクトで、この『セパスチャンネル』も蘇らせてくれました!


 スーファミのゲームと比較してもシンプルに見える画面、簡素なシステムで、単純にRPGとしての出来を見ると「凡作」と言っている人も多かったのですが……このゲームが評価されているのは、「ストーリーの素晴らしさ」と「簡素なシステム」が絶妙にマッチしているところです。
 複数の主人公を切り替えて進められるという『ファイナルファンタジー6』なんかにもあるシステムが採用されているのだけど、これが「自分」にまつわるものを失った主人公達がその“なくしたアイデンティティ”を探すというストーリーと、「人間の数だけ見えている世界がちがう」というこのゲームの主題にあっているんですね。

 そう言えば、DSiウェア版は「真のエンディング」を迎えるためには恐ろしく強い隠しボスを倒さなくちゃならなかったのが、元のガラケー版はそうでなかったらしいので……ガラケー版に準拠しているG-MODEアーカイブスの方が「真のエンディング」にたどりつきやすいんじゃないかと思わなくもない。

こういう人にはオススメ!
 大作ではないRPGを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 「考えさせられるストーリー」みたいなのはイヤだって人

↓kibukawa1↓



◇ 『G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1「仮面幻想殺人事件」』
 <Nintendo SwitchSteam
 <アドベンチャーゲーム+ミステリー>

<画像はG-MODEアーカイブス+ 版『探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1「仮面幻想殺人事件」』より引用>

 「G-MODEアーカイブス+」とは、元々はG-MODEではなく他社から発売された携帯電話用のアプリを移植していくシリーズです。
 『探偵・癸生川凌介事件譚』シリーズは、2004年から元気が配信開始していたアドベンチャーゲームで、番外編含めて22本も出ていたそうです。すげえ! そして、2025年5月23日現在、「G-MODEアーカイブス+」では番外編以外の16本がすべて配信されているみたい。それもすげえ!

 ゲームとしては、ファミコンの推理ADV……『ファミコン探偵俱楽部』のようにコマンド総当たりでストーリーが展開していくアドベンチャーゲームですね。短い時間で楽しめるだけでなく、「どこに行けば良いのか分からない」ことにならないように必要な証拠品を全部集めるまでは部屋から出られなくなっているなどの配慮がされていてムチャクチャ遊びやすかったです。

 主人公は癸生川凌介……ではなく、その探偵事務所に「ゲームシナリオ」のネタ拾いに来ている人で、その人が捜査の手伝いをさせられるというストーリーです。
 「そのオンラインRPGを遊ぶと死ぬ」というキャッチーな事件ながら、その設定を活かした堅実な展開がされていくし、「仮面」というキーワードがしっかり活きているシナリオも見事でした。このゲームが出た2004年って、『FF11』とか『ラグナロクオンライン』とかが出たあたりなんですよね(どちらも2002年のゲーム)。こういう“当時の流行”みたいなものが反映されているのも、昔のアドベンチャーゲームを遊ぶと面白いところです。

 シリーズ2作目以降も遊びたいと思って買っているのだけど、恐ろしいペースで配信されていくのでなかなか追いつかない……1本あたりそんなに時間がかかるゲームではないので、まとめて遊ぶことにしようかなぁ。

こういう人にはオススメ!
 難易度の高くない推理アドベンチャーを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 プレイ時間が長いゲームじゃないとイヤだって人

↓daioujou↓



◇ 『G-MODEアーカイブス+ 怒首領蜂大往生DX』
 <ガラケー版:Nintendo SwitchSteam版
 <『臨廻転生』:Nintendo Switchプレイステーション4
 <2D縦スクロールシューティング+弾幕>

<画像はNintendo Switch版『G-MODEアーカイブス+ 怒首領蜂大往生DX』より引用>

 原作は大人気弾幕シューティングのシリーズ3作目というか4作目(開発のちがう『怒首領蜂II』をカウントするかで変わる)で、一番最初は2002年に稼働したアーケードゲームです。

・1995年『首領蜂』…まだ弾幕シューティングではない
・1997年『怒首領蜂』…弾幕シューティングの金字塔
・2001年『怒首領蜂II』…開発はケイブではなく、台湾の会社
・2002年『怒首領蜂大往生』← コレ
・2008年『怒首領蜂 大復活』
・2012年『怒首領蜂最大往生』


 数々の機種に移植された本作は、2003年にガラケー(フィーチャーフォン)にも配信されました。当時の携帯電話のスペックだと完全移植は出来なかったので前後編に分割されての配信でした。
 その前後編に分かれていた版をグラフィック等をブラッシュアップした上に1本にまとめたのが『DX』で(2005年に配信)、それをGモードアーカイブスが現行機に移植したのが今作です。


 2023年12月により原作に近い『怒首領蜂大往生 臨廻転生』がNintendo SwitchPS4で移植されているのですが、ガラケー版は価格が安いのと(ガラケー版は500円、『臨廻転生』は4950円)1面辺りを短くしてステージセレクトも付けて―――と、電車の中などのスキマ時間にも遊びやすくなっているみたいです。
 EASYモードはかなり難易度が抑えてあるので、ボムをケチらずにしっかり練習すればシューティング初心者の人にもクリア出来るんじゃないかと思います。


こういう人にはオススメ!
 弾幕シューティングの入口を探している弾幕初心者の人

こういう人にはオススメできない!
 なるべく原作そのままのものを遊びたいって人

↓Escapists↓



◇ 『The Escapists 2』
 <Nintendo Switch> 
 <アクションアドベンチャー+脱獄シミュレーション+(オンライン)対戦・協力も可能>

<画像はNintendo Switch版『The Escapists 2』より引用>

 このゲーム、色んな機種で出ていると思ったのですが……どうやらNintendo Switch版以外は公式には日本語化されていないみたいですね。どうしてNintendo Switch版だけがと言いたいけど、Nintendo Switch版もところどころ日本語が怪しいのでそもそもローカライズに積極的ではなかったのかも。

 ゲームとしては見下ろし視点の2Dアクションアドベンチャーです。
 「刑務所からの脱獄」が主な目的で、どうやって脱獄するかはプレイヤー次第、方法も幾つか用意されているみたいですね。1ステージ=1刑務所となっていて、全部の刑務所からの脱獄を目指すと結構な時間がかかります。

 「どうやって脱獄するかはプレイヤー次第」と言ってもイメージ出来ないよ―――という人に分かりやすく説明すると、要はこのゲームは「脱獄に必要なアイテムを、看守に見つからないように用意するゲーム」なのです。穴を掘って地中から脱出するためにはシャベルが必要、看守をぶん殴って鍵を奪うには武器が必要、でも当然そういったものは刑務所の中では手に入りません。
 なので、「点呼」や「食事」「シャワー」などの刑務所のタイムスケジュールに従いながら、看守に見つからないように材料を集めていくのです。シャベルを作るのだったら「グリップ」「ガムテープ」「鉄板」が要るので、他の囚人の机から盗んだり、他の囚人から買ったり(そのお金を得るために労働したりクエストをこなしたり)。

 また、ステージによっては「刑務所からの脱獄」ではなく、「列車が駅に着く前に逃げ出す」みたいなステージもあって、こちらはステルスアクションゲームと言えますね。私はステルスゲーム苦手なんですけど、同じようなステージばかりにしたくないという狙いはよく分かります。アクセントとしてはアリかな。
 オンラインでの協力・対戦プレイも可能で、ステルス面はサクッと終わるのでフレンドとワイワイ言いながら遊ぶのもイイですね。「脱獄の方法はプレイヤーの自由」だし、「どう遊ぶのかもプレイヤーの自由」なんです!

 難点は、文字が小さいこと。
 海外のゲームは文字が小さくて読みにくいものが結構ありますが、このゲームはその中でも特に「小さっ!」と叫びたくなるほど小さいです。テレビ画面が小さい人や、携帯モードで遊びたい人には、これはなかなか厳しいかも。

こういう人にはオススメ!
 自分なりの「脱獄へのプラン」を考えるのが楽しい人

こういう人にはオススメできない!
 小さな文字が読みづらい人


(動画:『The Escapists 2』昨日配信になったばかりのNintendo Switch用ダウンロードソフトを冒頭だけ実況プレイ
(動画:ステルスゲーム苦手な人が『The Escapists 2』のステルス面に挑む!
(動画:ステルスゲーム苦手だけど『The Escapists 2』のステルス面にフレンドの力を借りて挑む!
↓refre↓




◇ 『シノビリフレ -SENRAN KAGURA-』
 <Nintendo SwitchSteam
 <美少女+コミュニケーション>

<画像はNintendo Switch用ソフト『シノビリフレ -SENRAN KAGURA-』より引用>

 大きなおっぱいを揺らしながら女のコ達が戦うゲーム『閃乱カグラ』シリーズのスピンオフ作品ですが、ストーリーとかあったものじゃないし、私は本編は『Burst』しかやっていないんですけど「本編はこんなキャラじゃなかっただろう」としか思わなかったので、本編は知らなくても問題ないと思います。

 Nintendo SwitchのHD振動を活かして「女体の感触をHD振動で再現!」という人類の夢を目指したビッグプロジェクトでしたが、流石にコントローラでおっぱいの柔らかさを感じるのはムリゲーでした。
 結果的に、『ラブプラス』のスキンシップモードだけを切り取ったようなゲームになっていて、キャラが好みだったら着せ替えしたり髪型変えたり写真撮影したりでそれなりに楽しめるんじゃないかなと思います。飛鳥以外のキャラは有料DLCなので、その点はご注意ください。というか、有料DLCでキャラを売るなら1人くらいひんぬー枠がいても良かったんじゃないですかね!?

こういう人にはオススメ!
 キャラの見た目や声が好みだという人

こういう人にはオススメできない!
 本気で「エロイもの」を探している人


(動画:Nintendo Switch用ダウンロードソフト『シノビリフレ -SENRAN KAGURA-』の冒頭だけ実況プレイ
↓Jump King↓



◇ 『Jump King』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteam
 <2Dアクションゲーム+高難度+賽の河原>

<画像はSteam版『Jump King』より引用>

 いわゆる『壺おじ』系というか、「思ったように操作できないキャラ」を「ひたすらゴールに向かわせる」のだけど、「足場を逃すと何画面分も下に落ちてやり直しになる」タイプの高難度アクションゲームです。

 ジャンプキングが出来るのはジャンプだけ。しかも、近年の2Dアクションゲームのようにジャンプ中に軌道を調整できたりはしないので、「次の足場に向かうのは、この踏切位置からこのくらいの強さでこの方向でジャンプすれば……」と考えてから入力する必要があります。

 やってることは、「上方向に進むゴルフ」です!
 丸いゴルフボールを上に向かって打っているため、フェアウェイを外すと真っ逆さまに来た道を戻って数ホール前からやり直しになっちゃうという。


 『壺おじ』もそうでしたが、このゲームも「一人でクリアを目指して遊ぶ」と暗黒面に堕ちて闇のフォースに目覚めるくらいの苦行になってしまうのですが、生配信でダラダラしゃべりながら同じところを何度も何度も何度も遊ぶのは楽しかったです。視聴者が楽しいかどうかは知らん。

こういう人にはオススメ!
 ダラダラとゲームを遊ぶ環境のある人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームはクリアを目指して急いで遊ぶ人


(動画:【プレゼントされたゲーム】『Jump King』の初見プレイを実況しておく
(動画:ジャンプのゲームクリアしたので『Jump King』やりながら雑談配信
↓13kihei↓



◇ 『十三機兵防衛圏』
 <Nintendo Switchプレイステーション4
 <アドベンチャーゲーム+戦略シミュレーション>

<画像はNintendo Switch版『十三機兵防衛圏』より引用>

 このゲーム―――説明するのが非常に難しいゲームです。

 まずメインは「13人の主人公」による群像劇アドベンチャーゲームで、この点だけで見れば『街』とか『428』とかに似ているように思えなくもないです。ですが、それぞれの主人公の物語が必ずしも同じ時代を生きているワケではなく、あるキャラは1985年に生きていて、あるキャラは1945年に生きていて、あるキャラは2025年からやってきて―――
 「13人の主人公」と「複数の時代」が複雑に交わりつつも、しかもプレイヤーは(ある程度のアンロック条件はあるものの)好きな順番でプレイして、好きな順に全体を把握することが出来るという破綻していないのが奇跡としか思えない構造のアドベンチャーゲームとなっています。

 そして、SFとしても一級品でした。13人の物語は、それぞれ「SFの定番(オマージュ)」をなぞりつつ、そこで解き明かされる「世界の謎」はすごく意外で面白かったです。「○○だと思ったら××だったか!」の連続で終盤までは目が離せませんでした。ヴァニラウェア性の2Dグラフィックは、言うまでもなく超一級品ですし。

 ただ、これは本当に個人的な好みで申し訳ないんですけど……
 終盤のストーリー展開があまり好きじゃなくて、最後の最後でちょっと冷めてしまいました。


 また、バトルパートとなるシミュレーション部分は、『スパロボ』なんかのSRPGを「疑似リアルタイム&マス目からの解放」として再構築してあって、「これが最先端のゲームなのか」と驚いたのですが……どうしても「いつ味方が攻撃を喰らっているのか」がよく分からなくて、ゲームオーバーになっても納得感が薄く、最終的にターミナルのレベルを上げてEMPなんちゃらを連発することでゴリ押しでクリアしました。このゲームの「一番の面白さ」みたいのを分かっていないまま私はクリアしちゃった気がします。

 アドベンチャーパートもシミュレーションパートも、「トンデモないゲームではあるし、面白かったのだけど、自分に向けて作られたゲームではなかった」という感想です。そういうゲームをどういう言葉で紹介すればいいのか、本当に難しい……

こういう人にはオススメ!
 トンデモないゲームを遊んでみたい人

こういう人にはオススメできない!
 カプ固定の恋愛劇が苦手な人


(動画:『十三機兵防衛圏』Nintendo Switch版の序盤だけ実況プレイ
↓10byou↓



◇ 『10秒走 RETURNS』
 <Nintendo Switch
 <2Dジャンプアクション+4人まで対戦可能なモードあり>

<画像はNintendo Switch用ソフト『10秒走 RETURNS』より引用>

 10秒で終わる……というより、「10秒でゴール出来なければ強制的にゲームオーバーになる」短いゲキムズステージを、「Bダッシュ(正確にはYダッシュ)」や「壁キック」を駆使してクリアを目指すゲームです。2D横スクロールアクションを極限までシンプルにしたようなゲームで、ムチャクチャ死ぬけどリトライも早いので「もう10回だけやろう」「もう10回やればクリア出来るかも知れない……」と何十回も挑戦したくなりますね。

 「こんなステージを作ったヤツは絶対にゆるせねえ!」と言いたくなるような凶悪なステージも多いのだけど、何度も何度もプレイしたら少しずつ安定して後半に行けるようになり、自分の成長を実感できるのがイイですね。
 「アクションゲームは初見殺しで戻し作業をさせられるのがイヤだけど、10秒で終わる短いステージなら戻し作業も覚えるのも苦にならないだろう」と思って始めたのだけど、10秒のコースに初見殺しのポイントが10コとか埋め込まれるので、むしろ短期記憶をフル回転させられるゲームでした!


 私は経験していませんが、ローカルでの対戦モードもあるのもイイですね。

こういう人にはオススメ!
 ワーキングメモリーを鍛えたい人

こういう人にはオススメできない!
 アクションゲームは運動神経だけでプレイするものだと思っている人

↓jojo↓



◇ 『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル R』
 <Nintendo Switchプレイステーション4・5Xbox One・Series X/S・PCSteam
 <3D格闘ゲーム>

<画像はSteam版『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル R』より引用>

 1986年から少年ジャンプで連載されていた『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのキャラが登場する格闘ゲームで、2013年にプレイステーション3用に『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』という名前で発売されました。
 2022年にはグラフィックやゲームバランスを調整した今作『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル R』がプレイステーション4&5、Nintendo Switch、Xbox One&Series X/S、Steamで発売されました。

 去年の9月にこのゲームを始めたあたりからトンデモなく忙しくなっちゃって、ゲーム自体を遊ぶ時間が確保できなくなって進んでいないのですが……
 DLC含めると60人というキャラ数と、原作を再現したエピソードバトルで、短い時間では遊び尽くせないほどの大ボリュームの格闘ゲームとなっています。全キャラを1日ずつ試しに使ってみるだけで2ヶ月かかるからね!

 最初の無印『オールスターバトル』の頃は30人ちょっとのキャラしかいなくて「○○もいないの!?」と言われたのだけど、そこから有料DLCでキャラが増えて、『R』では前作のDLCキャラも最初から入っていて、更に『R』用の有料DLCでこのボリュームになって―――と、『スマブラfor』→『スマブラSP』のように、前作の資産を活かしたからこその大ボリュームなんですよね。
 『ジョジョ』は主人公以外のキャラもしっかり人気ある作品なので嬉しい!

こういう人にはオススメ!
 原作を知っている人

こういう人にはオススメできない!
 がっつりとゲームを遊ぶ時間がない人

↓symphonic↓



◇ 『シンフォニック=レイン』
 <Nintendo SwitchSteam
 <恋愛アドベンチャー+リズムゲーム>

<画像はNintendo Switch版『シンフォニック=レイン』より引用>

 元は2004年に発売された(非アダルトの)PCゲームで、欝ゲーが大人気だった時代の作品です。
 シナリオを担当されている西川真音さんは『My Merry May』で私に強烈なトラウマを植え付けてくれた人で、キャラクターデザイン・原画のしろさんは後に『ヤマノススメ』を描く人で、音楽を担当された岡崎律子さんは作られた曲や歌が『D4DJ』でもいくつかカバーされているシンガーソングライターさんと……何かと私がこれまで楽しんできた作品と縁のある人が集まっている!

 親元を離れて一人暮らしをしながら音楽学院に通っている主人公が、地元に遠距離恋愛中の恋人がいるのに、卒業演奏で「歌唱」してくれるヒロインを選ばなくちゃいけない―――というストーリーです。もうこの設定からして、ヒロインを「選ぶ痛み」をプレイヤーに突きつけてくる気が満々じゃないか。


 非常に計算されたストーリーで、全ルートを読むことで「選ばなかったヒロインがどうしてああいう行動を取ったのか」が分かるようになっています。このゲームをこれからプレイするという人は「気に入ったヒロインを1周するだけでイイや」ではなく、全ルートを是非読んでください。

 個人的には難しすぎてハマれなかったリズムゲームのパートも「オート」で任せることも出来るので……リズムゲームが苦手という人も、問題なくストーリーを楽しめると思いますよ!(「オート」にした場合はリズムゲームのパートをスキップできたら最高だったのだけど)

こういう人にはオススメ!
 鬱なシナリオでも構わないから面白いストーリーを読みたい人

こういう人にはオススメできない!
 「全ルート遊ぶ時間なんてもったいない」なんて思っちゃう人

↓jinrui↓



◇ 『じんるいのみなさまへ』
 <Nintendo Switchプレイステーション4
 <アドベンチャー+探索+百合>

<画像はNintendo Switch版『じんるいのみなさまへ』より引用>

 『AKIBA'S TRIP』『AKIBA'S BEAT』など、秋葉原を舞台にしたゲームを作ってきたアクワイア開発の新作アドベンチャーです。今作にはバトル要素などはなく、女の子達が秋葉原を舞台に自給自足のサバイバル生活をしていく様を描くゲームとなっています。「アドベンチャーゲーム」という呼称だと『ゼルダ』とか『バイオ』みたいなアクションアドベンチャーをイメージしちゃうかもですが、ノベルゲームに近いと思った方が分かりやすいかも。

 題材となっているのは「ライトな百合」です。
 女の子しか登場しない世界で、女の子だけで協力し合って生きていく中、女の子同士に特別な感情が生まれていく……という様をライトに描いています。プロデューサーさんのインタビューによれば、『ゆるゆり』とか『けいおん!』とか『ゆるキャン△』辺りのユーザー層を意識しているみたいです。

 そして、“女の子しか登場しない世界”なので、何故かこの秋葉原には主人公達5人(有料DLCを買うと6人)以外の人間が存在しません。これなら「途中で男が出てきて最終的にNTRになるのでは?」なんて心配はしなくてイイですよね!
 百合ヲタに都合がイイ世界です! 「建物とか荒廃してない?」なんて気にしてはいけませんよ!


 フルプライスのゲームですが「低価格で作られているなー」と思うところは少なくないですし、「秋葉原を探索するパート」がイマイチ「女の子達の会話パート」と噛み合っていないと思ったりもするのですが……キャラクターとストーリーは魅力的で、声優さんも頑張っているので、「ライトな百合を描くゲーム」という狙いは成功していると思います。
 有料DLCを買うと遊べる2周目のストーリーは、1周目と8割くらい同じ内容なので「1周目の内容を忘れたころに遊んだほうがいいよ!」とは言っておきたいですが。

こういう人にはオススメ!
 女の子と女の子がイチャイチャするのを見るのが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 完成度の高いゲームを求めている人


(動画:本日発売になったばかりの百合ゲー『じんるいのみなさまへ』の冒頭だけ実況プレイ
↓delivery↓



◇ 『Super Box Delivery Beyond the Horizon』
 <Nintendo Switchプレイステーション4&5XboxOne・Series X|SSteam
 ※ この記事は「公式で日本語化されていない機種はリストに載せない」レギュレーションなのですが、このゲームは全機種で日本語化されていないので全機種載せました
 <奥スクロールランアクションゲーム>

<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon』より引用>

 スクショを見ると「レースゲーム」とか「ドライブゲーム」だと思っちゃうかも知れませんが、ひたすら前に走り続ける車を「左」「右」のライン移動で進めるランアクションゲームです。私の運転する車はブレーキは壊れているけどハンドルは効いて、対向車はブレーキもハンドルも壊れているので、それを避けて進み続けなくちゃなりません。

 交通ルールなどない無法地帯な街を舞台に、道路に落ちている荷物を集めてステーションに届けるのが目的ですが……カートゥーン調のグラフィックは可愛いし、BGMは楽し気だし、アンロックでどんどん能力を強化していくのもなかなか楽しいんですね。むちゃくちゃオススメってワケではありませんが、なんか癖になる魅力のあるゲームです。チュートリアルにしか出てこない女のコが妙に可愛かったり、手抜きで作ったゲームじゃなくて、低価格ゲーなのに細部まで気を配った良いゲームなんですよ。


 ただし、全部の機種で「日本語訳」はありません。


こういう人にはオススメ!
 低価格ゲーだから、数時間で飽きても構わない人

こういう人にはオススメできない!
 「死んで終わる」ことにストレスを感じる人

  ↓mariorpg↓



◇ 『スーパーマリオRPG』
 <Nintendo Switch
 <コマンドバトルRPG+アクション要素>

<画像はWiiバーチャルコンソール版『スーパーマリオRPG』より引用>

 原作は1996年に発売されたスーパーファミコン用のRPGで、「初めてマリオがRPGになったゲーム」であり、「初めてマリオがストーリー仕立てになったゲーム」です。後のマリオファミリーのパブリックイメージ、ピーチ姫は天真爛漫、クッパはジャイアン、ルイージは出ない等が固まったのも、このゲームからじゃないかって言われているみたいですね。

 スーパーファミコン版の開発はスクウェアで、その直後に任天堂とスクウェアが断絶状態に入るため、以降のマリオのRPGはインテリジェントシステムズ開発の「ペーパーマリオ」系か、アルファドリーム開発の「マリオ&ルイージ」に分かれるのですが……
 スクウェアが任天堂と和解して、スクウェア・エニックスとなって、原点となるこのゲームもバーチャルコンソールなどで配信されるようになって……そして、2023年にアルテピアッツァ開発でNintendo Switch用にフルリメイクされました。


 ということで、「ターニングポイントとなった」伝説的なゲームで、評価もものすごく高いし、このゲームが大好きな人がたくさんいらっしゃるのはよく分かるのですが……個人的には「何が面白いのかさっぱり分からない」レベルでハマりませんでした。

 それは、大人になってからWiiのバーチャルコンソールで遊んだことで……
 ちょっとこどもっぽい世界観(クッパがギャグキャラになっているところとか)や、敵味方の攻撃エフェクトが長いテンポの悪さ、「タイミングよくボタンを押すと攻撃力が上がる」アクションコマンドのせいでAボタン連打もできずにずっと画面を見ていなければならないとか、こどもの頃に遊んでいれば気にならないことが自分には気になっちゃったのかなと思います。

 また、私は「十字キーでクォータービューでのアクションをやらせるな」委員会の会員なので、何度も足場を踏み外して落ちてやり直しになって、長い長い雑魚戦をまたやり直しになってずっとイライラしっぱなしでした……

 お金もアイテムもすぐにいっぱいになるから、雑魚戦をするうまみがあまりないというのもあって(これはリメイク版で改善されているらしい)、そんな風に「雑魚戦がクソ面倒くさい」と思っちゃってなるべく敵をすり抜けて進んでいたら、レベルが足りなかったのかラスボスに勝てずにぶん投げてやめてしまいました。


 当時こんなことをバカ正直にブログに書いて色々言われましたし、このゲームに限らず「合わなかったら記事なんか書かずに黙って、もう二度とそのゲームについて喋るんじゃない」と言われることも多々々々々々々々々々あるんですが。16年前に書いた自分の記事のおかげで「どこが合わなかったのか」思い出せたので、書いておいて良かった=変に気を遣って「本当は面白くなかったけど、面白かったって言わなくちゃ」みたいな嘘の記事を書かなくて良かったと思いました。

こういう人にはオススメ!
 雑魚戦の攻撃エフェクトが長くてもイライラしない人

こういう人にはオススメできない!
 「十字キーでクォータービューでのアクションをやらせるな」委員会の会員

↓3dworld↓




◇ 『スーパーマリオ3Dワールド+フューリーワールド』
 <Nintendo Switch
 <3Dアクションゲーム+オンライン協力>

<画像はNintendo Switch用ソフト『スーパーマリオ3Dワールド+フューリーワールド』より引用>

 元々は2013年にWii Uで発売された『スーパーマリオ3Dワールド』なのですが、任天堂はWii UのソフトをNintendo Switchに移植する際に目玉となる追加要素を入れることが多く、このゲームでは何と「オフラインでしか遊べなかった4人プレイをオンラインにも対応」「オフライン専用の新作マリオを追加」という破格の待遇での移植となりました。

 私は実況しながら『マリオ3Dワールド』の方だけをクリアまで遊んだのですが、多人数プレイがむっちゃ面白い!
 単純に「やられても泡になって復活する」分、攻略が楽になっているところもありますが……流石の任天堂、「1ステージごとに獲得スコアによって順位が決められる」という競争要素を入れたり、うっかり味方を突き落としてしまう仕様だったり、協力プレイのつもりが対戦プレイになっている仕組みをそこらに仕込んでいるんですね。

 例えば、このゲームはYボタンを1回押すとアイテムを持って、もう1回押すとアイテムを投げるという仕様なんですが……この操作で味方も持ち上げられるため、ファイアーボールを連発で投げているつもりが味方を持ち上げてぶん投げてたみたいなことが頻発するようになっているのです。

 流石、『マリオブラザーズ』や『アイスクライマー』の頃からこういうゲームを作っている会社ですよ。「ふざけんじゃねえよ!」とゲラゲラ笑いながら遊ぶゲームなので、オンラインプレイは野良では出来なくてフレンドのみですね。ボイスチャット推奨です。


 このゲームが開発された2012年~2013年頃って、スマホゲーに押されて任天堂も「さっさとゲーム機から撤退してスマホでゲームを出せ」みたいに“ゲーム機不要論”が叫ばれていた時期なんですね。特に据置ゲーム機はムチャクチャ苦しかったです。その時期に「据置ゲーム機ならではの楽しさ」を貫いてこういうゲームを出しているんだから、すげえ会社ですよねぇ……

こういう人にはオススメ!
 オンラインでもオフラインでもいいから、一緒に遊ぶ人がいる人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームに笑顔は要らないという人


(動画リスト:『スーパーマリオ3Dワールド』をダッシュを使わない検証配信
  ↓maker2↓



◇ 『スーパーマリオメーカー2』
 <Nintendo Switch
 <2Dアクションゲーム+コース作成・アップロード+オンライン協力・対戦>

<画像はNintendo Switch用ソフト『スーパーマリオメーカー2』より引用>

 2015年にWii U用ソフトとして発売された『スーパーマリオメーカー』の、4年ぶりの続編です。「キャラマリオ」など前作からなくなった要素もゼロではないのですが、オンラインプレイの導入など前作にはなかった要素も多数組み込んでパワーアップした続編となっていました。

 「コースを作る」方は、私は前作で作りたいものはあらかた作っちゃってもうアイディアも出てこなかったので1コースも作っていないのですが……
 「コースを遊ぶ」方は、2Dマリオシリーズ初のオンラインでの同時プレイを実現したのが楽しすぎて、こればかりやっちゃっています。1人では難しすぎるコースを「みんなで協力プレイ」で遊んでクリアするのも良し、1人では簡単すぎるコースを「みんなで対戦プレイ」で競争するのも良し。2Dマリオで出来る遊びを全部用意して、「あとはオマエらの好きに遊べ!」とこちらに任せてくれる“遊び場”みたいなゲームです。

 難点というか、みんながプレイしてイラっとしたこと間違いなしなのは……1人用のストーリーモードで数回ミスしただけで「お困りかい、兄さん?」と顔を出してくるルイージ(笑)。
 『NewスーパーマリオブラザーズU』(Wii U版)で「ミスした今の気分をMiiverseに投稿しましょう」と言ってきたり、ちょくちょくマリオスタッフはミスしたこちらの神経を逆なでしてくるところありますよね!

こういう人にはオススメ!
 今までになかったマリオの遊び方を求めている人

こういう人にはオススメできない!
 そもそも2Dマリオが嫌いな人


(動画リスト:週刊『スーパーマリオメーカー2』にゲームが下手な人が挑戦!
↓Stardew↓




◇ 『Stardew Valley』
 <Nintendo SwitchXboxOne・Series X|S・Cloud GamingSteamiOSAndroidOS
 ※ PS4版は2021年12月31日で配信終了していました
 <牧場シミュレーション+オンライン協力プレイ可能>

<画像はNintendo Switch版『Stardew Valley』より引用>

 海外の人が「久々に『牧場物語』を遊びたくなったけどPC用に出ていないのか、じゃあ自分で作っちゃえ!」と、1人で作ったジェネリック牧場物語です。PCだけでなくNintendo Switchにも当時は『牧場物語』がなかったため、こちらでも大ヒットしました。マーベラス的には「助けて~、ドラえもん」と言いたくもなるわ。

 『牧場物語』を知らない人もいると思うので簡単に説明すると、高速で過ぎていく1日の間に「畑の作物に水をやったり」「家畜の世話をしたり」「魚を釣ったり」「鉱山に鉱石を採りに行ったり」と忙しなく働くゲームです。やることが、やることがたくさん…!  一応戦闘もするので『ルーンファクトリー』の方が近いのかも知れませんが、アクションゲームとしても爽快感抜群の『ルーンファクトリー』と比べてはなりません。こちらはあくまでオマケ程度の戦闘要素です。

 『牧場物語』『ルーンファクトリー』にない特徴としては、畑や家畜小屋を作れるエリアが広大で「自分の好きなところに好きなように作ってイイ」点と、アメリカの社会問題が見えてくる住民達があります。『牧場物語』のほのぼの空気を期待すると、あまりの閉鎖性にビックリするかも。
 あと、私がプレイした頃にはなかったのですが、現在はオンラインでマルチプレイが可能になったみたい。ただでさえ「時間を忘れて黙々と没頭してしまうゲーム」なのに、更に長く遊べてしまう無料アップデートを持ってくるとは。

こういう人にはオススメ!
 長時間黙々と遊べるゲームを探している人

こういう人にはオススメできない!
 スローライフを求めている人


(動画:昨日配信になったばかりのNintendo Switch用ダウンロードソフト『Stardew Valley』の冒頭だけ実況プレイ
↓dig↓



◇ 『スチームワールドディグ』
 <Nintendo Switchプレイステーション4
 <2Dアクション+探索>

<画像はニンテンドー3DS版『スチームワールドディグ』より引用>

 元々はニンテンドー3DSのダウンロード専用ゲームとして発売されたのですが、あまりに人気で様々な機種に移植されています(Steam版は日本語化されていなかったのでリストには入れていません)。『2』もNintendo Switchで発売されていますね(海外では他の機種でも発売されています)。

 洞窟の中を自由に掘って、下へと進んでいく探索アクションゲームです。
 どのように掘り進めるかはプレイヤー次第で、考えなしに掘っていたら地上に戻るルートがなくなってたなんてことも起こります。

 「洞窟の中に潜る」→「資源を町に持ち帰る」→「町が復興して主人公もパワーアップする」→「次に洞窟の中に潜った時に有利になる」→「更に色んな資源を町に持ち帰られるように」→「更に町が復興して主人公もパワーアップしていく」を繰り返すゲームなのだけど、プレイヤーが掘った部分は次に潜ったときも掘ったままになっているので、“自分なりのルートで洞窟を開拓している”感が楽しいのです。

 『2』は『2』で「期待された続編」になっていると思うのですが、1作目のこちらの「小粒だけどバランスよくまとまっているカンジ」もすごく好きです。「探索ゲーム初心者に探索ゲームの面白さを伝える」のにふさわしい1作です。

こういう人にはオススメ!
 自分なりのルートを構築していくのが楽しい人

こういう人にはオススメできない!
 派手なアクションゲームが好きな人

↓swd2↓



◇ 『スチームワールドディグ2』
 <Nintendo Switch
 <2Dジャンプアクション+探索+アクションパズル>

<画像はNintendo Switch版『スチームワールドディグ2』より引用>

 前作は良くも悪くも尖ったインディーゲームという印象だったけど、今作は万人向けメトロイドヴァニアに超進化、主人公キャラをガンガン強化して広大なフィールドを探索していくゲームになりました。
 最初は土でほとんどが埋まっているので、自分の好きなところをどんどん掘って道を作る、そうするとアイテムも手に入るのでそれを持ち帰って強化―――「道を作る」のと「アイテムを入手する」のが同じアクションなので、探索すれば探索するほど自分が強くなって、更に探索できるところが増えていくという好循環!

 前作は「一度掘ったところは回復しない」ことを活かして「自分なりのダンジョンに作り替えていく」という感覚だったのだけど、今作は自キャラのパワーアップも早いし、パワーアップが進むと自由自在に動けるようになるし、フィールドが広大なのでガンガン新しいところを目指すという印象です。個人的には前作のチマチマしたカンジが非常に好きだったのだけど、「続編としてパワーアップさせる」にはこの方向しかないとは思います。ただ、応援していたマイナーなバンドがメジャーになっちゃったような寂しいカンジは否めない。

こういう人にはオススメ!
 探索できるエリアがどんどん広がっていくのが楽しいって人

こういう人にはオススメできない!
 シビアなゲームを遊びたい人


(動画:Nintendo Switch用ダウンロードソフト『スチームワールドディグ2』の冒頭だけ実況プレイ
  ↓subara↓



◇ 『スバラシティ』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S・PCSteamiOSAndroidOS
 <思考パズル>

<画像はiOS版『スバラシティ』より引用>

 ゲーム画面を見ると「シムシティみたいな都市作りシミュレーションゲームかな?」と勘違いしてしまうかもですが、ジャンルはパズルゲームです。地面が同じ色の区画は融合→ 発展させられるので、融合させる順番をよく考えないと「この色がここに残って邪魔」みたいになっちゃうぞ!

 時間制限はないので『ピクロス』や『数独』のような“じっくり考えられるペンシルパズル”のようであり、更に『ぷよぷよ』のような落ちものパズルで大連鎖を決めるときのような爽快感もある、いいとこどりのパズルゲームです。
 最終的には「レベル10の白いビル」を出来るだけ集めて融合させるゲームになるので、「ちょっと息抜き」のつもりが平気で1時間とか消し飛んじゃう恐ろしいゲームです。面白いゲームって怖い!

 値段も安く、デザインも可愛くてオシャレで、電車移動なんかのヒマつぶしにも最適です。
 アクションゲームが苦手な人でも楽しめるのもイイですね!

こういう人にはオススメ!
 『ピクロス』や『数独』のようなじっくり考えるパズルゲームが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 夢中になりすぎて電車を乗り過ごしてしまいがちな人

↓Splatoon2↓



◇ 『Splatoon2』
 <Nintendo Switch
 <3Dアクションシューティング+オンライン対戦・協力>

<画像はNintendo Switch用ソフト『Splatoon2』より引用>

 任天堂の歴史の中でも「黒歴史」になりかねないほど大惨敗に終わりそうだったWii Uにおいて、まさかの国内ミリオンセラーを達成した新星の続編です。
 ジャンルとしては「三人称視点のアクションシューティング」で、普通のTPSが銃で「敵」を攻撃するのに対して、『Splatoon』はインクを発射する銃で「敵」を攻撃するだけでなく「床」を塗って援護することも可能です。4人vs.4人で戦うナワバリバトルは「最終的に床を多く塗っていたチームの勝ち」というルールなので、一つのアクションで「敵への攻撃」「味方への支援」「得点を重ねる」という複数の効果を生むのが特徴ですね。

 ポップな見た目から「誰でも楽しめるパーティゲーム」のように勘違いしてしまうかもですが、中身はガチの対戦アクションシューティングなので、「初心者が上級者にラッキーで勝つ」みたいなことは起こりません。一応1人用の「ヒーローモード」も入っていますが、基本的にはオンライン対戦専用ゲームですし、家族で遊ぶ用のモードみたいなものは入っていません。家族で遊びたいなら人数分の本体とソフトが必要です。
 こんなガチ寄りのゲームは日本じゃ売れないだろうなーと『1』の発売前は思っていたのですが、まさかまさかの大ヒット―――「このゲームでしか味わえない新しい体験」があれば、こういうゲームでもちゃんと売れるんだなぁと思ったものです。

 『1』→『2』への変更点は数多くあるのですが……
 マッチングシステムが変わったこと、そういう構造のマップが多いこと、試合間に装備の変更が出来るようになったので戦力を均衡させたチーム分けにしづらいこと、マニューバーやシェルターなど「対人戦」に特化したブキが増えたことなどで―――ナワバリバトルは前作よりも大差がつきやすく「リスタート地点から降りることすら出来ない」みたいな試合が多くなった印象です。ナワバリバトルは前作の方が楽しかった。

 しかし、4人で協力してコンピューターのシャケ軍団と戦う「サーモンラン」という新モードや、ガチマッチの評価がルールごとに分かれるようになったなど、『1』になかった魅力を持った『2』であるのも確か。まぁ、全体的に「塗り合う」より「殺し合う」方向の楽しさにシフトしている感は否めないですね。

こういう人にはオススメ!
 「オンライン対戦で真剣に遊べるゲーム」を探している人

こういう人にはオススメできない!
 家族で一緒に遊べるパーティゲームを探している人


(動画リスト:ゲームが下手な人が実況する『Splatoon2』
↓Splatoon2oct↓



◇ 『Splatoon2』オクト・エキスパンション
 <Nintendo Switch
 <3Dアクションシューティング+有料DLC+1人用>

<画像はNintendo Switch用ソフト『Splatoon2』より引用>

 こちらは「1本のソフト」ではなく、『Splatoon2』を持っている人にモードを加える「有料DLC」なんですが……ダウンロード専用ソフト1本分くらいの価格とボリュームがある「有料DLC」なので別ソフト扱いにしました。『Splatoon2』を持っていなければ遊べないので、この「有料DLC」だけ買っても遊べませんからね。

 『Splatoon』『Splatoon2』に入っている1人用のモード「ヒーローモード」をマニアックにしたようなモードです。1人でタコ軍団と戦うのは「ヒーローモード」と一緒なのだけど、ステージが「レールの上を移動しながらチャージャーで全部のマトを撃つ」とか「ジェットパックで敵の攻撃を避けまくる」みたいな変なものが多く、『Splatoon2』のシステムを使ったミニゲーム集といった方がイイのかも。
 ストーリーも「『1』のヒーローモード」の続編というか、「そうそう!これが見たかったんだよ!」という展開がてんこ盛りで「『2』のヒーローモード」より好きです。本編に出来なかった理由も分からなくはないくらいダークではあったと思いますが。

 ただ、難易度は高いです。
 色んなブキで色んなシチュエーションをこなさなくちゃいけないことは仕方ないとしても、単純に得意なブキを使って殺し合う「ジョシリョ区」や、立体構造をしっかり把握しなくちゃいけない「ラスボス戦」の難易度はシャレにならないレベルでした。「ラスボス戦」は50回くらいやり直して何とかクリアしたけど、「ジョシリョ区」は100回くらい挑戦しても未だにクリア出来ていません。

こういう人にはオススメ!
 『Splatoon2』の操作やブキで高難度ミッションに挑みたい人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームが下手な人

↓Slay the Spire↓



◇ 『Slay the Spire』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S・Cloud GamingSteamMicrosoft StoreiOSAndroidOS
 <カードゲーム+ローグライク>

<画像はNintendo Switch版『Slay the Spire』より引用>

 『ドミニオン』や『マジック:ザ・ギャザリング』といったデッキ構築型のカードゲームと、ローグライクゲームが好きな開発者が、その両方を合わせてしまったようなゲームです。ランダムで手に入るカードでデッキを組んで、ランダムで出てくる敵と戦うそのゲームは大人気となり、多くのフォロワーを生むほどになりました。

 キャラクターごとに設定された「カード」と「レリック」はスタート時点では共通なのですが、そこから道中で何が手に入るかはランダム(ランダムで選ばれた3種の中から1つを選ぶ、みたいな形が多い)なので、出来上がるデッキは毎回異なるし、毎回ちがう展開になっていくのがむっちゃ面白いのです。
 例えば「筋力を上げるカード」と「筋力が高いほど攻撃力が跳ね上がるカード」の両方が手に入れば強力なのだけど、「筋力が高いほど攻撃力が跳ね上がるカード」は手に入ったのに「筋力を上げるカード」が今回はなかなか出ない―――みたいなドラマが毎回起こるんですね。

 更に、出来上がったデッキからどのカードがこのターンに配られるかはランダムなので、「こちらの取れる行動は回ってくるカード次第」とも言えます。この運の要素に左右されるシステムに、「このターンに敵の取る行動が分かる」インテントシステムという戦略性が悪魔合体して、「もう1回!」「次こそは上手くいくはずだ!」と何度も何度もプレイしてしまう中毒性を生むという。


 クリア後も更に厳しい条件で遊んだり、毎日デイリーで異なる条件で遊ぶチャレンジモードがあったり、縛りプレイみたいな実績もあったりで、延々と遊べてしまって時間が溶けていきます。ぶっちゃけこのゲーム1本あれば、1年は他のゲームが要らないくらい遊べるぞ……

 結局私は「真のボス」撃破まで半年かかりましたが、それでも遊んで良かったと思えるゲームでした。皆さんも沼にハマれば良いさ!

こういう人にはオススメ!
 誇張抜きで100回遊んでも飽きないゲームを求めている人

こういう人にはオススメできない!
 数字の計算が苦手な人

↓asobi↓



◇ 『世界のアソビ大全51』
 <Nintendo Switch
 <テーブルゲーム集+オンライン対戦>

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「麻雀」「将棋」「ブラックジャック」など、世界の伝統的テーブルゲーム・ボードゲームなんかを51種類収録したゲーム集です。その中の44種類でオンライン対戦が可能で、オンラインでもオフラインでも、コントローラ操作でもタッチ操作でも、1人でもみんなでも、色んな遊び方が出来るように作り込まれたゲーム集でした。

 一つ一つのゲームは「それスマホアプリだったら無料のがあるでしょ」ってものが多いのですが、このソフトを1つ買えば51本のゲームが入っている上に、アプリの切り替えなんかをしなくても「次はどのゲームで遊ぶ?」と遊ぶゲームを選べるのが大きいんですよね。グラフィックもオシャレで、「実際に存在しそうなボードゲーム」で統一されているのが好き。

 個人的に好きなのは「マンカラ」「ヨット」「ヒット&ブロー」「バックギャモン」「花札」「麻雀」「テキサスポーカー」「大富豪」「神経衰弱」「戦争」「ダーツ」「キャロム」「トイカーリング」「エアホッケー」「麻雀ソリティア」「クロンダイク」「スパイダー」辺りかな。「ルドー」は殿堂入りの特別枠。
 この中のどれか一つを目当てに買うのなら「それスマホアプリだったら無料のがあるでしょ」と言えるので、自分の知らないゲームと出会えることにワクワクできる人にオススメです。私もこのゲームで初めて知ったゲーム、初めてちゃんと遊んだゲームがたくさんありましたもの。


 難点は「オンラインの4人対戦ができるゲーム」が8種類しかない点です。「ヨット」「ぶたのしっぽ」「ボウリング」なんかは4人で遊びたかったし、『スマブラSP』みたいに「4人で部屋に入って2人は観戦して2人対戦のゲームを順番で遊ぶ」ってことも出来ません。
 オンライン対戦がメインの今作では難しいと判断したのかも知れませんが、DS版で出来た8人対戦が出来なくなったのも残念。

こういう人にはオススメ!
 「たくさんゲームが並んでいること」にワクワクできる人

こういう人にはオススメできない!
 知らないゲームは遊びたくないという人


(記事:『世界のアソビ大全51』レビュー/今の時代に合わせて13年ぶりに復活した定番ゲーム集!
(動画リスト:『世界のアソビ大全51』のオンライン対戦実況
↓ps1↓



◇ 『SEGA AGES ファンタシースター』
 <Nintendo Switch
 <コマンドバトルRPG+3Dダンジョン>

<画像はNintendo Switch用ソフト『SEGA AGES ファンタシースター』より引用>

 元々は1987年12月20日にセガ・マークIII用に発売されたセガの3DダンジョンRPGです。
 ファミコンで初代『ファイナルファンタジー』が発売されたのが1987年12月18日なのでその2日後、2ヶ月後の1988年2月10日には『ドラゴンクエストIII』が発売されるという時期に発売されていたRPGです。

 その時期と考えると、オーパーツとしか思えない仕様の数々です。
 攻撃の際にアニメーションする敵滑らかに進む3Dダンジョン、イベントシーンではアドベンチャーゲームのようなスチルが入る上に、女性主人公のRPGで、SF的な世界観で勇者タイロンは銃を使って戦うなど……これをマークIIIでやってたの?と言いたくなるすごいゲームでした。

 原作だと鬼のようなエンカウント率だったそうなのですが、Nintendo Switch版のAGESモードならエンカウント率が抑えめで取得経験値やお金が上昇、更にオートマッピングも常時画面に出てむちゃくちゃ遊びやすくなっています。

 ただ、それでも「当時基準」の理不尽さはあって、「船」にあたるアイテムの入手方法が意味不明で納得感が薄かったり、「回復魔法を使える」のも「仲間の攻撃力アップ魔法を使える」のも「宝箱の罠解除の魔法が使える」のも全部1人のキャラだからMPが常に足りなかったり……どんだけ遊びやすくして改心したように見せても、にじみ出る当時の凶悪難易度の一端!


 「とても先鋭的なことをやっている」のに「難易度が高すぎてそれどころじゃない」のはセガらしいと言えばらしいのですが……

こういう人にはオススメ!
 オーパーツに胸がときめく人

こういう人にはオススメできない!
 MPが足りなくなることに耐えられない人

(動画リスト:令和の『ファンタシースター』実況
  ↓fz↓



◇ 『SEGA AGES ファンタジーゾーン』
 <Nintendo Switch
 <2Dシューティング+任意スクロール>

<画像はセガサターン版『SEGA AGES ファンタジーゾーン』より引用>

 元々は1986年のアーケードで稼働開始したシューティングゲームで、それはもうたくさんの機種に移植されています。私がプレイしたのはセガサターン移植版ですが、近年の機種でもニンテンドー3DSで『3D ファンタジーゾーン オパオパブラザーズ』PCエンジン miniアストロシティミニメガドラミニ2にも収録されています。『龍が如く』シリーズの中でも遊べるものも多々あるそう。

 Nintendo Switch版はニンテンドー3DS版から(裸眼立体視機能以外)そのまま移植されている、決定版的なソフトになっているそうです。

 このゲームが作られた1985~86年あたりのトレンドで言うと、コナミの『グラディウス』が大ヒットしていて、「強制スクロールの横スクロールシューティング」「真っ暗な宇宙空間をスタイリッシュな戦闘機が進む」「様々な地形を突き進む」「敵の落とすカプセルを使って任意にパワーアップ」というシステムが確立されます。

 それに対抗したセガの本作は、「任意スクロールの横スクロールシューティング」「パステルカラーの世界観をかわいい自機が飛び回る」「背景はカラフルだけど地形はほとんど変わらない」「敵の落としたお金で買い物して一時的なパワーアップ」と、『グラディウス』とは対極の路線をこれでもかってほど選んだのです。


 ただ、せっかくお金を出してパワーアップショットを買っても15秒でその効果が切れてしまうため、「強いボスをお金の力で押し切って倒す」みたいな遊び方は出来ず、難易度は相当高いんじゃないかと思います。セガサターン版は「パワーアップの効果が永続する」というチート級の裏技があるので、私はこれを使ってクリアしましたが、普通のやり方じゃ無理だったろうなぁ……

こういう人にはオススメ!
 他とはちがうシューティングゲームを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 俺TUEEEEEEをしたい人


(動画リスト:『ファンタジーゾーン』を日本一モテナイ男が初見実況
↓7days↓



◇ 『7 Days to End with You』
 <Nintendo SwitchSteamiOSAndroidOS
 <アドベンチャーゲーム+言語翻訳>

<画像はNintendo Switch版『7 Days to End with You』より引用>

 目が覚めると見知らぬ女性と2人っきりだったのだけど、記憶もなければ彼女が何を喋っているかも分からない―――その状況で、彼女とコミュニケーションを取っていき、未知の言語を推測→ 読解していくアドベンチャーゲームです。
 言葉が分かってくると、彼女が何を喋っているのか、自分はどうして記憶を失ってしまったのか、どうして言葉が分からないのかも徐々に分かってくるので、より一層「言葉を理解していこう」というモチベーションになっていくのです。何も分からないまま言語を翻訳していく最初の1~2時間はムチャクチャ面白い!

 そして、1周目ではどうしてもよく分からないエンディングに到達してしまうのですが、2周目以降の周回プレイはそれまでのプレイで作った単語帳が引き継がれるため、2周目をプレイすると新たな発見が……特にありません!


 普通この手のゲーム、2周目になると「序盤で彼女が言っていたこと、まさかこんなことだったとは!」と驚く仕掛けを用意してそうなのに、このゲームにはそういうものがありませんでした。
 というのも、このゲーム……序盤は当り障りのない単語しか出てこないし、特定のイベントなどでしか特別な単語が出てこないため、周回しても特に新たな発見がないんですね。

 そして、起こるイベントがむっちゃ少ないです……家も狭いので探せるところも少ないし、大体3日目くらいでやることがなくなるので、ひたすら料理をしたり植物の世話をしたりしたのだけど、それで何かが変わるワケでもなかったみたい。

 「ゲーム内の世界への干渉できる部分」がものすごく少ないので、割と早く飽きてしまうんですね。


 ストーリーは、冒頭に「貴方が感じ、受け取った物語はすべて正しい」と言われて始まります。未知の言語を翻訳していくゲームだし、「正しい翻訳をしたかどうか」の正解も分からないゲームだから、物語の受け取り方もそれぞれでイイだろうってことなんだろうと思うのですが。
 その割に、真のエンディングに到達するためには「作者の思った通りの行動を取らないとアウト」なのは納得がいきません。しかも、その行動は「言語を全部正しく翻訳できていたとしても」納得感の薄い行動でしたし……この手のゲームに「真のエンディング」って必要かなぁ?

 アイディアはものすごく良いのに、それを活かしきるあと一工夫が足りなくて、「出オチ」のようなゲームだったなぁと思います。

こういう人にはオススメ!
 他のゲームでは味わえない体験を最優先する人

こういう人にはオススメできない!
 『クロノ・トリガー』ばりに「つよくてニューゲーム」にちゃんと意味を持たせて欲しい人


(動画:『7 Days to End with You』Nintendo Switch版の初見プレイを実況する
↓bow↓



◇ 『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』
 <Nintendo Switch 2Nintendo Switch
 <3Dアクションアドベンチャー+オープンワールド>

<画像はNintendo Switch版『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』より引用>

 シリーズとして行き詰まり傾向のあった『ゼルダの伝説』の「アタリマエを見直す」をコンセプトに、完全に生まれ変わった新生『ゼルダ』です。
 これまでの『ゼルダ』シリーズは「Aのダンジョンに行く→Aのダンジョンで1のアイテムを手に入れる→1のアイテムを使うとBのダンジョンに入れるようになる→Bのダンジョンで2のアイテムを手に入れる→2のアイテムを使うとCのダンジョンに入れるようになる」といった一本道に沿って進むゲームだったのだけど、これだと「一つの敵が倒せない」「一つの謎が解けない」だけでそこから先に進めない構造だったんですね。

 そのため、『ブレス オブ ザ ワイルド』はチュートリアルが終われば後はどこにどういう順番で進んでもイイ、何ならいきなりラスボスの待つ城に突撃してもイイというゲームになりました。「ストーリーの筋道が決まっていない」どころか、「ストーリーを無視しても構わない」ゲームデザインになったのです。

 「何でも出来る自由」というだけでなく、「やりたくないことはやらなくてもイイ自由」。
 
 それでいて、広大なフィールドには遊びがみっちり詰め込まれていて、祠を「探索」する楽しさ、祠の「謎を解く」楽しさ、敵と戦う「アクション」、活き活きとした「キャラクター達」と―――寄り道すればしただけ嬉しいことが起こるのです。まぁ、なので「いきなりラスボスを倒しに行ってもイイ」とは言っても、少なくとも50時間くらいはガッツリ遊ぶ時間が取れる人じゃないとオススメしづらいかな。


 個人的には、こういう思想のゲームならばラスボスはもうちょっと弱くても良かったんじゃないかと思わなくもないです。私がへっぽこだからと言われたら反論できないんですけど、「やりたくないことも全部やって」主人公を出来る限り強化しまくった上でもラスボスには大苦戦したので、「やりたくないことはやらなくてもラスボスは倒せる」とは言いづらいなと。

こういう人にはオススメ!
 「まだ行ったことのない場所」がたくさんあればあるほどワクワク出来る人

こういう人にはオススメできない!
 時間のない人


(記事:『ブレス オブ ザ ワイルド』は、どの「ゼルダのアタリマエ」を見直したのか
(動画:ゲームが下手な人が実況で『ゼルダの伝説 BotW』の冒頭をプレイ-1(ログ)
↓yumeshima↓



◇ 『ゼルダの伝説 夢をみる島』
 <Nintendo Switch
 <2Dアクションアドベンチャー>

<画像は3DSバーチャルコンソール版『ゼルダの伝説 夢をみる島DX』より引用>

 元々は1993年にゲームボーイ用ソフトとして発売された「ゼルダ」で、1998年にはゲームボーイカラー対応の『DX』が発売されました。私がプレイしたのはこのバージョンで、Nintendo Switch Onlineに入っていれば「Nintendo Classics」で遊べます。

 嵐に巻き込まれ、見知らぬ島「コホリント島」にやってきたあなたが、島を冒険するというストーリーです。
 ゲームボーイのゲームですが、初代の『ゼルダの伝説』(1986年)ではなくスーファミの『神々のトライフォース』(1991年)のシステムをゲームボーイに落とし込んでいて……更に、『神トラ』では出来なかった「ジャンプ」ができるアイテムが序盤で入手できるなど、ハードは変わったけど「しっかりと『神トラ』の続編」なんですよね。ストーリーも、この作品にしかない魅力があってとても良い。


 更に、Nintendo Switchでは2019年に、グラフィックをジオラマ風に一新したフルリメイク版が発売されました。ストーリーに大きな変更はないものの、「パネルダンジョン」という“オリジナルのダンジョンを作れる”システムが追加されました。
 ただ、『マリオメーカー』のように作ったダンジョンをオンライン経由で交換するといった機能はないため、リメイクの大きな目玉な割に物足りなかったという声も。

こういう人にはオススメ!
 コンパクトに『ゼルダ』らしい面白さを楽しみたい人

こういう人にはオススメできない!
 アタリマエを見直す前の『ゼルダ』だと詰んじゃう人

↓Celeste↓



◇ 『Celeste』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S・PC・Cloud GamingSteamEpic Gameストア
 <2Dジャンプアクション+死に覚えゲー>

<画像はNintendo Switch版『Celeste』より引用>

 インディーゲームではよくある「凶悪なトラップでガンガン死ぬ」けど「すぐ手前から再開できる」から、ガンガン死んでも1回でもクリアできたら先に進める系の2Dアクションゲームです。「ジャンプ」「壁にしがみつく」、そして「空中ダッシュ」を駆使して山の頂上を目指すのが特徴です。

 しかし、「死んでもすぐ手前から再開になるから大丈夫だよ」というゲームは、終盤「死んでもすぐ手前から再開にならず、うんと前に戻される」ことで難易度調整することが多く、このゲームもボス戦なんかはそんなカンジでした。だからまぁ、「アクションゲームが苦手な人でも大丈夫!」みたいなことは私は言いたくないのですが……

 プレイヤーが出来るアクションは「ジャンプ」「壁にしがみつく」「空中ダッシュ」くらいしかないのに、チャプターごとに異なるギミックが用意されていて飽きさせず、「こんなとこどうやって行くの?」というところをギミックを駆使して突き進んでいくアトラクション感は『マリオギャラクシー』っぽいなと思いました。
 私はA面をクリアしたところでお腹いっぱいになってやめてしまいましたが、裏面的なものも豊富にあるのでアクションゲームに自信のある凄腕ゲーマーならば長く楽しめるゲームになるんじゃないかと思います。

こういう人にはオススメ!
 アクションゲームは「様々なギミックのステージを攻略する」のが楽しいという人

こういう人にはオススメできない!
 何度も何度も同じ場面をやり直して挑戦するのがつらい人


(動画:本日配信になったばかりのNintendo Switch用ダウンロードソフト『Celeste』の冒頭だけ実況プレイ
  ↓vagrant↓



◇ 『ソード オブ ザ バークラント』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteam
 <2D横スクロールアクションRPG>

<画像はSteam版『The Vagrant』より引用>

 元々は2018年7月にSteamで出ていたゲーム『The Vagrant』で、2022年12月に各ゲーム機用に『ソード オブ ザ バークラント』の名前で移植されました。日本人にはこっちのタイトルの方が絶対覚えやすいので、レイニーフロッグはグッジョブですね!

 Steam版の定価が470円という『Vampire Survivors』もビックリな価格な上にしょっちゅうセールで100円くらいになるのに対して、ゲーム機用は1000円前後の定価になっています。その分、ゲーム機用のソフトには追加要素として「常にビキニで戦うヒロイン」のコスチュームを「常識的な服」に切り替えられるアナザーコスチューム機能が入っています

 手間はかかっているが、そんなに喜ばれなさそうな追加要素だ……!


 ヴァニラウェア風メトロイドヴァニアゲームと言われますが、(直前まで『十三機兵防衛圏』をプレイしていたこともあって)ヴァニラウェアのソフトと比べてしまうとグラフィックは見劣りしてしまったし、メトロイドヴァニアというジャンルにしては探索要素はあまり強くない印象です。

 ゲーム内の各要素もあまり噛み合っていないところも多くて。武器屋の意味がないとか、料理の意味がないとか、だからお金の使い道がポーションくらいしかないとか……
 でも、このゲーム……「ヴァニラウェアみたいなゲームを作りたい!」という熱意がこもっていて、「なら料理を食べる要素がなくちゃ」みたいに好きなものを詰め込んでいったゲームだと思うんですね。手抜き感は全然なくて、ボイスもあるし、イベントスチルもあるし、隠し要素もマルチエンディングもあるし、すっごく作り込んでいるんですね。

 ゲームとしてはコンボを繋げていくタイプのアクションRPGで、アクションゲームとしてしっかり手触りが良くて楽しいし、そして、何より……「ポーションがいつでも使える」仕様のため、難易度ノーマルならアクションが苦手でも割と結構ゴリ押しできるのがすごくイイところだと思います。
 「ヴァニラウェアみたいなゲームを作りたい!」という想いでゲームを作るとヴァニラウェアのゲームよりも難しくなっちゃいがちだと思うのですが、一番下の難易度を比較したらヴァニラウェアのゲームより遥かに簡単です。それでいて敵と戦う緊張感と爽快感はしっかりあって、かなりの良作でした。

 減点法だと点は低くなるけど、加点法だと点が高くなるみたいなゲームだと思います。

こういう人にはオススメ!
 低価格でもしっかり楽しいゲームを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 ダークな世界観やストーリーが苦手な人


(動画リスト:『The Vagrant』をゲームが下手な人が実況
  ↓solba↓



◇ 『ソリティ馬 Ride On!』
 <Nintendo SwitchApple Arcade
 <育成シミュレーション+ソリティア>
<画像はニンテンドー3DSダウンロードソフト『ソリティ馬』より引用>

 『ポケットモンスター』開発でおなじみのゲームフリークが、初めて自社パブリッシングで2013年に発売したニンテンドー3DS用ソフトが原作です。
 2014年には基本無料のスマホ向けアプリとして配信されるも、元々買い切りのゲームをムリヤリ基本無料ゲームにシフトさせた歪みが出て、翌2015年にはサービス終了となってしまいます。

 しかし、2023年……Appleのサブスクサービス「Apple Arcade」にて『Ride On!』というタイトルで電撃復活、2024年には買い切りのNintendo Switch版も発売されました。
 私は続編なのかなと思っていたのですが、調べてみたらレースシーンを3Dにするなどの変更点のあるフルリメイクだったんですね。


 私がプレイしたのはニンテンドー3DS版。
 レースシーンでソリティアをすることが特徴のゲームなのですが……
 シミュレーションゲームクソ下手侍+ソリティアの定石が全然分からなかったせいなのか、75時間ほどプレイしてもこのゲームの面白さのツボが分からず、「クリア出来なかったのはランダム要素のせいじゃん」と3DSを叩き壊す瀬戸際のところまで追い詰められて、クリアを諦めて辞めてしまいました。

 世間では大絶賛されているゲームなんですが、私には何が面白いかさっぱり分からない……スポーツ系のシミュレーションゲームは割とそうなりがちなので、ジャンルが合わなかったのかなぁ。

こういう人にはオススメ!
 育成シミュレーションが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 ランダム要素を理不尽だと思ってしまう人
↓smasp↓



◇ 『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』
 <Nintendo Switch
 <2D多人数対戦アクション+(オンライン)対戦+豊富なコレクション要素>

<画像はNintendo Switchソフト『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』より引用>

 格闘ゲームが「覚えゲー」になっていたころ、そのアンチテーゼとして「4人対戦」「ダメージ蓄積量でふっとぶ距離が変わる」「様々なギミックのステージ」「ランダムで現れるアイテム」といったカンジに偶発的な要素を多分に含んだ「アドリブゲー」として生まれた乱闘ゲームの第5弾です。

 今作は「全員参戦」をキーワードに過去作に登場したファイターが全員使えるようになり、過去作のステージも多数収録、ローカルプレイならその全てのステージで8人対戦が可能になりました(オンラインでは4人対戦まで)。
 また、『Splatoon』のイカちゃんや『どうぶつの森』のしずえさん、『悪魔城ドラキュラ』のシモンやリヒターなどの人気キャラに加え、早期購入特典(現在は有料DLC)として『スーパーマリオブラザーズ』のパックンフラワーも使えるようになりました。だ、誰得!


 更に今作は1人用のモードが長く遊べるようになっていて、歴代任天堂作品+参戦シリーズのキャラの「スピリッツ」を収集するモードが収録されています。これはWii版『X』のシールに近いのだけど、単に収集して装備できるだけでなく、「『スマブラSP』のファイターで疑似的に再現」した夢の対決が1つ1つの「スピリッツ」に用意されているのが熱いのです。

 例えば、『斬撃のレギンレイヴ』の「フレイ&フレイヤ」のスピリッツ戦は、「こちらが巨人になって相手を蹂躙する」という戦いになっていたり。『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』の「マリア・ラーネッド」のスピリッツ戦は、相手が「原作のサブウェポン四聖獣を従えてくる」という戦いになっていたり……元ネタを知っている人がニヤリと出来るシチュエーションになっているのです。

 ただし、アクションゲームとしては「ガチ」です。
 『Splatoon』同様にポップな見た目で「パーティゲーム」と誤解してしまうかも知れませんし、実際「大乱闘」は偶発的な要素も多いので初心者が上級者に勝つこともあるのですが……『スマブラ』には『スマブラ』の「勝つコツ」がありますし、1人用の「アドベンチャーモード」なんかは運だけではどうにもならない難易度でした。
 正直なところ、“絶対倒さなければならないボス”はここまでの強さにしなくても良かったんじゃないのと思わなくもないですし、ラスボス戦は長すぎると思いました。『ブレス オブ ザ ワイルド』でも思ったことなので、世界的にこういうものが好まれているという統計データでもあるのかなぁ……


こういう人にはオススメ!
 「色んなゲームのキャラが集まった夢の競演」にワクワク出来る人

こういう人にはオススメできない!
 このゲームを格闘ゲームだと思っている人


(動画リスト:『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』をゲームが下手な人でも楽しく遊ぶ配信
↓Downwell↓



◇ 『Downwell』
 <Nintendo Switchプレイステーション4SteamMicrosoft StoreiOSAndroidOS
 <2Dジャンプアクション+下スクロール+自動生成>

<画像はNintendo Switch版『Downwell』より引用>

 世にも珍しい下スクロールアクションゲームです。
 横スクロールアクションゲームは黎明期の『パックランド』や『スーパーマリオブラザーズ』の頃から「走る=ダッシュする」ことが可能で、それはやはり広大になったマップを一気に駆け抜けられる爽快感のためだと思うのですが……当然、ダッシュをすると緻密な操作が難しくなってミスするリスクも背負います。そのため、『スーパーマリオブラザーズ』なんかは「Bダッシュをすることのリスクとリターンの切り替えのゲーム」と言えるのです。

 この『Downwell』は常に下に重力がかかっているため、何もしないとダッシュ状態のような高速スピードで下に落ちていってしまいます。その高速落下をガンブーツを発射して緩めるということで……『スーパーマリオブラザーズ』が「アクセルを踏み込むゲーム」なら、『Downwell』は「(常にアクセルは全開なので)ブレーキでスピードを緩めるゲーム」なのです。

 それ故に「マリオはBダッシュをしない方が簡単」とか言っている自分のような人間には難しく、結局ラスボスまでたどり着くことも出来なかったのですが……自動生成+死んだら最初から+プレイする度に手に入るアイテムなんかが変わるローグライクのシステムとの相性が抜群で、ついつい死んでも「もう1回!」と遊んでしまうゲームでした。

こういう人にはオススメ!
 高難度のアクションゲームと聞いてテンションが上がる人

こういう人にはオススメできない!
 高速の2Dアクションには目と指が追い付かないという人


(レビュー漫画:『DOWNWELL』週イチゲームがたり(ない)
↓takeshihiroshi↓



◇ 『タケシとヒロシ』
 <Nintendo Switch
 <アドベンチャー+タワーディフェンス>

<画像はNintendo Switch版『タケシとヒロシ』より引用>

 ゲームはビジネスモデルに縛られるもの。
 アーケードゲームなら連コインさせるために難しくなるし、ゲーム機用のゲームならば中古に売られないように長くなるし、基本無料のスマホゲーもずっと続けてもらうために延々とストーリーが続くし……基本的にゲームは、ユーザーからお金を多くとるために「難しくなる」か「長くなる」宿命だったんですね。

 しかし、このゲームは元々「月額600円で指定のゲームが遊び放題になるApple Arcade」用に作られたゲームです。そのため「長く遊ばせる」ような要素はなく、普通に遊べば一晩でクリア出来てしまうボリュームしかありません。
 でも、それでイイじゃんって思うんですね。可処分時間の少ない大人にとっては、クリアまでに100時間かかるゲームにはなかなか手が出せないだろうけど、このゲームくらい短いゲームなら手が出せると思うんです。

 ……と思ったら、2024年10月にApple Arcade版が配信終了になってしまい、現在はNintendo Switch(2)でしか遊べないゲームになってしまいました。ダウンロードで買っておくって大事なんだなぁ。



 ゲームとしては人形アニメで語られるストーリーを眺めながら、それぞれのチャプターで「タワーディフェンス」のゲームを遊ぶというものです。ゲームが大好きな弟ヒロシのために、主人公であるタケシは「ギリギリの難易度でヒロシがクリアできる」よう調整して敵を送り込まなくちゃなりません。

 ストーリーもゲームシステムも、「ゲームは人を楽しませるものだ」ってゲームの可能性を全肯定してくれるのがイイんです。今現在ゲームが大好きな人はもちろん、最近ゲームやっていないなーという人にも是非遊んでもらいたい作品です。

こういう人にはオススメ!
 「ゲームは人を笑顔にするんだ」と思える人

こういう人にはオススメできない!
 1日でクリアできちゃうゲームじゃ嫌だって人

↓Warfare↓



◇ 『ダンジョン・ウォーフェア』
 <Nintendo SwitchSteamiOSAndroidOS
 <タワーディフェンス>

<画像はNintendo Switch版『ダンジョン・ウォーフェア』より引用>

 実際に遊べばムチャクチャ楽しいのに、「スクショ」でも「ゲーム実況」でもなかなかその魅力が伝わらないゲームジャンルの代表がこの「タワーディフェンス」だと思います。
 恐らく、この記事を読んでいる皆様も、このゴチャゴチャしたスクショ1枚見ただけで「もうイイや……」となっていることでしょう! 実際に自分で遊べば「おもしれーーーー」となるかも知れないのに、それが勿体なさすぎる!

 「タワーディフェンス」というジャンルを一言で説明すると、「大量に押しよせてくる敵の軍勢」を「罠やユニットを設置することで撃退してもらう」ゲームです。上のスクショで言えば、あのゴチャゴチャしている罠は全部私が考えて設置した罠です。
 「ここに溶岩があるから、敵を向こう側に押し出す罠を壁に設置しよう」「逆に、こっちには溶岩に引きずりこむワイヤーを置こう」「ルートが交わるところには複数方向から来た敵を同時に攻撃できる回転ノコギリ」「そこで足止め食らわせている床からはトゲを出そう」といったカンジに、使う罠を自分の考えた通りに配置できるのが最高に楽しいのです。

 そして、「このゲーム、これアリなの!?」と思ったのが、上のスクショで木箱のように見える「バリケード」という罠です。これ自体に攻撃能力はないのですが、これを設置することによって敵の本来の進路をふさいで、自分の狙った通りの進路に変えることが出来るんです。これがムチャクチャ楽しい!
 このおかげで、広いマップのどこを使って押しよせてくる大量の敵を一網打尽にしてやろうか、その自由度が跳ね上がっているんですね。


 タワーディフェンスが苦手な人のために「経験値は減るけどクリアしやすくなるモード」に切り替えることも出来れば、一度クリアしたステージを「縛りプレイのようにして経験値がガッポリ手に入るモード」で遊ぶことも出来ます。Nintendo Switch版にもゲーム内に「実績」のようなシステムがあって、私は全ステージクリア後も実績コンプのためにその後も遊び続けてしまったくらいにハマりました。

 皆さんも「タワーディフェンス沼」へようこそ!

こういう人にはオススメ!
 自分の設置した「罠」に人がハマるのを見るのが楽しい人

こういう人にはオススメできない!
 新たな「沼」にハマるのが怖い人

↓levels+↓



◇ 『中毒パズル レベルス+』
 <Nintendo Switch
 <パズル>

<画像はNintendo Switch用ソフト『中毒パズル レベルス+』より引用>

 スマホが普及して以降、パズルゲームは「時間制限がなく、ゴールもない、手詰まりになるまで延々と遊べる思考パズル」が多くなりました。『Threes!』や『2048』(ともに2014年)、Nintendo Switchに移植されているものなら『スバラシティ』とかもそうですし(2015年)、『スイカゲーム』の元ネタと言われる『合成大西瓜』(2021年)もそうですね。

 このゲームも元々は2016年にスマホ用ゲームアプリとして配信されていて、Nintendo Switch版はベタ移植ではなく様々な改良を施した上でSwitch1年目の2017年に発売されました。高く評価されたのか、2020年には対戦モードを加えたアーケード版『中毒パズル レベルスVS』がタイトーから出ています。

・青のマスは「味方」で、同じ数字同士をくっつけるとレベルが上がります。自分の数字以下のマスなら、黄色や赤のマスも突き進むことが出来ます。
・黄色いマスは「得点」で、同じ数字同士をくっつけるとグレードが上がります。ただし、「同じ数字同士をくっつける」以外では動かせません。
・赤いマスは「敵」で、こちらからは動かせません。その数字以上の青マスで倒さないと、いつまでもフィールドに残り続けて厄介です。

 「中毒パズル」の名前に偽りなく、気が付いたら2時間とか平気で消し飛ぶ悪魔のゲームですよ。ワンプレイが結構長めなのでいつでも中断できるのがありがたいのだけど、ある程度まで進んだところで中断すると、ローグライクを終盤で中断したみたいに「今プレイして下手こいて台なしにしたくねー」となりかねません。そのせいで「区切りいいところまで、区切りいいところまで」と延々と遊んじゃうやつ。

 自分は一応「レベル10の黄色」を獲得するのを目標に、まだプレイ中です。
 「レベル9」までは行ったのだけど、「レベル9」を2つ用意するの難しすぎる……といったカンジに、『Slay the Spire』並に「もう一度!もう一度!」とプレイしちゃうんですよねぇ。


 ちなみにスマホ版はサポートが難しくなったことで、初代は公開停止して、『II』が配信開始されました(iOSAndroidOS)。

こういう人にはオススメ!
 旅行などの移動時間で、長い時間を潰したい人

こういう人にはオススメできない!
 そのまま乗り過ごして大変な目に合う人

  ↓deemor↓



◇ 『DEEMO -Reborn-』
 <Nintendo Switchプレイステーション4SteamiOSAndroidOS
 <3D脱出ゲーム+リズムゲーム>

<画像はSteam版『DEEMO -Reborn-』より引用>

 『DEEMO』は元々2013年にスマホ用ゲームとして配信されたリズムゲームで、リズムゲームでありながら「記憶喪失の少女アリス」が元の世界に帰ろうとする物語性も高い作品でした。
 2015年にはプレイステーションVita用に『DEEMO~ラスト・リサイタル~』が発売、主人公のアリスにボイスが付き、ストーリーをアニメで再現するなど新しい要素を取り込んでいました。2017年にはNintendo Switch版が発売、こちらはVita版ではなくスマホ版の移植で、こちらはこちらでボタン操作に対応するなど独自要素を取り込んでいました。

 2019~2020年には、フル3Dリメイクされた『DEEMO -Reborn-』がプレイステーション4、Steam、Nintendo Switchで発売されて、私がプレイしたのはこのSteam版です。最初のスマホ版やNintendo Switch版に比べて楽曲数は相当減っているけど、その分だけ謎解きに重きを置かれているらしいです。

 私は物理ボタンでのリズムゲームが苦手で、Steam版はPCのキーボードで操作できるので多少はマシになったとは言え、イージーモードでもフルコンを取れたのは6曲くらいまで。レベル5以上になると手も足も出ないというカンジでした。とは言え、別にフルコンを取らないとゲームが進まないワケでもないので、リズムゲームはオマケ程度に捉えても、脱出ゲーム(アドベンチャーゲーム)として楽しめました。


 3Dで作られた空間を歩き回って謎を解いていく脱出ゲームパートは、雰囲気抜群で面白かったです!
 解法が分からなくていくつか攻略サイトを見ちゃったところはあるので「簡単だった」とは言いませんが、美しいグラフィックで作りこまれた城を歩き回る脱出ゲームはとてもリッチなゲーム体験でした。
 脱出ゲームって、どうしても「低予算で作られる」ものが多いですからね……スマホ版のスクショと見比べてみると、絵本のイラストみたいだった「原作」の部屋を見事に3Dで再現していたんだなぁと感心しました。スマホ版の人気(+売上)があったからこその、このリッチなゲームなんでしょうね。

こういう人にはオススメ!
 幻想的なグラフィックでの脱出ゲームを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 本格的なリズムゲームを遊びたい人(は、原作の方をやろう)


(動画:プレゼントで頂いた『DEEMO -Reborn-』の冒頭だけ実況
↓desire↓



◇ 『DESIRE remaster ver.』
 <Nintendo SwitchDMM Games
 <アドベンチャー+マルチサイト>

<画像はセガサターン版『DESIRE』より引用>

 元は1994年に発売されたPC用の18禁ゲームで、1997年に18禁要素を削ってセガサターンに移植、2004年にはPS2にも移植、2017年には「リマスター版」としてVitaとPC用に発売され、2019年にNintendo Switchにも移植されました。名作アドベンチャーゲームの常だけど、移植頻度が高い……!

 ちなみに「リマスター版」のPC版には18禁バージョンもあるらしく、FANZAなどでも買えます(リンクは貼りません、興味がある人は自分で検索してください)。


 コマンド総当たりで進める一本道のテキストアドベンチャーゲームで、ストーリーにSF要素が強く組み込まれているのが特徴です。一つの研究所を舞台に「その取材に来た記者:アルバート編」と「技術主任である研究者:マコト編」という2人の主人公の話が前後編のようになっていて、同じ事件を別の主人公で体験することで多角的に事件を見ることができるんですね。
 ただし、『街』や『428』のように主人公をザッピングして切り替えるのではなく、アルバート編をクリアしたらマコト編が遊べるみたいなカンジです(バージョンによってはどちらからでも遊べるものもあったらしいけど、リマスター版はアルバート編からで固定されていたはず)


 世間的な評価では、この斬新なシステムも『DESIRE』の頃にはまだ斬新なだけで、作者の次の作品『EVE burst error』で完成される―――と言われていますね。『EVE burst error』をプレイした今なら、それもよく分かります。運悪く最後のオチをネタバレ喰らっちゃったという事故も大きかったですが、『DESIRE』はそこまでオススメするほどでも……という感想です。

 「アルバートとマコトは恋人同士」という設定はなかった方が良かったんじゃないかと思うんですよねぇ。そのせいで、アルバートもマコトも「恋人がいるのに他の女(男)に手を出す禄でもないやつ」という悪い印象しか持てなかったので。この辺は1990年代の倫理観が今遊ぶと合わないということかも知れませんが……

こういう人にはオススメ!
 ナンパな男主人公が好きな人 or 寝取られるのが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 コンプライアンスとか気にする人
 
↓dmlc↓



◇ 『デスマッチラブコメ!』
 <Nintendo Switchプレイステーション4SteamDMM GAMES
 <アドベンチャー+マルチエンディング>

<画像はWii U版『D.M.L.C. デスマッチラブコメ』より引用>

 元々は2013年に500円のスマートフォン用に発売されたアドベンチャーゲームで、2014年にはDLC全部込みで1080円のWii Uダウンロード専用ソフトとして発売されました。私がプレイしたのはこちら。
 その後、amphibianさんが『レイジングループ』で大ブレイクしたことで、こちらの作品も2020年に3000円くらいのゲームとしてフルリメイクされました。Nintendo Switchで遊べるのはこちらで、「シナリオチャート」のような便利な機能だったり、『レイジングループ』のキャラがほんのちょっとだけ登場したりという追加要素があるらしいです。


 設定的には、「黒髪ロングのお嬢様」「背の小さい暴力ツンデレ娘」「主人公と馬鹿話で盛り上がれる悪友」「面倒見の良いクラスメイト」「おっとりおっぱい」「クールメガネ」……という超王道キャラが揃った学園ラブコメみたいですが、主人公は何故か「告白されると大爆発を起こす」という体質なため、告白されるのを何とか防ごうとする“王道学園ラブコメのアンチテーゼ”のような作品になっています。

 デスゲームものをたくさん書いてきたamphibianさんなので、デスゲームとしての側面も強いのだけど、学園ラブコメらしい明るいノリがあるのでシリアス一辺倒にならないのが良さだと思います。美弥様、可愛いよ美弥様。

こういう人にはオススメ!
 予測不能なストーリーを楽しみたい人

こういう人にはオススメできない!
 突然うんこうんこ言い出す主人公は苦手という人


(記事:ストーリーが面白いんだから、それでイイじゃないか!『D.M.L.C. デスマッチラブコメ』紹介
↓tetris99↓



◇ 『テトリス99』
 <Nintendo Switch
 <落ちものパズルゲーム+オンライン対戦専用+バトルロイヤル>

<画像はNintendo Switch用ソフト『テトリス99』より引用>

 Nintendo Switch Onlineの有料会員特典で配布された、オンライン対戦専用『テトリス』です。

 『テトリス』とは、落ちてくるブロックをプレイヤーがコントロールして狙ったところに落として「横一列」が全部埋まっていたら消えるというパズルゲームなんですが……これを今流行りの「バトルロイヤル」のゲームのシステムに落とし込んで、99人対戦を実現したのがこのゲームです。
 ちゃんと「バトルロイヤル」のゲームらしく、「序盤は目立たないように潜む」とか「中盤は武器(バッジ)をたくさん持っているプレイヤーを攻撃して武器を奪う」とか「終盤は集めた武器(バッジ)の火力がモノを言う」といったバトルロイヤルゲームの文法に従っているのが面白いです。
 Nintendo Switch Onlineの有料会員なら誰でも遊べるゲームだから99人の対戦もさっと実現できるのだし、「基本無料の課金ゲーム」にはしづらい『テトリス』ですし、この方式以外では成功しなかったと思いますね。発想の勝利ですわ。

 また、アプデで「パスワードを入力すればフレンドでなくても同室で対戦できる」パスワードマッチが追加されたため、ゲーム実況で気軽に視聴者と対戦できるようになったのも最高です。この機能『マリオ35』の方にも欲しかったぜ……

こういう人にはオススメ!
 気軽に遊べるオンライン対戦のゲームを求めている人

こういう人にはオススメできない!
 BPSが発売したファミコンの『テトリス』の操作(Aボタンで落下)しか認めない人


(動画:【初見歓迎】『テトリス99』で視聴者のみんなとバトルロイヤルじゃー!
(動画:【乱入歓迎】『テトリス99』で視聴者のみんなと画面共有しながらバトル!
(動画:【特別企画】『テトリス99』「視聴者さん+実況者でパスワードマッチ99人集まれー!!」に視聴者のみんなと参加実況
(動画:『TETRIS 99』スーパーマリオコレクションコラボ祭 みんなで一斉に100ポイント目指そう実況
↓sakuna↓



◇ 『天穂のサクナヒメ』
 <Nintendo Switchプレイステーション4SteamEpic Gameストア
 <2D横視点アクションRPG+稲作シミュレーション>

<画像はNintendo Switch版『天穂のサクナヒメ』より引用>

 日本の同人サークルによる開発ながら、日本でも海外でもヒットして「令和の米騒動」と呼ばれたアクションRPGです。拠点の田んぼで稲を育てつつ、島中を探索して敵と戦って様々なを食料を持ち帰り、それらの材料を組み合わせて料理する―――というゲームサイクルは、『ルーンファクトリー』シリーズに近いかなと思います。

 ただ、個人的には……グラフィックや雰囲気作りは素晴らしいと思ったものの、ゲームの根幹部分にはあまりハマれませんでした。「面白くないゲーム」というより、「自分のツボにハマらなかった」というか、どうしても全盛期の『ルーンファクトリー』シリーズと比べてしまったところがあるのかなぁと。


 まず稲作部分なんですけど、最初は細かい設定ができる(水の調整とかも自分で決める)ことに感動したんですが、毎年毎年作るのは米しかないので3年目くらいになると飽きてきちゃうんですね。『ルーンファクトリー』シリーズの「秋になったことで○○が作れるようになったから、これであの料理やあの料理も作れる!」といった変化がほとんどなくて。
 そもそもこのゲーム、「○○の料理を作るにはこの材料が必要です」というレシピを見ることが出来なくて、手持ちの食材で作れる料理が表示されるだけのため―――あの材料がとうとう手に入ったぞー!という喜びに欠けると思うんです。

 アクション部分は、この手のゲームには珍しく「ガード」がなく、羽衣を使って敵の攻撃をかわすことが主で。更に回復アイテムを持ち歩いて使うことも出来ないため(ジッとしていると回復できるのですが、戦闘中はジッとしていられない)、敵の攻撃をとにかく1発でも喰らわないように「ヒット&アウェイ」を繰り返す戦法になるんですね。
 これが、「コンボ」とか「武技」とかと相性が良くなくて、ひたすら耐える立ち回りになりがちで、ほとんど爽快感が味わえませんでした。Twitterに動画アップしてたんで、見てもらえれば私の悪戦苦闘っぷりが分かると思います。立ち回りの上手い人なら、またちがう戦い方が出来るのかなぁ……


 とにかく時間を経過させて「○年目」を進めればそれだけレベルアップしていくゲームなんで、アクションゲームが下手な人でもいつかはクリアできるというレビューもよく見かけたんですけど。「それで楽しいのか」を考えると、アクションゲームが苦手な人にオススメするようなゲームじゃないかなーと私は思います。

こういう人にはオススメ!
 敵との立ち回りをしっかりと考えるタイプのアクションゲームが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 農業だけやっていたい人


(動画:【本日発売】『天穂のサクナヒメ』を序盤だけ実況!
↓doukyusei↓



◇ 『同級生リメイクCSver』
 <Nintendo Switchプレイステーション4
 <恋愛アドベンチャー+シミュレーション>

<画像はFANZA版『同級生(オリジナル版)』より引用>

 元々は1992年にPC98用に発売されたアダルトゲームです。
 21日間の夏休みを自由に歩き回って女のコ達を攻略していくナンパゲームの系譜ながら、「14人いるヒロインそれぞれがバックボーンを持っている」「最終的に、主人公もプレイヤーも1人のヒロインを選ぶ」点が、後に『ときめきメモリアル』(1994年~)によって家庭用ゲーム機でも市場が作られる「ギャルゲー」の系譜につながったと言われています。

 そのため、先輩であるはずのこの『同級生』も、アダルトシーンをカットしてPCエンジンやセガサターンにも移植されました。

 1999年にはWindowsに対応して「当時の基準」で恋愛ゲームとして作り直されたアダルトシーンのある「Windows版」が発売され、これはWindows10対応でFANZAで今も購入可能です(Windows11で動くかは知りません)。
 2007年には、原作のPC98版準拠でシナリオやエンディングなどがそのままな「オリジナル版」がFANZAで発売され、私がプレイしたのはこちらです。
 そして、2021年には「Windows版」をベースに絵柄を現代風にして遊びやすくした「リメイク版」がFANZAで発売されました。

 流石、歴史に残るエロゲー。
 3つのバージョンが今でも遊べるという……


 そして、そして、その「リメイク版」からアダルトシーンを抜いた「CSver」がNintendo SwitchとPS4でも発売されています。バージョンが多すぎて、何がなんやら分からん!

 この手の「アナタの思ったように遊んでイイよ」という自由度の高いゲームは、本当に思ったように遊ぶと何もイベントが起こらなかったり、お金が足りなくなって詰んだりしがちなのですが……このゲームは適度に色んなイベントが起こって、最後までノンストレスで遊ぶことが出来ました。
 全ヒロインEDコンプは面倒くさいですが、コンプしたところで何かあるワケじゃないし、狙ったコだけは最低限攻略するくらいの遊び方がイイかも。

 「このゲームは何でもできる!」と言う割にはSEXの一つも出来ないオープンワールドゲーなんかよりも、私のやりたいことがたくさん出来て凄く楽しかったです。このゲームを進化させたオープンワールドエロゲーってないのかなぁ。これからの夏を満喫したい人にもオススメです!


こういう人にはオススメ!
 健全じゃない青春をもう一度ロールプレイしたい人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームの「攻略」とか面倒くさいって人


(動画リスト:エロなし『同級生』を日本一モテナイ男が遊ぶ!
  ↓doukoku↓



◇ 『慟哭そして…』
 <Nintendo Switchプレイステーション4
 <脱出アドベンチャー+恋愛+サスペンス>

<画像はセガサターン版『慟哭 そして…』より引用>

 元々は1998年にセガサターン用に発売されたゲームで、私が実況したのもセガサターン版ですが色々あってアーカイブは削除してあります(最初に1つの動画がYouTubeから「エロイからダメ!」と警告されて、慌てて他の動画も全部削除して、警告に対して「いやこれ別に18禁ゲームとかじゃないっすよ」と異議申し立てをしたら「ホントだ!じゃあイイよ」と警告が撤回されたのだけど、他の動画は既に全部削除しちゃってたという……)

 当時はセガサターンでしか出ていないゲームなのに根強い人気があったからなのか、2018年にPS4とVitaでデジタルリマスター版が発売されて、2019年にNintendo Switchにも移植されました。


 ゲームのジャンルとしては、『密室からの脱出』のようにアイテムを探して使う脱出ゲーム+女のコとフラグを立てて個別エンディングに進める恋愛アドベンチャーゲーム+『かまいたちの夜』のように自分の行動によって犠牲者や事件解決が変わっていくサスペンス要素もあるというテキストアドベンチャーゲームとなっています。

 私は全然知らなかったのですが、1995年にエルフから発売された18禁PC用ゲーム『遺作』が似たようなシステムで、メーカーは違うのだけどキャラクターデザインに同じ人を起用するなど『遺作』の流れを汲む作品と言ってイイのかも。そのせいか、セガサターンオリジナルであるこの『慟哭 そして…』も「エロゲーからの移植」と誤解されることも多かったのだとか。

 脱出ゲームの場合、「何をしてイイか分からないと話が進まない」ことはよくあると思うのだけど……このゲームの場合は、ヒロイン達を助ける行動を取っていないと次々とヒロイン達が殺されていきます。その難易度も高く、ノーヒントで初見全員生還エンドはかなり難しいでしょう。元々はデータイーストのゲームですからね。
 この「自分の行動のせいでヒロインを死なせてしまう」緊張感と、それでいて各ヒロイン達はしっかり恋愛対象として収まる「グッドエンド」が用意されているマルチエンディングの融合が見事。ただし、周回前提でエンディングを埋めていくタイプのゲームとして考えると、「既読スキップ」みたいな機能がない上にフラグ管理が難しいのが難でした。リマスター版だとその辺が修正されているそうなんで、今から遊ぶならリマスター版の方がイイかな。

こういう人にはオススメ!
 緊張感抜群の脱出ゲームを味わいたい人

こういう人にはオススメできない!
 このゲームを実況しようと思っている人(リマスター版は最序盤以外は実況禁止です)

  ↓tokimemo↓



◇ 『ときめきメモリアル 〜forever with you〜 エモーショナル』
 <Nintendo Switch
 <恋愛シミュレーション>

<画像はセガサターン版『ときめきメモリアル 〜forever with you〜』より引用>

 原作は1994年にPCエンジンの拡張機器SUPER CD-ROM2用のソフトとして発売されたゲームです。そこから口コミによって大きく広がり、翌年からプレイステーションやスーパーファミコン、セガサターンと移植されていき、大ヒットしていきます。

 長らく現行機種では遊べなくなっていたところ(PCエンジンminiには収録されていましたが)、今年5月8日にNintendo Switchで待望のリメイク版が発売されました!
 『ときめきメモリアル2』で採用された「自分のつけた名前をヒロインが呼んでくれるシステム:EVS」が搭載されているだけでなく、グラフィックやフォントを現代風にしたり、当時のままにしたり変更できるようになりました。


 このゲームを遊んだことのない人が抱くパブリックイメージと大きく異なることに、このゲームは後に主流となる「恋愛アドベンチャー」ではなく、「シミュレーションゲーム」なんですね。
 高校生活3年間、勉強したり部活に励んだりして「自分を育成する」一方で、休日にはヒロイン達を誘って様々なところにデートに行き好感度を上げていくと……卒業の際に、そのヒロインから告白されるかもというゲームなのです。

 文章にすると、むちゃくちゃ気が長い話だな!
 『同級生』の主人公なんて、夏休みの21日間に片っ端からSEXしまくっているのに!


 なので、『ときメモ』って健全ゲーなんですよね。
 えっちなシーンは女風呂を覗く選択肢くらいです。

 「デートシミュレーションか?」というくらい、ヒロインの数×季節ごとにちがう私服×デートスポットの数のバリエーションが多く、とにかくデートの計画を立てるのが楽しい一方……休日をデートに使っちゃうと自分のパラメーターを上げる「育成」ができないというリスクとリターンがしっかりした「ゲーム」なんですよね。

こういう人にはオススメ!
 健全な青春をもう一度ロールプレイしたい人

こういう人にはオススメできない!
 ノベルゲー以外のギャルゲーは遊べない人


  ↓daifukkatsu↓



◇ 『怒首領蜂大復活』
 <Nintendo Switch(ダウンロード版は販売終了、パッケージ版は現在も販売中)、SteamiOS
 <縦スクロール2Dシューティング+弾幕>

<画像はSteam版『怒首領蜂大復活』より引用>

 元々は2008年に稼働開始したアーケードゲームで、2010年にはスマホ版(iOS版)とXbox360版が発売され、翌2011年にはXbox360で『怒首領蜂 大復活 ブラックレーベル』が発売されました。2016年にはXbox360で出た2作をまとめたバージョンがSteamで発売され、2021年にはNintendo Switchにも移植されました。

 怒首領蜂シリーズは以下の通り。
 開発会社がちがう『怒首領蜂II』は、シリーズ作に数えないこともあります。

・1995年『首領蜂』…まだ弾幕シューティングではない
・1997年『怒首領蜂』…弾幕シューティングの金字塔
・2001年『怒首領蜂II』…開発はケイブではなく、台湾の会社
・2002年『怒首領蜂 大往生』
・2008年『怒首領蜂 大復活』← コレ
・2012年『怒首領蜂 最大往生』


 とてつもない弾幕と、その敵弾を打ち消せるハイパーカウンターモードが特徴のゲームです。こちらの攻撃方法も多彩、ステージも「裏ステージ」や「隠し要素をこなすことでの2周目」など豊富で、更に様々なゲームモードがあって、遊び尽くせる気がしないほどです。
 初心者向けの「NOVICE」モードがあるので、私はとりあえずこれの「表2周クリア」を目指そうかなと思っていたのですが……2周目に突入する条件が難しくて、攻略サイトを見てもなかなか達成できずに力尽きてしまいました。

 とは言え、「NOVICE」1周クリアくらいなら私でも出来たので、初心者から上級者までカバーする超盛沢山のシューティングゲームです。

こういう人にはオススメ!
 豪華な弾幕シューティングゲームを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームはシンプルな方が良いという人


(動画:Steamで頂いた『怒首領蜂大復活』の初見プレイを実況!
↓dq↓



◇ 『ドラゴンクエスト』
 <Nintendo Switchプレイステーション4iOSAndroidOSamazon appstore
 <コマンドバトルRPG>

<画像はWii版『ファミリーコンピュータ ドラゴンクエスト』より引用
 このページで利用している株式会社スクウェア・エニックスを代表とする共同著作者が権利を所有する画像の転載・配布は禁止いたします。
© 1986 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved.>

 元々は1986年に発売されたファミコン用のRPGで、1993年に『I・II』とセットでスーファミでリメイク、2004年にはスーファミ版をベースに大幅に作り替えられた携帯電話アプリ版があり、2013年には携帯電話版を画面縦長・バーチャルパッドにしたスマホアプリ版が配信されて、2017年にスマホ版をベースにした3DS版・PS4版が配信されて、2019年にはNintendo Switchにも移植されました。

 私がプレイしたのはファミコン版のWii移植ですが、そういう経緯なのでNintendo Switchで遊べるバージョンとはグラフィックやバランスが別物と言ってイイでしょう。

 1980年代前半、海外で大ヒットしていたRPG(『Wizardry』や『Ultima』など)に影響を受けた日本人が次々とPC向けにRPGを作っていたのだけど、そんな中でもファミコン用のRPGとして「分かりやすく」嚙み砕いて発売されたのがこの作品でした。少年ジャンプにて大きく取り上げられたこともあって大ヒットし、国民的なゲームシリーズとして社会現象を起こしていきます。


 堀井雄二さんとしては、作りたかったのは『III』のような自由なパーティ編成が出来るRPGだったのだけど、いきなりそんなものを出されてもファミコンを遊ぶこども達はついてこられないぞと、「1vs.1」のシンプルな戦闘のRPGにしたのだとか。
 『スーパーマリオブラザーズ』の1-1と並んで「教科書のようなレベルデザイン」と言われていて、自然にゲームのシステムを把握できていくマップ・成長要素・敵配置などがお見事。ただし、あくまで「RPGを遊んだことのないこどもが右往左往しながらクリアを目指す」ことを想定しているため、RPGに慣れた人がプレイするとサクサク進めてしまう分だけ「レベルが足りずに延々とレベル上げをしなくちゃならない」ことになったりもします。

 その辺は多分、後のリメイク版や移植版では緩和されていると思います。

こういう人にはオススメ!
 「伝説の原点」を体感したい人

こういう人にはオススメできない!
 スマホ版ベースじゃなくてファミコン版・スーファミ版のベタ移植が遊びたい人

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◇ 『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』
 <Nintendo Switchプレイステーション4iOSAndroidOSamazon appstore
 <コマンドバトルRPG>
<画像はWii版『スーパーファミコン ドラゴンクエストII』より引用
 このページで利用している株式会社スクウェア・エニックスを代表とする共同著作者が権利を所有する画像の転載・配布は禁止いたします。
© 1993 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.>

 元々は1987年に発売されたファミコン用のRPGで、1993年に『I・II』とセットでスーファミでリメイク、2005年にはスーファミ版をベースに大幅に作り替えられた携帯電話アプリ版があり、2014年には携帯電話版を画面縦長・バーチャルパッドにしたスマホアプリ版が配信されて、2017年にスマホ版をベースにした3DS版・PS4版が配信されて、2019年にはNintendo Switchにも移植されました。ほぼコピペ!

 1作目の頃は徐々に人気が出ていったため、2作目は発売直後から品切れが続出、堀井さんも「人気を実感したのは2作目から」と仰っていましたね。
 その反面、開発期間が相当短かったそうで調整不足なところも多く、ファミコン版はシリーズ屈指の難易度と言われています。スーファミ版以降は遊びやすく調整されているので、個人的には『ドラクエ』シリーズで一番好きです。

 1作目からの最大の進化は、「敵も味方も複数人」になったことです。
 最初は主人公1人旅だったのが、2人パーティになり、3人パーティとなり、2人目・3人目はレベルアップで魔法を覚えていくので、「ゲームが進むごとに戦い方がガラリと変わっていく」のが飽きさせないんです。船入手後の「さぁ、どこにでも行くがよい!」と、広大な世界が広がっている感覚もすごく好き。私がプレイしたのはスーファミ版でしたが、攻略サイト等を使わなくても全クリ出来たくらいのバランスも見事でした。

こういう人にはオススメ!
 広大になった世界を冒険したい人

こういう人にはオススメできない!
 スマホ版ベースじゃなくてファミコン版・スーファミ版のベタ移植が遊びたい人(コピペ)

  ↓dq3↓



◇ 『ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…』
 <スマホ版ベース:Nintendo Switchプレイステーション4iOSAndroidOSamazon appstore
 <コマンドバトルRPG>

<画像はNintendo Switch版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(HD-2Dリメイク)より引用
このページで利用している株式会社スクウェア・エニックスを代表とする共同著作者が権利を所有する画像の転載・配布は禁止いたします。
© ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX>

 元々は1988年に発売されたファミコン用のRPGで、1996年にスーファミでフルリメイク、2009年にはスーファミ版をベースに大幅に作り替えられた携帯電話アプリ版があり、2014年には携帯電話版を画面縦長・バーチャルパッドにしたスマホアプリ版が配信されて、2017年にスマホ版をベースにした3DS版・PS4版が配信されて、2019年にはNintendo Switchにも移植されました。ほぼコピペ!

 そして、2024年―――シリーズを「HD-2D」グラフィックにして現代基準でグローバルに展開できるように蘇らせようというプロジェクトが始まり、まずは『III』が真っ先にリメイクされました。



 前作が発売直後から品切れが続出したためか、発売日前日から徹夜で並ぶなどの大行列が出来て、学校をサボる人や恐喝事件などが多発して社会現象化しました。

 シリーズ初のバッテリーバックアップを採用したことで(『II』まではパスワード制)、『Wizardry』のようなパーティを自由に編成できるシステムが実現できました。現実の世界地図に似たワールドを冒険できること、まだ見ぬ父の背中を追うこととなるストーリーなど、完成度の高い内容で「シリーズ代表作」どころか「日本のゲームの代表作」としてポジションを確立しました。

 堀井さんが元々作りたかったのが『III』のようなゲームで、それを作ってしまった後の『IV』以降は「新しい路線」としてキャラクター重視だったりストーリー重視だったりにシフトしていくため、自分でキャラメイクして自由にパーティを編成して世界を冒険するドラクエって実は『III』くらいしかしばらくはなかったというのは面白い話ですよね(マルチプレイ前提の『IX』や『X』まで)。

こういう人にはオススメ!
 当時の王道RPGを味わいたい人

こういう人にはオススメできない!
 やっぱりスーファミ版のベタ移植が遊びたい人(三度目)

↓donkeyr↓



◇ 『ドンキーコング リターンズ HD』
 <Nintendo Switch
 <2D横スクロールアクション+2人協力プレイ>

<画像はWii Uダウンロード版『ドンキーコング リターンズ』より引用>

 元々は2010年に発売されたWii用の2Dアクションゲームで、この時期のWiiは『NewスーパーマリオブラザーズWii』、『毛糸のカービィ』、『カービィWii』など、複数人で遊べる2D横スクロールアクションを連続で出していたんですよね。Wii初期の3Dアクションゲームがあまり売れなかったことで、2Dアクションゲームに活路を見出そうとしていたのかも知れません。

 
 スーパーファミコンで発売された『スーパードンキーコング』1作目を彷彿とさせる、ドンキーとディディーが島中を駆け巡る冒険に出ます。
 美しいグラフィックと、ステージごとに異なる多彩なギミック、それでいてアクションゲーマーを唸らせる歯ごたえ―――と、スーパーファミコン時代の特徴はそのままに、そこにオートセーブや救済措置といった現代的な遊びやすさも合わさって。難しかったのは難しかったですが、一応私でもエンディングまでは到達できました(それ以降はムリ)。

 非常に高い評価を受けた作品だったためか、2013年にはニンテンドー3DS用に移植され、そして2025年にNintendo Switch用に再リメイクされました。ドンキーコングは何度でも蘇る!
 Wii版以上のグラフィックになっているのはもちろん、3DS版で追加された要素もしっかり入っている決定版となっている模様です。

 逆に言うと、それ以上の追加要素はあまりないとも言えるのですが……


こういう人にはオススメ!
 何度でもやり直す骨太のアクションゲームを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 Wii版を飽きるほど遊んじゃった人

↓hajipro↓



◇ 『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング』
 <Nintendo Switch
 <プログラミング学習+様々なゲームをダウンロード>

<画像はNintendo Switch用ソフト『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング』より引用>

※ モーションIRカメラを使ったプレイにはSwitch1のJoy-Conが必要です

 『プチコン4』では結局マトモにゲームを作れずに挫折した私でも、ノードンを繋げるだけでゲームが完成する―――と、ゲームプログラミングのハードルを極限まで下げたソフトです。私でも一応、4つ目までゲームを作りました!

 ただ、その後の「5つ目」を作る際にアドベンチャーゲームみたいなものを作ろうとしたところ、テキストノードンは8枚しか使えないことが分かって頓挫、ゲームを作る気力を完全に失ってしまいました。「そんなのリファレンスに書いてあるじゃん」とも言われて、そういうものを調べずに「作ってみてから考えよう」と動き出しちゃう自分にはプログラミングは向いていないなとも思い、ゲームを作ることは諦めました。


 そもそもこのゲーム、作ったゲームをアップしても「誰が遊んでくれたか」も「楽しんでもらえたか」も何も分からないので、アップするモチベーションがなかなか湧かないんですね……
 それは「アップロードしたゲームをダウンロードして遊びたい」と思った時もそうで、ランキングとか新着とかもないから、TwitterなどのSNSで検索して面白そうなゲームを自力で探さなくちゃなりません。私はブログやTwitterをやっているので「はじプロで作った面白いゲームを募集します!」と募集して実況で遊んでムチャクチャ面白いゲームに出会えたけど、大半の人はそうはいかないでしょうからね。

 どうしてこんな面倒くさい仕様になっちゃっているのか分かりませんが……恐らく『マリオメーカー』の頃に「いいねくれたらいいね返します!」みたいなコースがランキング上位を占めちゃったみたいなことがあったし、テキストも画像も使える今作だと卑猥なものとか出会い系みたいなヤツとかもにも使えちゃうしで、任天堂としては他のメーカーが普通にやっているような「投稿されたゲームのランキング表示」なんてことも出来ないのかなぁと。

 誰かひょいとタイムリープして、「いいねくれたらいいね返します!」のコース作ろうとしてた人達のWii Uを片っ端から壊してきてください!

こういう人にはオススメ!
 あらかじめ説明書を隅々まで読んで理解できる人

こういう人にはオススメできない!
 承認欲求なしでは創作活動ができない人


(動画:【本日発売】『はじめてゲームプログラミング』で今度こどゲーム作るのを目指す実況
(動画:【#1】『はじめてゲームプログラミング​』で遊べるオススメ投稿ゲームを12本ご紹介!【6月・第2週】
(動画:【どれも神ゲー】『はじプロ』で作られた、すっごいゲームをみんなに紹介がてら遊んでいく配信
↓Labo↓



◇ 『Nintendo Labo Toy-Con 01:Variety Kit』
 <Nintendo Switch
 <ペーパークラフト+ミニゲーム集+ラジコン+ゲーム作成>


※ プレイにはSwitch1のJoy-Conが必要で、Switch2で遊ぶと本来のゲーム体験と異なります

 Nintendo Switchのコントローラには「HD振動」や「IRカメラ」といった様々な機能が組み込まれているのに全然使われていない―――と言っていた人達を唸らせた突然変異のゲーム。ゲーム、なのかこれは……?

 一言で言えば、「段ボールを組み立ててNintendo Switchのコントローラをセットして遊ぶ体感ゲーム」なのだけど、その段ボールを組み立てる過程も遊びにしてしまい、出来上がったコントローラで遊ぶのももちろん遊びだし、何なら自分で遊びを考えるのも遊びだよねと、「あぁ、任天堂はこういう会社だったぜ……」と懐かしく思い出させられる商品でした。
 この『Nintendo Labo』が思ったようなヒットにならなかったみたいに言う人もいるんですが、こういう商品ってファミコンのロボットとかスーファミの『マリオペイント』みたいな異質な商品であって、これが『マリオ』や『ゼルダ』ほど売れなかったから失敗だというのは違うと思うんですよ。『Wii Fit』が例外中の例外なだけであって。

 段ボールを組み立てるのはムチャクチャ楽しかった一方、完成したコントローラで遊ぶには「入っているゲーム」があまり面白くなく、自分でゲームを考えるのも面倒くさくて私はそこでやめちゃったんですけど……コンテスト上位の人達の楽しそうなムービーを見ると、この商品が「失敗だった」なんて断じて思わないです。  個人的に好きなのは「視力検査」「トイレットペーパーゲーム」「ARルイージマンション」あたり。「テレビゲーム4」もズルイ(笑)。

こういう人にはオススメ!
 ゲームとは「遊ばせてもらう」のではなく「自分で遊ぶもの」だという人

こういう人にはオススメできない!
 家が狭い人


(動画リスト:ゲームが下手な人が作る『Nintendo Labo』
↓rivercitygirls↓



◇ 『熱血硬派くにおくん外伝 River City Girls』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteamEpic Games
 <ベルトスクロールアクション>

<画像はNintendo Switch版『熱血硬派くにおくん外伝 River City Girls』より引用>

 シリーズが消滅したワケじゃないだけマシだけど、どうしても「ファミコン時代の延長」のような作品しか出せていなかった『くにおくん』シリーズを、『シャンティ』シリーズを作っているWayForwardが一から再構築!

 ゲーム自体は昔と変わらずベルトスクロールアクションなんですが、主人公は女の子達(くにおたちの挽歌のヒロイン達)で、ポップなグラフィックに明るいノリのストーリーと雰囲気は一新されました。
 キャラクターの性格なんかも随分と変わっちゃったので「原作への冒涜だ」という声もあったみたいですが、私は「パラレルワールドのつもりでこれくらい大胆に変えてくれた方が面白い」と大賛成でした。欲を言えば、メジャーどころのキャラはもうちょっと登場させて欲しかったですけど……


 難易度はなかなか高めで1面のボスのみすずすら倒すのが超大変なんですけど、原作を考えれば「みすずが強い」のは嬉しい再現だと言えるし……中盤以降は回復アイテムを買いまくってゴリ押しも出来るし、イザとなったら2人協力プレイで仲間を生き返らせながら戦うのもアリだと思います。

 売上も好調だったのでしょう。続編が発売されて、そちらは念願の日本語音声が付いてきました。やったー!

こういう人にはオススメ!
 頭の悪いノリノリなストーリーが大好きな人

こういう人にはオススメできない!
 原作のイメージを大事にしたい人


(動画:本日発売になったばかりの『熱血硬派くにおくん外伝 リバーシティガールズ』の冒頭だけ実況プレイ
(レビュー漫画:『River City Girls』週イチゲームがたり(ない)
↓nozomu↓



◇ 『ノゾムキミノミライ』
 <Nintendo SwitchSteam
 <美少女+育成シミュレーション>

<画像はNintendo Switch用ソフト『ノゾムキミノミライ』より引用>

 1人暮らしをしている女子大生の部屋の座敷童になり、彼女を導くことで20通りの未来へと導くマルチエンディングのゲームです。彼女にはプレイヤー(=座敷童)の存在が見えないので、無防備に動きまくるヒロインのあられもない姿が見放題! と興奮できるのは最初だけで、あまりにずっと無防備だとすぐに見飽きるんだなと悟ってしまいます。

 就職活動に悪戦苦闘しているヒロインに、座敷童として部屋にあるものを触らせることでパラメータ変化して、それだけで“就職先”が変わってしまうというアイディアはとても良かったと思います。20種類あるエンディングは、マトモなものからネタっぽいものまで網羅していて、ちょっと感動するものもあったりで楽しかったです。

 ですが、そもそも「20周遊ばせる設計」にはなっていない!
 何も分からない1周目はそこそこ楽しいけど、厳密にパラメータ管理をしてエンディング埋めをしようとするとただの作業になってしまいます。アプデで倍速モードなんかが追加されたけど、そこじゃないんだよ、そもそも周回プレイが楽しくないんだよ! 「つまらない時間を短くしました」じゃなくて「つまらないのを何とかして欲しい」んだよ!


 そして、これは私がどう遊んだかという話なのですが……
 当時はアプデもされる前でしたから、なるべく短時間でこのゲームを攻略しようと、“複数のエンディング”を見られる「共通セーブデータ」を作ったんですね。
 終盤まで「必要なメモ」と「共通のパラメータ」で留めておいてそこでいったんセーブ、そこから何度もロードして効率よくエンディングを取っていったんです。例えば、最後のチャプター10から何度もロードして「今回は体力と女子力を上げて2番目のエンディングを狙おう」「今回は知力と自尊心を上げて3番目のエンディングを狙おう」とする、みたいに。

 しかし、この方法を使うと「エンディングコンプ」は出来ても、「周回回数によってもらえるクリア特典」が二度と埋まらなくなる仕様だったんですよ。セーブデータを使わずにまた最初からやり直しても、一度でも「共通セーブデータからやり直してエンディングを複数取る」とクリア特典が絶対に埋まらないという。

 どうしてそんなイヤガラセみたいな仕様にしてるの……?

 結局アプデでもこれは修正されなかったので、これはバグではなく仕様なんだと思うのですが。とすると、開発会社的には「ズルをしたオマエが悪い」ってことなのかなぁ。でも、そんなのマルチエンディングのアドベンチャーゲームなら普通にやることじゃないんですか? 流石に、セーブデータを完全削除して1周目からまた始めるのはイヤなのでずっと放置しています。

こういう人にはオススメ!
 同じような展開を20周ループするのに耐えられる人

こういう人にはオススメできない!
 コンプリートしないと気が済まない人


(動画:神になるゲーム『ノゾムキミノミライ』初見1周目だけ実況プレイ
  ↓bio↓



◇ 『biohazard HD REMASTER』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteam
 <アクションアドベンチャー+サバイバルホラー>

<画像はプレイステーション版『バイオ・ハザード ディレクターズカット』より引用>

 原作は1996年に発売されたプレイステーション用のゲーム『バイオハザード』で、大ヒットしたことによりセガサターン移植版、同じプレステで『ディレクターズカット』『ディレクターズカット デュアルショックver.』を経て、2002年にはゲームキューブにてフルリメイクされます。
 このゲームキューブ版をベースにしたWii移植版、更にそれをHDリマスターしたものが据置ハードならほぼ全ての機種で発売されているため―――「バイオハザードが遊べる機種は、バイオハザードが遊べない機種より多いのでは?」なんて言われるほど。

 私がプレイしたのはプレステの『ディレクターズカット』で、Nintendo Switch2で遊べるNintendo Switch1版はHDリマスター版なので、グラフィックはもちろんゲーム内容もかなり変わっています。当時『バイオ1』は散々遊び尽くされたゲームだったので、フルリメイク版は敢えて「オリジナルとはゾンビの配置を変える」などしてプレイヤーに初見プレイの感覚を味わわせたんですね。

 とは言え、ゲームの骨格部分は変わっていないと思います。
 館の監視カメラを覗いているようなカメラアングルと、それに合わせた「ラジコン操作」で、こちらも思ったように動かせなければ敵のゾンビもゆっくり動くというバランス。銃の弾も回復アイテムも有限だからこそ、敵の出現に恐怖を感じるなど……「ゲームシステム」が「ホラー要素」と見事にマッチしたゲームなんですね。

 それでいて、遊び慣れた人には「クリア時間を短くするタイムアタックをやろう!」とか「もう1人の主人公でもう1周しよう!」といった遊び方も出来ます。1996年は、プレステで『バイオ1』、64で『マリオ64』、サターンで『サクラ大戦』が出たというトンデモない年です。「天下三分の計」じゃないけれど、シェア争いが拮抗するとどの機種からも歴史に残る神ゲーが生まれるもんなんですよねぇ。

こういう人にはオススメ!
 有限な回復アイテムにヒリヒリするような緊張感が好きな人

こういう人にはオススメできない!
 キビキビ操作できるキャラじゃないとアクションゲームはイヤだって人


(動画リスト:初代『バイオハザード』にゲームが下手な人が挑戦する
  ↓bio4↓



◇ 『biohazard 4』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteam
 <アクションシューティング+サバイバルホラー>

<画像はSteam版『Biohazard 4 (2005)』より引用>

 元々は2005年にゲームキューブで発売されたゲームで、後にプレイステーション2など様々な機種で発売されました。
 2023年にはフルリメイク作『BIOHAZARD RE:4』が、プレイステーション4&5Xbox Series X|SSteamで発売されるなど、現在でも高い人気と評価を誇りますね。

 ホラーゲームとして一時代を築いた人気シリーズ『バイオハザード』を大胆に方向転換させた作品で、背中越しのカメラアングルにTPSのようなエイミング操作が加わって、アクションシューティングの側面が強くなりました。様々なカメラアングルを活かした様々なシチュエーションが次々とやってくる「遊園地みたいなゲーム」になっていて、これが後の『アンチャーテッド』シリーズとかにつながっていくのだと思われます。

 敵の本拠地に捕まっているヒロインを助け出し、いっしょに逃げ回るストーリーとシチュエーションも、王道でワクワクしました。

 移植版は「最低難易度のAMATEUR」が追加されているため、難易度を一番下にまで下げれば3Dアクションゲームが大の苦手な私でも楽しく遊べた反面……「遊園地みたいに」次々とやってくるミニゲームやQTEは難易度を下げようがないようで、私はそこでばっかりゲームオーバーになってしまいました。
 それでも「コンティニューは直前から」になっているし、セーブ回数すら決められていた『1』と比べると遊びやすいエンタメに振り切っているんだなぁと思いました。

こういう人にはオススメ!
 ハラハラドキドキできるアクション映画を自分でプレイしたいって人

こういう人にはオススメできない!
 おどろおどろしいホラー映画を自分でプレイしたいって人


(動画リスト:3Dアクションの時点で怖いのに『バイオハザード4』を遊ぶ
  ↓bio-pro↓



◇ 『バイオプロトタイプ』
 <Nintendo SwitchSteamEpic Games
 <アクションゲーム+デッキ構築>

<画像はSteam版『バイオプロトタイプ』より引用>

 2022年12月にアーリーアクセスが始まり、2023年4月に正式リリースが開始したいわゆる「ヴァンサバライク」ゲーです。

 とは言え、『ヴァンサバ』とは別物。『スーパーマリオブラザーズ』と『マリオブラザーズ』くらい別物です。
 『ヴァンサバ』は様々なステージを「探索」して、得たものを積み上げて「次のプレイにつなげる」RPGのような要素が強いんだけど。
 『バイオプロトタイプ』はステージはどれもほぼ一緒、ただ出てくる敵の見た目と硬さがちがうだけで、「死ねばすべて失う」2Dシューティングのようなゲームです。


 その分『バイオプロトタイプ』には「自分で器官を組み合わせて自分なりのブキを作れる」という最大の特徴があって……なんですが、これが「数字に弱い」「プログラミング的な思考ができない」私には全然ピンと来なくてクリア出来ませんでした。


 例えば「3秒に1回発射する効率600%」が、ものすごく威力が高い割になかなか発射されないから数字ほど頼りにならなくて。

 「0.8秒に1回発射する効率90%」のブキに、「その弾が敵に当たったら無条件で発動するけど効率20%」のブキに、「その弾が効果を失ったら発射されて必ずクリティカルになる効率40%」のブキに、「その弾がクリティカルになるから必ず発動する効率150%」のブキを繋げたほうが―――さっきの効率600%のブキより強くなる理屈がピンと来ないんですよ!

 器官8つ使って「0.8秒に1回発射する効率150%」のブキを作るより、「3秒に1回発射する効率600%」をたくさん付けた方が強くない!?


 このゲームは最終WAVEまで遊ぶと1時間強かかり、ゲームオーバーになると残るものは何もないので、このがんばった1時間が運によって消し飛ぶのがつらくなってしまい……33時間ほどプレイしたらしいものの、最終ステージの最終WAVEで「過去最高に上手くいったビルド」ですらほぼダメージを与えられずに散ったので心が折れてギブアップしました。ゲームが上手くなりたい!


 それはそうと、このゲーム―――
 Steam版のパブリッシングを担当していた会社がやらかしたらしく、なんやかんや色々あった結果、5月20日から7月20日までの期間限定でSteam版が無料配信されています。AUTOMATONのこの記事が経緯が分かりやすいかな。

 みんな、私の仇を討ってくれ!


こういう人にはオススメ!
 プログラミングを自分で構築するのが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 『ヴァンサバ』の「探索」要素が好きだった人


(動画:【ヴァンサバキメラ】Steamで頂いた『バイオプロトタイプ』初見プレイ実況
↓hakuai↓



◇ 『白衣性愛情依存症』
 <Nintendo SwitchSteamDMM GAMESDL Site
 <恋愛アドベンチャー+百合>

<画像はNintendo Switch版『白衣性愛情依存症』より引用>

 老舗のゲーム会社:工画堂スタジオが送る、ゲーム機用ソフトでは珍しい百合ゲーです。「百合」とは「女性同士の恋愛を題材にした作品」という意味ですね。

 現在では百合モノのアニメなんかも増えているのでそれなりに市民権を得ていると思うのですが、そうした数多ある百合作品の中でもこのゲームが特殊なのは「どうやら男というものが完全に絶滅した世界っぽい」ところです。メインキャラが全員女性なのは言うまでもなく、「父親」や「弟」みたいな単語も出てこなくて、「ナンパ男」とか「酔っ払い」とか「○○の売人」のポジションのキャラも女性です。この世界ではiPS細胞によって女性同士で子供を作るのが普通なので、男性が存在しなくても全く困らないんですね。

 主人公達は「看護師を目指す看護学校の生徒」で、前半はその看護学生としての日常が描かれ、後半はそれまでの好感度によって各ヒロインごとの個別ルートに進むというカンジです。
 個人的には「看護学生としての日常」の描写がすごく好きだったので、それを後半の個別ルートにも活かして欲しかったなとは思うのですが……個別ルートに入ってからの展開も「オイオイ、何だったんだよアレは」と人と語りたくなるようなものが多くて、とても記憶に残るゲームでした。
 
こういう人にはオススメ!
 キャラの絵柄が気に入った人

こういう人にはオススメできない!
 刺激の強いものにはメンタルが耐えられない人

↓scout↓



◇ 『パズル探偵スカウト 失われたデータの陰謀』
 <Nintendo SwitchSteamEpic Games
 <推理アドベンチャー+ペンシルパズル>

<画像はNintendo Switch版『パズル探偵スカウト 失われたデータの陰謀』より引用>

 一言で言うと、『逆転裁判』リスペクトのテキストアドベンチャー+イラストロジック(任天堂ユーザーには『ピクロス』と言った方が伝わりやすいかも知れない)なゲームです。「私の好きなもの」+「私の好きなもの」が合わさったゲームだから「私の大好きなもの」になるにちがいない、と思ったら「別々に遊ぶのが一番」となったゲームです。

 探偵もののテキストアドベンチャーでよくある、画面を探して証拠品を集めてストーリーが進行していくゲームなんですが……証拠品を見つける度にストーリーが中断されて「イラストロジック」が始まって、完成してようやく「これは○○だ」と明らかになる順序のため、「イラストロジック」をプレイしている間にストーリーの流れを忘れちゃうんですね。
 序盤はそんなに時間がかからないけど、中盤以降は15×15の大きな盤面になってとにかく時間がかかるのでストーリーのテンポも悪くなってしまいます。

 「イラストロジック」のおかげで「テキストアドベンチャー」が面白くなっている部分がほとんどなくて、「イラストロジック」のせいで「テキストアドベンチャー」の面白さを削いでいるというか。


 そのストーリーも割とヒドイ……
 『逆転裁判』リスペクトなので、「○○だと思ったら、何と実は××だったんだよ!」という驚きの展開をやりたいのは分かるんですが。

 主人公「とりあえず○○さんが怪しい! 拘束してください!」
→ 警察「分かった、署まで来い」
→ 更に証拠を集めていたら、別の人が怪しくなる
→ 主人公「やっぱ○○さんじゃなくて、××さんが犯人です!」
→ ○○「俺、無実なのに警察に拘束されたんだけど?」
→ 主人公「うるさい!」
→ ××を問い詰めるとあっさり自供
→ 主人公「私、探偵の才能があるかも。探偵になるわ」


 マジでこんな展開がずっと続くんですよ……
 『逆転裁判』みたいに、伏線と伏線がガチっとハマって「そういうことだったのかー」と気持ち良くなる要素はありません。日英共同開発らしいんですけど、日本語ローカライズもあまり良くないし。その他にも不満点もたくさんあるんですが……「テンポ命のテキストアドベンチャー」に「テンポを阻害するペンシルパズル」を混ぜたのが、やっぱり一番の不満点になっちゃうかなーと。

こういう人にはオススメ!
 「イラストロジック」が遊べればなんでもいい人

こういう人にはオススメできない!
 冤罪に敏感な人

↓meku-ru↓



◇ 『バトルスポーツ めく~る』
 <Nintendo Switch
 <(オンライン)対戦アクション>

<画像はNintendo Switch用ソフト『バトルスポーツ めく~る』より引用>

 旧ハドソンの人達を中心に設立されたベンチャー企業OVER FENCEが、Nintendo Switchの影も形もない頃から「恐らくWii Uの後継機はこういう機種になるだろうから、それに合わせたゲームを作ろう」と予想して開発した結果、Nintendo Switch本体発売翌々月に早くも出てきた(オンライン)対戦アクションゲームです。

 使う操作は「左スティックで移動」と「ジャンプ」の2つだけ。
 「ジャンプ後の着地でパネルをめくる」「めくられているパネルの上に相手が乗っていると吹っ飛ぶ」という仕様のおかげで、シンプルな操作でも熱いバトルを実現したゲームになりました。パネルの色を取り合う陣取り合戦の要素は『Splatoon』っぽいところもありますが、4人までの対戦が出来る点やパワーアップアイテムでガンガン強化していく様は『ボンバーマン』っぽいなとも思いました。これが旧ハドソンのDNAなのだろうか。

 2人対戦だとちょっと微妙だけど、3人対戦・4人対戦はムチャクチャ面白いです。
 以前の福袋EVOで「やった!とうとうたかまるさんに勝った!」とガッツポーズをしてたら負けてたという伝説を作りましたが、最後の最後の1フレームで逆転ということがありえるゲームなんですよねぇ。

 欠点は「対戦相手がいないとどうにもならない」ことです。
 CPU戦はゲームが下手な私からしてもあまりに弱いと思うほどですし、オンライン対戦したくても野良ではまずマッチング出来ません。ストーリーモードのようなものもないので、オンラインでもローカルプレイでも「一緒に遊ぶ友達」がいないとかなりつらい。

 このゲームが売れなかったからなのかは分かりませんが、OVER FENCEは後に破産。今だったらSteam版なども出してクロスプラットフォームで対戦できるようにする手もあると思うんですが、それも叶わず。ゲームとしては間違いなく面白いのに、「オンラインに特化したゲームが売れないとこんなことになる」と痛感させられました。哀しい。

こういう人にはオススメ!
 オンラインでもローカルプレイでもイイから「一緒に遊ぶ友達」が2人以上いる人

こういう人にはオススメできない!
 友達がいない人


(動画:ゲーム下手が実況で『バトルスポーツ めく~る』を初見プレイ-1(ログ)
(動画:12月24日だったのでみんなでわいわいゲームを遊んだよ2:バトルスポーツ めく~る編
(動画:第1回福袋EVO2日目『バトルスポーツ めく~る』1回戦の第1グループ(のアーカイブ)
  ↓paranorma↓



◇ 『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』
 <Nintendo SwitchSteamiOSAndroidOS
 <テキストアドベンチャー+ホラー>
<画像はSteam版『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』より引用
© SQUARE ENIX
「記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。>

 2023年3月に発売されたスクウェア・エニックスによるダウンロード専売のテキストアドベンチャーゲームで、『探偵・癸生川凌介事件譚』シリーズなどで知られる石山貴也さんがディレクターを務めています。冒頭から、「想像してたゲームとちがうぞ……?」とどんどん引き込まれていきます。

 恐らく1980年代前半の東京都墨田区を舞台にした作品で、この地にまつわる「本所七不思議」を題材とした人を呪い殺せる能力を手にしてしまった者達による群像劇です。同じように「人を呪い殺せる能力者」を能力によって殺せば霊力的なものが溜まっていき、死んだ人を生き返らせられる―――

 つまり、バトルロイヤルものなんですよ!


 また、ある程度ストーリーが進むと、このゲームは「主人公が1人」ではなく「能力を得てしまった者達を切り替えながら進むザッピングシステム」なことが分かります。「怪談もの」「オカルトホラー」でありながら、「バトルロイヤルもの」でもあるし、その戦い合う者達をザッピングしながら進む「群像劇」でもあるんですね。

 私は「ホラー」はあまり好きではないんですが、「群像劇」が大好きなので「バトルロイヤルものをザッピングで切り替えながら進む」のが無茶苦茶楽しかった……
 考えてみたら、『街』や『428』のシステムは「バトルロイヤル」のストーリーに無茶苦茶合うんですね。キャラクター達も魅力的でテキストも面白いです。キャラクターデザインは老若男女をしっかり描き分けていて、女のコもちゃんと可愛いし。


 キャラクターボイスはありませんが、立ち絵が2人並ぶ構図ではなく「キャラクターが向かい合っているように見せる」構図など手が込んでいて、それを活かした演出・ゲームシステムになっているのもイイですね。相当作り込まれたゲームなのに、定価が1900~1980円というインディー価格なのもすごいです。

こういう人にはオススメ!
 「群像劇」か「バトルロイヤルもの」が好きな人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームにストーリー性を求めていない人

↓bangdream↓



◇ 『バンドリ! ガールズバンドパーティ! for Nintendo Switch』
 <Nintendo Switch
 <ノベルゲーム+リズムゲーム>

<画像はNintendo Switch版『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』より引用>

 2017年から始まったスマホ用ゲームの、最初の2年間の「シーズン1」をほぼ完全収録した保存版となる作品です。ストーリー部分の収録はもちろん、スマホ版では低確率(3%)でしか出ない☆4キャラも(追加課金なしの)ガチャでガンガン出てくるので、10連で☆4キャラが4人とか普通に起こりえます。レアリティを公平にするとガチャってこんなカンジになるのか!

 ただし、『ペルソナ』コラボに関してはストーリーもキャラも未収録、オンラインライブやオンラインのイベントなどもカットされていて、リズムゲームで遊べる曲も70曲(+有料DLCが30曲)とスマホ版から比べると体感で半分くらいかなーという収録数となっています。
 これは買い切りのゲームでのリズムゲームの宿命なんですけどね……(例えば『太鼓の達人』Switch版最新作も、収録楽曲は76曲で、有料のサブスクに入ると500曲以上に膨れ上がるという仕様だそうです)

 「スマホ版なら基本無料で遊べるのに、わざわざフルプライスのゲーム機用ソフトで買う理由あるの?」と思われるかもですが、スマホ版で手に入っていなかった☆4キャラを(時間さえかければ)全員入手できるというのと、スマホゲーっていつかは終わる宿命で、終わってしまったら二度と遊べなくなるものがほとんどと思うんですね。
 例えば5年後・10年後にスマホ版のサービスが終わったとしても、「ゲーム機用ソフト」として残っていてくれればまた遊ぶことが出来る―――『バンドリ』とか『プロセカ』とか、ストーリーに魅力のあるゲームは保存用の「ゲーム機用ソフト」として出しておくのは義務だと思うんですよ! だから、『バンドリ』のシーズン2以降のイベストもいつか収録したバージョンを出して欲しいし、発売元ちがうけど『プロセカ』もお願いします!


 ゲームとしての特徴を説明すると、同じ街に住む5つのガールズバンドを描くことで、「5つのバンド」も「25人のキャラクター」も全員が主役になる青春群像劇です。それぞれのバンドのストーリーはテイストやリアリティラインが微妙にちがうのだけど、イベントストーリーによっては別のバンドのキャラとも絡みます。
 例えるなら、漫画雑誌に「スポ根マンガ」「日常マンガ」「お仕事マンガ」「シリアスなマンガ」「ギャグマンガ」と別々の作品が連載されているのだけど、それらのマンガは世界観を共有しているため、クロスオーバーで別の作品のキャラと絡んだりもする―――んですね。
 この構造が「スマホゲー」と非常に相性が良かったため、同じ開発会社の『プロジェクトセカイ』や、同じ運営元の『D4DJ』にも引き継がれていくという。

 スマホ版だと10日周期で新しいストーリーが追加されていって忙しなかったのだけど、Nintendo Switch版は自分のペースで好きなように読むことが出来るので、大ボリュームの「ノベルゲーム」のように楽しむことが出来ます。『バンドリ』興味あるけど、今更スマホ版を始めるのもなーという人は、漫画雑誌じゃなくて単行本を1巻から買う感覚でNintendo Switch版から始めるのも手ですよ!


 ただし、難点もいくつかあって……最初のイベントストーリーを読み始めるために必要な「バンドごとのランク」が結構高くて、初期キャラしかいない状況でひたすらリズムゲームを遊びまくらなくちゃいけないところとか。イベント報酬もログインボーナスもないので全体的にアイテムが全然足りず、せっかくスマホ版で手に入れられなかった☆4キャラを片っ端から手に入れても、覚醒(特訓)させたりキャラエピソードを読んだりするのに必要なアイテムが足りないんですよ!

 フルプライスでゲームソフト買っているし、オンライン要素がないからスマホ版と競合することもないんだし、もうちょっと大盤振る舞いしてくれてもイイのに……と思わなくもないです。有料DLCを買うと「シーズン2」仕様になるので解決しますが、買わないとリズムゲームパートの「リトライ」すら出来ないのもどうかと。

こういう人にはオススメ!
 『バンドリ』に興味があるけど入るきっかけが見つからなかった人

こういう人にはオススメできない!
 全キャラ手に入れられるということは全キャラのエピソード読めるんだって期待した人


(動画リスト:『バンドリ!ガールズバンドパーティ for Nintendo Switch』を遊んだ記録
↓panpan↓



◇ 『PAN-PAN~ちっちゃな大冒険~』
 <Nintendo SwitchSteamiOS
 <謎解きアドベンチャー+雰囲気ゲー>

<画像はNintendo Switch版『PAN-PAN~ちっちゃな大冒険~』より引用>

 一言で言うと、「500円で遊べる戦闘のない『ゼルダ』」です。
 『ゼルダの伝説』の謎解き部分だけを遊べるようなゲームで、『ゼルダ』は大好きだけど敵との戦闘が大嫌いな自分にとっては「そうそう!これが遊びたかったんだよ!」というゲームでした。

 宇宙船が墜落したので、未知なる惑星を歩き回ってパーツを集めていく―――というストーリーなのだけど、文字による説明はなく、ポップな絵柄と幻想的なBGMに浸れる作品ではあります。移動はちょっと遅いと思うけど、操作性は良好です。
 個人的にはそれを短所とは言いたくないのだけど、ヒント機能のようなものはないので謎解きに詰まったりどこに行けばイイのか分からなくなったりするとどうしようもないです。「そこをうんうん唸って考えるのが楽しいんじゃん」という人か、「それはキツイなー」と思う人かで評価は分かれちゃうんでしょうね。

こういう人にはオススメ!
 じっくりと解法を考えてうんうん唸るのが楽しい人

こういう人にはオススメできない!
 サクサクとゲームを進めたい人


(動画:やまなしさんが『PAN-PAN~ちっちゃな大冒険~』の冒頭だけ実況プレイ
↓hifuki↓



◇ 『火吹山の魔法使い』
 <Nintendo Switch
 <ゲームブック+アドベンチャー+シミュレーション>

<画像はNintendo Switch版『火吹山の魔法使い』より引用>

 原作は1982年に刊行されたイギリスのゲームブックです。1974年に『ダンジョンズ&ドラゴンズ』が発売されて以降テーブルトークRPGが人気だった時代に、1人で冒険が楽しめるゲームブックとして作られて世界中で大ヒットしました。

 本作はその伝説的なゲームブックを現代のゲームグラフィックで再現した作品で、Steam版もあるのですがそちらは公式に日本語化されていません。日本語化されているのはNintendo Switchだけで、発売当初は翻訳がヒドイと言われていたそうなんですが、アプデによって修正されたのか私がプレイした時にはそこまで問題があるとは思いませんでした(と思っていましたが、無料DLC部分はヤバかった……)。

 選択肢を選んで、主人公をダンジョンの奥へと進めていくので……RPGというよりも「テキストアドベンチャー」に近いと思います。それでいて、敵との戦闘はマス目を移動しながら立ち回るのでターン制の「シミュレーションゲーム」っぽいかな。アクション要素は一切ないので、アクションゲームが苦手な人でも楽しめると思います。

 ランダム要素のある場面もなくはないのですが、基本的にはダンジョンは何度入っても同じ構造なので、「こっちの選択肢を進むとこうなる」とメモに取りながらダンジョンのマップを作っていく遊び方がオススメです。1周でのクリアは難しいでしょうが、2周目以降はダンジョンの構造を把握できてくるので、喰らうダメージが少なくなり、効率的なプレイができるようになって面白いという。


 精巧に作られたボードゲームのようなグラフィックも無茶苦茶良いし、原作の絵が挿入されるのも雰囲気ありますね。
 古典ファンタジー作品だからこそオーク、ゴブリン、そしてドラゴンなど、超王道なモンスター達が次々と登場して立ちふさがってくるのもクソ熱いです。『ウィザードリィ』(1981年)→『ドラゴンクエスト』(1986年)とはちがう系譜なので、スライムが凶悪なモンスターなのも面白いですね(スライムは『ダンジョンズ&ドラゴンズ』では強敵だったのだけど、『ウィザードリィ』では弱い敵だったため『ドルアーガの塔』や『ドラゴンクエスト』で最弱の敵として日本で知られるようになってしまった)

 Nintendo Switchで遊べる比較的マイナーなゲームの中では、オススメしたいゲームです!

こういう人にはオススメ!
 紙とペンを持って手動マッピングするのが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 古典的名作に興味が湧かない人


(動画リスト:名作ゲームブックのリメイク『火吹山の魔法使い』初見実況
↓ipri↓



◇ 『ひみつのアイプリ あつめて!シークレットメモリーズ』
 <Nintendo Switch
 <リズムゲーム+ミニゲーム集>

<画像はNintendo Switch用ソフト『ひみつのアイプリ あつめて!シークレットメモリーズ』より引用>

 『ひみつのアイプリ』は2024年4月から展開されている、タカラトミーアーツとシンソフィアのメディアミックス作品で、プリティーシリーズ5作目です。

 テレビアニメもアーケードゲームも現在も絶好調で、このNintendo Switch版はそのアーケードゲームの移植……ではありません!
 テレビアニメがまだ1年目の年末商戦用のソフトだったため、どうやらアニメ半年分の内容で作っているんですね。それだと楽曲数もコーデの数もそこまで多くないし、例えばアニメ3年以上分の内容を詰め込んだ『プリパラ オールアイドルパーフェクトステージ!』とかに比べてボリュームに見劣りしてしまう……

 なので、思い切って「アーケード版の移植」ではなく「テレビアニメを題材にしたゲーム集」にして、アーケード版とはちがう価値を生み出したのかなと思います。私はまだ少ししか触れていませんが、アニメの様々な要素を活かしたおもちゃ箱みたいなゲームで楽しい! グラフィックもむちゃくちゃ可愛い!


こういう人にはオススメ!
 「かわいい!」と「変!」に埋もれたい人

こういう人にはオススメできない!
 「コーデが選べなきゃプリティーじゃない!」って人

 <2DアクションRPG>

<画像はSteam版『百英雄伝 Rising』より引用>

 コナミの『幻想水滸伝』シリーズを手がけたスタッフが集まって作ったコマンドバトルRPG『百英雄伝 -HUNDRED HEROES-』が2024年4月に発売されているのだけれど、そのゲームの発売よりも前に「前日譚」として発売された外伝がこちら。

 主人公もちがければ、ゲームジャンルもちがうのだけど、世界観は共通なようで、更にどちらも「拠点を繁栄させる」システムがあるのだとか。
 「拠点」と「ダンジョン」を往復して「住民のクエストに応えて街を発展させていく」のが、「一人一人のモブ」の人生まで垣間見えてむちゃくちゃ楽しかった。エンディングまでは、すべてのサブクエをクリアしたほどに。


 ただ、その反面……
 私は「育成をしっかり考えないとアクションの難易度が跳ね上がるアクションRPG」がかなーり苦手で、このゲームもずっと資金難に苦しんで、その辺の雑魚敵相手でも「2発喰らったら死ぬ」みたいなピーキーな難易度で遊び続けることとなってしまいました。


 また、アクションゲームと言っても、実は「実質ターン制アクションゲーム」のものも世の中には多いです。このゲームもそうなんですね。
 こちらの攻撃は連打をしても「3発打ったらクールダウン」するし、敵には「今から攻撃しまっせ」という攻撃前モーションがあって、どの味方キャラにも「一定時間回避」「一瞬だけ防御」みたいなアクションがあるので……敵の動きを見切って、隙が出来たらこっちの攻撃を叩き込む的な操作が求められているのですが。

 でも、実際には雑魚敵は1匹ずつではなく何匹もが同時に出てきて、ちょっとずつズレたタイミングで攻撃してくるので、全然隙がないんですよ。なんなら同じ場所に複数の敵が重なった状態で攻撃してくるから、攻撃モーションもよく見えないし。
 そのため、どうしても敵のダメージは喰らっちゃうのが前提で、回復アイテムで回復しながらゴリ押しでクリアしました。

 うーん……この手の横スクアクションRPGって、どうやって遊ぶと面白いんだろう。私は未だにこのジャンルが楽しめたことがない気がする……


こういう人にはオススメ!
 ターン制アクションゲームが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 育成要素でいつも間違った選択肢ばかりとってしまう人

↓pinchi50↓



◇ 『ピンチ50連発!!』
 <Nintendo SwitchSteam
 <2D横スクロールアクションゲーム+死に覚えゲー>

<画像はニンテンドー3DSダウンロードソフト『ピンチ50連発!!』より引用>

 元々は2014年にニンテンドー3DS用に発売されたアクションゲームで、2024年にNintendo SwitchとSteamで復活しました。

 地続きの全50面をひたすら右に進んで突破していくのですが、「こちらからの攻撃手段」とか「お助けアイテム」などは一切なく、トラップ・ギミック・迫りくる敵を身一つで回避して突破していくという骨太なゲームとなっています。『スーパーマリオブラザーズ』にだって敵を踏んづけて倒したり、キノコを取れば一撃喰らっても大丈夫になったりとかする要素があったのに……!
 分岐要素とか探索して何かを集める要素とかも一切なし。やりこみは如何に早くクリアするかというクリアタイムのランキングだけという潔さ!

 なのに、全ステージを通したリプレイ機能があって、死んだシーンも含めて再生できるんですよ。頭出しとかコマ送りとかもできるし、500円ちょっとのゲームに入っているとは思えないしっかりとした機能、何。


 1発でクリアできるゲームではなく、何度も死んで、トラップを覚えて、解法を考えて……という死に覚えゲーです。10年くらい前に3DS版をクリアした私ですが、714回死んだらしい。
 この10年でゲーム実況文化が定着して、こういう高難度ゲーに挑戦するのをみんなで見守る―――みたいなのが増えたからこそ、現行機で遊べるように復活したのでしょう。公式サイトにも「配信者大募集!」って書いてあるの面白い。


こういう人にはオススメ!
 死に覚えゲーが苦にならない人

こういう人にはオススメできない!
 アクションゲームは頭を使わないと思っている人
↓Firewatch↓



◇ 『Firewatch(ファイアー・ウォッチ)』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S・PC・Cloud GamingSteam
 <1人称視点アドベンチャー+ウォーキングシミュレーター>

<画像はNintendo Switch版『Firewatch』より引用>

 海外で絶賛された1人称視点のアドベンチャーゲームです。
 FPSのように「主人公の目線=カメラ」で歩き回るゲームですが、敵との戦闘などはなく、地図を見ながら指定された場所に行くことによってストーリーを進めていきます。

 主人公は妻の介護に断念して、人間のいない森林公園の監視員になった中年男性です。監視塔を「秘密基地」のようにして、トランシーバーで話す女上司とちょっとだけイイカンジになって、森を守るために走り回るのだけど得体の知れないことが起こって―――といったカンジの話です。
 クリアした直後は「なんじゃこりゃ、なんでこれが海外で絶賛されてるんだ?」と私にはピンと来なかったのですが……「妻の介護に挫折した中年男性が主人公」という設定だったり、エンタメ性の欠片もないある意味でリアルなストーリーだったり、「主人公以外誰もいない森」を1人称視点で歩き回るゲームにしたことで人間のモデリングをしなくて済んでいるところだったり、こういうゲームも存在していいんだという「新たな表現方法としてのインディーゲーム」の道筋を作ったことでの絶賛だったのかなと思いました。

こういう人にはオススメ!
 敵が出てこない森の中をただ一人で歩き回りたい人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームにエンタメ性を求める人


(動画:今日配信になったばかりのNintendo Switch用ダウンロードソフト『Firewatch(ファイアー・ウォッチ)』の冒頭だけ実況プレイ(のアーカイブ)
↓fog↓



◇ 『Fight of Gods(ファイトオブゴッズ)』
 <Nintendo Switchプレイステーション4Steam
 ※Nintendo Switch版は配信元が変わり、再配信されています
 <2D対戦格闘ゲーム+ネタゲー>

<画像はNintendo Switch版『Fight of Gods』より引用>

 2017年にPC向けに「アーリーアクセス版」として登場した格闘ゲームが、2018年の年末にNintendo Switchで登場です。キリスト、仏陀、天照大御神などの世界中の神々が戦う2D格闘ゲームで、賈船がローカライズしたNintendo Switch版は天照大御神に日本人声優を起用するなど気合の入ったローカライズとなっていました。

 が、賈船との契約が切れたのか販売終了してしまいました―――というのが以前の情報だったのですが、2021年4月に開発元が直々に発売し直し、賈船版を持っている人は無料ダウンロードできるようになりました(賈船版も普通に起動できます)。


 ということで、両方を遊び比べてみたのですが……モードの追加とかはありませんでした。Steam版やPS4版にある(らしい)オンライン対戦も追加されず、代わりに「賈船がローカライズした際に起用された天照大御神の日本人声優」がカットされていて、恐らくはSteam版同様の棒読み台詞になっていました。

 ただただ劣化しただけで残念……
 ありとあらゆる意味で「一発ネタ」と騒がれていた頃が華だったなぁ……

こういう人にはオススメ!
 旬のすぎたネタゲーに哀愁を感じられる人

こういう人にはオススメできない!
 志の高いゲームを求めている人
© SQUARE ENIX
LOGO ILLUSTRATION:© YOSHITAKA AMANO
「記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。」


 原作は1987年12月に発売されたファミリーコンピュータ用のRPGで、シリーズ1作目です。この時点でも既に「そこそこ売れている」作品でしたが、シリーズを重ねていくことで、『III』で100万本以上の売上、『V』で200万本以上の売上、『VII』では社会現象レベルの売上を記録しました。

 そのため、シリーズ1作目だけど「ちゃんと遊んだことはない」って人も多いと思います。私もこの5月に初めてちゃんとプレイし始めました。

 『I』の移植は1989年にMSX2版が出て、1994年に『II』とセットの『I・II』がまたファミコンで出て、2000年には初リメイクとなるワンダースワンカラー版が出て、2002年にはその移植となるPS1版が出て、2004年にはその移植となるガラケー版が出て、同年には『II』とセットの『I・II』がゲームボーイアドバンスで出て、2011年にはそれをベースにしたPSP版が出て、更にスマートフォン版も出て、2015年にはニンテンドー3DS版も出て……

 むちゃくちゃ移植されてるーーーー!


 現在Nintendo Switch(2)で遊べるのは、2021年から各機種で展開されている「ピクセルリマスター版」です。
 シリーズの1作目から6作目までを、当時のままのゲームバランスを残したまま、グラフィックやセーブ機能などを強化して遊びやすくしたもので……ヌルいリメイクだと思って始めるとガッツリ難しい! しっかりレベル上げをして、ダンジョンをちょっとずとちょっとずつ進みながら引き返しながら奥へと向かうRPGですね。
 敵が落とすお金や経験値を4倍にすることも出来るので、その辺はお好みで。

 原作が出た時期は『ドラクエII』と『ドラクエIII』の間くらいで、ドラクエとRPGブームの真っただ中なのですが……『ドラクエIII』に先駆けて主人公達の職業(ジョブ)を選べるシステムや、後のスタンダードになる「Aボタンを押しただけで話すや調べるのコマンドをしてくれる」システムもいち早く採用していてすごい。


こういう人にはオススメ!
 ドキドキしながらダンジョンを探索するのが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 セーブするのにいちいちお金払って宿屋に泊まらないと気が済まない人
↓ff4↓



◇ 『FINAL FANTASY IV』
 <ピクセルリマスター版:Nintendo Switchプレイステーション4Xbox Series X|S&Cloud Gaming&PCSteamiOSAndroidOSAmazon appstore
 <3Dリメイク版:SteamApple ArcadeiOSAndroidOSAmazon appstore
 <コマンドバトルRPG>

 元々は1991年にスーパーファミコン用ソフトとして発売された人気シリーズ第4弾で、同年に海外で出たバージョンをベースにした『イージータイプ』も発売され、1997年にはプレイステーション用に移植、2002年にはワンダースワンカラー版が発売され、2005年にはゲームボーイアドバンス版が出て、2007年には3DになってフルリメイクされたニンテンドーDS版が出て、2011年には後日譚『月の帰還』などを含めた『ファイナルファンタジーIV コンプリートコレクション』がPSPにて発売されて、2012年と2013年にはDS版をベースにしたスマホ版が配信されて、2021年には2Dで作り直した『ピクセルリマスター』がSteamとスマホで発売されて、2023年にはそれがNintendo SwitchとPS4に移植されました。

 出すぎ!!

 何回移植されるんだよ!
 ということで、Nintendo Switch(2)で遊べるのは『ピクセルリマスター』版で、私が遊んだのはプレステ移植版です。

 原作はスーパーファミコン1年目に発売されたRPGで、システム自体はオーソドックスなものの、クオリティの上がったグラフィックやサウンドで「様々な仲間との出会いと別れを描くドラマチックなストーリー」が印象的でした。戦闘がリアルタイムに進行する「アクティブ・タイム・バトル」が採用されたのも、この『IV』からです。

 キャラクター人気やシナリオの評価が高いためか、今作の十数年後を描いた『ファイナルファンタジーIV ジ・アフター -月の帰還-』が後に作られ、携帯電話(ガラケー)、Wiiウェアで発売、PSP版のみ本編とセットとなったバージョンが発売されました。
 日本の現行機では遊べないのかなと思っていたのですが、3Dリメイクのスマホ版がApple Arcadeに出た際のニュースを見た限りiOSでは日本語で遊べるのか……?

 「ピクセルリマスター版にも収録しろ」とは言いませんが、ピクセルリマスターが遊べる機種には最低限移植してくれないかなーと思っています。

こういう人にはオススメ!
 複雑すぎないシステムのコマンドバトルRPGが遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 リアルタイムに時間が進むバトルは焦っちゃって遊べないって人

  ↓ff5↓



◇ 『FINAL FANTASY V』
 <Nintendo Switchプレイステーション4Xbox Series X|S&Cloud Gaming&PCSteamiOSAndroidOSAmazon appstore
 <コマンドバトルRPG>

<画像はWii Uバーチャルコンソール版『FINAL FANTASY V』より引用>
© SQUARE ENIX
LOGO ILLUSTRATION:© YOSHITAKA AMANO
「記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です>


 元々は1992年にスーパーファミコン用ソフトとして発売された人気シリーズ第5弾で、1998年にプレイステーション用に移植、2006年にはゲームボーイアドバンス版が出て、2021年には『ピクセルリマスター』がSteamとスマホで発売されて、2023年にはそれがNintendo SwitchとPS4に移植されました。

 ということで、Nintendo Switch(2)で遊べるのは『ピクセルリマスター』ですが、私が遊んだのは原作のスーパーファミコン版でした。ゲームボーイアドバンス版には新ジョブなどの追加要素がありましたが、『ピクセルリマスター』には収録されていないそうです。


 今作『V』では『III』のジョブシステムを復活させて、更に「アビリティ」と呼ばれるジョブ固有の能力を他のジョブにチェンジしても使えるようになりました。
 「経験値によるレベルアップとは別軸の成長要素がある」「味方側が様々な能力を覚えていく」このシステムは、FFシリーズどころか、日本のコマンドRPG全体に大きな影響を与えてスタンダードになっていきます。『ドラゴンクエスト』も次作『VI』から「職業固有のとくぎ」を覚えるようになりますからね。

 また、仲間になるキャラクターこそ固定メンバーで入れ替えはほぼありませんが、ドラマチックなストーリーは健在で、この時期のFFシリーズは「ナンバリング奇数はシステム重視、ナンバリング偶数はシナリオ重視」みたいに言われることがあるのですが、個人的には『V』はシナリオも大好きです。世界を冒険している感がすごいんだ。


 これが「スーファミ時代のRPGのスタンダード」と言える作品です。
 未プレイの人は是非遊んでくれー!!

こういう人にはオススメ!
 システムもシナリオも完成度の高いRPGを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 キャラクターの育成に興味がない人

  ↓ff6↓



◇ 『FINAL FANTASY VI』
 <コマンドバトルRPG>

 元々は1994年にスーパーファミコン用ソフトとして発売された人気シリーズ第6弾で、1999年にプレイステーション用に移植、2006年にはゲームボーイアドバンス版が出て、2022年には『ピクセルリマスター』がSteamとスマホで発売されて、2023年にはそれがNintendo SwitchとPS4に移植されました。

 ということで、Nintendo Switch(2)で遊べるのは『ピクセルリマスター』ですが、私が遊んだのは原作のスーパーファミコン版です。スーパーファミコン後期の作品だったので「ドット絵の極み」のようなグラフィックと、たくさんのキャラクターがドラマチックに動く群像劇のようなストーリーが特徴です。
 システムは「ジョブシステム」のあった『V』よりかはシンプルになりましたが、魔法を覚えられる&レベルアップ時にステータスが上がる「魔石のシステム」があって自由な育成が可能な点は健在です。これはこれでやりこもうとすると沼になるシステムで、ガチでやろうとすると「魔石を手に入れるまでなるべくレベルを上げずに進む」必要が出てくるので、私はあまり気にしないことにしていました。

 「たくさんいるキャラクター」をしっかり活かしたストーリーが魅力的で、私の「群像劇が好き」の起源はこの作品なのかも知れません。味方キャラが3箇所に分かれてそれぞれ別の展開をしていくのとか、今考えると「ザッピングシステム」の走りだったんですね。


こういう人にはオススメ!
 2DRPGの「最高峰のグラフィック」を堪能したい人

こういう人にはオススメできない!
 群像劇が嫌いな人

↓ff7↓



◇ 『FINAL FANTASY VII』
 <リマスター版:Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SiOSAndroidOS
 <フルリメイク版(REMAKE):プレイステーション4
 <フルリメイク版(REMAKE INTERGRADE):プレイステーション5SteamEpic Games
 <フルリメイク版(REBIRTH):プレイステーション5SteamEpic Games
 <コマンドバトルRPG>

 元々は1997年に発売されたプレイステーション用のRPGで、アメリカ版の逆移植となる『インターナショナル』版がその9ヶ月後に発売されて、その『インターナショナル』版をベースに「ストーリーだけ楽しみたい人」向けにチートとも言える便利機能を搭載したPC版が2013年に発売され、その移植が2015年にPS4とiOS、2016年にAndroidOS、2019年にNintendo SwitchとXboxOneで発売されました。
  PS4やPS5などで発売されたリメイク版は、原作を三部作として再構築して戦闘をアクションにした別物です。このリメイク版も、(少なくとも1作目は)Nintendo Switch2で発売予定。


 原作はスーパーファミコンからプレイステーションに対応ハードを移したシリーズ1作目で、キャラクター・戦闘シーンがポリゴンになり、ストーリーに「ムービー」が導入され、道中で様々な「ミニゲーム」が入るなど、この時期のRPGにおけるスタンダードを確立しました。
 『VI』を更に発展させたSF的な世界観と、クールな主人公、衝撃的なストーリーなんかも「今までのゲームとちがう!」と話題になりましたね。

 だけど、私個人としてはPSの『FF』シリーズは『IX』→『VIII』→『VII』と、遡る形でプレイすることになったため、実は『VII』には大して思い入れがなかったりします。これは『マリオ64』とかもそうなんですが、歴史を変えた名作ゲームほど「その後のスタンダード」となってしまうため、それが普通となった数年後にプレイしても「普通じゃん!」となってしまうんですよね……
 「クールな主人公」や「衝撃的なストーリー」も当時の流行だったので(前者は『ガンダムW』のヒイロ・ユイとか、後者は『エヴァ』ブームでわんさかあった)、「ハイハイ、この頃は流行ってたよねー」と冷めた目で見てしまったところがありました。

 なので、みんなが遊んでいる話題作ほど「斜に構えていないでリアルタイムで遊んでおけよ!」と若い人には言いたいのだけど、逆に考えると今初めて『FF7』を遊ぶ人はどんな感想になるのか気になります。「ありきたり」と思うのか、「昔にこんなすごい作品があったのか」と思うのか(これは『ドラクエ1』とか『ドラクエ3』にも言える話だけど……)。

こういう人にはオススメ!
 プレステ時代を代表する「歴史を変えたRPG」を経験したい人

こういう人にはオススメできない!
 ローポリがキライな人

  ↓ff8↓



◇ 『FINAL FANTASY VIII Remastered』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteamiOSAndroidOS
 <コマンドバトルRPG>

 元は1999年に発売されたプレイステーション用のRPGで、その8ヶ月後にPC版が発売され、2014年にそのPC版に「ストーリーだけ楽しみたい人」に向けた便利機能を加えた『for PC』がダウンロード販売されて、その便利機能などを加えたこの『Remastered』が2019年に各機種で発売されました。
 ただ、例えばSteamのレビューなんかを読むと『Remastered』版は評価がかなり低いんですね。キャラクターのモデリングを作り直したけど背景は変わっていないため、背景から浮いて見えるとはナルホド……『ドラクエ』のスマホ版以降のやつと同様、スクエニはそういうの気にしないんかな。

 ストーリー・グラフィック・演出などは斬新だったけど、システムとしては誰もが遊びやすいシンプルなものだった『VII』から比べると……『VIII』はシステムがかなり特殊で、それを理解しているかどうかで評価が分かれました。
 「敵から魔法を奪うドロー」「その魔法を装備するジャンクション」「こちらのレベルが上がると敵のレベルが上がる」など、一般的なRPGとは異なるかなり挑戦的なシステムで、これで400万本近く売り上げたんだから「ワケわかんね」とクリア出来ない人が続出したのも仕方ないと思いますよ……そのくせ、キャラクターをリアル頭身にしたり、ストーリーに恋愛要素を強くしたりしたのは「普段ゲームを遊ばない女性ユーザーを意識した」って言うんだからチグハグというか。

 プレステ版はディスク4枚組で、4枚目にはエンディングの膨大なムービーデータが入ってたせいか「ディスク4になると街に入れなくなる」仕様なのも厄介でした。戦力を整えずにディスク4まで行って、取返しがつかなくなって詰んだ友達もいたなぁ……
 私は嫌いじゃないけど、ストーリーも「登場人物達の未熟さ・青臭さ」が目に付いたという人も多かったです。それを言うと『VII』も大概人を選ぶストーリーじゃないかと思うし、何より当時は『エヴァ』ブームの後なんで、私はそこまでつらくはなかったですけど。

 総括すると、「既存のRPGの枠にとらわれない挑戦的な試みを国民的RPGでやってしまったために賛否両論に分かれた」作品で―――これから始めるという人は、チュートリアルか攻略本かをしっかり読むことをオススメします。


こういう人にはオススメ!
 システムもストーリーも難解な、歯応えのあるRPGを求めている人

こういう人にはオススメできない!
 「レベルを上げて物理で殴る」以外の戦法がとれない人

  ↓ff9↓



◇ 『FINAL FANTASY IX』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S・PCSteamiOSAndroidOS
 <コマンドバトルRPG>

 元は2000年に発売されたプレイステーション用RPGで、2016年にブースト機能などを搭載したダウンロード版がスマホやPC向けに販売開始、2017年にはそれがPS4に移植、2019年にはNintendo SwitchとXbox Oneにも移植されました。

 FFシリーズは『VI』以降、SF色が強くなっていたところ……「シリーズの原点回帰」を謳って、「剣と魔法のファンタジー世界」「ディフォルメ頭身のキャラ達」「シンプルなシステム」「シーフ・黒魔導士・竜騎士といった『III』や『V』を彷彿とさせるジョブのキャラ達」「ところどころに散りばめられた過去作へのオマージュ」と、スーファミ以前の『FF』に慣れ親しんでいた人達が喜ぶゲームになっていました。
 『VII』の項にも書きましたが、私はプレステのFFシリーズで一番最初にコレを遊んだため「新しくなったのに懐かしい」カンジがして、20時間くらいぶっ通しで遊んだのを覚えています。

 この「ディフォルメ頭身のファンタジー路線」は、本編では最後になるのだけど、『FFCC』に受け継がれていくんですよね。以降のFFシリーズは、「プレステ系で出るリアル頭身の本編」と「任天堂系で出るディフォルメ頭身のFFCC」に分かれるという。『クリスタルベアラー』の話はするな。


 欠点はロード時間を含めたテンポの悪さだったのだけど、近年の移植作ではブースト機能などで改善されているはずです。

 あと、個人的な思い出を書かせてもらうと、このゲームはしばらく攻略本が出なかったんですね。それも当時普及率が上がっていたインターネットでの「攻略情報の交換」を期待していたとか、スクウェアのサイトPlayOnlineへのアクセスを期待したとか言われていますが……「ここほれチョコボ」など自力ではコンプが難しい要素もあったので、私にとって「インターネットでゲームの攻略情報を調べる」体験を初めてしたゲームでした。

こういう人にはオススメ!
 シンプルで遊びやすいRPGを求めている人

こういう人にはオススメできない!
 「FFと言えばSF要素だろ!ファンタジーとかガキかよ!」ってウチのブログにコメントした人

  ↓ff10↓



◇ 『FINAL FANTASY X HD Remaster』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteam
 <コマンドバトルRPG>

 元は2001年に発売されたプレイステーション2用のRPGで、2013年にPS3・Vitaにてリマスター版が発売、2015年にはPS4に移植され、2016年にはSteam、2019年にはNintendo SwitchとXbox Oneにも移植されました。Nintendo Switch(2)で遊べるバージョンは『X-2』とセットのやつですが、私はこちらは未プレイなので『X』についてのみ触れます。

 『IX』のような「剣と魔法のファンタジー世界」でもなければ、『VII』や『VIII』のような「SF要素の濃いファンタジー世界」でもない、東南アジアのようなファンタジー世界が舞台になりました。
 ハードがPS2に変わったことで、「ワールドマップを廃止して地続きのマップに」「各キャラクターに声優を起用」「ドラマのようなストーリー」とよりリアル路線に進みました。その一方で、システム的にはそこまで難解ではないけど「戦闘システム」「育成システム」ともに新しいものを取り入れてゲーム的にも新しい風を取り入れて、非常にバランスの取れた作品という印象です。

 『VIII』と比較して、ワッカやアーロンなど「主人公よりも頼りになる年長者の仲間」がいるところが個人的に好きだったポイントです。あと、リュックかわいい。「仲間全員を戦闘中に入れ替えながら戦えるシステム」が、全員で戦ってる風で好きでした。

 しかし、現行機で遊べるバージョンも『VII』~『IX』のようなブースト機能が付いていないらしく(Steam版は付いている)(なぜ他のは付いていないんだ?)、短い時間でシリーズのストーリーだけを追うみたいな遊び方をしている人は要注意。


こういう人にはオススメ!
 RPGにドラマチックなストーリーを求めている人

こういう人にはオススメできない!
 一本道ゲーはつまらないと思う人

↓fashondreamer↓



◇ 『ファッションドリーマー』
 <Nintendo Switch
 <着せ替え+コミュニケーション+オンラインでの緩いつながり>

<画像はNintendo Switch用ソフト『ファッションドリーマー』より引用>

 ニンテンドーDSや3DSの時代に、任天堂と『GIRLS MODE』シリーズの開発を手がけていた会社シンソフィアが、パブリッシャーをマーベラスに変えて展開した完全新作タイトルです。
 そういう経緯のため「ジェネリック『GIRLS MODE』」みたいに言われることもあるのですが、方向性はかなり正反対です。

 『GIRLS MODE』はセレクトショップの店長になるという「経営シミュレーション的な要素」があったため、ゲーマー層からも「ゲームとして面白い」という評価を受けた一方。
 『ファッションドリーマー』は仮想空間内で「服を仕入れる予算」や「その服を在庫として保管しておくスペース」などもほぼ気にすることなく、好きなだけアイテムを集めて、道行く人を片っ端から着せ替えるゲームとなりました。

 それゆえに「ゲームとして物足りなくなった」という声もあるのですが、シミュレーションゲームクソ下手侍な私としては、何も考えずにたくさん服を集めて好きなコーデを組み合わせられるのがむちゃくちゃ楽しかったです。


 自キャラを好きに着せ替えて3D空間を自由に歩き回れるだけでなく、オンライン経由で「このゲームを遊んでいる別プレイヤー」のキャラが立っているので自由に着せ替えることが出来ます。
 MMOのように向こうも今このゲームを同時接続している……というワケではなく、過去にこのゲームを遊んだデータがサーバーに保存されて、それが私のSwitchにやってくる「非同期型」のオンラインゲームですね。 

 私が着せ替えてあげたコーデとアイテムは、オンライン越しに相手に送られるので、その後にそのプレイヤーが起動した際にプレゼントとして届きます。
 逆に、オンライン越しに誰かが「自分のキャラ」を着せ替えてくれると、起動した際に大量のコーデが贈られていて「全部は着られないよ!」となるほどに。


 『GIRLS MODE』と比べて「カバン」などのアイテムがなくなっちゃったことや、写真撮影の際に「自キャラ」以外にポーズをとらせられないことなど不満がないワケではないのですが……このゲームにしかない魅力を持った「和製の着せ替えゲームとしては最高峰」の作品だと思います。

こういう人にはオススメ!
 ただひたすら着せ替えをしているだけで楽しい人

こういう人にはオススメできない!
 「リスク」がないと「リターン」を得ても盛り上がらない人

↓famitan-1↓



◇ 『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』
 <Nintendo Switch
 <テキストアドベンチャー>

<画像はWiiバーチャルコンソール版『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者(前後編)』より引用>

 元々は1988年に発売されたファミコンのディスクシステム用のゲームで、コマンドを選んでストーリーを進行させるテキストアドベンチャーとなっています。サテラビューのものも含めればシリーズは3作出ていて、その1作目がこちら。2021年にNintendo Switch向けにまさかのフルリメイクがされたのですが、私がプレイしたのは最初のディスクシステム版です。

 堀井雄二さんの『ポートピア連続殺人事件』(1983年、ファミコン版は1985年)以降、日本ではアドベンチャーゲームが流行っていて、特にディスクシステムでは「大容量」「セーブ可能」「書き換え可能」なために多くのソフトが出てきました。任天堂も、1987年に『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』と『中山美穂のトキメキハイスクール』を出していましたからね。

 今作のシナリオは『メトロイド』の坂本賀勇さんで、横溝正史の小説のような「地方の旧家の遺産相続」をめぐる殺人事件を探偵になって解決していく話です。「探偵となって自分で考えて推理する」というより「フラグを立ててストーリーを進める」色が濃いですが、単にメッセージが表示されるだけでない「演出」がしっかりあるんですね。

 ディスクシステム版はメッセージスピードの遅さなど「古臭さ」を感じるゲームでしたが、フルリメイク版はその辺が改善されているそう。『うしろに立つ少女』とちがってリメイクされてこなかった作品なので、ようやく遊びやすくなった決定版が出てくれたなと思います。

こういう人にはオススメ!
 任天堂が作る「ストーリー」メインのゲームを味わいたい人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームとしての歯応えがほしい人
 
↓famitan-2↓



◇ 『ファミコン探偵倶楽部 うしろに立つ少女』
 <Nintendo Switch
 <テキストアドベンチャー>

<画像はWiiバーチャルコンソール版『ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女』より引用>

 元々は1989年に発売されたファミコンディスクシステム用ソフト『ファミコン探偵倶楽部』の第2弾で、1998年にはスーパーファミコンでリメイクされて、私はこのスーファミ版をWiiのバーチャルコンソールで遊びました。そして、2021年に1作目『消えた後継者』といっしょにフルリメイクされたという。
 フルリメイクの際にタイトルから「PartII」が外れていますが、元々このシリーズ……発売順は『消えた後継者』→ 『うしろに立つ少女』なのですが、時系列順は『うしろに立つ少女』→ 『消えた後継者』なんですね。シリーズヒロインの橘あゆみちゃんとの出会いが描かれます。なので、どちらからプレイしてもOKと「PartII」が外れたのかなぁと。

 今回の舞台は高校です。
 「学校の怪談」的な現象と、実際に起こってしまった「殺人事件」が絡み合っていくストーリーとなっています。シナリオに関しては1作目と2作目どっちが好きかは本当に悩ましいくらい甲乙つけがたいのですが、舞台が高校になったので女子高生がいっぱい出てくるし、あゆみちゃんの出番が多いのは間違いないです!

 『消えた後継者』とちがってスーファミリメイク版があった分、フルリメイク版には焼き直し感が強いなんて声もあったそうですが……個人的には、この調子でサテラビュー版も出してくれないかなぁなんて思っています。

こういう人にはオススメ!
 「学校の怪談」と女子高生が好きな人

こういう人にはオススメできない!
 本格的なミステリーを求めている人
 
↓Fairune↓



◇ 『フェアルーンコレクション』
 <Nintendo Switchプレイステーション4Steam
 <2D見下ろし型アクションアドベンチャー>

<画像はニンテンドー3DS版『フェアルーン』より引用>

 シリーズの始まりは2009年に公開されたブラウザゲーで、そのシステムを大きく発展させたスマホ版が2013年に、更に新たなダンジョンやアイテムを加えた3DS版が2014年に、Vita版が2016年に発売されました。
 2016年にはニンテンドー3DSで続編『フェアルーン2』が発売され、2018年には「最初のブラウザゲーのリメイク」「1作目」「2作目」「完全新作のシューティングゲーム」をセットにした『フェアルーンコレクション』がNintendo SwitchとSteamで発売されました。私がプレイしたのは、ニンテンドー3DSで1作目のみです。

 可愛らしいドット絵で描かれるアドベンチャーゲームで、敵への攻撃は基本的に体当たりです。レベルが低いと絶対に敵は倒せないし、レベルが上がればノーダメで突破できるようになります。アクションゲームの腕というより、「進行に合わせてきっちりレベルを上げると先に進めるようになる」アドベンチャーゲームだと思った方がイイと思います。

 短い時間で終盤まで行けるし、8割がたは楽しんだのですが……私はどうしてもラスボス戦が許せなかったので続編以降は買いませんでした。今だったらそれも楽しめるのかなぁ。

こういう人にはオススメ!
 可愛らしいドット絵が好きな人

こういう人にはオススメできない!
 「アクションゲームが苦手でも遊べそう」と思ってしまった人

↓forgotton↓



◇ 『フォーゴットン・アン』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteamAndroidOS
 <アクションパズル+アドベンチャー>

<画像はNintendo Switch版『フォーゴットン・アン』より引用>

 PVなんかでは「アニメーション映画の中に飛びこもう」みたいに言われているから、アニメーションムービーによるストーリーを観るアドベンチャーゲームなのかと思いきや……実際のゲームは、パズル要素の強いアクションパズルで、それをクリアして次の場所に進むとストーリーが進むというゲームでした。

 ただ、ゲームパートでもキャラがヌルヌル動き、アニメムービーパートとシームレスに繋がっているのには驚きました。アニメムービーのクオリティは日本人からすると高くありませんが、ゲームパートの動きは凄まじいと思いました。Twitterに動画を載せているので、そちらをどうぞ。

 それゆえに「キャラが動くのに時間がかかってテンポが悪い」と思っちゃうところがあるんですけどね……


 やっていることはアクションパズルなんだけど、「暴走列車を止める」みたいに様々なシチュエーションでのパズルが求められるのがアクションパズルが大好きな自分にとっては面白かったです。アクションパズルでストーリーに沿った場面でパズルを解かされるものってそうそうないですし。

こういう人にはオススメ!
 アクションパズルに目がない人

こういう人にはオススメできない!
 イメージビジュアルだけ見て「ジブリみたいな作品かな?」と期待しちゃった人

↓fort↓



◇ 『フォートナイト』
 <Nintendo Switch2、Nintendo Switch、プレイステーション4、プレイステーション5XboxOne・Series X|S・Cloud GamingEpic GameストアAndroidOS
 <3Dアクションシューティング+オンライン対戦・協力専用+バトルロイヤル>

<画像はNintendo Switch版『フォートナイト バトルロイヤル』より引用>

 『PUBG』の大ヒット以降に現れた「バトルロイヤル」ゲームの1つで、基本無料のゲームなこともあって世界中でたくさんの人に遊ばれている大人気ソフトです。
 基本無料のアイテム課金のゲームなので、Nintendo Switch Onlineの有料会員になっていなくてもオンラインで遊ぶことが出来ます。アイテム課金も見た目が変わるなどの要素なので、「課金しなければ勝てない」みたいなゲームではないですね。

 「バトルロイヤル」ゲームとは、100人のような大人数が同時にオンラインに接続して、1つの島で最後の1人になるまで戦う―――といったゲームジャンルなのですが。『フォートナイト』の特徴は、カートゥーン調のポップな見た目に代表される「明るさ」と、集めた素材を使って壁や階段を作れる「建築」のシステムかなと思います。
 
 また、シーズンごとに大型アップデートをしていて、遊びがガラリと変わるのも特徴ですかね。「最後の1人になるまで戦う」のがバトルロイヤルゲームの基本ですが、時期によっては「50人vs.50人」のサバゲーみたいなモードがあったり、自由に建築をしてフレンドと一緒に遊んだりできる「クリエィティブモード」が追加されたり。儲かっているゲームはこんな大がかりなことが出来るんですねぇ。久々に起動したら突然飛行機が飛んできて蜂の巣にされた時は何かと思いましたよ。

こういう人にはオススメ!
 「変わり続けるゲーム」にワクワクできる人

こういう人にはオススメできない!
 1位になれないことが許せない人


(動画:初めての『フォートナイト』をゲームが下手な人が実況プレイ
(動画:『フォートナイト』をゲームが下手な人が実況プレイ-2
(動画:『フォートナイト』をゲームが下手な人が実況プレイ-3
(動画:12月24日だったのでみんなでわいわいゲームを遊んだよ1:フォートナイト バトルロイヤル編
↓petitcom↓



◇ 『プチコン4 SmileBASIC』
 <Nintendo Switch
 <プログラミングツール+ゲーム&ツールのアップロード>

<画像はNintendo Switch用ソフト『プチコン4 SmileBASIC』より引用>

※ Switch2でのプレイで一部動作に問題が確認されたタイトルで、現在メーカーと対応方針を協議中だそうです

 用意された画像とツール、そしてBASIC言語によってプレイヤーが自由にゲームを作れるソフトです。
 とは言え、自分のような完全初心者が「作る」には流石にハードルが高すぎました。200時間プログラミングしてから自分に向いていないか判断すると言ったものの、「プログラミング初心者でも出来そうなゲーム」を企画してはそれすらも上手く作れず……を何度も繰り返して、気持ちが切れてしまってもうずっと止まってしまっています。試行錯誤できる時間と、切れないやる気、学習できる環境がなければ完全初心者が「作る」のは難しいと思います。

 しかし、「遊ぶ」方は初心者だろうが関係ありません。
 世界中の猛者達が作って、日々アップロードして増え続けるゲームを自由に遊びまくることが出来ます。アクションゲームやシューティングゲームはもちろん、対戦格闘ゲーム、リズムゲーム、麻雀、様々なジャンルのゲームであふれ、そこには「絶対に市販されないような尖ったゲーム」もたくさん並んでいるのです。いや、マジでこの天才どもは『プチコン』が現れる前はどこで何をしていたの……(魔界統一トーナメント前の黄泉の気分)

 製品版を買えばそれらのゲームを好きなだけダウンロードして片っ端から遊ぶことが出来ますが、無料体験版でも「8時間に1作品だけダウンロード可能」だそうです。何その太っ腹具合。
 過去のオススメ作品は、私の動画リストでも見てださい! 化け物みたいなゲームと、「バカだなぁ…」というゲームが混じっているカオス具合が分かると思うので。

こういう人にはオススメ!
 「変なゲーム」が大好きな人、色んなゲームを片っ端から遊んでいきたい人

こういう人にはオススメできない!
 自分が好きになれるゲームを探すのが面倒な人


(動画リスト:月刊『プチコン4』報告会
(レビュー漫画:『プチコン4 SMILE BASIC』週イチゲームがたり(ない)
↓brothers↓



◇ 『ブラザーズ : 2人の息子の物語』
 <原作:Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S・Cloud GamingSteamEpic GamesWindowsPCiOSAndroidOS
 <アクションアドベンチャー>

<画像はSteam版『Brothers - A Tale of Two Sons』より引用>

 左右のアナログスティックを使い、2人の兄弟を同時に動かすアクションアドベンチャーゲームです。、「兄」は力があって、「弟」は小柄で身軽なため―――鉄格子のスキマに「弟」を入りこませて中から操作するなど、2人のキャラを別々に操作して突破する場面も多々出てきます。キャラが2人いることを活かしたシチュエーションが満載で、「左右の手でキャラを分担させることでこんな遊びになるのか!」と最初から最後までずっと飽きずに遊び続けられます。
 
 アクションアドベンチャーやアクションパズルはリプレイ性が乏しいため、どうしても難易度を上げることでプレイ時間を水増ししようとする傾向がありますが……このゲームは難易度はかなり低い方で、アクションゲームが苦手な人でもサクサク進めるんじゃないかと思います。「シビアなタイミングが求められる」場面が少なく、求められる場面であってもアバウトなタイミングでOKで、「今ので許してもらえるんだ?」と思ったほどでした。

 アクションの難しさよりも、左右のアナログスティックで2人のキャラを同時に操作する"新感覚”を大事にしているゲームで、私はムチャクチャ楽しみました! 新しい場所に着くたびに「次はどんな遊びが待っているのだろう」とワクワクさせてくれるのも良かったです。

こういう人にはオススメ!
 短い時間でも「冒険した!」感を味わいたい人

こういう人にはオススメできない!
 暗いストーリーがダメな人


(動画リスト:『ブラザーズ:2人の息子の物語』をアクションアドベンチャー好きが実況する
↓pripara↓



◇ 『プリパラ オールアイドルパーフェクトステージ!』
 <Nintendo Switch
 <着せ替え+リズムゲーム>

<画像はNintendo Switch用ソフト『プリパラ オールアイドルパーフェクトステージ!』より引用>

 元々は2014年~2018年に放送されたテレビアニメ『プリパラ』『アイドルタイムプリパラ』に合わせて稼働していたアーケードゲームの家庭用ゲーム機版で、アニメ4年分のストーリーのダイジェストも収録しています。ムチャクチャ高密度な物語が楽しめるけど、流石に細かいところは端折っているのでアニメだけ観ていた人とは話が噛み合わない……!


 メインのモードは、膨大な量の着せ替えアイテムをマイキャラに着させてライブ(リズムゲーム)をする→ その報酬で新たな着せ替えアイテムを手に入れる→ それを着せてライブ(リズムゲーム)をする→ その報酬で……というサイクルのゲームです。

 シンソフィアが開発なこともあってマイキャラや着せ替えアイテムのCGクオリティが高く、じっくり考えて着せ替えたマイキャラが3Dのライブで動きまくるのがムチャクチャ可愛い……女児が「着せ替え人形」にハマるのもよく分かりますし、私の中の女児が目覚めてしまう! アニメのキャラがたくさん出てきても、「うちの子が一番かわいいもん!」とか言い出してしまう。実際、うちのりリリィちゃん無茶苦茶かわいくないですか?


 リズムゲームの難易度はものすごく低く、また「全曲フルコン」みたいなのを目指す要素もないので、メインはやっぱり「着せ替え」で、「リズムゲーム部分」はそれをお披露目する場というカンジですね。個人的にはそれで全然満足なのだけど、「着せ替え」部分にハマれない人にはちょっと物足りないかも。

こういう人にはオススメ!
 かわいいキャラにかわいい服を着せるのにときめく人

こういう人にはオススメできない!
 ガチなリズムゲームを求めている人


(動画:【完全ミリしら】『プリパラ オールアイドルパーフェクトステージ!』初見プレイ&マスコットキャラを作ろう!
↓flamed↓



◇ 『FRAMED Collection』
 <Nintendo SwitchSteam
 <アドベンチャーゲーム+パズル>

<画像はNintendo Switch版『FRAMED Collection』より引用>

 2014年に1作目(iOSAndroidOS)、2017年に2作目(iOSAndroidOS)がスマホ用に配信された『FRAMED』シリーズを、2本まとめて2018年にSteamやNintendo Switchで発売した商品です。

 漫画のコマの順番を入れ替えることによって、主人公達を生存させていくパズルゲームです。通常の順番のままだと主人公達は警備員に見つかってしまうため、警備員に見つからないようにする必要があるんですね。
 白と黒だけで表現された主人公達のビジュアルや、コマの中でのアニメーション、台詞が一切ないまま語られるストーリーなど、センス抜群のゲームとなっているのだけど……パズルゲームというより、風が吹けば桶屋が儲かる的な意外な展開をするものも多いので、「どうしてそうなるの?」の納得感が弱く、「何度も死んで何がどうなるのかを確認して調整する総当たりアドベンチャーゲーム」という印象を受けました。

 また、「漫画のコマの順番を入れ替える」というゲームで意外に厄介だったのが、「日本の漫画」のように右上から左下へ読んでいく形式ではなく、「アメコミ」のように左上から右下へ読んでいく形式なところ。そのため、コマを回転させるとどういう順番になるのか日本人の私にはよく分からなくなるところが多々ありました。
 今までは「漫画の読み方が分からない」「コマの順番が分からない」と言う人に「そんなことある?」と思っていましたが、初めてその気持ちが分かりました。

こういう人にはオススメ!
 総当たりアドベンチャーゲームが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 台詞のないストーリーを想像力で補うのが苦手な人

↓brave↓



◇ 『ブレイブダンジョン+魔神少女COMBAT』
 <Nintendo SwitchSteam
 <コマンドバトルRPG>

<画像はニンテンドー3DS版『ブレイブダンジョン』より引用>

 元々は2016年にニンテンドー3DS用に発売されたコマンドバトルRPG『ブレイブダンジョン』で、2017年に新作のカードゲーム『魔神少女COMBAT』とセットになってNintendo Switchなどで発売されました。私がプレイしたのは『ブレイブダンジョン』の方だけなので、『ブレイブダンジョン』についての紹介になります。

 2014年から始まった『魔神少女』シリーズのスピンオフ作品で、『魔神少女』の敵だったキャラ達がダンジョンに潜るコマンドRPGとなっています。なので、『魔神少女』を知っていればニヤリと出来るのだけど、知らなくても問題がないゲームだと判断して最初はタイトルに『魔神少女』の名前が付いていなかったんですね。

 元の『魔神少女』もそうですが、低価格なのにものすごく作り込まれていて、やりこもうとしたらずっと遊べてしまうのはジャンルが変わっても一緒ですね。ストーリーなんかは最小限に、でも「自由にダンジョンを潜る楽しさ」と「キャラを育成・編成する楽しさ」というコマンドRPGの魅力だけを原液で味わえるようなゲームでした。

こういう人にはオススメ!
 大仰ではないRPGを楽しみたい人

こういう人にはオススメできない!
 女のコ同士のイチャイチャ会話を楽しみにしていた人

↓Florence↓



◇ 『Florence』
 <Nintendo SwitchSteamiOSAndroidOS
 <アドベンチャーゲーム+ミニゲーム>

<画像はNintendo Switch版『Florence』より引用>

 1人の女性の人生を、文字や台詞ではなく、「手書き風のグラフィック」と「それをゲーム体験に落とし込む演出」と「音楽」で描くアドベンチャーゲームです。
 例えば、↑の会話パート―――フキダシにパズルのピースを埋めていくのですが、最初は複雑な形のたくさんのピースに分かれているのが、彼と親密になってくるとピースの数が減って埋めるのが簡単になる=会話がスムーズに出てくる―――といったカンジに、ゲーム体験で彼女らの心情を表現しているんですね。

 ゲームを進行させるミニゲームは面倒くさくもあるのだけど、それがちゃんとストーリーをプレイヤーに伝える効果を持っていて、「面倒くさい」と思う気持ちは彼女とシンクロしている証なんで、それを面白いと思えるかでこのゲームの評価は分かれる気がします。
 1時間もかからずにクリア出来るし、ストーリーは1本道だし、リプレイ性の欠片もないのだけど……「動くし、音も出るし、操作もする漫画」を1作読んだような気分になって、他のゲームでは味わえない体験ができる作品として私はまぁまぁ好きでした。

こういう人にはオススメ!
 独特なゲーム体験を求めている人

こういう人にはオススメできない!
 面倒くさいことはしたくない人

↓papermario↓



◇ 『ペーパーマリオRPG』
 <Nintendo Switch
 <アクションRPG>

<画像はゲームキューブ版『ペーパーマリオRPG』より引用>

 元々は2004年にゲームキューブ用ソフトとして発売されたアクションRPGで、スクウェアが開発した『スーパーマリオRPG』のシステムを一部引き継いでインテリジェントシステムズが新たなブランドにした「ペーパーマリオ」シリーズの2作目です。

 その後「ペーパーマリオ」シリーズはジャンルがRPGでなくなり、紆余曲折することとなるのですが……2024年に、この2作目がNintendo Switch用にリメイクされました。シリーズの中でも「最高傑作」と言われるほど人気の高い作品なんだとか。そうか……


 紙のようなペラペラしたキャラクター達のコミカルなデザインで、如何にもこども向けRPGに思われるかもですが……難易度は高い! レベルが上がっても攻撃力・守備力は上がらないため、「レベルを上げて物理で殴る」が通用しないRPGなんですね。

 インテリジェントシステムズが開発した『ファミコンウォーズ』のように数字を計算して、敵との相性を考えて、『スーパーマリオRPG』のようなアクションコマンドをしっかり成功させないとなりません。QTEが死ぬほど苦手な自分には厳しい……!


 ただ、シナリオや世界観は「マリオシリーズでこんなことやってイイの?」「RPGでこんなことやってイイの?」と不安になるくらいに攻めたものになっていて、1章ごとに「次はどんなことやってくれるんだろう」とワクワクしたのも確か。

 シリーズファンは、この『ペーパーマリオRPG』路線が次につながらず、次作『スーパーペーパーマリオ』からアクションアドベンチャーになったことを嘆く人も多いみたいなんですが……「シナリオはめっちゃ面白い」のに「RPGの戦闘が難しすぎた」から、次作からRPGじゃなくなったのは個人的には分からなくもないです。


こういう人にはオススメ!
 「マリオでこんなことやっていいの?」にワクワクできる人

こういう人にはオススメできない!
 アクションコマンド(QTE)が苦手な人

(動画リスト:新『ペーパーマリオRPG』のプレイを凝縮してお届け!
↓head↓



◇ 『ヘッドライナー:ノヴィニュース』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S・PCSteam
 <アドベンチャーゲーム+マルチエンディング>

<画像はNintendo Switch版『ヘッドライナー:ノヴィニュース』より引用>

 “新聞社の編集長になって、ニュースを選抜、それによって社会がガラリと変わるゲーム”と聞いて、市民を自在に扇動するシミュレーションゲームだと思って買ってみたところ……なんてことはない、「選択肢によってNPCの運命が変わるアドベンチャーゲーム」でした。コーラスワールドワイドは私好みのゲームをたくさんローカライズしてくれるけど、「プロモーションと全然ちがうゲームじゃない??」と言いたくなること多い。

 ノベルゲームとかコマンド選択型のアドベンチャーゲームだと、自分の選択によってNPCの運命が変わるみたいなことはよくあると思います。この作品の場合、その選択肢が「どのニュースを新聞に載せて世論を誘導するのか」を選ぶので、国全体が大きく変わるところが特徴です。
 例えば、「国民皆保険に賛成!」みたいな記事を載せていくと国民皆保険が成立して、貧乏な鬱病気味の兄貴がカウンセリングを受けられるようになるのだけど、病院に行列が出来て難病の同僚が満足な診療を受けられなくなる――――みたいな。

 全員を救うトゥルーエンドはなく、誰かを救えば誰かが苦しむようによく考えられていて、何周もプレイして色んな結末を見ようってゲームですね。
 ただし、主人公の自キャラを「男」にしようが「女」にしようが、恋人候補のキャラは「女」1人―――みたいに、周回プレイで色んな変化を楽しもうってゲームなのに、主人公の性別を変えても何の変化もないというのは物足りなくて、2周クリアしたところで私は辞めてしまいました。

こういう人にはオススメ!
 社会派のアドベンチャーゲームを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 全員が幸せになるエンディングが欲しい人

↓hebe↓



◇ 『へべれけ えんじょいえでそん』
 <Nintendo SwitchSteam
 <2D横スクロールアクション+探索>

 『へべれけ』は元々1991年に発売されたファミリーコンピュータ用ソフトで、今で言う「メトロイドヴァニア」のゲームでした。
 横スクロールアクションの広大なマップを探索して、仲間を増やして、その仲間に切り替えて特有のアクションを使うと今までは行けなかった場所に行けるようになる―――今では珍しくないジャンルになってしまったので新鮮味は薄いかも知れませんが、かわいいかどうか微妙なデザインのキャラ変な世界観は今でも独特だと感じられるでしょう。


 その後、サンソフトはこの珍妙なキャラ達を「サンソフトの顔」として活用し、スーファミくらいの時代には様々なゲームを作りました。落ちモノパズル、対戦アクション、レースゲーム、お絵描きロジック……


 そして、時を経て現代―――
 「SUNSOFT is Back!」とサンソフトの過去のIPを活用するプロジェクトが始まり、『いっき団結』に続いて、2024年2月にこの『へべれけ』の『2』が発売されました。フェルト風のグラフィックになったローグライク要素の強い正統続編でした。

 更に、2024年3月に『へべれけ えんじょいえでそん』のタイトルで1作目の移植が発売されました。現代移植らしく「巻き戻し」等の便利機能や、スピードランモードなどのやり込み要素が搭載されているそうです。

 順番が逆ーーー!

 『2』の1ヶ月後に『1』の移植を出すのワケ分かんなくない?
 『1』の移植の後に『2』を出すべきだし、その間が1ヶ月ってのも短すぎる……

 30年近く新作が出ていなかったシリーズなのに、1ヶ月の間に続編と初代移植が出るの胃もたれがすぎるわ。

こういう人にはオススメ!
 変なキャラ達のちゃんとしたアクションゲームを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 豪華声優陣のボイスを期待している人(ボイスがあるのはスーファミ以降です)

↓p4↓



◇ 『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|S・PCSteam
 <コマンドバトルRPG+自分育成シミュレーション>

<画像はSteam版『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』より引用>

 元々は2008年にPS2用として発売されたRPGで、2012年には様々な追加要素を加えた『ゴールデン』がPS Vita用に発売、2020年にその『ゴールデン』がSteamに移植されて、2023年に各ゲーム機で発売されました。

 田舎の高校に転校してきた主人公が、友人達と過ごしたり、部活をしたり、バイトをしたりといった、『ときめきメモリアル』のように自由なスクールライフをエンジョイできる一方……この田舎町で起こっている殺人事件の犯人を追うために、ダンジョンに潜って戦うRPGパートでストーリーを進行していくという二つの側面を持ったゲームになっています。

 バイトや部活をしたいけれど、そうするとダンジョンに潜る時間がなくなって、タイムリミットまでにストーリーを進行させられなかったらゲームオーバー……青春って忙しい! 『バンドリ』みたいに1年間を4周させてくれないかな!


 ものすごくよく出来たゲームで実況しながら楽しく遊んでいたのだけど、ちょっと戦闘の難易度が上がってしまって苦戦していて(タイムリミットがあるので無限にレベル上げとかも出来ない)、そのタイミングで殺人事件の犯人のネタバレを喰らってしまってモチベーションが下がってしまい……麻雀動画も作らなければならないしと、一時中断してしまっています。
 麻雀動画が終わったら再開したいと思っていたのだけど、「犯人のネタバレを喰らってしまったミステリーの初見実況」マジで何をしゃべればいいの??

こういう人にはオススメ!
 青春とRPGを両方楽しみたい人

こういう人にはオススメできない!
 タイムリミットに追われるのに耐えられない人


(動画リスト:ミリしらで始める『P4G』
↓BombChicken↓



◇ 『Bomb Chicken』
 <Nintendo SwitchSteamiOSAndroidOS
 <アクションパズル+死にゲーアクション>

<画像はNintendo Switch版『Bomb Chicken』より引用>

 ジャンプは出来ないけど、卵のように爆弾を産めるニワトリを操るアクションパズルゲームです。操作性も悪くないし、ドット絵のグラフィックも可愛いし凝っています。ジャンプ出来ない鶏が爆弾を駆使して進むアイディアも、その爆弾を様々なことに使わせるのも良かったと思います。色々と気配りの効いていて、クオリティは高いゲームなんです。

 ただ、アクションパズルなのに「1ステージ4~6エリア」で構成されていて、残機が尽きたらステージの最初からという仕様はキツすぎで、私の肌には合いませんでした。アクションパズルってトライ&エラーで「間違った解を潰していくゲーム」だと思うのだけど、この仕様だと一瞬で残機が溶けて最初からになってしまうんですよ。

 また、アクションとパズルの比率は8.5:1.5くらいで、「解法は分かっていてもタイミングが超シビアなので10回に1回くらいしか突破出来ない」場面を3~4箇所連続でクリアしなくちゃいけないので……戻し作業がマジでつらい。
 なので、後半は「戻し作業」をしなくてイイように攻略動画を観ながらその通りにプレイしました。それでもすげえ死んだけどね! 「アクションパズル」というより「死にゲーアクションゲーム」と思った方がイイかも……

こういう人にはオススメ!
 戻し作業が苦にならない人

こういう人にはオススメできない!
 かわいいグラフィックなので簡単なゲームかなと思ってしまった人

↓ginsei↓



◇ 『本格AI搭載 銀星麻雀』
 <Nintendo Switchプレイステーション4
 <麻雀+1人用専用>

<画像はNintendo Switch版『本格AI搭載 銀星麻雀』より引用>

 『ラビ×ラビ』シリーズや『リアルタイムバトル将棋』で知られるシルバースタージャパンの1人用麻雀ゲームです。定価387円という超低価格で、有料DLCのような追加課金もなければ、スマホゲーのように広告が表示されたりもしません。

 その分、機能は相当割り切っていて、「オンライン対戦」もなければ、「本体を持ちよってのローカル対戦」もありません。出来るのは「CPUとのフリー対戦のみ」で、そのCPUキャラも20人全員シルエットのみ! でも、純粋に麻雀を打ちたいだけならこれで構わないんですよね。
 「待ち牌(最後にこれが来ればアガリになる牌)を表示する機能」や細かいルール設定、「全手牌オープン機能」など、私が麻雀ゲームに要求するものは大抵揃っていて(唯一の不満は「赤ドラ」の設定ができないこと)、更にNintendo Switch版はタッチ操作にも対応しています。

 麻雀ゲーム自体はスマホなどで基本無料のものもたくさんありますが、広告を見なくちゃいけなかったり、サービスが終わったら遊べなくなったりするので、買い切りのこちらを買っておくのも手だと思いますよ。

こういう人にはオススメ!
 低価格の買い切り・麻雀ゲームを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 麻雀は対人戦じゃないと意味がないと思う人

↓majin↓



◇ 『魔神少女 -Chronicle 2D ACT-』
 <Nintendo SwitchSteam
 <2Dアクションシューティング>

<画像は3DSダウンロードソフト『魔神少女 -Chronicle 2D ACT-』より引用>

 元は2014年に発売された3DSのダウンロード専用ソフトで、『2』『3』といった続編や、Nintendo Switchにも移植された『ブレイブダンジョン』『ルディミカル♪』といったスピンオフなど、様々なシリーズ作品がここから生まれます。

 この第1作を、2019年にリメイクしたものがNintendo SwitchとSteamで遊べます。本編が遊べるゲーム機が3DSやVitaといった「世代交代した機種」だけになってしまったため、シリーズの1作目をフルリメイクしてキャラを改めて知ってもらおうという狙いがあったのかなと思います。フルリメイク版はグラフィックがキレイになっただけでなく、システムも『2』に近いものになったみたいなので遊びやすくなっているんじゃないかと思われます。


 ゲームとしては『ロックマン』タイプのゲームで、難易度は低くないけど「1ステージはそこまで長くない」ので、何度も何度もプレイしてパターンを覚えていく体育会系のアクションゲームです。それでいて「成長要素」もあるので、繰り返しプレイしていると徐々にプレイヤーが有利になっていくバランスが見事でした。
 作った人が「このゲームを隅々まで遊んでくれよ!」というサービス精神にあふれる人なんでしょう。やりこみ要素も豊富で、2周目の特典を解禁するための「ポーカー」が収録されていて、気付いたら何時間もこれだけ遊んでしまうほどでした。インディーサークルから生まれたゲームで、こんなに作り込まれているものなのかと思いましたねぇ……

こういう人にはオススメ!
 低価格ながら、よく作り込まれているアクションゲームを求める人

こういう人にはオススメできない!
 サクサクとクリアできるゲームを求めている人

↓majin2↓



◇ 『魔神少女 エピソード2 -願いへの代価-』
 <Nintendo SwitchSteam
 <2Dアクションシューティング>

<写真は3DSダウンロードソフト『魔神少女 エピソード2 -願いへの代価-』より引用>

 元々は2015年にニンテンドー3DS用に発売されたアクションシューティングで、2017年に追加要素を加えたSteam版が、2024年にはNintendo Switch版が発売されました。

 この『2』のシステムで『1』のリメイクが作られたように、ここでシステムが完成されたと言っても過言ではないです。

 リメイク前の『1』は特殊ショットを撃つためには強化ゲージを消費しなくちゃならなかったので、基本的にずっと通常武器を使い続け、イザという時だけ特殊武器を使うという戦いにするしかありませんでした。せっかくボス敵を倒して新武器を手に入れても気軽に使えなかったのです。
 『2』やリメイク後の『1』は、自動回復する「全武器共通のキャパシティ」を使用してすべての武器が使えるようになりました。特殊武器も道中で好きなだけ撃てるし、プレイヤーが好きな武器を使った攻略が出来る自由度が生まれたんですね。


 前作がシビアすぎたところから、とっつきやすく、「マジックアイテム」や「リベンジマジック」といった万人が楽しめるように様々な追加要素を加え、ボリュームもカスタマイズ要素も増して、オマケ要素は更に充実していて……

 そして、何より……
 前作のステージボスキャラの1人「ソラ」ちゃんがプレイアブルキャラとして使えるのがむちゃくちゃ嬉しい! 
 作者のNAN-Aさんが東方Projectのファンで東方の二次創作をしていたこともあって、敵のキャラクターであっても1人1人を大事にしていて、前作の敵キャラがプレイアブルに昇格したり、敵だったキャラを主人公にしたスピンオフ作品を出してくれるのかなぁと思います。

こういう人にはオススメ!
 遊びやすい、完成度の高いアクションゲームを求める人

こういう人にはオススメできない!
 かわいいキャラが嫌いな人

↓mama↓



◇ 『ママにゲーム隠された』
 <Nintendo Switchプレイステーション4iOSAndroidOS
 <脱出ゲーム>

<画像はiOS版『ママにゲーム隠された』より引用>

 元々は2016年から展開されているスマホ用のゲームで、2017年からステージを追加してゲーム機用にも発売されました。シリーズはその後も続いていて、スマホ版は4作目までの内容を1つのアプリにまとめたバージョンになっているそうです。私は1作目のみ、スマホ版を遊びました。

 ゲーム大好きな少年が、ゲームを遊びすぎているので母親にゲーム機を隠されてしまい、隠されたゲーム機を探すというアドベンチャーゲームです。ゲーム機をゲットすればそこでステージクリアですが、アイテムを駆使したり、母親をまちがって見つけないように気を付けなければなりません。
 ゲーム感覚としては「小粒なステージクリア制の脱出ゲーム」というカンジで、脱出ゲームは「ゲームをあまりしない層」にも人気のジャンルなのでこれがスマホでヒットしたのも納得です。ネタゲーとしても面白いし。スマホ版はヒントを見るために動画広告を再生する必要があったのですが、ゲーム機版だとミニゲームをしなくちゃいけないんですってね。

こういう人にはオススメ!
 気軽に遊べるネタゲーを求めている人

こういう人にはオススメできない!
 しっかりした脱出ゲームが遊びたい人

↓mary↓



◇ 『マリーのアトリエ Remake ~ザールブルグの錬金術士~』
 <Nintendo Switchプレイステーション4・5Steam
 <シミュレーション+RPGのテイスト>

 元々は1997年にプレイステーション用に発売された異色のRPGで、同年にセガサターン版も発売されました。今も続くガストブランドの「アトリエ」シリーズの1作目です。2023年に3D化されたフルリメイクがなされていて、Nintendo Switchで遊べるのはこのリメイク版ですね。私は原作をプレステで遊びました。

 「世界を救うのはもうやめた」のキャッチコピーの通り、典型的なRPGのような世界を舞台にしつつ、冒険をするのではなく「錬金術の店」を経営してアイテムを完成させるのが目的です。
 1つの街とその周辺を舞台にして、ゲーム終了の期限があって、自由なプレイスタイルで遊べて、それに応じたマルチエンディングがあるなど……やることは全然ちがうのだけど、方向性としては『プリンセスメーカー』なんかに近いんだと思います。

 私はシミュレーションゲームが「好きだけど不得意」なため、自力ではバッドエンド的な終わり方にしかならず、攻略本を買ってグッドエンドを見た記憶があるのだけど……今だったらもっとしっかり遊べるのかもと、リベンジしたい思いはあります。


 2023年に発売されたフルリメイク版は、「チュートリアル替わりのミッション」が追加されたり、「5年間の期限」以降も遊べるモードが追加されたり、原作の良さを残しつつ現代風に遊びやすくなっているみたいですね。
 ディフォルメされたグラフィックには「ライザみたいな現代アトリエのようなリアル頭身が良かった」という声も多かったらしいのですが、現代アトリエとはジャンルもゲーム性も大きく異なるために敢えて差別化を図ったとのこと。個人的には納得です。

こういう人にはオススメ!
 ファンタジー世界での生活を楽しみたい人

こういう人にはオススメできない!
 マルチエンディングが苦手な人

↓Shifty↓



◇ 『Mr. Shifty』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteam
 <2D見下ろしアクションゲーム+バイオレンスアクション+死に覚えゲー>

<画像はNintendo Switch用ソフト『Mr.Sifty』より引用>

 壁をもすり抜ける「瞬間移動」が出来るのだけど、敵の攻撃には一撃で死ぬ主人公を操作して、わんさか湧く敵を倒していくバイオレンスアクションゲームです。
 よゐこのインディーでお宝探し生活で濱口さんがシフティのコートを学ランと見間違えて「『熱血硬派くにおくん』みたいなゲームかな」と仰っていましたが、当たらずとも遠からずで、「昔のベルトスクロールアクションゲーム」のようなゲームでした。たくさん敵が出てくる!殴って倒す!木刀が落ちてる!拾ってそれで敵を殴って倒す!みたいなゲームです。

 しかし、「ベルトスクロールアクション」とちがうのは、主人公が一撃でも喰らったら死ぬことです。そのため、「瞬間移動」を駆使して敵の攻撃が当たらない壁の向こうに逃げたり、壁の向こうから突然現れて敵を殴って倒したり、といった地形を使った戦略が求められるという。


 基本的には「やられてもすぐ手前から再開」なので、『Celeste』同様に“ガンガン死んでも1回でもクリアできたら先に進める系の2Dアクションゲーム”と言えると思うのですが……後半は相当難易度が高い上に、最終面はリトライポイントが少なくて「8連戦を一撃でも喰らったら最初からやり直し」という鬼畜仕様で、「死んでもすぐ手前から再開になるから大丈夫だよ」というゲームは終盤「死んでもすぐ手前から再開にならず、うんと前に戻される」ことで難易度調整するといういつものパターンに閉口するしかないという。

こういう人にはオススメ!
 地形や落ちているものを活かして大暴れしたい人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームに求めるのは「爽快感」であって「高難度」ではないという人

↓Minit↓



◇ 『Minit』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SWindows PCSteamEpic GameストアiOSAndroidOS
 <2D見下ろしアクションアドベンチャー>

<画像はNintendo Switch版『Minit』より引用>

 「白と黒だけの画面」と「1分で主人公が死んでしまう」ことが特徴のアクションアドベンチャーです。
 しかし、その特徴を特に活かそうとすることもなく、「白と黒だけの画面」なことに理由はありませんし、「1分で主人公が死んでしまう」のはただ単にプレイヤーに枷を付けているだけという印象でした。もうちょっとこの設定を活かしたゲームデザインになっていればなぁ。

 「1分で主人公が死んでしまう」というのは、要は「1分経つと強制的にコンティニューポイントに戻される」ってだけなので、ゲームジャンルは『ゼルダの伝説』のようなアクションアドベンチャーなのですが、プレイ感覚は『牧場物語』みたいな「高速で過ぎていく1日の間にやらなければならないことをこなすゲーム」に近いなと思いました。

 逆に考えると、「全ての行動が“コンティニューポイントから1分の間に行える”ように配置されている」とも言えるので……短時間でクリアまで行ける「コンパクトな2Dゼルダ」を遊びたい人には向いているかな。

こういう人にはオススメ!
 アクションアドベンチャーに興味はあるけど時間がなくて手が出せなかった人

こういう人にはオススメできない!
 「斬新なゲーム」を期待している人


(動画:『Minit』昨日配信になったばかりのNintendo Switch用ダウンロードソフトを冒頭だけ実況プレイ
↓maou↓



◇ 『メゾン・ド・魔王』
 <Nintendo Switchプレイステーション4Steam
 <タワーディフェンス+マンション経営シミュレーション>

<画像はニンテンドー3DS版『メゾン・ド・魔王』より引用>

 元々は2012年にXbox360向けに発売されたインディーゲームで、そこから大きな話題になって様々な機種に移植されました。私がプレイしたのはニンテンドー3DS版ね。

 魔王になってモンスターをマンションに住まわせて、次々とやってくる冒険者どもから守ってもらおうという「タワーディフェンス」と「経営シミュレーション」の融合のようなジャンルのゲームです。効率よく冒険者を倒してもらう配置にするだけでなく、住民の満足度を上げると恋人を連れこむようになってこどもを作るなど「モンスターの生活を眺める」楽しさもあります。

 ただ、シミュレーションゲーム不得手な自分にはちょっと難しくて、入居させては死なせ、入居させては死なせのデスマンションになっちゃいました。だから、こどもを作らせるみたいな余裕もなくて……行き当たりばったりのゴリ押しプレイで何とかクリアしただけになってしまいました。私のゲームスキルがなさすぎて、ゲームの魅力を噛みしめる余裕がなくて申し訳ないです。

こういう人にはオススメ!
 頭の回転が速い人

こういう人にはオススメできない!
 イザという時にパニックになってしまう人

↓mofmof↓



◇ 『モフモフ戦線』
 <Nintendo Switch
 <2D対戦格闘ゲーム>

<画像はNintendo Switch用ソフト『モフモフ戦線』より引用>

 『プチコン』で(ほぼ)一人で作ったという新作2D格闘ゲームです。
 セーブ周りと決定音のSEは確かに『プチコン』そのものなのですが、それ以外は、本当にプチコンで作ったの?と疑いたくなる出来でした。定価700円のゲームなのに執念のようなこだわりが随所に見られて、設定変更や隠し要素や実績なども入っています。

 登場人物全員ケモキャラで、ストーリーは各キャラ同士の会話と簡素なエンディングだけなのですが、ゲーム内に登場する要素からどうやら世界設定は「ポストアポカリプス」と推測できます。

 格闘ゲームとしての出来は格闘ゲームに疎い自分にはよく分からなかったのですが、評判を見る限りは「格闘ゲームをよく分かっている人が作っている」と言われていますね。初心者にはシステム・難易度的にもちょっとハードルが高いかもだけど、そのシステムも段階的にオフにできるので、全然勝てないという人は難易度だけじゃなくてシステムもイジッた方がイイかも。

 批判的な意見として「チュートリアルがない」というものをよく見るのですが、ガチの格ゲー初心者の私はチュートリアルがある格ゲーでもそのチュートリアルがクリアできなかったりするので(「○○の技を出せ!」って言われても一生出せずにそこから先に進まない)……チュートリアルがあればどうにかなる問題でもないと思います。

 個人制作なんだから作者が作りたいものを作ればイイんだし、それなら「格闘ゲームをまったく遊んだことがない人」に向けてではなく、ある程度「格闘ゲームの文法が分かっている人」に向けて作ったのも問題ないでしょう。

 その点で言うと、むしろ「オンライン対戦がない」のが残念かも。『プチコン』にそもそもそういう機能がないのだからしょうがないんですが。

こういう人にはオススメ!
 オンラインがなくてもイイからガチ目の格闘ゲームを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 個人制作なんだからサクッとクリア出来るゲームだろうと甘く見ている人


(動画:【プチコン4で作られた】『モフモフ戦線』を、格ゲー初心者が1周だけプレイ
↓unicorn↓



◇ 『ユニコーンオーバーロード』
 <Nintendo Switchプレイステーション4・5Xbox Series X|S
 <シミュレーションRPG>

<画像はNintendo Switch版『ユニコーンオーバーロード』より引用>

 『十三機兵防衛圏』のアトラス×ヴァニラウェアによる、完全新作シミュレーションRPGです。『十三機兵防衛圏』のシミュレーションパートが難しくて苦手だったので不安でしたが、こちらは直感的に遊べました。

 リアルタイムに動く敵味方に指示を出していくので「RTS」っぽいところもあるんですが、ポーズ中に全ユニットに指示を出して、時を動かして経過を見て、予想外のことが起こったらポーズしてさっきの指示を変更する……ってなカンジで思ったよりもあわただしくはなくて、90年代から続く『ファイアーエムブレム』などのSRPGを現代風に翻案したらこうなるという印象で遊びやすいです。

 ヴァニラウェア製のグラフィックは、背景もキャラも美麗で満足。
 美形キャラばっかりじゃなくて、むさいオッサンとかもしっかりいるのがイイですよね。

 ただ、超時間泥棒な「沼」要素が多く……
 小隊制システムは、例えば「アーマーナイト(ホプリタイ)」と「飛行キャラ」を一緒の小隊にすると「ムチャクチャ硬い上に地形を無視して進める」みたいなユニットが出来上がるんですね。この組み合わせを考えるのが楽しいし、更に戦力的な意味ではなくて「このキャラとこのキャラを同じ小隊に入れておくと親密度が上がって特殊会話が起こる」みたいな要素もあるので、ユニット編成だけで無限に時間が吸われてしまう!!

 また、横道のクエストが楽しい上に、「サブクエをこなした分だけ仲間が増える」ので、少し進むごとにまた小隊を組み替えたくなって……全然ゲームが進みません!


 40時間くらいプレイして、マップ的には半分くらいクリアしたと思うのですが、そこから私が超忙しくなってゲームを遊ぶ時間がなくなって止まってしまっています。
 もうキャラの名前とか覚えていないから最初からやり直したい気もするけど……超ボリュームなことが、またネックになってしまう。このゲームを遊ぶだけの十分な時間がほしい!!

こういう人にはオススメ!
 すべてにおいて作りこまれている「すごいゲーム」を遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 時間のない人

↓yurucam↓



◇ 『ゆるキャン△ VIRTUAL CAMP 麓キャンプ場編』
 <Nintendo Switchプレイステーション4SteamOculus StoreiOS
 <VR+アドベンチャー>

<画像はNintendo Switch版『ゆるキャン△ VIRTUAL CAMP 麓キャンプ場編』より引用>

 『ゆるキャン△』のVRゲームの2作目です。Nintendo Switch版は『Nintendo Labo』のVRを使って遊べます。
 1作目は「なでしこ視点でリンちゃんを見るゲーム」でしたが、この2作目は「リンちゃん視点でなでしこを見るゲーム」になっています。要は、リンちゃんが好きな人は1作目を、なでしこが好きな人は2作目を買うとイイってことですね。VRを使わなくても遊べますが、流石にVRなしだと魅力減だと思います……

 お値段は高く(2420円)、横道の写真撮影などを含めても1時間もあれば遊び終えてしまうようなボリュームしかありません。私はVRだと長時間のプレイは難しいため、この内容に不満はありませんでしたが、世間では叩かれているんだろうなぁ……と思って各ストアのレビューを見たらみんな圧倒的な好評!

 でも、考えてみれば納得なんです。
 この価格なら「よほどのファン以外は手を出さない」し、そうしたよほどのファンが喜ぶように細部にまでこだわったゲームになっています。タイトル画面の『ゆるキャン△』らしいデザインと、それっぽいBGM。(多分)1期の2~3話の舞台になったキャンプ場へ、またリンとなでしこでやってきたという設定で。まったりとコーヒー飲んだり、犬と戯れたり、鍋を食べたりする。料理シーンは大塚明夫さんによる解説もある。松ぼっくりを見ると、もちろんあの言葉を言う。そうしたものを、体験できるだけで「よほどのファン」は全然嬉しいのです。

 不満があるとすれば、作中のスマホで撮った写真を後で見返したりできないところかなぁ。この辺は6機種同時発売したせいで、仕様が統一されていないせいだと思います。結局私はNintendo Switchのスクショ機能で写真を撮り直しました。

こういう人にはオススメ!
 なでしこと同じ空間を生きていたい人

こういう人にはオススメできない!
 VR環境のない人


(動画:【本日配信】『ゆるキャン△ VIRTUAL CAMP 麓キャンプ場編』を序盤だけ実況!
↓Yoku↓



◇ 『Yoku's Island Express』
 <Nintendo Switchプレイステーション4SteamEpic Gamesストア
 <2D探索アクションアドベンチャー+ピンボール>

<画像はNintendo Switch版『Yoku's Island Express』より引用>

 フンコロガシが主人公のメトロイドヴァニア風ピンボール……と書いた時点で8割の人が「フンコロガシが主人公とかイヤだな」「メトロイドヴァニア難しそう」「ピンボール興味ないし」と、自分には関係ないゲームと思っていそう! 私としては大好きなゲームなのに、私以外このゲームのことを話題にしている人をまず見かけないのでここを読んでいる人は興味を持ってください!

 絵本のような美しいグラフィックの世界を、隅から隅まで「探索する」2Dアクションアドベンチャーですが……「戦闘」はボス戦くらいで、それにもゲームオーバーなどはありません。メトロイドヴァニアにありがちな「新しいエリアを探索するのは楽しい」けど、「厄介な敵がうようよ湧いてきて憂鬱になる」みたいなことはありません。要はこのゲーム、「敵との戦闘」を極力なくしたメトロイドヴァニアなのです。

 じゃあ、あっという間にマップの隅から隅まで踏破できちゃうのでは?と思うかもですが、そこにピンボール要素が上手く絡んできます。フンコロガシ君の巨大なフンをボールに見立てて、フリッパーで弾いて上のエリアを目指す! といったカンジに、移動もボス戦も頼まれごとも全部ピンボールで解決していくんですね。

 シンプルな操作でゲームオーバーもなく、それでいてピンボールをクリアした時の達成感もある―――奇跡のような融合を果たしているのです。日本語翻訳も悪くないし、もっと評価されるべきゲームだと思います。

こういう人にはオススメ!
 「敵」にやられることのないメトロイドヴァニア(探索アクション)を求めている人

こういう人にはオススメできない!
 ヒリヒリするような難易度をゲームに求める人


(記事:『Yoku's Island Express』レビュー/移動もクエストもボス戦も、全部ピンボールで解決だ!
↓Yono↓



◇ 『Yono(ヨノ)』
 <Nintendo Switch
 <アクションアドベンチャー+アクションパズル+クォータービュー>

<画像はNintendo Switch用ソフト『Yono』より引用>

 かわいいゾウが主人公の、クォータービュー『ゼルダ』。
 クォータービューのゲームは「完全3Dのゲームは作れないけど、奥行きと高さは表現したい」時期(スーファミ~プレステ・サターン辺り)に多かったと思うんだけど、あの頃のコントローラでクォータービューのゲームは遊びづらくて苦手でした。今はアナログスティックがあるので思った方に移動できるから、普通に楽しめるもんですね。

 ゲームとしては「パズル」要素の強いアクションアドベンチャーってところですかね。敵とのバトルもありますが、主人公がゾウなためほぼ負ける気がしません。そりゃ最強の動物ですもんね。反面、フィールドの移動が遅いのが気にかかるのだけど、しょうがない。キビキビ走ったらゾウじゃなくなりますもの。
 全体的に難易度は低く、かわいい見た目通り、小さな子供でもクリア出来そう。終盤は「パズル」「バトル」ともにちょっと難易度が高くなりますけどね。

 しかし、ストーリーは何気に深く作られていて、「政治問題」「外交問題」などがテーマになっています。それを外からやってきた「無邪気」なゾウの視点で描くので、それが理解できなくても楽しめるゲームだと思いますが、大人がプレイすると「かわいいだけではなかった!」と驚かされるという。

こういう人にはオススメ!
 アクションアドベンチャーに興味はあるけど難しそうで手が出せなかった人

こういう人にはオススメできない!
 かわいい動物が嫌いな人


(動画:本日配信になったばかりのNintendo Switch用ダウンロードソフト『Yono(ヨノ)』の冒頭だけ実況プレイ
↓ryza↓



◇ 『ライザのアトリエ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』
 <Nintendo Switchプレイステーション4SteamDMM Games
 <コマンドバトルRPG+アイテム調合>

<画像はNintendo Switch版『ライザのアトリエ』より引用>

 およそ1年に1本のハイペースで発売されている『アトリエ』シリーズが、心機一転を目指してキャラクターデザインやシステムを一新した意欲作でした。
 今までの「都会的」で「ガーリー」なイメージが強かった主人公達とは対照的に、「田舎的」で「わんぱく坊主的」でかつちゃんと美少女というライザちゃんのデザインは神がかっていると思います。そして、シナリオもちゃんとそれを活かしたものになっていました。「閉鎖的な島」で、自分の価値にすら気付かずに日々を過ごしていた少年少女が、ひと夏の出会いをきっかけに大冒険をして大きく成長していくストーリーは往年のジュブナイル作品的な魅力がありました。

 ライザちゃんのキャラデザだけ見て「こんなエロイ体しているんだからエロイゲームなんだろうな」なんて思っちゃいけませんよ。ストーリーはむっちゃ健全で、こどもにも遊んでほしい作品です!


 ゲームジャンルはシンプルな「メインストーリーは一本道で、サブクエストなんかを大量に受けられるコマンドRPG」ですが、戦闘システムや、アイテム調合システムなんかに独自性があって最初は戸惑うかもです。それらを理解できるようになる中盤あたりからグンと面白くなるのだけど、恐らく難易度を「誰にでもクリアできるように」と下に合わせた結果、終盤は「ザコ戦もボス戦も同じパターンを繰り返しているだけで勝てる」ようになっちゃうのは物足りなかったかな……
 アイテムや魔法の独自システムは「普通のRPGでありがちな“もったいないから温存しよう”という消極的な戦い方をしなくて済む、積極的に色んなアイテム・色んな技を使いたくなる仕様にしたかった」のだと思うのですが、その結果どの敵も同じ大技連発で倒すようになっちゃうという。

 1年に1本ペースで発売されているシリーズなだけあって、システム面は「まだまだ作り込みが足りないような」と思わせるところは多かったです。グラフィックやストーリーは申し分ないし、サブクエストなんかも「あの島に暮らす人々」をしっかり描いていてすごく良かったんですけどね。

 現在は、このゲームの続編である『ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~』『ライザのアトリエ3 ~終わりの錬金術士と秘密の鍵~』が発売されている他、『1』のストーリーの前半部分がテレビアニメ化されました。

 それくらい、「アトリエシリーズをリブートさせた」作品だったんですね。


こういう人にはオススメ!
 少年少女のひと夏の大冒険に胸が躍る人

こういう人にはオススメできない!
 独自システムのない「普通のRPG」が遊びたい人


(動画:本日発売になったばかりの『ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜』の冒頭を実況プレイ!
↓lal↓



◇ 『LIVE A LIVE』
 <Nintendo Switchプレイステーション4&5Steam
 <RPG+戦闘は戦略シミュレーション風>

<画像はWii Uバーチャルコンソール版『ライブ・ア・ライブ』より引用>

 元々は1994年にスーパーファミコン用ソフトとして発売されたスクウェアのRPG、私は2015年に配信されたWii Uバーチャルコンソールで遊びました。『オクトパストラベラー』のようなHD-2Dグラフィックのリメイク作が2022年にNintendo Switch用ソフトとして発売され、そちらは原作の不満点がかなり解消されているらしいです。終盤の鬼エンカウント率とか。

 スクウェアはスーファミ時代、王道から異色作、アクションRPGもシミュレーションRPGも、様々なRPGを作っていましたが―――その中でもトップクラスに実験的だったのが今作です。
 主に小学館系列で活躍していた7人の漫画家さんに、7人それぞれの主人公をキャラクターデザインしてもらい、彼らを主人公にした「原始編」「幕末編」「功夫編」「西部編」「現代編」「近未来編」「SF編」という7つの話がオムニバスのように好きな順番に遊べるRPGです。戦闘システムなどは共通なのだけど、「こちらの話は探索に特化したRPG」「こちらの話は育成に特化したRPG」と、フィーチャーする部分がまったくちがうので「7つの別のRPGが入っている」ようなゲームでした。

 「RPGって何が面白いのか」「アナタはRPGのどの部分が好きなのか」を突きつけられる作品で、7つ全部が好きになれるかどうかは難しいでしょうが、7つの中のどれかは好きになれるはず。私は「SF編」が好きでした。


 個人的には、終盤の仕様とバランス調整があまり好きじゃなかったのですが、リメイク版だとそこに調整が入って相当遊びやすくなっているそうなので今遊ぶのならリメイク版がオススメです。コンプライアンスに合わせたお色気シーン、セクハラともとれるシーンの削除以外は、原作ファンをガッカリさせる変更点はなかったみたいですし。

こういう人にはオススメ!
 挑戦的な「RPG」に興味がある人

こういう人にはオススメできない!
 鬱シナリオに耐えられない人

↓rabilabi↓



◇ 『ラビ×ラビ-パズルアウトストーリーズ-』
 <Nintendo Switchプレイステーション4
 <2Dアクションパズル>

<画像は3DSDLソフト『ラビ×ラビ えぴそーど3』より引用>

 『ラビ×ラビ』シリーズの原点は2010年に携帯電話用アプリとして配信された『ラビット★ラビリンス』です。
 その約半年後にグレードアップ移植版として『アクションパズル ラビ×ラビ』という名前でニンテンドーDSiウェアが発売され、200円で遊べる超面白いゲームとして私も猛プッシュしていました。

 2011年には同じDSiウェアで『えぴそーど2』、3DSダウンロードソフトに移って『外伝 Witch's Cat』、2012年には『えぴそーど3』が発売され―――その4本をセットにしてフルリメイクしたのがこの『ラビ×ラビ-パズルアウトストーリーズ-』です。2017年にVita、2018年にPS4とNintendo Switchで発売されました。

 ゲームとして面白いのは間違いないのだけど、原作が安価なダウンロードソフト(200円+200円+700円+600円=1700円)を定価4000円くらいのパッケージソフトとして発売されたのはちょっと割高感を感じなくもない……


 ゲームとしては「主人公」をゴールまで進める2Dアクションパズルで、可愛らしい見た目ながらに難易度はガチです。「どうやって解くのか」を数日悩んで、そうか! 逆転の発想だ! と閃いた時の気持ち良さは、『ゼルダの伝説』などの謎解きが好きな人には溜まらないことでしょう。
 元が4本のゲームなのでボリュームも相当あって、『外伝』に関しては主人公キャラがちがうので別ゲームの感覚で遊べると思います。フルリメイク版には『えぴそーど3』にあったデモプレイが収録されているだけでなく、ヒント機能が「答えそのものズバリ」ではなく「ある程度考えさせられる」くらいに留めてあるそうで、初心者にも安心ですね。

 実はこのゲーム、原作は全部クリア済だけどNintendo Switch版も買っているので、いつか実況動画として残したいと思っているのだけど……時間が取れずに未だ手を付けられず。

こういう人にはオススメ!
 『ゼルダの伝説』等の「謎解き」でうんうん唸って考えるのが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 原作との価格差を気にしてしまう人

↓Obra Dinn↓



◇ 『Return of the Obra Dinn』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteamGOG
 <推理アドベンチャー+3D探索>

<画像はNintendo Switch版『Return of the Obra Dinn』より引用>

 60名の乗員乗客がいなくなり、無人で戻ってきたオブラ・ディン号の中を「ウォーキングシミュレーター」のように歩き回る推理アドベンチャーゲームです。死体を見つけ懐中時計:メメント・モーテムを使うと、「まさに死んだ瞬間」の3D空間に行くことが出来るので、オブラ・ディン号の中で起こったことを推理していくというゲームなんですね。

 「敵」との戦闘とかはありませんし、アクションゲームが苦手な人でも安心して楽しめると思いますが、3D酔いはかなりキツイゲームだと思います。


 白眉なのは、推理パートです。ただボーッと3D空間を眺めるのではなく、そこから60名の乗員乗客がどうなったのか、死んだ場合は死因を、殺された場合は犯人を記述していき、空白だった手記を埋めていかなくちゃなりません。ポケモン図鑑を埋めていくみたいな感覚で、船内の死体を発見してその「死んだ瞬間」をどんどん記録していくのめっちゃ楽しいのだけど、不謹慎にもほどがある!

 インディーらしいアイディア勝負のゲームなんですが、この推理パートの難易度が絶妙ですし。更に、誰一人「名前」も「安否」も的中させていなかったとしても、ほとんどの「死んだ瞬間の3D空間」にはアクセス出来ますし、エンディングには到達できるのも好きなところです。
 手記の完成はあくまでプレイヤーが能動的にやりたくなったらやればイイというだけで、「何も解かなくてもゲームの大半を体験できるような構造を目指しました。途中で難しすぎると感じても、詰まることなく先へ進められます。」との作者談です。この強要されていない感覚が「自分で推理している」感につながっていると思うんですよね。

こういう人にはオススメ!
 断片的な情報からストーリーを読み解ける妄想力の高い人

こういう人にはオススメできない!
 レールに沿ったストーリーを楽しみたい人

  ↓littleinfe↓



◇ 『リトルインフェルノ』
 <Nintendo SwitchSteamiOSAndroidOS
 <火遊び+連想クイズ>

<画像はWii U版『リトルインフェルノ』より引用>

 元々は、『グーの惑星』などを開発していたアメリカの会社Tomorrow Corporationが、2012年のWii Uのロンチに発売した海外のダウンロード専用ソフトです。その後、PC版やスマホ版も出されたのだけど、2015年に任天堂がローカライズして日本語版はWii U専用として発売しました。この時に任天堂が「日本独自のコンボ」を大量に追加したため、PCやスマホでの日本語版はしばらく出ていませんでした。
 Nintendo Switch版はフライハイワークスからの発売ですが、日本語で遊べますし、コンボ数の表記を見る限りはWii U版を踏襲しているみたいです。任天堂機からの発売だから、「任天堂の追加要素」をそのまま引き継げたのかな?

 ……というのが以前の情報で。
 2022年11月に、なんとSteam版に有料DLCが発売され、それに合わせてなのかPC版やスマホ版にも日本語が追加されたそうです(Epic Games版は現在まだ日本語化されていないみたいなのでリストには載せていません)。
 レビューを読むと、この日本語バージョンは“任天堂が「日本独自のコンボ」を大量に追加したバージョン”みたい。とすると、「このタイミングで有料DLC!?」と思ったけど、任天堂がローカライズした際に「○年以内には任天堂機以外では出さない」みたいな契約をしていたのかな。


 どういうゲームかというと……
 「暖炉にモノを入れる!」→ 「火を点ける」→ 「燃える!」→ 「お金が出る」→ 「そのお金でカタログから商品を注文する」→ 「届いたソレをまた燃やす!」を繰り返すゲームです。時間制限もなければ、お金が尽きることもほぼないので、プレイヤーとしてはただただノーリスクでいろんなものを燃やしていくだけです。

 これを「ゲームが下手な人でも楽しめる!」と思うか、「遊びごたえがない」と思うかで評価は分かれるでしょう。私は前者なのでかなり好きなゲームでした。
 また、特定の商品を一緒に入れて燃やすと達成できる「コンボ」を埋めていくのも楽しいです。例えば上の画像で言うと「時は金なり」というヒントだけあって、そこから連想して「クレジットカード」と「目覚まし時計」をぶち込んで燃やしたんですね。「パズル」というより「連想クイズ」っぽいカンジですね。ストーリークリアには関係ないらしいけど、これを全部埋めていきたくなるのがゲーマーの性分でしょう。

こういう人にはオススメ!
 梱包材をプチプチ潰すのが気持ちよくて幸せな人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームオーバーがないゲームは物足りないと思う人

↓ringfit↓



◇ 『リングフィットアドベンチャー』
 <Nintendo Switch
 <フィットネス+コマンドバトルRPG+ミニゲーム>

<画像はNintendo Switch用ソフト『リングフィットアドベンチャー』より引用>

※ プレイにはSwitch1のJoy-Conが必要です

 開発部署はちがうので「結果的にそうなった」だけだと思うのですが、『Wii Fit』シリーズの問題点をしっかりと解消した任天堂の新しいフィットネスゲームです。

 『Wii Fit』はたくさんのトレーニング・バランスゲームを「好きなやつを遊んでね!」とした結果、みんな苦手なトレーニングはプレイしなかったと思うんですね。楽なもの・楽しいものばかりが選ばれがちだったのだろうと。
 『リングフィットアドベンチャー』はたくさんのトレーニングを「コマンドRPGの攻撃」に置き換えたことで、「青属性の敵に攻撃するには弱点のスクワットが有効だ」とか「敵が5匹並んでいるから、キツイけど範囲攻撃のリングアローをやらなくちゃ」といったカンジに、苦手なトレーニングも積極的に選ばせるゲームシステムになりました。

 レベルアップシステムや新しいトレーニング(攻撃)を覚えるシステムによって、継続すること自体が目的になったし、ゲームにも変化を生んでいます。バランスを量ることが主だった『Wii Fit』のコントローラとちがい、上半身・下半身の運動もしっかりと測定できるリングコンのおかげでトレーニングの幅も広がったし、ありとあらゆる点で『Wii Fit』の問題点が潰されています。


 しかし、長い!
 そりゃすぐに終わっちゃったらトレーニングにならないだろうけど、ストーリーもステージも敵も同じようなものが延々と続くので、最初の内は毎日起動していたのが徐々に「2日に1度」「3日に1度」「1週間に1度」とペースが落ちていってしまいがちで。もうちょっとダイナミックな変化が欲しかったかなーと思います。

 これは『Wii Fit』のころから言っているのだけど、せっかく「ゲームの世界をジョギングできる」要素があるのだから、他のゲーム―――例えば、『マリオ』とか『ゼルダ』とか『Splatoon』の世界を走れるステージを作ってくれないかなぁ。いや、なんなら『Wii Fit』のウーフーアイランドでもイイですよ。

こういう人にはオススメ!
 ゲームきっかけでも体を動かしたい人

こういう人にはオススメできない!
 床で寝そべって運動するようなスペースがない人

  ↓limbo↓



◇ 『LIMBO』
 <Nintendo Switchプレイステーション4SteamEpic GamesiOSAndroidOS
 <2D横スクロールアクションパズル>

<画像はEpic Gamesストア版『Limbo』より引用>

 元々は2010年にXbox360用に発売されたインディーゲームで、「黒と白だけのシンプルなグラフィック表現」「環境音しかないサウンド」「凶悪なトラップで死ぬも、すぐ手前からやり直せる死にゲー」「複雑な操作をさせないシンプルな2Dアクション」「謎を残すストーリー」など、その後のインディーゲームに多大な影響を与えて「LIMBOっぽいゲーム」を大量に生んだ傑作です。
 ということもあって、ものすごーーーーくたくさんの機種に移植されていて、2018年にNintendo Switchにも移植されていました。


 私の大好きなアクションパズルというジャンルなので、「アクションパズル好き」からこのゲームを語らせてもらうと……アクションパズルゲームって、「そのゲーム独自の操作」を普通は入れるものなんですね。『ラビ×ラビ』だったら2キャラを入れ替えたり、ウサギを踏んづけて大ジャンプとか。『クニットアンダーグラウンド』だったらボールに変身して弾むとか。

 しかし、このゲームには「移動」「ジャンプ」「アクション(モノをつかんで引っ張ったり押したり)」の3つしか操作がないのに、ステージのギミックが多彩なので全然飽きないんですね。パズル部分の難易度も絶妙で、しばらく「うーん」と悩ませてくれます。
 アクションの難易度は低くないし、ダークな描写は人によってはキツイかも知れませんが(残虐描写は設定で緩和できます)、アクションパズル好きな人には是非遊んでもらいたい一作です。

こういう人にはオススメ!
 歯応えのあるアクションパズルを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 暗いゲームがイヤになってくる人

↓loop8↓



◇ 『LOOP8(ループエイト)』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SSteam
 <コミュニケーション+コマンドバトルRPG>

<画像はNintendo Switch版『LOOP8(ループエイト)』より引用>

 オススメしません!

 私がゲームの感想を書く際、辛口になるパターンにはいくつかあって……「自分には難易度が高すぎて苦行になってしまったもの」「面白さのツボが分からなくて好きになれなかったもの」「“自分の好み”にはどうしても合わなかったもの」なんかがあるのですが、私が一番許せないのは「志が低いもの」なんですよ。


 『高機動幻想ガンパレード・マーチ(2000年)』の芝村裕吏さんによる久々の新作と謳われたこのゲーム、AIによってNPCの動きや人間関係が変わるので「遊ぶたびにゲーム進行そのものが大きく変わる」「どんな遊び方をしてもプレイヤーの自由」みたいに発売前には言われていたし、パッケージ裏にもそう書かれていますが、そんな要素はありません!

 遊ぶたびに変わるのは「好感度」などのパラメーターの数字だけで、ゲームの進行は何周プレイしてもいっしょです。敵になるキャラは決まっていて、何をどう足掻いても敵になります。ひたすら何周も死に戻ってやり直すゲームなのに、毎回同じ展開しかしないし、「展開が分かっているからそれを防ぐ」みたいなループもの定番の立ち回りも出来ません。
 一応、好感度によって最後の最後に個別エンドに分かれる要素はあるみたいなんですが、それを「遊ぶたびにゲーム進行そのものが大きく変わる」と言われてもなぁ。ちなみに、Steam版の実績コンプやPS4版のトロコンを目指す人は、それらの個別エンドを全部到達しなきゃいけないので覚悟して下さいね。


 このゲームを一言で言うと「ペルソナみたいなゲームを作りたいけどそんなに開発期間はかけられないからひたすら手を抜こう」ってゲームです。

・『ペルソナ4』は「学生生活の1年間」をゲーム内で再現している
→ 『LOOP8』は労力を12分の1にするため、作ったのは8月だけでひたすらこれをループする。こうすれば背景や服装を1種類作るだけでイイし
・『ペルソナ4』は「1年間」の季節のイベントや学校行事を再現している
→ 『LOOP8』は舞台が8月のみだけど、夏らしい定番イベントはほぼ皆無。8月なのにみんな学校に通っている(小学生のキャラも高校生と同じ学校に通っている)ので、夏休み感も全くなし
・『ペルソナ4』は部活とかバイトとかをして主人公の能力を上げることができるし、そこでイベントが進む
→ 『LOOP8』はイベントを作りたくないので、マップ上のいたるところを毎日調べると能力が上がる(鉄棒を調べれば筋力が上がる、みたいな)。ルーティンのように能力が上がるスポットを毎日めぐるプレイになる
・『ペルソナ』は本格的なRPGで、日常パートとは別にダンジョンに潜って戦うパートがある
→ 『LOOP8』は大量の雑魚敵を作ったり、難易度調整したりが出来ないため、レベル上げの代わりにNPCと同じ会話をひたすらしてパラメータを上げるシステムになる。ダンジョンも普段のマップの色違い。6人のボスと戦うために6回ダンジョンに入るけど、ほぼ使いまわし
・『ペルソナ』……というか普通のRPGにはちゃんとストーリーがある
→ 『LOOP8』にはメインストーリーのようなものがなく、NPCにそれっぽいことを言わせて、そうした断片からプレイヤーが脳内補完して想像するしかない。元ネタとなっている日本神話を各自勉強しておかないと、キャラクターの言っていることがまるで理解できない
・『ペルソナ』……というか普通のRPGには、戦闘中に「魔法」とか「アイテム」を考えて使う要素がある
→ 『LOOP8』の戦闘で出来ることは「物理で殴る」「このターンの味方の攻撃力を上げる」「このターンの味方が喰らう攻撃を代わりに食らう」の3種類しかない、パラメーターを上げて物理で殴る以外の戦闘の工夫ができない


 マジでこんなゲームなんですよ……

 「RPGなのにレベル上げをしなくて良いゲーム」と言いつつ、その代わりにやらされるのが毎日毎日時間と体力の限界までNPCに話しかけて「提案」を押し続けるのが本当にクソなんですよ! ループするとそれもやり直しになるし!(「一度上がったパラメータまでは倍のスピードで上がるのでループするごとに作業が楽になる」と言ってもそもそもその作業自体がクソつまんないんだよ!)
 「賽の河原の地獄で石を積む」みたいな時間が何十時間と続くので、「RPGのレベル上げって楽しかったんだなぁ」と再発見させられるほど。

 「戦闘」も「探索」もつまらないし、「ストーリー」はほとんどないようなもの。
 「キャラクター」は超ビッグネームの人に頼んでいるからデザインだけは可愛いんですが、同じ会話を何周も見させられるし、パラメータ上げのために1日中ひたすら話しかけなくちゃいけないから最後の方はウンザリしてきます。ちなみに、パラメーターを上げるとランダムでこちらを刺してきて強制ゲームオーバーにしてくるヒロインもいます。場所も時間帯も周りに人がいるかどうかも関係なしに、ランダムで殺人をしてくるAI、ヤバすぎる。

 「ループもの」を謳っている割に「ループものの定番」みたいなものを一切抑えていなくて、「NPCがAIで毎回異なる動きをする」と言っている割には「NPC同士のイベントは一つもない」です。
 1983年を舞台にした商店街の街並みのグラフィックなんかはよく出来ているのだけど……NPCの会話の中に「インターネット」とか「スマホ」とか、2023年を舞台にしていないと出てこない言葉がわんさか出てくるのもすっごい気持ち悪いです。ファミコンが発売された1983年に、「欲しかったゲームを買ってきました、パズルゲーム!」とパズルゲームの対戦を申し込まれるの、ゲームの歴史にも1ミリも興味がなくなければ書けない会話で凄すぎる。

 全体的に「ずっと悪夢を見ている」みたいなゲームなんですよね……整合性とかがまったくない、パッと見だけは良いツギハギのパッチワークを見せられているみたいな。
 「出来が悪い」のは仕方ないとしても、「宣伝でウソをついていた」のと「クリアまでのプレイ時間を水増しさせている」のは本当に本当に許せません。もう二度とマーベラスのゲームは信じないからな!

こういう人にはオススメ!
 オススメしません!

こういう人にはオススメできない!
 全員


(動画:ループする度に人間関係が変わるゲーム『LOOP8(ループエイト)』の初見プレイを実況するぞー
  ↓lunefac3↓



◇ 『ルーンファクトリー3スペシャル』
 <Nintendo SwitchSteam
 <アクションRPG+農作業>

<画像はニンテンドーDS版『ルーンファクトリー3スペシャル』より引用>

 元々は、スーパーファミコン末期の1996年に「戦わないゲーム」として始まった『牧場物語』シリーズがあって、その派生タイトルとして「戦いの要素もある牧場物語」『ルーンファクトリー -新牧場物語-』が2006年にニンテンドーDSで発売されました。
 2008年には「牧場物語」のサブタイが外れた『ルーンファクトリー2』、2009年にはこの『ルーンファクトリー3』が発売され、2012年にはハードをニンテンドー3DSに移して『ルーンファクトリー4』が発売されました。

 『ルーンファクトリー』シリーズが始まった当初は「コンセプトは良いのだけどバグが多い」「バグさえなければ……」という評判だったものの、シリーズを重ねるに連れて評価が高まり、『3』と『4』はシリーズファンが自信を持ってオススメできる出来となっていました。
 が、開発会社だったネバーランドカンパニーが2014年に破産し、シリーズはしばらく途絶えることとなります。2021年に久方ぶりの新作『ルーンファクトリー5』がNintendo Switchで発売されるも、「やはりネバーランドカンパニー以外にはルーンファクトリーは作れないのか……」と思わせる出来でした。

 とは言え、マーベラスとしては『ルーンファクトリー』シリーズを復活させたいらしく(『Stardew Valley』など後発の農業ゲームがインディーで人気になったこともあるのでしょう)、『6』の発売を予定しているだけでなく、評価の高かった『4』や『3』を現行機で遊べるように移植しているのです。ぶっちゃけ、シリーズに興味ある人は『5』やるより『4』や『3』の移植を遊んだ方がイイと思います……


 ゲーム内容は「一つの町を拠点に生活して、農業と冒険を主軸に、手に入れた材料で鍛冶や料理をしたり、住民と交流したりするゲーム」です。戦闘はアクションなのでアクションゲーム苦手な人は身構えるかも知れませんが、レベルを上げてゴリ押しも出来るし、モンスターを仲間にしてソイツにほとんど戦ってもらうって手段もあります。
 『3』は特にテンポがむちゃくちゃ良くて、戦闘も爽快だし、ワンボタンで拠点に戻る魔法が使えるのでセーブも簡単、「短い時間でも遊べるようになっているから逆にあとちょっとだけ……と遊び続けてしまう中毒性が高い」ゲームです。むちゃくちゃ面白いから、現実の生活が疎かになっちゃうやつ!

 私がプレイしたのはDS版ですが、Nintendo SwitchやSteamで出ている移植版は3Dモデルを一新した上に、Live2Dを新たに作った新モードを収録するなど、「やっつけで移植したのではないシリーズ復活のためにしっかり作り込んだ作品」になっているみたいで良かったです。

こういう人にはオススメ!
 『ドラゴンクエスト』のような世界で生活したい人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームに熱中しちゃうとマズイくらい忙しい人

↓rune↓



◇ 『ルーンファクトリー5』
 <Nintendo SwitchSteam
 <3DアクションRPG+牧場シミュレーション>

<画像はNintendo Switch用ソフト『ルーンファクトリー5』より引用>

 ニンテンドーDS→ 3DSと展開されていた人気シリーズの9年ぶりの新作でした。
 元々は1996年からスーパーファミコンを始めとした様々な機種で展開されている『牧場物語』というシリーズがあり、そこにRPGのような世界観のアクションRPGと融合させたのが2006年のシリーズ1作目『ルーンファクトリー -新牧場物語-』でした。シリーズ初期はバグの多さが批判されることも多かったのですが、2009年の『3』、2012年の『4』は非常に完成度が高く、評判もムチャクチャ良かったです。

 しかし、その後に開発会社だったネバーランドカンパニーが経営破綻し、シリーズはしばらく音信不通となっていました。そこからようやく出てきた待望の新作だったのですが……
 (ナンバリングタイトルは)2Dだったシリーズが3Dになったせいなのか、マップを切り替えるだけでもものすごいロード時間がかかるため、自室に戻って持ち物を変えたりセーブしたりすることすら面倒になってしまうなど、期待していた分だけガッカリするところも多かったです。

 ゲームとしては、一つの拠点があってそこから様々なダンジョンに向かって攻略していくアクションRPGです。ただし、アクションの腕前だけでなく、「農作業」「素材を使って武器や防具や料理を作る」「モンスターを仲間にして世話をする」「住人と仲良くなって一緒に戦ってもらう」といった要素をしっかりやっておくとかなり楽に進める(していないと結構キツイ)バランスで、最終的に私は序盤で仲間にした鶏や蜂がラスボスを蹂躙してくれて、私自身はほぼ逃げ回って回復魔法を唱えるだけのプレイになっていました(笑)。

 この緩さこそが『ルーンファクトリー』の魅力だと思うし、決して「シリーズの魅力を引き継げなかった駄作」ではないと思うんですよね。「素材をたくさん集めて」「合成して新しいアイテムにして」「売る・もしくは使う」みたいなゲームが私は大好きなのですが、それらのゲームの中でも『ルーンファクトリー』は別格に各要素が絡まっていると思いますし。

 あと、発売半年後のアプデで、海外での発売に合わせて「同性婚」が出来るようになったそうです。最初から入れてくれよ! 今更、女主人公にして最初からやり直す気にならないし……

こういう人にはオススメ!
 『ドラゴンクエスト』のような世界で生活したいが、出来ることなら3Dがイイって人

こういう人にはオススメできない!
 頻繁に挟まるロード時間が耐えられない人


(動画:【本日発売】『ルーンファクトリー5』の序盤だけ実況(ネタバレあり)
(動画:【1年目・春の19日~】軌道に乗ってきたころの『ルーンファクトリー5』での日常を見せる実況(ネタバレあり)
↓rayman↓



◇ 『レイマン レジェンド for Nintendo Switch』
 <Nintendo Switch
 <2D横スクロールアクション+4人協力プレイ>

<画像はWii U版『レイマン レジェンド』より引用>

 「レイマン」は1995年からフランスのUBIが展開している大人気アクションゲームのシリーズです。日本では知名度が低く、途中シリーズが日本では発売されないこともありました。2006年の『ラビッツ・パーティー』では、日本で発売される時だけ「レイマン」の名前が外れるくらい「レイマン」の知名度が避けられたほどだったところ……

 2012年の『レイマン オリジン』で日本でも「レイマン」が堂々と展開され、2013年のこの『レイマン レジェンド』はWii U独占ソフトとして開発されたため、任天堂が日本でのパブリッシングを担当して猛プッシュされ……るのかと思いきや。Wii U本体がスタートダッシュに大失敗したため、海外ではマルチ展開に切り替わり(日本でも後にVita版が発売される)、ぶちギレた任天堂は「日本では任天堂から発売されたゲーム」「貴重なWii Uソフト」だったのにTVCMなどの宣伝を一切しないで発売しました。

 その結果、遊んだ人からの評判はものすごく高いのに、日本での知名度は恐ろしく低くて値崩れしまくる不遇なゲームとなってしまいました……こんなにも「誰も幸せにならない展開」があるかよ。

 Wii U版には「ゲームパッドのタッチパネルを活かしてステージのギミックを操作して自走する仲間を導く場面」があったのですが(『マリオとワリオ』みたいなカンジ)、タッチパネルのない他機種版ではオミットされていて、Nintendo Switch版もこの他機種版に準じているのですが……タッチパネルを使ったステージは「携帯モード専用ステージ」として収録されているとか。だからタイトルが『for Nintendo Switch』なんですね。単なるマルチ展開ではなかった。


 ゲームジャンルは『スーパーマリオ』シリーズのような横スクロールアクションですが、「Bでジャンプ」「ZRでダッシュ」「Yで攻撃」と操作はちょっとちがいます。デフォルトで「ジャンプ中にBボタン長押しでゆっくり降下可能」「パンチなどの攻撃手段が最初からある」、「やられても直前から復活」、「残機無限」と、マリオよりちょっとだけキャラ性能が高いですね。
 抜群の操作感と、多彩かつ絶妙な難易度のステージ達、全80ステージだけでなく『オリジン』の40ステージを収録している大ボリュームと―――全てにおいて一級品な上に、オフラインのみだけど4人協力プレイも可能です。まぁ、個人的には『オリジン』の40ステージは蛇足というか、ボリュームが多ければイイってもんじゃないとは思いましたが。

 むちゃくちゃ面白いのに、日本での知名度は低くて扱いが悪く、そのおかげでパッケージ版もダウンロード版も安く手に入ることが多いのは良いのか悪いのか……キャラクターに馴染みはないでしょうが、『スーパーマリオ』や『スーパードンキーコング』のような2Dアクションが好きな人には是非遊んでほしい一作です。

こういう人にはオススメ!
 2D横スクロールアクションが好きな人

こういう人にはオススメできない!
 キャラクター重視の人

  ↓legocity↓



◇ 『レゴ®シティ アンダーカバー』
 <Nintendo Switchプレイステーション4Steam
 <アクションアドベンチャー+オープンワールド>

<画像はWii U版『レゴ®シティ アンダーカバー』より引用>

 海外のワーナーブラザーズの子会社であるTT Fusion開発のレゴのゲームですが、日本では元々2013年に任天堂からWii U独占で発売されました。
 Wii Uは任天堂にとって初めてのHDグラフィックのゲーム機になるため、ソフト不足になると予測していて、海外のIPを幾つか「独占タイトル」として確保していたんですね。↑の『レイマン レジェンド』も、この『レゴシティ』もその一つです。

 ニンテンドー3DS版『チェイス ビギンズ』はこの前日譚で、街も狭く、あらゆる部分がスケールダウンしているので……わざわざ3DS版はプレイしなくてもイイんじゃないかな。

 2017年にはローカルマルチプレイを追加して、ワーナー・ブラザースからNintendo Switch版、プレイステーション4版、Steam版が発売されました。Xbox One版は日本では買えない……?この辺はよく分かりませんでした。


 ゲームは「レゴブロック」で出来た世界を進むオープンワールドゲーです。
 ストーリーは一本道で「○○に行け!」という指示に従うだけなのだけど、横道の探索要素やミッションが山のようにあるというゲームですね。主人公であるチェイス・マケインは警察官なため、その辺を走っている車も「緊急事態だから貸してもらうぞ!」とぶんどって乗ることが出来ます。もちろん返す必要はなし。ペナルティもなく車を途中で借りれるし、街を破壊しても怒られない、ゆるーーーいオモチャ箱みたいなゲームなんですね。

 ストーリーも終始明るいノリで、敵も味方もおもちゃなので残虐表現はありません。ゲームオーバーもなく、やられたらすぐ手前から復活で、難易度も低く、それでいてやり込み要素は膨大にあるからコンプリートしようと考えたら果てのないゲーム―――「敵と戦うのは怖い」けれど、広い世界を冒険したいって人にはピタリとハマるゲームじゃないかと思います。


 Wii U版の最大の欠点はロード時間の長さ(ゲーム開始まで2分半かかる)だったのだけど、移植版では改善されているそうな。

こういう人にはオススメ!
 難易度低めのオープンワールドゲーを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 「ジョーク」が好きではない人

↓oink↓



◇ 『レッツプレイ!オインクゲームズ』
 <Nintendo SwitchSteamiOSAndroidOS
 <パーティゲーム集+オンライン対戦>

<画像はNintendo Switch用ソフト『レッツプレイ!オインクゲームズ 』より引用>

 アナログゲームの制作・販売をしているオインクゲームズが、自社のアナログゲームをコンピューターゲームにした上で「オンラインプレイ対応」にして発売したゲーム集です。オンライン対戦が可能で、クロスプラットフォームにも対応している上に、現在は1人所有者がいれば無料のスマホ版とでもオンライン対戦が可能になったらしい……神なの?


 収録されているのは、
・『海底探険』
・『エセ芸術家ニューヨークへ行く』
・『スタータップス』
・『月面探険』
・『この顔どの顔?(アナログゲームの名称は『がんめんマン』)』
・『藪の中』
・『ファフニル』の7つで、

 有料DLCで
・『SCOUT』
・『ナインタイル』
・『まちがいさがし開発課』
・『小早川』
・『いかだの5人』が追加できます。

 スマホ版は基本無料で『海底探険』のみ遊べて、残りは1つ800円ずつの追加購入となっています。

 私がプレイしたのは、『海底探険』、『エセ芸術家ニューヨークへ行く』、『スタータップス』、『この顔どの顔?』、『藪の中』の5つなので、簡単にですが1つ1つ感想を書いていきます。

 『海底探険』は、一見するとシンプルな「すごろく」なんですが限られた酸素を使いきる前に帰還して「お宝を持ち帰る」ことが目的のゲームです。欲張ってお宝をたくさん持つと足が遅くなって帰還が難しくなるのと、その分だけ全員分の酸素を消費してしまうというのがミソですね。ラウンドが進むごとに高得点が取りやすくなる設計も見事、すごく面白かったです。

 『エセ芸術家ニューヨークへ行く』は、全員共通のお題で絵を描き始めるのだけど、ランダムで選ばれた1人お題を知らされていない「エセ芸術家」が混じってしまいます。「芸術家」は「誰がお題を知らずに描いているエセ芸術家なのか」を投票して当てれば勝ちで、「エセ芸術家」は自分が「お題を知らずに描いている」とバレなければ勝ちだし、仮に投票で当てられてもお題が何かを言い当てれば逆転勝利となります。
 ということで、「人狼」系のゲームなのだけど、とことんまでハードルを下げてみんなでワイワイゲラゲラ遊べるゲームになっていますね。何十時間もやり込めるほど底は深くないだろうけど、パーティゲームとして優秀だと思います。

 『スタータップス』は、ちょっと複雑だけど「○○みたい」とは言えない独特の面白さを持ったゲームです。6種類の企業のカードは「全部で5枚の企業」「全部で6枚の企業」「全部で7枚の企業」「全部で8枚の企業」「全部で9枚の企業」「全部で10枚の企業」とあって、それぞれのカードを集めて独占していきます。ゲームが終わった時、手持ちの企業カードが「多数派」を占めていられれば残りのカードを持っている人からコインを徴収できる、逆に「少数派」のまま最後まで行くとコインをごっそり取られるという。
 私は1回しかこのゲームをプレイしていないので、ゲームの本質を理解したときにはもう終わってしまったのですが、ムチャクチャ奥が深くて駆け引きが熱いゲームだと思います。もう1回4人集まって遊びたい!

 『この顔どの顔?』は『はぁって言うゲーム』系のゲームで、お題を出された人がパーツを自由に組み合わせて顔を作り、それ以外の人は「どんなお題だったか」を6つの中から当てるゲームです。ものすごく分かりやすいルールで、ゲームが上手くなくても楽しめる(むしろ下手な人が混じっていた方が面白くなる)上に、傍から観ているだけの人でも面白い最高のパーティゲームです。

 『藪の中』は、芥川龍之介の『藪の中』に引っかけたタイトルの推理ゲームです。「3つの容疑者の中から一番大きい数字を選ぶ」だけなんですが、各プレイヤーごとに得られる情報がちがうため、「俺が見た情報だったら絶対こいつが一番大きい数字なのに、どうしてあの人はこっちを選んだんだろう」と推測していくのが楽しいゲームです。分かりやすいのに奥深くて、延々と遊んじゃう……

【初めての人でも遊べる分かりやすさ】
 『この顔どの顔?』>『エセ芸術家ニューヨークへ行く』>『海底探険』>『藪の中』>『スタータップス』

【ずっと遊んでいられる奥深さ】
 『スタータップス』>『藪の中』>『海底探険』>『この顔どの顔?』>『エセ芸術家ニューヨークへ行く』

 ゲームに慣れていない大人数でも遊べるゲームもあれば、4人でガッツリ長時間遊べるゲームもあって、トンデモない沼ですよコレ。どんだけ時間があっても遊び足りない面白さ!
 ただ、Steamの評価を見ると「野良ではオンラインに人がいない」みたいに書かれているので、オンラインでもオフラインでもイイからいっしょに遊んでくれる友達がいないとどうしようもないゲームなのは仕方ないですね。

こういう人にはオススメ!
 独自性の高いパーティゲームを遊びたい人

こういう人にはオススメできない!
 いっしょに遊んでくれる仲間がいない人


(動画:【丹賀まことさんの配信にオジャマしました】みんなでワイワイ『レッツプレイ!オインクゲームズ』遊んだ記録
(動画:【視聴者参加型】『レッツプレイ!オインクゲームズ』を集まった人達で遊ぶ!
  ↓locion↓



◇ 『ローション侍 for Nintendo Switch』
 <Nintendo SwitchSteam(1作目)Steam(2作目)
 <2D見下ろしアクション+タイムアタック>

<画像はSteam用ソフト『ローション侍』より引用>

 元々は2020年にSteamで発売されたアクションゲームで、体中からローションが吹き出す改造手術を受けた織田信長を操作して敵を倒していくゲームでした。「何それ……?」と思った人も後で説明するから、とりあえず待っててね。
 2021年には続編『真・ローション侍』が発売、平安時代に転送されてしまった織田信長(ローションが吹き出す体)が安倍晴明や聖徳太子と戦うそうです。

 その2本のステージをリメイクしてHD振動にも対応して移植されたのが、2023年に発売されたNintendo Switch版です。私が遊んだのはSteam版の1作目だけですね。

 ゲームとしては、マウスの動きと左クリックだけで遊ぶアクションゲームでした。「クリックしたところに向かって進む」ゲームなんだけど、この時に壁に接していると大きく進むので「高速で壁キックを続ける」ようなパターンを構築していくゲームです。
 むちゃくちゃ奇抜な設定ですが、ゲームとしては「ビー玉を弾いて目標を通過させる」遊びに近いです。コロコロと転がるビー玉を「ローションまみれの織田信長」にして、通過するチェックポイントを「敵」に置き換えているだけで。遊びの構造としてはものすごくクラシカルなのに、キャラクターを奇抜なものにすることでまったく新しいものに感じさせるという。

 一発ネタのゲームのように思えるかもですが、ギミックやステージ構成が巧妙で、アクションゲームとしての出来も良いんです。そもそも「ビー玉を弾く」のも根源的な気持ち良さがありますし、ローションまみれの織田信長を弾いて進めるのもむっちゃ気持ち良いんですよね。

こういう人にはオススメ!
 シンプルだけど熱くなれるアクションゲームを求めている人

こういう人にはオススメできない!
 織田信長を恨んでいる人


(動画:ローションと言えば私なので『ローション侍』を初見実況する
↓rocket↓



◇ 『ロケットリーグ』
 <Nintendo Switchプレイステーション4XboxOne・Series X|SEpic Gameストア
 <スポーツ+オンライン対戦>

<画像はNintendo Switch版『ロケットリーグ』より引用>

 特に海外ではeスポーツの代表作と言われる作品が、つい最近(2020年9月)基本無料化されたので1週間がっつりプレイ→ ボイスチャットをつないでオンラインでフレンド達とワイワイ遊んでみました。

 一言で言うと「自キャラが車のサッカーゲーム」で、サッカーが本来持っていた「足しか使えないから思ったようにボールを扱えないもどかしさ」をしっかりゲームに落とし込んでいるんですね。初心者がわらわらとボールに集まって、でも誰もマトモにボールに触れない様は「小学生のサッカー」みたいでめっちゃ笑えます。

 でも、サッカーが世界中で親しまれるようになると「足だろうが自在にボールを扱えるのが当然」のスポーツになっていったように、『ロケットリーグ』も上手い人は車もボールも自在に扱うんですよ。思った方向にボールを飛ばすし、空中でしっかりボールを捉える。初心者と中級者の間にものすごい溝があって、初心者がラッキーで勝てるようなゲームではないんですね。だからこそeスポーツで扱われるってことなんでしょうけど。


 なので、実況で遊んだときも8-1みたいなスコアばかりになってしまって、「これはもう自分にはイイかな……」と起動しなくなっちゃいました。同じくらいの実力の人が集まって遊ぶには最高なんですけどね。

こういう人にはオススメ!
 真剣に「上達」を目指してゲームを遊ぼうって人

こういう人にはオススメできない!
 遠近感がつかめない人


(動画:初心者だけど『ロケットリーグ』みんなで集まって遊ぼうぜ実況!
↓romasaga↓



◇ 『ロマンシング サガ -ミンストレルソング- リマスター』
 <Nintendo Switchプレイステーション4&5SteamiOSAndroidOS
 <フリーシナリオRPG>

<画像はWii Uバーチャルコンソール版『ロマンシング サ・ガ』より引用>

 元々「サガ」シリーズは1989年からスクウェアがゲームボーイで展開していたのですが、1992年にスーパーファミコンにプラットフォームを移し、『ロマンシング サ・ガ』と新たなシリーズとしてナンバリングを付け直しました。後述しますが、スーファミ版には未完成な部分も多く、2001年にワンダースワンカラー用ソフトとして発売されたものが「完全版」と言われています。

 2005年には3Dになって完全に生まれ変わったリメイク作『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』がプレイステーション2用ソフトとして発売され、そのリマスター版が2022年に各機種で展開されました。Nintendo Switchで遊べるのはこちらなので、私が遊んだスーファミ版とは別物と言ってイイと思います。


 同社の『ファイナルファンタジー』を王道とすると、この「サガ」シリーズは様々な実験的なことを行ったシリーズで、『ロマサガ』は何といっても圧倒的な自由度の「フリーシナリオ」RPGなところに特徴があります。主人公は8人の中から選び、別のスタート地点から始まる上に、ほとんどのイベントはやってもやらなくても構わないし、一般的には「悪」と見なされる行為も多く行うことが出来ます。

 ただし、ゲーム内や説明書には書かれていない基本情報も多く、予備知識なしの初見プレイでは結構難しいです。
 例えば、雑魚敵を含めた戦闘回数で「時間が経過する」ので、序盤から雑魚敵を狩って必死にレベルを上げようとすると序盤のイベントはどんどん終了して、雑魚敵もどんどん強くなっていってしまいます。かと言って、稼ぎプレイなしで進めるほど甘くないので、適度にキャラを育てて先に進むタイミングを見極めなくちゃならないという……

 更に様々なバグ(例えば回復魔法を使った時に効果を増減させるパラメータがあるのに、全ての回復魔法は戦闘中に使うと必ず全回復させてしまう等)や、作りかけだと思われる要素(意味深なキャラクターだけど話しかけられず、ワンダースワンカラー版で追加されたイベントで回収された等)も、死ぬほど多く―――
 スーパーファミコン版は当時100万本以上を売り上げたヒット作でしたが、「人を選ぶ」ゲームだったんですよね。私も、実況でアドバイスをもらいながらプレイしたから最後まで遊んで楽しめましたが、一人だったらぶん投げていたと思います。

 その点、今Nintendo Switchで遊べる『ミンストレルソング』バージョンは、丁寧なチュートリアルやバグ修正、イベント補完などが行われていて、「当時のスタッフの人達が作りたかった本当のロマサガ1」を3Dで実現しているそうです。過去作のリメイクは「新しいものを生まない」みたいに悪く言われがちですが、こういう「挑戦的だけど粗が目立った作品」はリメイクで完成するってケースも往々にあるんですよね。

こういう人にはオススメ!
 レールに沿ったのではない自分なりの冒険をしたい人

こういう人にはオススメできない!
 ゲームに不慣れな人


(動画リスト:ゲーム下手が実況で挑戦する『ロマンシング サ・ガ』
↓lolololo↓



◇ 『ロロロロ』
 <Nintendo SwitchSteamiOSAndroidOS
 <アクションパズル+4人協力プレイ>

<画像はSteam版『Death Squared』より引用>

 元々は『Death Squared』という名前で海外で発売されていたアクションパズルゲームです。
 2017年11月に日本でNintendo Switch版を発売するにあたって、客層を考えて可愛らしいタイトルにしようと『ロロロロ』というタイトルになり、後に展開されるスマホ版でも『Death Squared (RORORORO)』のような表記になりました。『RORORORO』じゃ意味がちがくない? と思ったけど、そもそもスマホ版は4人プレイがなくなっているから『ロロロロ』でもないんだな……

 『Overcooked』のように「味方に当たり判定があるのでジャマになる」ことを利用した多人数プレイ推奨のアクションパズルで、「2人用のモード」と「4人用のモード」があります。「2人用のモード」は左スティックと右スティックで1人で遊ぶことも可能、「4人用のモード」はスマホ版には入っていません。
 協力プレイはオフラインでしか遊べませんが、私は「Steam Remote Play Together」と「ボイスチャット」を使って(多少のラグに耐えながら)オンラインで「4人用のモード」を途中まで遊びました。公式にオンラインマルチに対応していないのは残念ですが、対応していないのも分かるくらい「一緒に遊んでいる人と会話するのが楽しいゲーム」なんですね。野良のオンラインとかで遊んで楽しいゲームじゃないです。

 自分が動くことで他のプレイヤーが死ぬなんてことはしょっちゅうで、全員で話し合って、動く順番を決めて慎重に慎重にプレイして、最後に全員が生きたまま所定の位置に付けばステージクリア! でも、上手く出来なくて死んじゃってもゲラゲラ笑える―――そういうゲームだし、失敗をゲラゲラ笑える仲間と遊ばないと大喧嘩になりかねないゲームですね。

 ゲーム自体は小学校低学年でも遊べるだろうけど、そういう意味では(喧嘩にならないかという意味で)もうちょっと上の年齢の方がイイのかな。

こういう人にはオススメ!
 ゲラゲラ笑いながら一緒に遊べる友達や家族がいる人

こういう人にはオススメできない!
 クリア出来ないとイライラしてしまう人


(動画:Steam Remote Play Togetherテスト配信『ロロロロ(Death Squared)』をオンライン越しにみんなで遊べたらイイな実況
  ↓worldfor↓



◇ 『World for Two』
 <Nintendo SwitchSteamiOSAndroidOS
 <シミュレーションゲーム+アドベンチャー>

<画像はiOS版『World for Two』より引用>

 元々は2019年に配信されたスマホ用の無料ゲームです。ガチャや広告などもない完全無料ゲーで、「気に入った人は寄付してくれたら嬉しい」とゲーム内から寄付できるビジネスモデルでした。
 2020年に様々な追加要素を加えたNintendo Switch版が発売、こちらは最初から1400円の買い切りのゲームになっていたため、追加要素があるとはいえ割高に思えてしまうかも。ただ、スマホ版で無料で遊んでいた人も1400円を出してNintendo Switch版を買っていたくらい、愛されているゲームではあるんですね。

 私はiOS版をプレイしましたが、正直テンポが遅くて肌に合いませんでした。
 ゲームとしては生物を繁殖させていくシミュレーションゲームで、新しく作った生物のDNAに「両生類のDNA」や「爬虫類のDNA」といった人工DNAを組み合わせて新しい生物を生み出していきます。そして、そうして出来た新しい生物のDNAに、また人工DNAを組み合わせて―――という繰り返し。


 自分だけのオリジナル生物を作ろう! ってゲームではなく、正解の組み合わせが最初から決まっているのでそれを探すゲームですね。そのDNAの組み合わせのヒントが少なく、正解まで何パターンも試さなくてはならないのに、失敗するたびに広大なフィールドを走り回って目当ての生物を探してDNAを採取する―――という単純作業を何時間も続けるのが、自分にはとても退屈でした。
 でも、高く評価しているレビューを読むと、「美しいグラフィックとBGMに包まれて、攻略に追われずに、この世界を堪能した」と言っている人がいて……なるほど、「クリアのために作業を さ せ ら れ て い た」私と、「この世界をゆったりと満喫した」人とでは、捉え方がちがうんだと思いました。

こういう人にはオススメ!
 ゲームはグラフィックとBGMを重視するという人

こういう人にはオススメできない!
 単純作業は、すぐに飽きてしまう人

  ↓oneshot↓



◇ 『OneShot: World Machine Edition』
 <Nintendo Switchプレイステーション4Xbox One・Series X|S版Steam
 <謎解きアドベンチャーゲーム>

<画像はSteam版『OneShot』より引用>

 このゲームは元々2014年に『RPGツクール2003』で作られて公開されたフリーゲームで、この時点では日本語対応されていませんでした。
 2016年に有料ゲームとしてリメイクされてPC(Steam)で発売されて、2017年には日本語化に対応してくれました。長らく「家庭用ゲーム機向けには移植不可能」と言われていましたが、2022年に「World Machine Edition」というバージョンで1から作り直されてNintendo Switch、プレイステーション4、Xbox One&Xbox Series X|S向けに発売されました。

 ただ、個人的には……よほどの理由がない限り、「PCで遊ぶ」ことをオススメしたいです。

 「RPGツクール」がベースですが、戦闘もなければアクションの腕が必要なところもありません。ゲームの構造はテキストアドベンチャー、特に様々な仕掛けを解いて突破口を開くところなんか「脱出ゲーム」に近いかなと思います。
 システム自体はオーソドックスで目新しいものはほとんどありません。でも、ストーリーだったり、演出だったり、謎解きのギミックだったりが秀逸で、このゲームを遊んだ人はみな「頼むからネタバレ情報を入れずに今すぐ遊んでくれ!」と切なる願いをレビュー欄に書き込むほどです。

 私も、ゲームの「オールタイムベスト10」を選ぶなら、このゲームは入るだろうってくらいに衝撃を受けました。

こういう人にはオススメ!
 低スペックでもイイからPCでゲームを遊ぶ環境のある人

こういう人にはオススメできない!
 既にネタバレを踏んでしまった人

(紹介記事:『OneShot』レビュー/その輝きは「一度きり」!ネタバレを踏む前に遊んで欲しい逸品アドベンチャー
↓1-2↓



◇ 『1-2-Switch』
 <Nintendo Switch
 <対戦専用パーティゲーム+ミニゲーム集>

<画像はNintendo Switch用ソフト『1-2-Switch』より引用>

※ モーションIRカメラを使うミニゲームをプレイするにはSwitch1のJoy-Conが必要です

 ジャイロセンサー、HD振動、モーションIRカメラ、そしておすそ分けプレイといったNintendo Switchのコントローラー:Joy-Conを活かしたミニゲームが28コ入っているゲーム集です。基本的には「対戦専用」だと思いますし、2人対戦とはいっても「同じ人と何十回と遊ぶ」だけならすぐに飽きてしまうでしょうから、ホームパーティや親戚の集まりなどで「大人数の中から交代交代で遊ぶ」ことが想定されたゲームだと思われます。

 その最大の特徴は「テレビ画面を見て遊ぶ」のではなく、「対戦相手を見て遊ぶ」ことにあります。Wii Uが「2画面を活かしたゲーム」を出してきたと思ったら、次のNintendo Switchではまさかの「0画面のゲーム」ですよ。
 でも、ゲームという「遊び」は、「ゲーム画面の中」ではなく「画面の前に集まっている人達の間」にあるんだという横井軍平さんのイズムを感じられたのは嬉しかったです。「ソーダ」みたいに勝ち負けも何もあったものじゃないゲームも入っているのが好きです。パーティゲームとはこうじゃなければ。

こういう人にはオススメ!
 大人数が集まって一緒に何かを遊ぶという機会のある人

こういう人にはオススメできない!
 1人で遊ぶゲームを探している人


(記事:『1-2-Switch(ワンツースイッチ)』全28ゲームを動画付きレビュー!
(動画:ゲームが下手な人が、友達と『1-2-Switch』を真剣対戦!-1(ログ)




 以上です。
  今年「New!」になったのが22本で、去年が2記事合わせて207本で、重複していたのが1本で、去年から外れたのが9本だから……219本のレビューになりました。


 正直なところ、毎年書いていたこのレビューも去年で終わりにするつもりでした。
 Nintendo Switchの後継機が2025年3月に発売されるって報じられていましたからね。えっ、3月ってもう終わったんですか? そんなワケないじゃないですかー、ようやくSwitch2が出るって言うのにー。


 ですが、旧ブログをいつBANされるか分からない状況になってしまいました。
 BANされたら207本分のレビューが消滅してしまうワケで、流石にそれは見過ごせないなと思って新ブログを新たに始めた際に、移行+統合することを決めました。

 みなさん、「旧ブログから新ブログの移行ってコピペしているだけでしょ?」って思われているかも知れませんが、実はですね……FC2ブログとBloggerだと「有効なHTMLタグ」がちがうみたいで、この記事に限らずHTMLソースとにらめっこして1つ1つ修正しているんですよ……

 ということで、むちゃくちゃ大変だったんですけど……
 「絶対にやらなくちゃいけないこと」だったので、リクエストされた方はどうか「自分が軽い気持ちでリクエストしたせいで大変なことになってしまった」なんて思わないでくださいね。どうせ移行するつもりでしたし、「リクエストがあったということは少なくとも1人は読んでくれるんだ」と思って頑張れたので。


 来年以降は継ぎ足し・継ぎ足しでそんなに手間をかけずに行けるやろ!



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