『世界のアソビ大全51』レビュー/今の時代に合わせて13年ぶりに復活した定番ゲーム集!

 
<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

※ この記事は2020年に旧ブログに書かれたものを幾つか手直しして2025年に移行した記事です

【これさえ押さえておけば知ったかぶれる三つのポイント】
ミニゲーム集が売れまくった時代のゲーム集が、現代に蘇る
見栄えも、分かりやすさも、設定できるルールの少なさも、ゲーム実況向き
一通り遊ぶだけでも大変な、大ボリュームの51コのゲームを全部紹介します!



『世界のアソビ大全51』
・開発:エヌディーキューブ/発売:任天堂
公式サイト
 Nintendo Switch用ソフト:2020年6月5日
  ※ Nintendo Switch本体機能でのスクリーンショット撮影○、動画撮影○
・テーブルゲーム集
・セーブ方法:オートセーブ

Amazonアフィリエイトリンク


 私のプレイ時間は90時間でした
 ※ すべてのゲームをクリアしたワケではありません。運要素のない「将棋」や「リバーシ」はCPUに勝てない……
↓asobi1↓



◇ ミニゲーム集が売れまくった時代のゲーム集が、現代に蘇る

 「アソビ大全」シリーズの1作目『だれでもアソビ大全』は、ニンテンドーDSの初期:2005年11月に発売されました。

 もはや懐かしい言葉ですが、“Touch!Generations”という「ゲームの定義を広げて普段ゲームを遊ばないような年代の人でも楽しめるようにする」ことを目指した任天堂の商品群の一つでした。
 昔からある定番のボードゲームやテーブルゲームを、DSのタッチパネルで操作できるようにして、1本のソフトがあれば複数のDSで対戦ができるダウンロードプレイにも対応するなど、DSの機能を活かした商品にしたのがこのゲームです。

 開発は『俺の料理』などを作っていたアジェンダ。
 初代の収録ゲームは以下の通りです。『世界のアソビ大全51』に収録されているかどうかもまとめました。

○ 「しんけいすいじゃく」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
× 「ばばぬき」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
○ 「7ならべ」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「スピード」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
× 「ダウト」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
× 「ページワン」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
△ 「アメリカンページワン」
 → 全く同じではないけれど『世界のアソビ大全51』の「ラストカード」と似たゲーム
× 「スローモー」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
○ 「だいふごう」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
× 「ポーカー」
 → 『世界のアソビ大全51』に入っているのは「テキサスポーカー」
○ 「ブラックジャック」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「クロンダイク」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
× 「セブンブリッジ」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
× 「ラミー」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
× 「スペード」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
× 「ハーツ」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
× 「ナポレオン」
 → 『Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全』でリストラ
× 「コントラクトブリッジ」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
× 「ゴニンカン」
 → 『Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全』でリストラ
× 「ナップ」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
○ 「しょうぎ」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「ごもくならべ」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「はなふだ」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
× 「ぼうずめくり」
 → 『Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全』でリストラ
× 「はさみしょうぎ」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
× 「ぐんじんしょうぎ」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
× 「すごろく」
 → 『Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全』でリストラ
○ 「チェス」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「リバーシ」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「チャイニーズチェッカー」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「チェッカー」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「バックギャモン」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
× 「バランスゲーム」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
× 「ソーダゲーム」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ、『1-2-switch』に同じようなゲームが収録
× 「シーソーゲーム」
 → 『Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全』でリストラ
× 「ラストワン」
 → 『Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全』でリストラ
× 「ことばさがし」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
○ 「ボウリング」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「ダーツ」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「おはじきビリヤード」
 → 「ビリヤード」が『世界のアソビ大全51』に収録
○ 「おはじきゴルフ」
 → 『Wi-Fi対応(以下略)』でリストラされるも「ゴルフ」が『世界のアソビ大全51』に収録
× 「おはじきじんとり」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ


 初代では42種類のゲームが収録されていて、(△のものも合わせて)その内の19種類が今作『世界のアソビ大全51』にも収録されています。
 並べてみると分かるのですが、「トリックテイキング」という戦略性の高いトランプゲームの項目は全ゲームがリストラされていて、ボードゲームらしからぬ「バラエティゲーム」もすべて入れ替わっています。『世界のアソビ大全51』はなるべく気軽に遊べるゲームを集めて、出来るだけ実際にボードゲームやおもちゃとして存在するものを選んだ―――この辺は、収録ゲームを見比べると方針の違いが見えて面白いですね。




 初代が発売された頃は、まだニンテンドーDSがインターネットにつながるニンテンドーWi-Fiコネクションのサービスが始まっていない時期で、初代はオンライン対戦に非対応でした。
 しかし、日本版から1年後に発売された海外版『42 ALL-TIME CLASSICS』『CLUBHOUSE GAMES』は一部の収録ゲームを(海外向けに)変更しただけでなく、その頃にはニンテンドーWi-Fiコネクションが始まっていたためオンライン対戦にも対応しました。そのため、日本にも逆輸入のような形で更に1年後の2007年4月に、オンライン対戦対応の続編『Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全』が発売されたのです。

 一応言っておくと、現在ではDSソフトのオンラインサービスは終了しているため、今から買ってもオンライン対戦は出来ません。初代と被っているゲームも多いですが、せっかくなのでこちらも収録ゲームをまとめましょう。


× 「ばばぬき」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
× 「ダウト」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
○ 「7ならべ」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「しんけいすいじゃく」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「スピード」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
× 「スローモー」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
△ 「アメリカンページワン」
 → 全く同じではないけれど『世界のアソビ大全51』の「ラストカード」と似たゲーム
× 「ページワン」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
× 「ハーツ」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
○ 「だいふごう」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
× 「ラミー」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
× 「セブンブリッジ」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
○ 「ブラックジャック」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
× 「ポーカー」
 → 『世界のアソビ大全51』に入っているのは「テキサスポーカー」
○ 「テキサスホールデム」
 → 今作からの新規収録、「テキサスポーカー」のこと
× 「ナップ」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
× 「スペード」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
× 「コントラクトブリッジ」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
× 「グリッドアタック」
 → 今作からの新規収録、『世界のアソビ大全51』でリストラ
× 「はさみしょうぎ」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
○ 「ごもくならべ」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「ドット&ボックス」
 → 今作からの新規収録、『世界のアソビ大全51』にも収録
○ 「リバーシ」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「チェッカー」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「チャイニーズチェッカー」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「バックギャモン」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「チェス」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「しょうぎ」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
× 「ぐんじんしょうぎ」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
○ 「ルドー」
 → 今作からの新規収録、『世界のアソビ大全51』にも収録
○ 「ドミノ」
 → 今作からの新規収録、『世界のアソビ大全51』にも収録
× 「ことばさがし」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
× 「ソーダゲーム」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ、『1-2-switch』に同じようなゲームが収録
○ 「はなふだ」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「ボウリング」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「ダーツ」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「おはじきビリヤード」
 → 「ビリヤード」が『世界のアソビ大全51』に収録
× 「バランスゲーム」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
× 「おはじきじんとり」
 → 『世界のアソビ大全51』でリストラ
○ 「クロンダイク」
 → シリーズ皆勤賞、『世界のアソビ大全51』でも遊べます
○ 「マージャンソリティア」
 → 今作からの新規収録、『世界のアソビ大全51』にも収録
× 「だっしゅつパズル」
 → 今作からの新規収録、『世界のアソビ大全51』でリストラ


 「ナポレオン」「ゴニンカン」「ぼうずめくり」「すごろく」「シーソーゲーム」「ラストワン」「おはじきゴルフ」の7つが外れ、「テキサスホールデム」「グリッドアタック」「ドット&ボックス」「ルドー」「ドミノ」「マージャンソリティア」「だっしゅつパズル」の7つが新規収録されました。42種類中、『世界のアソビ大全51』でも遊べるのは(△も含めて)23種類です。

 当時のレビューを検索してみると。日本ではなじみのない海外のゲームが増えたことで「わざわざ知らない海外のボードゲームのルールを覚えたいやつなんていない」的なレビューが出てきたのですが……そこで海外のボードゲームを削除するのではなく、『世界のアソビ大全51』は「世界にはアナタの知らないゲームがこんなにあるんだよ」と紹介するプロモーションにしているのは逆転の発想で上手いなと思いました。



 さて、DS版の『アソビ大全』2作が発売された2005年~2007年頃は、『脳トレ』ブームで「ミニゲーム集」が大ヒットしていた特殊な時期です。
 メーカーもユーザーも開発費が膨大化した大作ゲームについていけなくなった時期(1996年~2004年辺り?)と、スマホやSteamなどの「ゲームをダウンロードして遊ぶ」ことが当たり前になる時期(2010年~辺り?)の、ちょうど狭間となる時期に「どう遊ばれるのかを想定して一つのパッケージに収めたミニゲーム集」が大ヒットしていたんですね。『脳トレ』、『Wii Sports』、『Wii Fit』などなど。



 では、初代の『アソビ大全』は、どう遊ばれると想定して一つのパッケージに収めたミニゲーム集だったのか―――これは恐らく、旅行先での夜とか、学校の昼休みとか、友達同士が何人もで集まった際に「この1本さえ持っていれば」全員で一緒に遊ぶことができる定番商品として考えられたんじゃないかと思われます。修学旅行先にみんなで遊べる用にトランプやUNOを持っていく代わりに、このソフト1本持っていけば大丈夫、的な。

 ダウンロードプレイ対応なのでソフト1本あればみんなで遊べますし、何よりDS版は「最大8人まで」の同時プレイに対応していますから(Nintendo Switchの『世界のアソビ大全51』は4人まで)



 さて、「ミニゲーム集が売れた時代」はあっという間に終わります。スマホを始めとして「低価格(もしくは基本無料)で遊べるダウンロード専用ソフト」が普及したことで、ミニゲーム集の価値は落ちていき、かつてのように何百万本も売れることはなくなりました。
 DS版の『アソビ大全』は「これ1本あればみんなで遊べるソフト」として売ることが出来ましたが、今だったらみんなスマホを持っているので、みんなで同じアプリをその場でダウンロードして遊べちゃいますもんね。


 とは言え、任天堂は『1-2-Switch』や『Nintendo Labo』など、それでもミニゲーム集的なソフトを出しているのです。前者は「Joy-Conを活かした2人用ゲーム」を集めたもので、後者は「段ボールで工作したコントローラを使って遊べるゲーム」を集めたもので、どちらもスマホとかSteamとかでダウンロード販売できないものを狙って作られていたと思います。

 しかし、『アソビ大全』は事情がちがいます。
 「定番ゲームを集めたゲーム集」ということは、定番ゲームならスマホを始めとしたいろんな機種で既に遊べるものが多いということです。私はフレンドとオンライン対戦する様を実況できれば面白そうだなと買いましたが、今更こんなゲームをNintendo Switchのパッケージソフトで発売して売れるのかな―――と思っていました。


 そしたら、毎週コンスタントにゲームソフト売上ランキングに名前を連ねる定番ソフトとして定着しているみたいです。DS版の『だれでもアソビ大全』の売上は70万弱でしたが、Nintendo Switch版の『世界のアソビ大全51』は6月末までの決算発表で既に国内40万本を超えていて海外市場も合わせるとミリオンセラーに到達していることが発表されました。国内売上でもDS版を抜きそうな(既に抜いていそうな)勢いはありますね。
 発売前にはこのヒットは予想していませんでしたが、自分でこのゲームを遊んでみたら売れるのも納得の内容でした。DS時代の『だれでもアソビ大全』が友達同士で持ち寄って一緒に遊ぶ定番ソフトを目指したのに対して、Nintendo Switchの『世界のアソビ大全51』は恐らく……


 「ゲーム実況で遊ばれる定番ソフト」を目指して作られたゲームじゃないかと思うのです。それが、「今の時代に合わせたアソビ大全」だったんだろうと。
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◇見栄えも、分かりやすさも、設定できるルールの少なさも、ゲーム実況向き

 『世界のアソビ大全51』の開発は、任天堂の連結子会社エヌディキューブです。

 元々は任天堂が電通と共同出資して設立した会社で、『F-ZERO FOR GAMEBOY ADVANCE』などを開発していたのですが……ハドソンがコナミの子会社になったあたりで、ハドソンで『マリオパーティ』などを作っていたスタッフが入って札幌本社を作り、『Wii Party』や『マリオパーティ』なんかを開発するようになって現在に至ります。要は、任天堂の「パーティゲーム」に特化したセカンドパーティですね。

 また、スタッフクレジットを見ると、DS時代の『だれでもアソビ大全』2作を開発したアジェンダにいた小林貴樹さんが設立したスマイルブームも開発に協力しているみたいです。スマイルブームは『プチコン』で有名な会社です。つまり、前2作の主要スタッフも開発に協力していたみたい。


 さて、『世界のアソビ大全51』というタイトル通り、このゲームには51種類のゲームが入っています(オマケの「ピアノ」も入れれば52種類)。その内の4つは1人用のゲームで、残り47種類のゲームの内「スロットカー」「フィッシング」「協力タンク」を除く44種類のゲームでオンライン対戦が可能です。オフラインで一人用を遊ぶ場合は、もちろんCPUとの対戦になるのが基本(「ヒット&ブロー」や「ゴルフ」のような例外はありますが)

 オンライン対戦は「フレンドだけが入れる部屋でのフレンド対戦」、「知らない人と対戦するランダムマッチ」の2種類で、どちらも遊べるゲームは一緒です(フレンド部屋だとルール変更することが可能で、ランダムマッチだと予め決まったルールで遊ぶことになります)



<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 これが、オフライン一人用で遊べる全52種類のゲームで。



<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 こちらが、オンラインのフレンド部屋で遊べる44種類のゲームで。
 「スロットカー」「フィッシング」「協力タンク」「ピアノ」と、1人用専用の「スライドパズル」「麻雀ソリティア」「クロンダイク」「スパイダー」が選べなくなっています。



<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>
 
 こちらは、オンラインのランダムマッチで遊べる44種類のゲームとなっています。
 遊べるゲームはフレンド部屋と一緒です。

 レーティング的なものは(多分)なくて、遊びたいゲームを3つまでセットしておくと「同じゲームを遊びたい人が現れました!」とマッチングするみたい。マッチング待ちの間は1人で別のゲームを遊ぶことも可能(いくつかのゲームではマッチングされると中断セーブのデータが作られる)
 『世界のアソビ大全51』の共通仕様として、「フレンド部屋」でのオンライン対戦には制限時間がありませんが、ランダムマッチでのオンライン対戦にはどのゲームにも一手一手に制限時間があります。それはまぁ当然だと思うのですが、相手がラグイと全体的に動きが遅くなるので制限時間までに狙った操作ができるかの別ゲーになってしまうのがつらい……



 あ、そうそう。
 これらのゲームは全て最初から選べて、「このゲームを解禁させるためにはこちらのゲームをクリアしなければならない」みたいな作業はありません。初起動時にオンライン対戦をするためには、最低一つはどれかのゲームをプレイしてユーザー設定をしなくちゃなりませんが……このゲームで「しなくちゃならない」ことはそれくらい。



 どうせだったら「スロットカー」「フィッシング」「協力タンク」もオンラインで遊べたら良かったのにと思わなくもないけれど、とりあえず44種類のゲームでオンライン対戦が可能なのがこのゲーム最大の魅力ですね。
 「麻雀」とか「将棋」とかならそれ単体でオンライン対戦可能なスマホアプリとかもあると思うのですが、このゲームの場合はこのゲームを1つ持っていればアプリを切り替えることもなく、フレンド部屋をいちいち解散することもなく、「次はどのゲームで遊ぶ?」と44コの中から選ぶことが出来るのです。ゲーム実況の生配信でフレンドを誘ってオンライン対戦をしようとすると、その手間が必要かどうかは無茶苦茶デカイんですよ。


 欲を言えば、フレンド部屋に4人入っている時も、『スマブラSP』の「専用部屋」みたいにその4人で交替で2人対戦のゲームを遊べるようにして欲しかったですが……この辺は開発会社的に、オンライン対戦ゲーの開発ノウハウが足りてなかったんですかねぇ。フレンド部屋に4人集まった時の「遊べるゲームの少なさ」はちょっと残念です。


<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 オンラインのフレンド部屋で遊べる4人用ゲームは8つ。
 「ドミノ」「ルドー」「麻雀」「ラストカード」「ブラックジャック」「テキサスポーカー」「大富豪」「7ならべ」です。「麻雀」はルールが分からない人も多いと考えると、ちょっと少ないかなぁと思います(「麻雀」が分かる4人なら「麻雀」さえあれば延々と遊べますが)




<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 話をちょっと変えて……
 これは「生配信映え」するゲームを目指した故だと思うのですが、このゲームは実はグラフィックが無茶苦茶リアルなんですね。例えば、この「ルドー」なんて本来なら「真ん中の折り目」なんて必要ないだろうに、実在するボードゲームならこうなっているというところをしっかり作ってあるのです。



<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「コネクトフォー」のインテリア感とか、凄いですよね。
 背景の椅子や観葉植物なんてゲーム的には描き込む意味はないのに、しっかり描き込んであるのです。


 例えばブログとかレビューの文章だけ読んで買うかどうかを決められた時代は「ゲームの中身が大事」と言い張れたと思うのですが、ゲーム実況を観て自分も買おうかどうかを決める時代になると「動いている映像」で判断されちゃうので、やっぱりこういうところに力を入れてくるんだと思うのです。




<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 また、オフラインで遊ぶ時、フレンド部屋で遊ぶ時には、「キャラがそのゲームを遊んで説明してくれる」ムービーが全ゲームに用意されています(オンラインのランダムマッチでは流れません)
 Xボタンを押せばスキップ出来るようにしていて、「最初の1回」だけでなく「毎回必ず流れる」ようになっているんですね。これは『1-2-Switch』とかもそうだったと思うのですが、対戦ゲームって持ち主は何回もプレイしてルールを熟知していても、遊びに来た友達とかは遊び方が分からなかったりすることってあるじゃないですか。そのために毎回「遊び方ムービー」が流れるし、ゲーム実況の場合は視聴者もそのゲームのルールが分かるようにしてあるのだと思います。

 これは恐らく、前作『Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全』に「馴染みのない海外のボードゲームを収録されても困る」という批判があったことから、「馴染みのない海外のボードゲームを収録しない」のではなく、どうすれば「馴染みのない海外のボードゲームでも楽しく遊んでもらえる」のかを考えた結果の答えだと思うんですね。
 ちなみに、逆に海外では漢字が読めなさそうな「将棋」「麻雀」はデザインをグローバル版にすることも出来ます。



<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 私はDS版の2作品は未プレイのため、ネットのレビューなんかを読んだ伝聞で申し訳ないんですが……DS版の2作は、ゲームの進行をガイドしてくれるマスコットキャラがいないことが味気なかったそうなんですね。
 Nintendo Switch版の今作はそのため、大人とこどもの男女合わせて4人のキャラのフィギュアがムービーに登場して会話形式で「どう遊ぶのか」「どこに遊びの肝があるのか」を教えてくれるようになりました。『脳トレ』の川島教授、『Wii Fit』のウィーボ君やトレーナー、『安藤ケンサク』の安藤ケンサクなど、こういうキャラがいるとゲームに対するイメージもずいぶん変りますよね。




<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 次に、これは「ゲーム実況で遊ばれることを考えて敢えてそうした」というより「開発工程の都合上そうせざるを得なかった」だけだと思いますし、賛否両論あると思うのですが……このゲーム、「設定変更できるルール」がかなり少ないです。

 例えば、「麻雀」で設定できるのは「東風戦/東南戦」と「赤ドラあり/赤ドラなし」だけです。任天堂が過去に出した麻雀ゲーム『役満DS』なんかだと、公式サイトを見ると35項目も細かく設定できたみたいなんですが、今作では設定できるのは2項目だけです。

 「大富豪」だけはやたら細かくルールが設定できるのを例外として、他のゲームは大抵1つとか2つだけで……「七ならべ」とか「ラストカード」とかは、「このルールだとこのゲームの本当の面白さは出なくない?」と思わなくもないのですが。


 とは言え、52コもゲームを収録している都合上、1つ1つのゲームをそれほど細かく作れなかったのでしょうし。結果的に、ゲーム実況などでフレンドと遊ぶ場合は「自由にルールをカスタマイズできる」より「このゲームのルールはこれで固定!」としてもらった方がスムーズに進行するとも思います。
 全国各地・世界各国で遊ばれているゲームはそれぞれの土地でルールが微妙にちがうもので、オンラインで集まったフレンドで「いやいや、喰いタンは普通なしでしょ!」「最近のゲームでは喰いタンはありなことがほとんどだ」みたいな論争を始めたらキリがありません。「ルドー」とか「ヨット」みたいなよく知らない海外のボードゲームで、「ルールを35項目細かく設定できます!」って言われてもスタンダードが分かんねえよってなりますしね。

 そういう意味では「ルールが細かく設定できない」ことは私は賛成です。
 ただ、「七ならべはジョーカーありのルールじゃなきゃ盛り上がらないでしょ!」みたいに、収録されているルールに不満があるものもあります。その辺は「俺がこどもの頃に遊んでたルールが一番面白い」となっちゃうので、しょうがないですね……ジョーカーありの「七ならべ」が特殊ルールなこと、今回初めて知りましたよ。



 また、DS版は最大8人までプレイ出来たのが、今作では最大4人対戦までに減って、「ばばぬき」のような大人数でワイワイ遊んだ方が楽しいゲームがリストラされました。
 これは恐らく「友達同士でDSを持ち寄って遊ぶ」ことが想定されていたDS版はプレイ人数が多ければ多いほど良かったけど、オンライン対戦ありきで作られた今作は8人対戦だと待ち時間が長くなるし誰か一人でも回線状況が悪いとラグだらけで遊べたもんじゃなくなることを考えて最大4人対戦にしたのかなぁと思います。

 また、これは開発の手間の問題だと思いますが、4人対戦ができるゲーム―――例えば「ブラックジャック」や「大富豪」なんかを2人で遊ぼうとすると、残りの人数はCPUが入って4人対戦になります。4人対戦のゲームを、2人対戦で1vs1で遊ぶことは出来ないんですね。
 この仕様のためか、4人対戦が出来ても良さそうな「ボウリング」や「ゴルフ」が最大2人対戦になっているのは残念(4人対戦にしていたら、2人で遊ぶ場合にも必ずCPUが入ってCPUのプレイを見なくちゃいけなくなるのを避けたと思われる)

 繰り返しになっちゃいますが、思ったよりオンラインで4人対戦できるゲームが少なかったのはやっぱり残念です。




 また、「ゲーム実況映えする」要素としてオンライン対戦の話をメインに進めてしまいましたが、敢えて1人用でCPUと戦うという人もいますよね。DS版のレビューを読むと、DS版の難易度選択は「ふつう」「つよい」「すごい」の3つだったのですが、「ふつう」と「すごい」の間にあまり差がなくて、更に「将棋」や「チェス」は思考ルーチンを複数入れられず、難易度調整が出来なかったそうです。

 それを踏まえてなのか、今作『世界のアソビ大全51』では運頼みのゲームを除いてはCPUが「ふつう」「つよい」「すごい」「やばい」の4段階になっていて、「ふつう」は初心者でも勝てるレベル、「やばい」はふざけんなと言いたくなるレベルにちゃんと設定してあると思いました。将棋やチェスも、ちゃんと4段階の難易度があります。

 まぁ、そのせいで……運要素のない「リバーシ」「チェッカー」「チェス」「将棋」辺りはCPU「すごい」相手でも私には歯が立ちませんけどね。なので、全ゲームのクリアは早々に諦めました。
 「リバーシ」マジで全然勝てねえ。↓は最高難易度じゃなくて、上から2番目の「すごい」でコレですよ! 清々しいくらいの完敗!


<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>


 まぁ……欲を言えば、CPU戦も「CPU1」とか「CPU2」みたいなのじゃなくて、たくさんいるフィギュアのキャラ達と対戦したかったなーと思いました。
 せっかくフィギュアが「私のオススメするゲームはこれ!」と言ってくれる機能があるんだから、そのフィギュアと対戦したかったです(キャラによって思考ルーチンを変えると、それが44種目もあるから作るのがものすごく大変とは思いますが……思考ルーチンを変えなくても、対戦相手の名前が変わるだけで雰囲気が変わるので)




<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 ここまでずっと「ゲーム実況映えする」部分に触れてきましたが、そこ以外の部分も。
 まずは、このゲームは基本的には「コントローラ操作」と「タッチ操作」の両方に対応しています。もちろん「トイテニス」みたいなゲームはコントローラじゃないと遊べませんが、「将棋」とかトランプ系のように「駒やカードを選ぶゲーム」はどちらでも遊べます。
 ゲーム実況する時には当然「コントローラ操作」じゃないと実況しようがないのですが、例えば家族と「将棋したい!」って時はNintendo Switch本体をタブレット端末のようにテーブルに置いてタッチ操作だけで対戦できるようになっているんですね。

 もちろん1人用でも「コントローラよりタッチ操作の方が向いているゲーム」があって、「スピード」とか「麻雀ソリティア」とかは私はタッチ操作でプレイしています。というか、スティックの動きがちょっと遅くない??

 Joy-Con1つでプレイ出来るので、おすそ分けプレイにももちろん対応……だけど、複数人プレイの際にはPROコンはどうも使えないっぽい?
 この仕様はどういうことなんだ。我が家にはJoy-Conが左右1つずつと、PROコンが2つあるのだけど、これだとコントローラでの対戦は2人までしか出来ないんですね。タッチ操作で遊べばイイと言われても、そうするとNintendo Switchの小さな画面を4人で覗き込むことになるわけで……





<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51 ポケットエディション』より引用>

 また、Nintendo SwitchにはDSや3DSとちがって「ソフト1本あれば複数のゲーム機で一緒に対戦できるダウンロードプレイ」の機能がないのですが……それでも「麻雀」や「大富豪」など「相手の手札が見えてしまうとなりたたないゲーム」を1本のソフトで遊べるようにするため、『世界のアソビ大全51 ポケットエディション』を配信しています。

 この『ポケットエディション』は「ドミノ」「コネクトフォー」「大富豪」「スロットカー」が遊べる体験版でありながら、製品版を持っている人が1人でもいればローカルプレイでこれ以外のゲームでも対戦できるという“ダウンロードプレイの代替”となるものなんですね。商品ページから「体験版ダウンロード」でダウンロードできます(アカウント連携していない場合は、switchのeShopからどうぞ)。


 ものすごくありがたいけど、他の「麻雀」とか「大富豪」のゲームをNintendo Switchで出しているメーカーからすると「そういうのが出来るの任天堂だけってズルくね?」とならないかな(笑)。





 とまぁ、51(オマケも含めれば52)もゲームを収録している分だけ「ここをもうちょっとこうして欲しかった」というところもなくはないんですが、オンラインでもオフラインでも、コントローラ操作でもタッチ操作でも、1人でもみんなでも、色んな遊び方が出来るように作り込まれているゲーム集だと思います。

 アップデートとか有料DLCとかで、ゲームが追加されたり、一部のゲームでプレイ人数が増えたりしないかなと思っているのだけど……それは難しいんですかね。「協力タンク」をオンラインの4人プレイで遊べるようにして欲しかったなぁ。

↓asobi3↓



◇ 一通り遊ぶだけでも大変な、大ボリュームの51コのゲームを全部紹介します!

 さて、いよいよここからです。
 ゲーム集はやっぱり「どんなゲームが収録されているか」が大事ですもんね。なので、51コ全部を紹介していきます! 「どうせ全部スマホとかで無料で遊べるっしょ」とか思っている人のために、無料のスマホアプリが出ているかどうかも調べていきますよ。


 ちなみに海外のボードゲームがどういう出自なのかは、裁判傍聴芸人の阿曾山大噴火さんが詳しく書かれていますので是非是非そちらをどうぞ!



1.「マンカラ」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:なし

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズでは初収録。
 流石に「マンカラ」のアプリはないだろ~と思ったら、ありました(笑)。1プレイごとに広告がはさまるタイプの基本無料アプリで、オンライン対戦も出来ます。

 「穴と石さえあれば遊べる」手軽さゆえに世界中で遊ばれているゲームで、様々なルールがあるそうです。
 『世界のアソビ大全51』の「マンカラ」は、6つのポケットに4つずつ石が入った状態でスタート。プレイヤーが出来ることは「自分サイドの6つのポケットの中から1つを選ぶ」ことだけで、左右のゴールに多く石を貯めた人が勝ちとなります。

 例えば、4つ石が入っているポケットを選んだ場合、そのポケットから反時計回りで次のポケット・その次のポケットと4つのポケットに1つずつ石を入れていきます。それだけだとただの石の移動になるのですが、「最後に石を入れたポケット」がゴールの場合は「もう1回ポケットを選べる」で、空っぽのポケットの場合は「反対側にある相手の石を奪える」というルールになっています。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 プレイヤーの取れる手段は「6つの中からポケットを選ぶ」というだけなのに、それが攻防一体の駆け引きになるところが熱いです。『世界のアソビ大全51』でプレイした場合はアシスト機能もあるので、初心者でも遊びやすいと思います。オススメ。



2.「ドット&ボックス」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:なし

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 19世紀のフランスの数学者が考案した「紙とペンがあれば遊べるゲーム」で、ヨーロッパではとてもメジャーらしく、DS版の『Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全』から引き続きの収録となります。
 定番ゲームなので、スマホアプリでもありました。バナー広告タイプの基本無料ゲーですが、オンライン対戦は出来ませんでした。

 『世界のアソビ大全51』の「ドット&ボックス」は、4×6のボードに交代で1辺ずつ書き加えていって(パスは出来ない)、4辺が埋まって正方形が出来たらその人の陣地―――それを最後までやって、どちらの陣地が大きいかというナワバリバトルとなっています。
 このゲームの肝は「4辺を埋めて正方形を塗りつぶしたら、連続で次の1辺を書き加えることが出来る」ところにあって、敢えて2辺ずつの形を作っていって相手が3辺を書いたら4辺目を奪うとか、敢えて敵に4辺目を与えることで順番を変えるとかの戦略が大事なゲームだと思います。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 「相手を罠にかける系のゲーム」なので、好きな人は好きなんでしょうけど、私は苦手なタイプのゲームかな……



3.「ヨット」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:なし

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズでは初収録。
 生まれたのは1954年と比較的最近のゲームで、ヨットの上で遊ばれたから「ヨットゲーム」という名前で、後に『ヤッツィー』という名前で商品化もされました。ということで、『ヤッツィー』という名前のスマホアプリはむっちゃたくさん出ています。オンライン対戦も可能。マジで何でもあるな、スマホアプリ!

 『世界のアソビ大全51』の「ヨット」は12ターン(他のルールだと「スリーカード」含めた13ターンのものが多いみたい?)で、交替で5つのサイコロを振っていきます。そのサイコロは「ポーカー」のように「これとこれだけ残して後は振り直す」といったカンジに3回振ることが出来て、それで“役”を作っていきます。

 ゲームの肝としては、この“役”は1回しか選べないということ。
 例えば「5つのサイコロがすべて同じ目になる=ヨット」は最高得点の50点ですが、ヨットの欄に記入できるのは1回だけで、2回目以降は記入できません。逆に、ヨットなんて難しい“役”は出せないと判断して、他のどれに入れても得点の低いしょぼい目の時に敢えてヨットを選んで0点でもイイから他に賭けるという手もあります。

 私が生配信でプレイした様子はこちらと、こちら
 「ランダム要素」と「戦略性」のバランスが絶妙で、逆転の要素もしっかりあるというすごくよく出来たゲームです。私が今回このゲームで初めて遊んだ海外のボードゲームの中では、一番好きです。好きすぎて「オンラインでの4人対戦したかったー」と残念に思うほどです。



4.「コネクトフォー」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:なし

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズでは初収録。
 元になったゲームは『キャプテンズ・ミストレス』と言って、「船長の愛人」みたいな意味だとか。長い航海の間に船長の部屋に集まって遊ばれたからそんな名前―――と、まさかの二連続「船の上で生まれたゲーム」ですよ!

 やっていることは「五目並べ」ではない「四目並べ」なんですが、平らな盤面に並べていくのではなく、立てられた盤面の溝に落としていく形なのは、揺れる船の上でも遊べるようにということなのかなと思います。
 『世界のアソビ大全51』調べによると、全ゲームの中で最も多くの人に遊ばれているのはこれだとか。「体験版に収録されてるからでは?」と思ったけど、これ以外の3つは特に上位に来ていないんですよね……

 「四目並べ」で検索すればゲームアプリはたくさん出てきます。例えばこれとか。オンライン対戦も可能ですが、流石に人はいないのかマッチングはしませんでした。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 これも 「相手を罠にかける系のゲーム」なので、私は苦手。この手のゲームって「次に相手はここに置いてくるはずだ」を読まなくちゃいけないので、人の気持ちが分からないコミュ障の自分には難しい……



5.「ヒット&ブロー」
 1人プレイ時は1人で正解を当てる、2人プレイ時は先に正解を当てた方が勝ち
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:答えの同色なし/あり
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:答えの同色なし

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 別名「マスターマインド」、「アソビ大全」シリーズでは初収録です。生まれたのはもっと昔だろうけど、1970年代に商品化されたことでその時代の日本でもおもちゃとして有名みたいです。
 ピンにあたるものの種類や穴の数は様々ですが、簡単なプログラムでゲーム化できるためパソコン黎明期にBASICで作られることも多かった―――ということで、『プチコン』で作っている人もいました。もちろんスマホアプリもあって、オンライン対戦も可能(マッチングはしなかった)。

 6色のピンが4つの穴にどうセットされているのかを「推理」するゲームです。
 正解の色が正解の穴に入っている数を「ヒット」。
 正解の色が、正解以外の穴に入っている数を「ブロー」で教えてくれるので―――1発で当てるのではなく、試しに入れてみた不正解から正解を導いていくってカンジですね。1人用の場合は(CPU戦ではなく)8回の間に推理するゲームで、対人戦だと交替に入れていって正解をピタリと当てた方が勝ち。

 私が生配信でプレイした様子はこちら
 ものすごくハマって何回も遊んじゃうというワケではないのだけど、他のゲームとは毛色のちがうゲームなので割と好きです。



6.「ナインメンズモリス」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:なし

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズでは初収録。
 少なくともローマ帝国時代にはあったらしいボードゲームです。ということで、海外ではメジャーなゲームみたいで、スマホアプリでも出ていてオンライン対戦も可能。

 9ターン目までは9つある石を交替で置いていき、10ターン目以降は置いた石を1マスずつ交替で隣に移動させていきます。1列に3つ自分の石が揃ったら「ミル」で、相手の石のどれか1つを消すことが出来ます。これでどちらかの石が2つになるまでか、どちらかの石がどこにも動かせなくなるかしたら終了です。

 移動式の「三目並べ」というか、「○×ゲーム」を高度にしたようなゲームですね。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 一応、石が残り3つになったら隣じゃない場所まで移動させられる「ホッピング」という救済措置があるものの、どうしてもワンサイドゲームになりやすくて逆転の目もないので……私はあまりピンと来なかったかな。



7.「ヘックス」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:なし

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズでは初収録。
  六角形のマスが敷き詰められた盤上で行うボードゲームで、このゲームをきっかけにして「六角形のマスのボード」自体のことをヘックスと呼ぶようになったとか。例えば「ヘックス ゲームアプリ」で検索すると、大量の戦争ゲームが出てくるほどに……古典的なこの「ヘックス」のアプリも、オンライン対戦が出来るものは見つかりませんでしたが、オフラインで遊べるものはありました。

 片方のプレイヤーは縦に、もう片方のプレイヤーは横に、自分のマスで道を通した方が勝ちです。シンプルなルールなのに、この六角形のマスのおかげで「攻撃」と「防御」が一体になった不思議な感覚が生まれて面白いです。ただ、突き詰めていくと「先手が必ず勝つ」らしいので、オンライン対戦で真剣に遊ぶのは向いていないかも。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。




8.「チェッカー」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:なし

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 別名「ドラフツ」、「アソビ大全」シリーズでは初代から収録されてる皆勤賞です。
 世界規模で見るとプレイ人口は4000万人という超メジャーゲームだそうで、オンライン対戦可能なスマホアプリももちろんあります。ここまで来るとスマホアプリが出ていないゲームって何があるんだ?

 ナナメにのみ進める駒を交替で一つずつ前進させていくのだけど、相手の駒は一つだけなら飛び越して取ることが可能です。これを延々と繰り返して相手を全滅させるか、相手が動かせなくなるかすると終了。
 ポイントとしては「飛び越せて取れる相手の駒があると、それを必ず取らなくちゃいけない」のと、相手の陣地奥深くまでいくと「プロモーション」といって後ろにも進めるようになること―――――かなぁ。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 シンプルなのに奥が深いゲームなのは分かるんですけど、それ故にちょっとプレイしただけでは面白さの肝が私には分かりませんでした。定石みたいなのが分かってくるとちがうのかなぁ。




9.「ウサギと猟犬」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:ウサギの位置ランダム/固定
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:ウサギの位置ランダム

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズでは初収録。
  「ウサギ」と「猟犬」に分かれる非対称ゲームで、ヨーロッパでは割とポピュラーなゲームみたいです。ですが、英語版のWikipediaに書かれている名前や、類似ゲームの名前で検索しても、スマホアプリどころかボードゲームすら出てきません。本当に実在するのか、このゲーム……

 どの方向にも進めるウサギと、3匹いるけど前にしか進めない猟犬の対決です。猟犬はウサギの動きを封じ込めれば勝ちで、ウサギは猟犬よりも前に行けば勝ちという非対称性が珍しいですね。
 ウサギのスタート位置が固定だと、どうやら猟犬の必勝パターンがあるみたいで……対戦で遊ぶ場合はランダムにした方がイイかなと思われます。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 パッと遊んで「すげえ楽しい!」と思うゲームではないんですが、短時間で遊べることもあってついつい色んな展開を模索してみたくなるゲームです。




10.「五目ならべ」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:三三ゆるす/先手のみ禁止、四四ゆるす/先手のみ禁止、長連ゆるす/先手のみ禁止
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:三三、四四、長連、すべて先手のみ禁止

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズでは初代から収録されてる皆勤賞です。
 ファミコンの頃から『五目ならべ 連珠』を発売していた任天堂の「五目ならべ」です。もちろんスマホアプリもたくさん出ているので、みなさん勝手に検索してダウンロードしてください。

 白と黒の石を交互に置いていって、先に5つ並べた方が勝ち。
 しかし、このルールだと「先手が必ず勝つ」と証明されたため、先手と後手の公平性を保つため、先手にのみ「こうやったら負けですよ」という禁じ手をいくつか作ったルールが生まれました。その禁じ手が「三三」「四四」「長連」で、それらを禁止した五目並べを「連珠」というそうです。『世界のアソビ大全51』では、この禁じ手を許すかどうかを設定できるというワケですね。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 「コネクトフォー」もそうなんですけど、この「何個つなげた方が勝ち」ってゲームはどうも私は苦手みたい(不得意というより、面白さの肝があまり分からない)。




11.「ドミノ」
 4人対戦用(人数が足りないとCPUが入る)
 ※ 手牌を隠すゲームなので、オフラインで複数人プレイするには複数のswitchが必要
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:35点マッチでプレイ/61点マッチでプレイ、5アップ/かんたん、手牌が出せない時は出せるまでドロー/1回だけドロー/ドローせずにパス
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:61点マッチ、5アップ、手牌が出せない時は出せるまでドロー

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 日本では「ドミノ倒し」くらいしか有名じゃないけど、本来の遊び方は海外では大人気で「世界四大ゲーム」に数えられるほどです。それゆえにDS版の『Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全』で収録されて、今作でも引き続きの収録となります。なので、もちろんスマホアプリも出ています。

 「かんたんルール」だと手牌から同じ数字の牌をつなげて手牌をなくしていくだけなので、「数字しかないUNO」みたいなプレイ感覚ですね。
 「5アップルール」だとこれに更に一捻りしていて、繋げていったドミノの端の合計が5の倍数だと得点が入る仕組みになります。誰かの手牌がなくなったら他の3人の手牌の数字の合計÷5が得点に入り、得点を継続して新しいラウンドへ。その合計が35点になったら終了か、61点になったら終了かという違い。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 「かんたんルール」だとシンプルすぎて物足りないけど、「5アップルール」だと端っこに数字の大きい牌を集めれば高得点になるが他の人も高得点を取りやすくなるといった戦略性が生まれて面白くなります。『世界のアソビ大全51』なら合計を自動計算してくれるからゲームに集中できますし、初心者にとってはリアルにやるよりゲームで遊んだ方が向いているかな。




12.「チャイニーズチェッカー」
 3人対戦用(人数が足りないとCPUが入る)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:自分のコマをジャンプできる/できない、敵エリアにコマを置ける/置けない
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:自分のコマをジャンプできる、敵エリアにコマを置けない

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 このゲーム唯一の3人用ゲーム。
 「アソビ大全」シリーズでは初代から収録されてる皆勤賞です。日本では「ダイヤモンドゲーム」という名前で商品化されていたので、そちらの名前で知っている人も多いかも。そちらでは王駒・子駒の区別がありましたが、このゲームにはその区別はありません。
 スマホアプリでも見つけたのですが、盤面が広いのでプレイに時間がかかる……

 自陣の駒すべてを一番早く反対側まで動かせた方が勝ちというゲームなのだけど、特徴的なのは「前にいる駒を飛び越せることが出来る」ルールで、これによってピョンピョンと連続でジャンプして遠くまで進めるのが気持ち良いゲームとなっています。相手をやっつけるんじゃなくて、相手の駒を利用するというのが、私はかなりお気に入りです。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 ただ、このゲーム唯一の3人用ゲームなので、フレンド部屋なんかで「ついでにチャイニーズチェッカー遊ぼっか」とは言いづらいんですよね。ほとんどのゲームが2人用か4人用ですからね……




13.「ルドー」
 4人対戦用(人数が足りないとCPUが入る)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:コースにコマがない時サイコロなし/スタートダイス3回/スタートダイス1回、ブロックなし/あり、ゴール条件ピッタリ/数が多ければOK
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:コースにコマがない時サイコロなし、ブロックなし、ゴール条件は数が多ければOK

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 イギリスを代表するボードゲームらしく、DS版の『Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全』にも収録されていました。アニメ『プリンセス・プリンシパル』の中で幼い頃のアンジェとプリンセスが遊んでいるカットがあるので、実質百合ゲーと言える。言えない。


<画像はテレビアニメ『プリンセス・プリンシパル』第8話より引用>

 スマホ版ももちろんあります。6人プレイとかある上に、『リアルタイム将棋』ならぬ『リアルタイムルドー』まである! 日本語表記には出来ない上に課金要素あるらしいので、気を付けてね。

 4人で和やかに遊べるすごろくゲーかと思いきや、「スタート地点からコマを出撃させるためにはサイコロで6を出さなくてはならない」と「相手のコマに重なるとスタート地点に戻せる(もちろん再出撃には6を出す必要あり)」というルールのため、6が出るまでサイコロを振り続けるだけのゲームとボロクソに叩かれることの多いゲームで可哀想。

 ただ、実際の「ルドー」がどうかは知りませんが、『世界のアソビ大全51』の「ルドー」はボタンを押している長さによってサイコロの目が固定されているっぽいので「6を出すタイミングを探るゲーム」だと気づくとムチャクチャ面白くなります。「6はちょっと自信ないけど、2と3のタイミングは掴んだ!」という時には敢えて2や3を出して相手のコマを吹っ飛ばすとか、4ついるコマをどう並行して進めるかの戦略性もあって個人的にはそこまで嫌いじゃないです。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 ガチで「ルドー」を勝負する配信をやってみたいと考えて、地上最強決定戦の大会を配信したこともあります。




14.「バックギャモン」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:ワンマッチ/3点マッチ/5点マッチ
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:ワンマッチ

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 恐らく日本人にとって「名前は聞いたことあるけど実際には遊んだことがないボードゲーム」1位じゃないかな。
 現存する世界最古のボードゲームと言われているくらいなので、「アソビ大全」シリーズではもちろん初代から収録されてる皆勤賞です。スマホアプリも恐ろしくたくさん出ているので、各自検索してくれればイイんじゃないですかね。

 2人用のすごろくで、同じマスに止まれば相手をスタート地点に戻せるあたりは「ルドー」と共通するところがあります。特徴的なのは2つ振ったサイコロの目でそれぞれどれを動かしてもいいところ、「相手のゴール」が「自分のスタート地点」なところ、自分の駒を2つ以上積み上げると相手はその上に載せられずに防御できるところあたりですかね。
 駆け引きがしっかりあってなかなか面白かったです。「3点マッチ」「5点マッチ」は更に勝ち方によって得点が変わるらしいのだけど、流石にそこまで行くと私には複雑すぎてピンときませんでした。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。




15.「リバーシ」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:なし

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズではもちろん初代から収録されてる皆勤賞です。
 スマホアプリも死ぬほどたくさん出ているんで、みなさん勝手に検索してください。

 日本では『オセロ』という商標で知られていることも多いゲームで、自分の石で相手の石を挟むとひっくり返して自分の石にすることが出来て、最終的に石を多く置いている方が勝ち―――って説明は必要あります?
 こどもでも遊べるシンプルなルールだけど、運の要素がない戦略ゲーなので実力差がきっちり出てしまい、CPUには歯が立ちません……ネットでコツ的なものを読み漁っても、なおCPUの「すごい」に勝てない……勝てる気配もしない……


 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 


16.「チェス」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:なし

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 こちらも「アソビ大全」シリーズでは初代から収録されてる皆勤賞です。
 これもスマホアプリは死ぬほど出ていますから、それぞれ好きなのをダウンロードすればイイんじゃないですかね!(投げやり)

 「キング」や「クイーン」など異なる動きの出来るコマを交替で動かし、相手の「キング」を先に取った方が勝ちというゲームです。「将棋」に似たゲームですけど、元々は古代インドに「チャトランガ」というボードゲームがあって、それが西に伝播して「チェス」になり、東に伝播して「将棋」になったと言われています。故に「チェス」と「将棋」は兄弟というよりイトコみたいな関係で、それぞれちがう家庭環境で独自進化を遂げた別ゲーと言えます。
 「将棋」のつもりでプレイすると、「ポーンは斜めにいる敵しか倒せない」とか「キングの位置がワープするキャスリング」とかのルールに戸惑うんですよね……

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 こちらももちろんCPUには歯が立ちません。



17.「将棋」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:先手コマ落ち平手/飛車落ち/角落ち/2枚落ち/4枚落ち/6枚落ち
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:先手コマ落ち平手

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 これも「アソビ大全」シリーズでは初代から収録されてる皆勤賞ですね。
 んで、どーせこれもスマホアプリがたくさん出ているんじゃないですかね!知らんけど!

 「王将」や「飛車」など異なる動きの出来るコマを交替で動かし、相手の「王将」を先に取った方が勝ちというゲームです。「チェス」に似たゲームですけど、元々は古代インドに「チャトランガ」というボードゲームがあって、それが東に伝播して「将棋」になり、西に伝播して「チェス」になったと言われています。故に「将棋」と「チェス」は兄弟というよりイトコみたいな関係で、それぞれちがう家庭環境で独自進化を遂げた別ゲーと言えます。

 「将棋」の特徴はやっぱり、「取った相手の駒を仲間にして好きなところに置ける」ってところですね。この辺のシステムが『ファイアーエムブレム』とか『スーパーロボット大戦』シリーズの「説得して敵を仲間に引き入れる」システムの元になっているんだろうか。
 元々将棋は「先手が有利」と言われているらしく、先手の駒を少なくしてハンデを付けることも出来るそうです。


 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 「将棋」だけのゲームだったら自分みたいな初心者は怖くてオンライン対戦なんか出来ないけど、『アソビ大全』だったら「ついでにやってみようかな」くらいの人がオンライン対戦にいるからなのか私でもランダムマッチで1勝できました!これがこのゲームのいいところ!



18.「5五将棋」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:なし

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 5×5マスの簡易型「将棋」で、「アソビ大全」シリーズでは初収録です。
 スマホアプリを探したのだけど、iOS向けには無料のはないみたい。有料のはあるのだけど配置がちょっと違うんですよね……AndroidOS向けには無料のがありましたが、私はプレイしていません。

 各駒は一つずつで、「香車」と「桂馬」がなくなっているのが特徴ですね。体感では、普通の「将棋」の半分くらいの時間で決着がつきました。ただ、プレイ感覚は紛れもなく「将棋」なので、友達同士でサクッと遊ぶ分にはこっちの方が向いているかも。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 私は普通の「将棋」よりこっちの方が好きですが、それでもやはりCPU最高難易度には勝てませんでした。



19.「花札」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 ※ 手札を隠すゲームなので、オフラインで複数人プレイするには複数のswitchが必要
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:三回戦/六回戦/十二回戦、花見で一杯あり/なし、月見で一杯あり/なし
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:三回戦、花見で一杯あり、月見で一杯あり

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 かつての任天堂の主力商品で、今でも販売されている「花札」のゲームです。
 実は、というか「現物の花札を売っている会社だから当然のこと」なのか、任天堂って「花札」単体のゲームってほとんど出していないんですよね。でも、「アソビ大全」には例外的に初代からシリーズ皆勤賞で収録されています。貴重な任天堂製の花札ゲームと言えるのかも知れません。
 任天堂以外のメーカーからならスマホアプリはたくさん出ているでしょうから、それぞれみなさん検索してくださいな。

 遊べるルールは「こいこい」のみ。
 「場に出ている札」と「手札」が同じ月・植物だと両方を獲得できて、更に「山札」から1枚めくってそれも同じように「場に出ている札」と同じ月・植物だと獲得できて―――を交互に繰り返し、獲得した札で“役”を作ると点がもらえます。ただし、その“役”よりももっと得点を上積みできることを期待して「こいこい」を宣言してゲームを続けることも可能。

 「手札」だけで決着がつかず、「山札」からめくったものでどうにかなることもあったり――――「戦略」も大事だけど、運による「逆転の要素」もあって最後まで気が抜けないのが面白いところだと思います。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 私、人生で何回か「こいこい」のルールを覚える機会があって、そして毎回しばらくやらないと忘れちゃうんですけど(笑)。プリミティブなゲームのようで、何が起こるか分からないところが大きくて楽しいです。かなり好きなゲームの一つです。



20.「麻雀」
 4人対戦用(人数が足りないとCPUが入る)
 ※ 手牌を隠すゲームなので、オフラインで複数人プレイするには複数のswitchが必要
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:東風戦/東南戦、赤ドラあり/なし
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:東風戦、赤ドラあり

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 実は「アソビ大全」シリーズ初収録です。
 というのも、DS版の「アソビ大全」シリーズが発売された同じ時期に、任天堂は『役満DS』という麻雀ゲームを出していたんですね。任天堂はその後もWiiには『役満Wii 井出洋介の健康麻将』、3DSとWii Uには『役満 鳳凰』という麻雀ゲームを出していたのですが、Nintendo Switchでは麻雀ゲームを出していません。DS時代は2つに分かれていた「アソビ大全」と「麻雀」が、ここで初めて1つになったというカンジですかね。


 麻雀は中国生まれのゲームと言われますが、中国の麻雀は地域によってルールは様々で、その後にアメリカで大流行したアメリカ麻雀も、そしてこのゲームに収録されている日本式の「麻雀」も使う牌のセットは同じだけどルールが全然ちがうそうです。故に、日本以外でのこのゲームの「麻雀」は日本式の「Riichi Mahjong」と表記されています。

 スマホアプリは山ほど出ていると思うので割愛。

 簡単にルールを説明すると、「手牌の13枚」プラス「引いてきた牌1枚」の合計14枚で「2枚」「3枚」「3枚」「3枚」「3枚」を成立させていくゲームです。「2枚」は同じ牌を2枚で、「3枚」は同じ牌を3枚か数字が並んだ3枚にすればOK。この組み合わせ次第で様々な「役」が出来て点が変わるのだけど、どんなに高得点の「役」を作っていても、一番最初に成立させた人しか点がもらえない早い者勝ちってのがポイントですね。

 「ランダム要素」と「戦略性」のバランスが絶妙で、一度覚えたら一生遊べるゲームなんて言われています。ただ、このゲームのチュートリアルだけで麻雀が覚えられるかというと、ちょっと微妙かな。オススメの役を教えてくれる機能がありますが、「マジかよ」ってのばかり選ばれるし。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 画面四分割の「麻雀」配信、本当スゴイと思うので観て……



21.「ラストカード」
 4人対戦用(人数が足りないとCPUが入る)
 ※ 手札を隠すゲームなので、オフラインで複数人プレイするには複数のswitchが必要
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:なし

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「ラストカード」という名前では「アソビ大全」シリーズ初収録ですが、この手のゲームは「クレイジーエイト」というトランプゲームが元になっていて、DS版に収録されていた「アメリカンページワン」はその変種です。『UNO』は「アメリカンページワン」を専用のカードで遊びやすくまとめたようなゲームで、この「ラストカード」は『UNO』的なデザインのカードで「アメリカンページワン」を遊ぶようなゲームになっていました。ややこしい!
 ということで、「ラストカード」というスマホアプリは見つかりませんでしたが、『UNO』のスマホアプリをどうぞ。

 同じ色か、同じ数字のカードを場に出していって、最初に手札を0にした人が勝ち。
 『UNO』の公式ルールに近いらしいのですが(ただし、ドロー2にドロー2を重ねることは出来る)、出せるカードがあった場合は必ず出さなければならないというルールになっているため「わざと出さずに温存する」ことが出来ず、かなり運ゲーっぽくなっています。『UNO』のゲームもNintendo Switchで出ているので、そちらに比べるとずいぶんと底が浅くなっているとは思うのですが……こどもと大人が一緒になって遊べることを目指して、敢えて戦略性を排除したのかなぁと思わなくもない。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 サクサクと遊べて、私は「これはこれで」と思います。
 ルール変更でもうちょっと戦略的に出来たのなら、大人同士の対決でも長く遊べたのにとは思いますけど。



22.「ブラックジャック」
 4人対戦用(人数が足りないとCPUが入る)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:5ラウンド/10ラウンド、ダブルダウンあり/なし
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:5ラウンド、ダブルダウンあり

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 ここからはトランプゲームのターンです。
 「アソビ大全」シリーズ皆勤賞で、貴重な「Nintendo Switch1台で遊べる4人対戦用のゲーム」ですね。スマホアプリももちろん出ています。

 札の合計数が大きければ勝ち(ただし上限は21で、それ以上になると負け)(10・J・Q・Kは10で、Aは1か11)というシンプルなゲームなのだけど、数字を競うのはプレイヤー同士ではなくディーラーとで、プレイヤーは全ラウンドが終わった時のチップの合計で競うことになります。ダブルダウンはゲームの途中で賭け金を倍にできるルールで、逆転の目が上がる要素ですね。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 カジノなどでは超定番ゲームで、ルールも分かりやすいのですが、私はトランプゲームの中ではそこまで上位に来ないかな。チップを賭けるシステムが苦手というのもあります。



23.「テキサスポーカー」
 4人対戦用(人数が足りないとCPUが入る)
 ※ 手札を隠すゲームなので、オフラインで複数人プレイするには複数のswitchが必要
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:5ラウンド/10ラウンド
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:5ラウンド

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 『Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全』から「テキサスホールデム」という名前で収録されていたゲームです。というか、「テキサスポーカー」という呼び方は一般的ではないんですね。オンライン対戦が可能なスマホアプリも「テキサスホールデム」という名前でした。

 5枚で「役」を作るのは普通の「ポーカー」と一緒なんですが、自分の手札は2枚で、場に全員共通の5枚が順々に出されていって、「合わせて7枚の中から最強の手になる5枚を判定してその強さを比べる」というルールになります。
 要は、普通の「ポーカー」だったら相手の手が一切見えないのだけど、こちらは共通の札がある分だけ相手の手が推測できるんですね。「共通の札にスペードが4枚あるということは、スペードを1枚持っているヤツはフラッシュが成立するぞ」みたいなカンジで。もちろん相手もそう思っているので、ハッタリを聞かせて吊り上げていくのも手ですが。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 私は普通の「ポーカー」よりもこちらの方が好きです。チップを賭けるシステムが苦手なんで勝てるワケじゃないんですが、勝てなくてもこのゲームは良く出来たゲームだと思います。



24.「大富豪」
 4人対戦用(人数が足りないとCPUが入る)
 ※ 手札を隠すゲームなので、オフラインで複数人プレイするには複数のswitchが必要
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:5ラウンド/10ラウンド、8切りあり/なし、スペード3返しあり/なし、しばりなし/あり、都おちあり/なし
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:5ラウンド、8切りあり、スペード3返しあり、しばりなし、都おちあり

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 何故かこのゲームだけやたらルールを細かく設定できる「大富豪」。
 「アソビ大全」シリーズでは初代から収録されている皆勤賞ですね。海外では「President」って名前になっています。かなり人気のゲームでしょうからスマホアプリもたくさん出ている模様。みなさん、各自検索してくださいな。

 2が最強のカードで、先に出ているカードより強いカードを出して手札を最初に0枚にした人が勝ち―――というシンプルなルールなのですが、「同じ数字のカードを2枚ずつ出したら、次の人も2枚ずつ出さなくちゃいけない」「同じ数字のカードを4枚同時に出したら“革命”が起こってカードの強さが逆転する」などのルールによって、非常に高い戦略性を生んでいます。

 そして、このゲーム最大の特徴はラウンドの順位によって「大富豪」「富豪」「貧民」「大貧民」と位置付けて、「貧民」「大貧民」は最強のカードを献上して、「大富豪」「富豪」は代わりに好きなカード(大抵の場合は最弱のカード)を渡すことが出来るというところです。つまり、勝者は勝ち続けやすく、敗者はいつまで経っても勝つのが難しいという―――これぞ経済が学べるゲーム! 実質『ファンタジーゾーン』だ!

 ただし、それを覆すために「革命」や「都おち」などのルールがあるので、割と逆転は起こりやすいです。最終ラウンドで1位になった人が勝ちというルールなので、CPUと戦うと4ラウンド目で「都おち」喰らって最終ラウンドが悲惨な目に合う展開を何度喰らったことか(最終的には「都おち」をなしに設定してCPUに勝ちました)。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 「麻雀」と並んで、「このゲームさえあればずっと遊んでいられる」ゲームだと思います。私もトランプゲームの中では一番好きかな。



25.「7ならべ」
 4人対戦用(人数が足りないとCPUが入る)
 ※ 手札を隠すゲームなので、オフラインで複数人プレイするには複数のswitchが必要
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:パス5回/3回/1回/なし、エースとキングはつながらない/つながる
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:パス5回、エースとキングはつながらない

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズでは初代から収録されている皆勤賞です。
 オンライン対戦はないみたいですが、スマホアプリでも出ています。というか、このスマホアプリの方が「ジョーカーあり」とかのルール設定できて有能……

 4つのスートの「7」を並べて、その横に数字が順番になるように交替でカードを並べていって手札が最初になくなった人が勝ち―――というゲームです。各自パスできる回数が決まっているため、出せるカードがあるのに敢えて出さずにパスして、出せるカードがないプレイヤーをゲームオーバーに追い込んでいくイヤガラセが出来るのが特徴です。

 ただ、私がこどもの頃に遊んでいたルールでは、「ジョーカーあり」でカードをせき止めているプレイヤーにジョーカーを押し付けることが出来たのですが……『世界のアソビ大全51』ではそういうルールを設定することは出来ません。結果的に、最初に配られたカードが悪いとどうしようもないだけのゲームになっているような……

 私が生配信でプレイした様子はこちら。



26.「スピード」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:ジョーカーあり/なし
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:ジョーカーあり

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 トランプゲームの中では珍しいアクションゲームなので、「アソビ大全」シリーズでは初代から収録されている皆勤賞です。スマホアプリでもオンライン対戦の出来るものがあったのですが、実際にプレイしてもマッチングしませんでした。

 2つの台札それぞれの「隣の数字」を、自分の手札から次々と置いていって先に手札を0にした方が勝ちというゲームです。コントローラでもプレイすることは出来ますが、このゲームに限ってはタッチ操作の方が断然速いと思います。ゲーム実況に不向き!

 運動神経も大事ですが、ゲームとしては「どの順番で出していけば効率よく手札を減らせるか」の判断が大事なので、手だけじゃなくて頭の回転のスピードがモノを言うゲームだと思います。故に、私は苦手!

 私が生配信でプレイした様子はこちら。



27.「神経衰弱」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:カードがそろったらもう1回めくる/交代、揃える枚数2枚/4枚
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:カードがそろったらもう1回めくる、揃える枚数2枚

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 シリーズ皆勤賞ですが、DS版の「しんけいすいじゃく」は8人まで遊べるパーティゲームっぽい仕様だったのに比べると、こちらは1vs.1のガチンコ対決な仕様になっているかなと思われます。「神経衰弱」のスマホアプリはたくさん出ていますが、オンライン対戦ありのものは見つけられませんでした。

 伏せられたカードを2枚ずつめくり、同じ数字だったらそれがポイントになる―――というゲームです。「たまたま2枚が同じ数字」という可能性は低いので、さっきめくったカードの裏が何だったかを記憶していくことで神経が衰弱していくという意味でのタイトルですね。
 こどもだって遊べるシンプルなルールですが、揃える枚数を「4枚」にすると別次元の難しさになって大人でも侮れません。オフライン対戦やフレンド対戦をする機会がある人は、是非「4枚」で遊んでみてください。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。



28.「戦争」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:なし

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズ初収録です。
 ちょっとルールはちがいますが、WEB上で遊べるサイトがありました。

 伏せられた3枚のカードから1枚を選び、せーので出して強い数字だった方がカードをもらえるというゲームです。要は運ゲー。
 ただ、『世界のアソビ大全51』の「戦争」はそれぞれが「A~Kの13枚」と決まっているため、自分の出した数字と相手の出した数字を覚えていれば残りの数字も推測できます。とは言うものの、推測できたからといってその数字を選べないので結局は運ゲーなんですが(笑)、自分の残りの札が分かっている方が面白いので参考までに。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 この配信の対決、自分で言うのも何だけどお気に入りなので是非見てもらいたい。




29.「たこやき」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:ジョーカーあり/なし
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:ジョーカーあり

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズでは初収録。
 どころか、コンピューターゲームで他に出ているのを見つけられないくらいでした。スマホアプリも検索しても出てこず。

 生配信中でも視聴者の人達と「こんなゲーム知らない」「大阪の方で遊ばれてるとか?」「大阪出身だけど知りません」と話していて、ひょっとして任天堂がでっち上げたトランプゲームなのではとすら思ったのですが……どうやら10年くらい前から「幼児でも遊べるトランプゲーム」として子育て世帯に向けたメディアで取り上げられていたみたいですね。私含めて、視聴者の非リア充っぷりがバレてしまう!

 これも「戦争」と同じような運ゲーで、山札から出た数字の場所の場札をひっくり返して、その札の数字の場所もひっくり返すのだけど……すでにひっくり返したものや「J・Q・K」はハズレなので相手に順番が移っちゃう、これで先に「A~10」をひっくり返した方が勝ちというゲームです。
 ただし、「ジョーカーあり」のルールにしておくと単なる運ゲーではなく、「どこにジョーカーを使うのか」という戦略が生まれます。要は「もう使われてしまって出辛いと思われる数字」をジョーカーで埋めることが出来るんですね。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。




30.「ぶたのしっぽ」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:ペナルティカード出せる/出せない
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:ペナルティカード出せない

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズでは初収録。
 同名のトランプゲームはいくつかバリエーションがあるみたいで、Wikipediaに書かれているルールは完全に別物ですね。ほぼ同一のルールだけど、4人対戦でラウンド制のものならWEBで遊べるものを見つけました。

 ぶたのしっぽのように丸く配置されたカードから順番にカードをめくって山に加えていき、前の人と同じスートを出してしまうと山を全部押し付けられる―――というゲームです。それだけだったら「戦争」「たこやき」と同じ運ゲーになるのですが、特殊ルールで「押し付けられたカードを自由に出せる」というものがあって、そうすると「どのタイミングでどのカードを出すのか」の戦略性が生まれます。

 惜しむべくはランダムマッチだとこのルールが採用されていないことと、やっぱりこのゲームは2人より4人とかで遊んだ方が盛り上がるんじゃないかってことですね。ちょっともったいないゲームだと思います。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。




31.「ゴルフ」
 1人プレイ時はスコアが残るだけ、2人対戦可能
 ※ コントローラ操作のみ、タッチすると残り距離が出る
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:3ホール/9ホールでプレイ
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:3ホール(スタートホールはランダム)

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 初代の『だれでもアソビ大全』では「おはじきゴルフ」だったものが、「ゴルフ」として復活しました。
 とは言え、『世界のアソビ大全51』は世界のボードゲームやカードゲームを収録したソフトなため、スポーツゲームも「実在するおもちゃ」っぽいものを目指しているんだと思います。ベースボールは野球盤だし、レースはスロットカーだし。というワケで、このゲームの「ゴルフ」は本格的なゴルフゲームというよりミニチュアみたいなコースでボールを打っていくおもちゃ的なゴルフゲームになっています。こんなおもちゃが売っているかよ、なんてつっこんではいけない。


 ゴルフとは、特殊な形をした棒でボールを打って、少ない打数で穴に入れることが目的のスポーツです。起源は定かではありませんが、少なくとも15世紀のスコットランドにはゴルフが行われていたという記録が残っているそうです。スコットランドに限定された人気スポーツが、19世紀にイングランドで大流行して、世界各国に広まっていったのだとか。

 コースは『Wii Sports』の「ゴルフ」と同じ9ホールで、それは元々ファミコンの『ゴルフ』の18ホールの中から9つを選んで3D化したものです。ゲームシステムに合わせて細かいところが変わっているので、見比べるのも面白いですね。
 

  ゲームシステムはものすごく簡略化されていて、ファミコンの『ゴルフ』がチャーシューメンとボタンを押していくゲームならば、こちらはチャーのみ。クラブはドライバー・アイアン・パターのみで、ボールが曲がることなどもありません。唯一の要素は「風を読む」ことくらいかな。

 『Wii Sports』のようなJoy-Conを振る操作には対応していません。正直、ゴルフゲームを期待すると物足りないでしょうが、そういう人はゴルフゲームを買えばイイよと開き直って極限までシンプルに作ったのかなぁと思いますね。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 このゲームの仕様上そうするとCPUが入っちゃうからということなのかも知れませんが、4人対戦できないのがマジで残念……



32.「ビリヤード」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 ※ コントローラ操作のみ
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:9ボール/かんたんルール(数字あり/なし)/8ボール
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:9ボール/8ボール

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 DS版では「おはじきビリヤード」でしたが、こちらでは普通の「ビリヤード」になりました。Nintendo Switch版は、アナログスティックを弾いた強さによってキューを打つ強さが変わる仕様になっています。ビリヤードが遊べるスマホアプリも山ほどあるので、みなさん勝手に検索してください。
 このゲームのスポーツゲームは「実在するおもちゃ」っぽいものを目指しているとついさっき書きましたが、ビリヤード台も「実在するおもちゃ」と言えば「実在するおもちゃ」かな……?

 共通する白玉を交互に突いて残りの玉を穴に落としていくゲームですね。
 ビリヤードの起源は、様々な国で行われすぎていてよく分からないみたい。

 9ボールは「白玉を突いてぶつける玉」の順番が1→2→3と決まっているのだけど、ぶつけた後の玉がどう転がるかは関係がなく、先に9番の玉を落とした方が勝ちというルールです。偶発的な要素がそれなりに強いルールですね。
 8ボールは2人のプレイヤーが担当するボールを「1~7」と「9~15」に分けて、担当している7つの玉を全部落としてから、8番の玉を先に落とせば勝ちというルールです。7つの玉をしっかり落とさなくちゃいけないので、実力がしっかり出るルールと言えます。
 かんたんルールは、この8ボールを簡略化したようなルールで、9つある玉の内のどれでもいいから5つ先に落とした方が勝ちですね。相手の妨害とかのしようもなくなるので、単純に玉を突いて玉を落としていく快感が味わえる初心者向けのルールと言えますね。


 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 後に出てくる「キャロム」と比べて玉の動きに融通が効いていないため、直線になっているかが判断できない私にはなかなか難しかったです。




33.「ボウリング」
 1人プレイ時はスコアが残るだけ、2人対戦可能
 ※ Joy-Conを振る操作、もしくはタッチ操作で遊べます(PROコン非対応)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:5フレーム/10フレーム/チャレンジ、バンパーなし/あり
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:5フレーム、バンパーなし

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 実は「アソビ大全」シリーズ皆勤賞です。
 DS版はタッチペンを活かして玉を投げる操作でしたが、Nintendo Switch版はJoy-Conを振って『Wii Sports』的に遊ぶことも、DS版同様にタッチ操作で投げることも出来るようになりました。いや、でもそれならやっぱり4人対戦に対応して欲しかったですね。

 10コ並べてあるピンに向かって鉄球を転がして倒し、そのスコアを競うゲーム。
 1投で10コ全部倒せばストライク、1フレームに2投できるのでそこで全部倒せばスペア、次のフレームのスコアが乗っかるボーナス点が入ります。そのため、10フレームしかないはずなのに最高得点は300点になるという計算がよく分からない!

 ボウリングの起源は古代からあるそうなんですが、現代に続くルールを制定したのはあのマルティン・ルターだとか! というのも、当時のボウリングはピンを悪魔に見立てた宗教儀式だったそうで、宗教革命の一環としてそうしたルールが定められたみたい。
 当時のボウリングはピンが9つで、しかしそれがアメリカに普及すると賭け事として禁止されて、その抜け道としてピンを1本足して「これはお前らが禁じたボウリングとは別物だ」と言い張って今の形になったそうです。一休さんかよ。


 ストライクが出続ければ良いんですけど、出なかった時の「端っこにピンが3つ残った」みたいな状況でしっかり端っこに投げられるのか―――みたいなところが、このゲームの肝かなと思います。上手くいかなかった時の対応力があるかどうか。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 「実在するおもちゃ」感はどこいったと思われるかもですが、ほら、世界の富豪だったら自宅にボウリングのレーンを作っている人だっていそうですし、ボウリングなんておもちゃみたいなもんですよ。



34.「ダーツ」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 ※ Joy-Conを振る操作、もしくはタッチ操作で遊べます(PROコン非対応)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:カウントアップ/301/501、ダブルアウト/オープンアウト
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:カウントアップ/301/501、ダブルアウト

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 こちらも実は「アソビ大全」シリーズ皆勤賞です。
 DS版はタッチペンを活かして矢を投げる操作でしたが、Nintendo Switch版はJoy-Conを振って矢を投げることも、DS版同様にタッチ操作で投げることも出来るようになりました。Joy-Conのサイズがダーツのそれと近いので、かなり雰囲気が出ますね。

 ダーツの原型は、酒場の樽にめがけて矢を投げていたのが始まりで、「樽がもったいねえ!」と気付いた人が木を輪切りにしたものを使うようになったそうです。故に、この特殊なスコアの並びは木の年輪が元になっているんです。

 「カウントアップ」は的に当たった点を単純に足していって、スコアの高い方が勝ち。
 「301」と「501」はスタートのスコアで、的に当たった点をそこから引いていって最終的に0にする必要があるのだけど、0よりも下の数字になってしまったらバーストでやり直しになってしまいます。「カウントアップ」とちがってしっかりと狙ったところに当てないとゴールできないので、より技術が求められるってカンジですね。「ダブルアウト」は更に最後のスコアはダブルの的に当てないといけないルール。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 俺には「ダーツ」の才能があったんでは!?と思い、しばらく毎日オンラインでランダムマッチで対戦していたのですが……上には上がいるもんだ。





35.「キャロム」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:なし

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「おはじきビリヤード」は似たゲームですが、「キャロム」は「キャロム」として別だとすれば「アソビ大全」シリーズ初収録です。南アジアではポピュラーなゲームなんだとか。スマホアプリも出ていますが、弾くんじゃなくてボタンで発射されるのか……

 「ビリヤード」に似ているのだけど、決定的なちがいは「ビリヤードは白玉が動いたところから次の人が突く」のに対して「キャロムは毎回それぞれの並行ラインの上から打つ」ところですね。「ビリヤード」より相手へのヘイトが溜まりづらいのは良いところです(笑)。
 白と黒、それぞれのコインを先に落とした方が勝ちで「ビリヤード」の8ボールに近いルールなのですが、最後のコインを落とす前にクイーンの赤コインを落とす必要があって、「8ボールは自玉を全部落としてから8を落とす」のに対して「キャロムは自コインを全部落とす前にクイーンを落としておく必要がある」のが違いますね。

 ビリヤードよりも融通が効いてくれてガンガン落ちてくれるし、アナログスティックで弾いてコインを吹っ飛ばすのが気持ち良いです。一応タッチ操作にも対応しているのですが、これで角度を合わせるのは超絶難しいので私は使っていません。


 私が生配信でプレイした様子はこちら。




36.「トイテニス」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 ※ コントローラ操作のみ
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:1ゲームマッチ/2ゲームマッチ
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:2ゲームマッチ

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズでは初収録ですが、恐らくは『Wii Sports』とか『Wii Party U』の流れでの収録かなと思います。ボードゲームとかカードゲームだけでなく、「実在するおもちゃ」的なスポーツゲームを入れていこうという。

 でも、野球盤とかサッカー盤とかはともかく、テニスのおもちゃなんてあるの?と思ったら、普通にAmazonで売っていました。


 しかも、マリオの!
 <Amazonアフィリエイトリンク

 テニスとは、ラケットを使ってボールを打ち合って、相手のコートに入れ続けるゲームです。相手のコートに入れられなかったり、2バウンドしちゃったりすると、相手の得点になります。
 スポーツとしては恐らく古代から行われていたものですが、11世期頃のフランスで「ジュ・ド・ポーム」と呼ばれたものが原型と言われています。それで19世期の末にルールが整備されて現在に至る、と。

 ゲームとしてはボタンによって「フォア」と「バック」を使い分けるのと、「ロブ」や「ネットプレイ」なんかもあって実は結構しっかりしています。『Wii Sports』より複雑なゲームは遊べない私には、ちょっとこのゲームは複雑すぎました。CPUにも勝てない!

 私が生配信でプレイした様子はこちら。




37.「トイサッカー」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 ※ コントローラ操作のみ
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:なし

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 こちらも「アソビ大全」シリーズでは初収録ですが、同じエヌディーキューブが開発した『Wii Party U』には「テーブルサッカー」というWii Uゲームパッドだけで遊べるゲームが収録されていました。

 サッカーはボールを足で蹴って相手のゴールに入れるスポーツです。
 ボールを蹴っていたと思われる記録は石器時代まで遡れるらしいのですが、現代のサッカーに通じるものは19世期後半のイギリスで出来ました。当時パブリックスクールごとに違っていたルールを統一しようと出来たのがFA(フットボール協会)で、このルールが協会式フットボール(Association Football)と呼ばれました。そのsocを取って、現在のアメリカ英語で言われるサッカーになったそうです。

 これもボタンによって右回転・左回転を使い分けれて、スティックで全キャラを同時に動かすことが出来ますね。
 古典的なサッカーのおもちゃというと「テーブルフットボール」があるんですが……このゲームはどっちかというと「サッカー盤」みたいなカンジですね。こういうゲームほど、どうすれば上手く出来るのか分かりません!

 私が生配信でプレイした様子はこちら。




38.「トイカーリング」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 ※ コントローラ操作のみ
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:なし

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 こちらも「アソビ大全」シリーズでは初収録です。
 カーリングの起源は15世期のスコットランドと言われています。『あつまれ どうぶつの森』にも出てくる『雪中の狩人』という絵は16世期のものですが、遠くに描かれている人々が何をしているとかいうとカーリングだったそうです。そんな昔からある遊びなのかと驚きますね。

 冬季五輪の花形競技とも言える「カーリング」ですから、「カーリングのおもちゃ」は結構出ているんですけど……本来のカーリングって、両チーム同じ位置から交互に石を投げるんですね。でも、この「トイカーリング」は両チームが反対側から交互に石を投げるという……こういうおもちゃは見つかりませんでした。

 恐らくですけど、元になっているのはこちらも『Wii Party U』のポケットゲーム「おはじきカーリング」じゃないかと思われます。そのゲームは両チームが反対側から同時に無数の石を投げるゲームだったのですが、この「トイカーリング」では交互に投げる戦略性の高いゲームになりました。

 滑る床に石を発射して、最後のターンを終えた時により中央に自分の石が残っていた方が勝ちというゲームです。後攻が圧倒的に有利だろうとは思うものの、私は結構好きなゲームです。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。
 アナログスティックを使うのがクソ下手なことが分かってしまう動画だ……




39.「トイボクシング」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 ※ コントローラ操作のみ
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:なし

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズでは初収録です。
 ボクシングとは、パンチのみで相手の上半身を殴って相手を倒すスポーツです。古代エジプトの時代からあったと言われていますが、現代につながるルールが整備されたのは18世紀です。

 この手のおもちゃで有名なのはタカラトミーの「拳闘士」シリーズで、実際にパンチをするとおもちゃがパンチをするという『Wii Sports』のご先祖的なおもちゃになっていました。
 ただ、このゲームの「トイボクシング」はモーションセンサーに非対応で、「Aボタンでパンチ」「Bボタンでガード」という超シンプルな仕様になっています。でも、カウンターでダメージアップなどボクシングの魅力はしっかり収めているのが流石。私はこういうプリミティブなゲームこそがプレイヤーの実力が出ると思うので、CPUにもちっとも勝てないんですけどね!


 私が生配信でプレイした様子はこちら。



40.「トイベースボール」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 ※ コントローラ操作のみ
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:3イニング/6イニング/9イニング
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:3イニング

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 こちらも「アソビ大全」シリーズでは初収録ですが、同じエヌディーキューブが開発した『Wii Party U』には「テーブルベースボール」というWii Uゲームパッドだけで遊べるゲームが収録されていました。

 野球とは、先攻・後攻に分かれて、守備側がボールを投げて、攻撃側がバットという棒で打ち返す、その飛んだ場所でベースに進んで本塁(4つ目のベース)まで到達したら1点―――というスポーツです。野球の起源はアメリカ国民のアイデンティティに関わってくると言われるので、扱いが難しいんですが……現在につながるルールは1840年代のアメリカで生まれ、南北戦争によってアメリカ中に広まったというのは間違いないと思います。
 このゲームはそれをおもちゃにしたいわゆる「野球盤」ですね。 「野球盤」は特に「投げる」と「打つ」に特化して、それ以外の動きを考えなくてイイというのが特徴ですね。

 「消える魔球」はなく、ボールのスピードと左右の変化球で打ち取らなくちゃいけないので「駆け引き」というか「配球」がかなり重要だと思います。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。




41.「エアホッケー」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:5点マッチ/10点マッチ
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:5点マッチ

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズでは初収録です。
 コントローラでも操作できますが、Nintendo Switch本体のマルチタッチ機能を活かして2人同時のタッチ操作でも遊べるようになっています。DSや3DS、Wii Uはシングルタッチだったため、こういうタッチパネルの使い方は出来なかったんですね。

 まぁ、指で隠れると見づらいんで、私はコントローラで操作しますけど!


 エアホッケー自体は1970年代に生まれたもので、ボウリング場やゲームセンターに置かれることが多いです。これは「実在するおもちゃ」としてはギリギリのラインか……スマホアプリもたくさん出ています。

 丸いマレットで、丸いパックを打ち合って相手のゴールに入れた方が1点というゲームです。ゲームのポイントとしては、“ラケット”の役割のはずのマレットが丸いため、打ったパックが狙った方向にいきづらいところですね。「トイテニス」とかに比べて偶発的な展開になりやすいというか。

 そのためワイワイ遊ぶのに向いているゲームで、私はかなり好きです。


 私が生配信でプレイした様子はこちら。




42.「スロットカー」
 2~4人対戦用(1人プレイ時はCPUと2人対戦)
 ※ コントローラ操作のみ
 ※ 3人以上でプレイするにはNintendo Switchが2台必要?(未確認)
 オンライン対戦はできません。
 設定変更できるルール:周回数6周/???(クリア出来てないからか変更できない……)

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズでは初収録です。
 溝に沿って模型の車を走らせる競技で、1960年代に世界中で大ブームになったそうです。

 ここからはオンライン対戦ができないゲームが続くのですが、「Nintendo Switch本体を複数並べて好きなコースを作れる」などオフラインでの複数人プレイに特化したゲームとして用意されたのかなぁと思います。1台で遊ぶ時に選べるコースは3コースです。
 操作方法は、Aボタンもしくはアナログスティックを倒す「アクセル」のみ。ブレーキもハンドル操作もない「アクセル」のみのレースゲームで、「アクセル」を強くしすぎるとコーナーから飛び出してしまうなど、レースゲームの面白さを極限まで簡略したようなゲームになっています。

 でも、こういうシンプルにしたゲームの方が誤魔化しが効かなくて私には難しい!
 「アナログスティック」でアクセルを操作した方が微妙な踏み込みが出来て良いらしいのだけど、アナログスティックが上手く使えないオールドタイプの自分には難易度が高すぎました……

 公式の説明動画はこちら。




43.「フィッシング」
 1人用はスコアアタック、2~4人対戦用
 ※ Joy-Conによるコントローラ操作のみ
 ※ 3人以上でプレイするにはNintendo Switchが2台必要?(未確認)
 オンライン対戦はできません。
 設定変更できるルール:3分フィッシング/フリーフィッシング

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズでは初収録です。
 「実在するおもちゃ」って話はどこ行ったかって? この地球の大自然が俺達のおもちゃみたいなもんだったじゃないか!

 こちらもオンラインでは遊べない代わりに、複数のNintendo Switch本体を並べることで「1台の本体では川しかなかった」のが「上流の本体を傾けると滝になる」とか「並べ方次第で海になる」など、オフラインで遊ぶのに特化したゲームになっているみたいです。

 複数ある立ち位置を移動しつつ、ウキを投げて、魚がかかったらスティックをグルグル回して引き寄せる! 『どうぶつの森』の釣りがかかった瞬間にボタンを押す反射神経系のゲームならば、こちらはかかった後にグルグル回す体力系のゲームと言えるかな。糸に耐久値があるので、大きい魚を遠くで釣ると糸が切れることも。

 Joy-Conでしか操作できない理由はよく分かりません。
 1人用だとモーションセンサーは使わなくて、2人用以上だと(ボタン数の問題で)ウキを投げるのがAボタンじゃなくてJoy-Conを振る操作になるのですが、他のゲームもおすそ分けプレイはJoy-Conでしか出来ないんだからどうしてこのゲームだけPROコンで1人用が遊べないのかは謎です。


 癒されるゲームだけど、1人用だといつも同じ川だし、釣れる魚も限られているのが残念……

 公式の説明動画はこちら。




44.「VSタンク」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 ※ コントローラ操作のみ
 オンライン対戦可能

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズでは初収録です。
 選べるステージは3ステージで、ラジコン操作(スティックを上に倒すと上に進むのではなく、自機が前進するタイプの操作)で戦車を動かしていき、相手を撃った方が勝ちというゲームです。

 任天堂は戦車のゲームを定期的に出すので似たゲームはいろいろと思いつくのですが、恐らくは『スーパーマリオパーティ』の「ドッカン戦車デラックス」が元ネタなのかなと思います。
 これは元々『マリオパーティ2』に3D空間で戦車に乗って4人対戦する「ドッカンせんしゃ」というゲームがあって、これを見下ろし視点にしてNintendo Switch本体を複数並べて遊べるようにしたのが「ドッカン戦車デラックス」です。↓の「協力タンク」は同じように、Nintendo Switch本体を複数並べて遊べますからね。


 恐らく「協力タンク」が「オフラインで4人で遊べるモード」で、それをオンラインにも対応しようとしたら「オンラインで遊べるけど2人用になっちゃった」「VSタンク」になったのかなぁと思いますね……欲を言えばオンラインで4人プレイで遊びたかったのだけど、実現できるならしたでしょうし。

 私が生配信でプレイした様子はこちら。




45.「協力タンク」
 1~4人協力用
 ※ コントローラ操作のみ
 ※ 3人以上でプレイするにはNintendo Switchが2台必要?(未確認)
 オンライン協力プレイはできません。

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 ということで、↑の「VSタンク」のオフライン特化用です。
 この2つを別ゲーにカウントするなら、1つにまとめて『世界のアソビ大全50』で発売すればよかったのでは……

 『スーパーマリオパーティ』の「ドッカン戦車デラックス」のようにNintendo Switch本体を並べてコースを作成することが出来ます。ただ、(私は未プレイなので)プレイ動画を見る限りはあちらは対戦プレイのモードだったため、こちらは「4人で協力して敵と戦う」仕様にして差別化を図ったのかなと思われます。

 1人用でも遊ぶことが出来るのだけど、1人だとボスが強くて勝てない……
 俺に、俺に友達さえいれば……

 公式の説明動画はこちら。




46.「的あて」
 1人用はスコアアタック、2人プレイ時は対戦になる
 ※ タッチ操作不可、Joy-Conを使うとジャイロ操作、PROコンの場合はスティックエイムになります
 オンライン対戦可能

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズでは初収録です。
 が、Joy-Conのジャイロセンサーを使ってポインターのようにして射撃する様は、『はじめてのWii』の「シューティング」を彷彿とさせます。ただ、そちらは的を外さずに連続で当てるとコンボになるので無駄撃ちしないことが重要だったのに比べると、こちらにはそういう要素がなく闇雲に撃っても良くなっている分、底が浅くなったかなーとは思います(手軽になったとも言えるけど)。

 任天堂のガンシューティングの歴史は長く、1970年に横井軍平さんが考案したおもちゃ:光線銃シリーズから始まります。その大ヒットを受けてレーザークレー射撃場を全国各地に展開しようとして失敗するのですが、それが任天堂のアーケードゲーム参入のきっかけになったと言われていますね。
 ファミコン参入後はファミコンの周辺機器として1984年に光線銃を発売、その専用ソフトの一つが『スマブラ』にも参入する『ダックハント』です。1985年に海外版のファミコン(NES)を発売した際には、本体に光線銃と『ダックハント』を同梱するバージョンがあったことで海外の知名度が高いんですね。『Splatoon』に出てくる「N-ZAP85」というブキはこれが元ネタです(「N-ZAP89」は色が変わった後期型らしい)。
 1993年にはスーパーファミコン用の周辺機器としてスーパースコープを発売、『スマブラ』シリーズに出てくる武器として有名ですが、「持ち方がちがう!」とよく言われますね。

 そして、2006年にはポインティングデバイスを標準搭載したゲーム機Wiiが出て、そのロンチタイトルとして出たのが『はじめてのWii』です。その後も、Wiiザッパーと『リンクのボウガントレーニング』を出すなど、NESの頃から海外市場はガンシューティングが強いと踏んで展開していたように思われます。
 長々と書いたけど、この話は『世界のアソビ大全51』にあんまり関係なくない??

 私が生配信でプレイした様子はこちら。




47.「6ボールパズル」
 2人対戦用(1人プレイ時はCPU戦)
 ※ コントローラ操作のみ
 オンライン対戦可能
 設定変更できるルール:ハンデなし/あり、ガイドあり/なし
 ランダムマッチのオンライン対戦時のルール:ハンデなし、ガイドあり

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズでは初収録です。
 が、このゲームには元ネタがあって、Wiiで発売された『マリオパーティ9』の「エクストラ」モードで遊べた「6ボールパズル」をオンライン対戦できるようにして採用したのがこのゲームとなっています。

 ということで、このゲーム唯一の落ちものパズルゲーです。同じ色のボールを6つつなげると消すことが出来ます。ただし、落ちものパズルゲーとしてはかなり異色で、このゲームは「連鎖」を起こしても何もおきません。相手にボールを送り込む攻撃が出来るのは、「ヘキザゴン」「ピラミッド」「ストレート」の型で消した時のみ。
 故に、このゲーム―――『ぷよぷよ』とかでよくある「ラッキーで連鎖がつながって勝てたーやったー」みたいなことは起こりません。かなりガチ仕様なゲームだと言えます。

 そして、『マリオパーティ9』からやり込んでいる勢(世の中にはすごい人がいるもんだ……)からしても、このゲームのCPU「やばい」は異次元の動きをするそうな。私は「やばい」を出すところまでも行けていないので分かりません!

 私が生配信でプレイした様子はこちら。




48.「スライドパズル」
 1人プレイ専用

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 このゲーム、死ぬほど難しくない!?

 「アソビ大全」シリーズでは初収録、ここからは1人用ゲームです。
 スライドパズルということで「空白のマスに他のマスを移動させて正しい並びにするパズル」かと思いきや、ぜんまいじかけで動くカメ(ウサギ)の進む道をパズルで動かして誘導してあげるゲームで……目標300点でクリアらしいんですが、私はカメでも80点くらいしか取れません。

 ゲームのコツというか、攻略のコツみたいなものも、とんと見当がつきません。
 ちなみにタッチでも操作できるので、そっちの方が向いているかと思います。

 公式の説明動画はこちら。




49.「麻雀ソリティア」
 1人プレイ専用

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 『Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全』からの収録です。

 『上海』という名前の方がイメージしやすい人も多そうですね。元々は1986年にアメリカのアクティビジョンが発売したPCゲームで、日本でも家庭用ゲーム機・アーケードゲーム・PCゲームなどで発売されたので多く知られていると思います。「麻雀」が普及したアメリカや日本とちがって、ヨーロッパでは麻雀牌を使った遊びとしてはこれが一番メジャーなんだとか。

 同じ牌を2つセットで取っていって全部取ったらステージクリアなのだけど、「上に牌が載っている牌」や「他の牌に左右から挟まれている牌」は取ることが出来ず、牌を取る順番が重要なゲームです。制限時間はありませんが、クリア時間によって★3つまでで評価されるシステムはあります。

 ステージ数は60、私は『上海』やったことがなかったんですが延々と遊んじゃう中毒性があって全ステージクリアしました(★3は目指しません)。コントローラでもプレイ出来ますが、スティックのカーソル移動が遅いんでタッチ操作がオススメです。

 公式の説明動画はこちら。



50.「クロンダイク」
 1人プレイ専用
 設定変更できるルール:1枚めくり/3枚めくり

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 「アソビ大全」シリーズでは初代から収録されている皆勤賞です。
 昔のWindowsパソコンには「ソリティア」というタイトルで収録されていたので、このゲームの名称を「ソリティア」と誤解している人も多いのですが(というか私がそうでした!)、「ソリティア」とは一人で遊ぶゲームのことです。だから、『上海』は「麻雀ソリティア」だし、「クロンダイク」も「スパイダー」もソリティアの一つなんですね。

 最終的には「組札」と呼ばれる場所に、「A→K」の13枚を4つのスート通りに並べるのが目標で、そのためには場札の表向きになっているカードを「黒と赤が交互に」「数字が小さくなっていくように」並べることが出来るというゲームです。
 「運」と「先を読む力」が必要で、それでも落ちものパズルゲーのように忙しなく動かなくちゃいけないワケでもなく、ずっと遊んでいられる中毒性の高いトランプゲームだと言えます。私はかなり好きで、オンライン対戦のマッチング待ちの時にはこれをプレイしています。

 公式の説明動画はこちら。



51.「スパイダー」
 1人プレイ専用
 設定変更できるルール:初級/中級/上級

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 同じスートのカードを上からK~Aと13枚並べられたら組札(クリア済)に移せて、全部のカードを組札に移せたらクリアというゲーム。カードが動かせるのは「そのカードより一つ大きい数字の下」だけで、「同じスートで数字が順番通りに並んだカードは同時に動かすことが出来る」のが肝ですね。初級はスートが1種類なので楽ですが、上級はスート4つになるので相当難しいです。

 このゲームもWindowsのパソコンに入っていたりするのですが、私が記憶に残っているのは3DSで出た『鬼トレ』の「同色整列」です。
 これの最高難易度が本当に難しくて、毎日1プレイだけ挑戦するも1ヶ月くらいずっとクリア出来ない日々が続きました。今日こそは、今日こそはとプレイしていて、ある日あれよあれよと整列出来ていって「これは絶対にクリアできる!1ヶ月の激闘に終止符を打つ時が来た!」というところまでいったのですが、そこでまさかの3DSの充電が切れる。以後、もう二度と『鬼トレ』を起動しなくなったとさ。

 今回この『世界のアソビ大全51』にこのゲームが収録されているのを見て、私はひそかにリベンジを誓っていました。そして、これも1ヶ月くらい戦っていましたが、何とか最高難易度をクリア! あの3DSの充電が切れたトラウマからようやく解放されることが出来ました。ありがとう、『アソビ大全』! ありがとう!

 公式の説明動画はこちら。




オマケ.「ピアノ」

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 画面をタッチすると、音が鳴ります。
 Nintendo Switch本体を並べると鍵盤が増えたり、Joy-Conを振るとドラムになったりします。

 ピアノは1700年前後に、イタリア出身のバルトロメオ・クリストフォリが「弦を叩く」構造を作り上げたことで生まれたそうです。それまでにも「弦を弾くチェンバロ」などの楽器はあったのですが、ピアノは「弦を叩く」ことによって強弱を付けることが出来るようになったとかうんたらかんたら。 

 公式の説明動画はこちら。



◇ 結局、どんな人にオススメなの? 

<画像はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』より引用>

 例えば、「麻雀だけ遊びたい!」とか「大富豪だけ遊びたい!」と目当てのゲームが限られている人には、多分「麻雀だけのゲーム」「大富豪だけのゲーム」を選んだ方がイイんじゃないかと私は言います。その方がルールを細かく設定できたり、基本無料のスマホアプリとかも出てたりしますからね。

 このゲームに向いているのは、「たくさんゲームが並んでいること」「知らないゲームがズラッと並んでいること」にワクワクできる人だと思います。1つのゲームを極めるタイプの人よりも、複数のゲームをビュッフェ形式でちょっとずつ遊んでいくことが好きなタイプの人にオススメです。

 また、そうしたゲームが「任天堂が考えた独自のゲーム」ではなく「昔からある古典的ゲーム」なこともポイントで。このゲームを1本通して遊ぶだけで、そうした古典的なゲームをたくさん知って「俺、そのゲーム遊んだことあるぜ」とドヤ顔で語れるようになるのも大きいですね。
 私はこれで今後「倒さないドミノ遊んだことあるよ?」とか、「バックギャモン面白いよね」とか言えますからね! 「ドヤ知識」が読めるのも、多分そういう“知識欲”を持った人に向けた要素だと思います。


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