Nintendo Switch2の最初の目玉は「Joy-Conマウス?」、もうコレだけで夢が広がる!

  流石にこの話題は書かずにはいられまい。


 任天堂は2025年1月16日の夜、Nintendo Switchの後継機を「Nintendo Switch 2」とする映像を公開しました。詳細は4月2日のニンテンドーダイレクトで発表するよとのことですが、逆に言えば、それまでは妄想し放題なので、現段階で明らかにされている情報から今の内にアレコレ語っておこうと思います。


 「Nintendo Switch 2」というシンプルな後継機の名前や、形状やプレイスタイルがNintendo Switchからあまり変わっていないことに安堵している人や落胆している人を見かけたのですが……

 私としては、一番の驚きポイントはここでした。


 ここからの画像は3つとも、上の「Nintendo Switch 2 予告映像」から引用したものです。



 まず、Nintendo Switch 2用の新しいJoy-Con……この記事では分かりやすく「Joy-Con2」と書くことにしますが、「Joy-Con2」の側面、本体と接続できるコネクタの上にセンサーのようなものが確認できます。



 その後、「Joy-Con2」に「ストラップ」的なものを装着させて―――



 2つの「Joy-Con2」をスイスイと滑らせる映像が流れます。



 今回の映像は、「端子が増えた」とか「スタンドの形状が変わった」といった「Nintendo Switch 1との変更点」にスポットを当てている映像なため……このスイスイ滑らせる映像がただの演出とも思えません。


 ということで、Nintendo Switch 1になくてNintendo Switch 2に出来た新機能は―――

 標準コントローラー(Joy-Con2)が光学式マウスになるのだと私は思いました。側面に見えるセンサーもそれっぽいし、2つの「Joy-Con2」をスイスイ滑らせる動きはマウスっぽかったですし。



 ということで、今回の記事では「Joy-Con2」にマウス機能がついているという仮定のもとに、それでゲームがどう面白くなるのかを語っておこうと思います。

 これで4月のニンテンドーダイレクトで「マウス機能? そんなのありませんよ。スイスイ滑らせた映像はその方がたのしそうだからってだけですよ」と言われたら、それはそれでムチャクチャ美味しいと思うので……今の内に、「Joy-Con2」のマウス機能について妄想しておきます。


◇ 前提の話

 このブログを読んでいる人にはあまりゲームに詳しくない人もいらっしゃると思うので、ゲーム好きにとっては常識かも知れない話から始めます。


 ゲーム機にマウスが接続できるのは、別にNintendo Switch 2が史上初というワケではありません。


 去年ゲーム実況でも使ったスーファミのマウス!

 我が家ではまだまだ現役です!


 また、Nintendo Switch 1にも「USBマウス」は接続できて、『プチコン4 SmileBASIC』や『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング』などのソフトで私もお世話になっていました。


 なので、最初に映像を観た時の私の率直な感想は……「今更、マウス……ですか?」でした。わざわざコントローラーに標準搭載するような機能なのかと思い、その後に熱を出して寝込んでいる間に色々と考えた結果……


 逆に任天堂らしいわ……と考えるようになりました。


 例えば、「タッチパネル」はニンテンドーDSが発売された2004年時点で、既に券売機などの様々なディスプレイに採用されているものでした。その目新しくない技術を、ゲーム機に標準搭載したことで、今までになかった新しいゲーム体験をたくさん生み出したワケで。

 コントローラーにマウス機能をつけるのは、「枯れた技術の水平思考」の最たるもので、ここから新しいゲーム体験がたくさん生み出せそうだなと思いました。




◇ 普通にマウスとして使うと便利そう

 スーファミ時代に「マウス」があったことを覚えている人も、「どうせマリオペイントとマリオとワリオくらいしか対応ソフトなかったでしょ? マウスでゲームが面白くなったりしないよ」と思っているかも知れません。


 ところがどっこい。

 マウス対応のスーファミソフトってたくさんあったんですよ。


 Wikipediaに一覧があるのでどうぞ。

 そのちょっと上に「しかし対応ソフトが少なく、大きく普及するには至らなかった。」と書かれてて驚くんですが、オマエ……自分の下にあるゲームの数を数えたことがあるのか? ざっと数えてみたところ専用タイトル2本+対応タイトル115本ですぞ。

 その対応タイトルも、誰も知らないマイナーゲームばかりというワケでもなく。『スパロボ』シリーズや、光栄の『信長』『三國志』、『ときめきメモリアル』や『同級生2』なんかも対応していました。『ワンダープロジェクトJ』はいつか実況しようと思って買ってあるゲームなので、その時はマウスで操作するかな。


 もちろん「シミュレーションゲーム」「ボードゲーム」といったジャンルに偏っているので、対応ソフトが117本あっても興味あるものが1本もないって人もいらっしゃるかも知れません。

 私も、『スパロボ』みたいなマス目がきっちりあるタイプのゲームは、マウスより十字キーの方が「何回押した」かが感覚で分かって操作しやすいと思うので……マウスがあっても普通のコントローラーで遊んだろうなってものがほとんどなのですが。

 「Joy-Con2」には恐らくHD振動が付いているので、PCで使っているマウスとは手触りが変わってくるんじゃないかと思います。Wiiリモコンのポインターが「押せるカーソル」の上を通るとボタンの膨らみを感じるような振動をしたのと同様に、「Joy-Con2」のマウスも押せるものの上を通過するとそこに何かしらの振動を感じられるんじゃないかと推測できます。


 また、「スーファミ」時代と「Nintendo Switch 2」時代では普及しているゲームのジャンルがまるでちがうので、マウスの方が向いているゲームも「シミュレーションゲーム」「ボードゲーム」だけではなくなっていると思います。

 例えば、マス目に捉われない「RTS(リアルタイムストラテジー)」とか、PCゲーマーには頑なにキーボードとマウスでしか操作しない人もいる「FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)」とか。


 感覚的には、Wiiリモコンのポインター操作→ Switch 1のジャイロ操作でできることとあまり変わらないように思えるかもですが……

 個人的には「ポインター操作」って、ガンシューティングみたいな瞬発力系のゲームならイイと思う反面、長時間遊んでいると腕が疲れちゃうので。何時間もぶっ続けで遊ぶゲームは、「ポインター操作」と「マウス操作」を切り替えながら遊べるようにしてほしいなぁと思います。それこそ、ほら……Switch 2のキラータイトルになるであろう、『メトロイドプライム』とかね……



 Nintendo Switch 1の時代は、Steamで出ていたゲームをNintendo Switch 1に移植する際、「PCではマウス操作が主」だったものを「Switchのためにコントローラーに対応する」みたいなこともあったと思いますが……

 Nintendo Switch 2の場合は、PC同様にマウス操作のみのまま移植することもできます(携帯モードでのみ遊ぶ人を考えると、ボタンかタッチ操作には対応した方がイイとは思いますが……)。


 これらは、「コントローラーに標準搭載しなくても、USB端子にマウス突っ込めばイイんじゃね?」ではないんです。Nintendo Switch 2を持っているすべての人が、今使っているコントローラーをシームレスに「マウス操作」へと切り替えられることが重要だと思うんですね。

 途中発売の周辺機器である「スーファミマウス」や、Switch 1に実は対応していた「USBマウス」が、どんなソフトに対応していたかすらみなさんご存じなかったでしょう? 標準搭載するからこそ活用したゲームが生まれるし、そうしたゲームを遊んだ人が「Joy-Con2のマウス機能いいじゃん」と認知していくんです。



◇ そのセンサー、マウス以外に何か使えない?

 さて、「マウス」機能を普通にマウスとして使わせるだけとも思えません。

 IRカメラを使ってピアノを再現する会社だぞ、任天堂って。


 ということで、マウス用の光学式センサーを使って何か出来ないか調べてみました!



 ……


 …………



 ……………


 特に、何もありませんでした!

 如何でしたか? やっぱりマウス用のセンサーはマウスのために使うのが良さそうですね、それではアディオス!


 中途半端に「○○調べてみました!」構文を使おうと思ったのだけど、そもそもそんなページを開かないのでどんな書き方をしているかピンと来ず、「きっと最後はアディオスだろうな。そんな中身のない記事なんてどうせ陽キャが書いてんだろうし(偏見)」となりました。


 話を戻します……

 ネットをザっと検索してみたところ、マウスのセンサーを使って色々やっている人達が結構いたのですが……「動き」を検出するのに向いている反面、「形」をしっかり捉えるのは難しいみたいで。じゃあ、IRカメラで良くない??となりました。


 「Joy-Con2」にはIRカメラ付いているのかなぁ。

 付いてて欲しいけど、付いていなくても別に文句を言うほどではないかな……大きさがちがうから、Ninendo Laboでは「Joy-Con2」自体が使えないし。



◇ HD振動+マウスという未知の組み合わせ、両手マウスという出来そうでやったことがない操作

 前々項で、「Wiiリモコンのポインター操作は押せるカーソルの上を通るとリモコンが振動することで画面に直接触っている感覚があった」と書きました。同様のことは「Joy-Con2」のマウス機能でも期待できます、任天堂は伝統的に「手触り」にムチャクチャこだわりますからね。


 単に「押せるボタンの上を通過すると、そこが少し段になっている感覚がある」だけで、普段マウスを使わないような層にも扱いやすく、普段マウスを使っている層にも新鮮に感じられると思いますし……


 賭けてもイイですが、

 地面の感触を「Joy-Con2」のHD振動だけで探り当てて、そこを掘るミニゲーム―――絶対に出ます! 『メイドインワリオ』か『マリオパーティ』か、もしくはその両方で出ます!


 「HD振動で地面の感触を味わえる」なら、レースゲームとかに使っても面白そうです。地面との設置を感知できるんだから……後ろに引いて離し、後ろに引いて離しの一連の動作で動かすチョロQのゲームを作るか!

  「何かの上を動かす動き」「その何かの上の感触を表現できる」なら『シノビリフレ』的なマッサージゲームも作れそうですね。『シノビリフレ』はもう、続編が出なさそうなら……qureate! 後は任せた!!


 あと、『PONG』が出せますね。

 「Joy-Con2」をパドルに見立てて動かすだけでなく、ボールを弾いた時の感触をHD振動で表現したら感動しそうです。多分、2分で慣れて飽きるけど(笑)。


 「今更マウス?」って思われるかもですし、スーファミの頃とちがってもうみなさん「マウスを動かしているだけで楽しい」なんて純粋だった頃には戻れないと思うのですが、HD振動と組み合わせることで誰も体験してこなかったマウスでの遊びは生まれると思うんですね。

 むしろ、Switch 1の時代でも「HD振動ってあまり活用されなかったね」と言われがちだったのは、Switch 2でマウス機能と組み合わさることで完成するフラグだったんだよ!!



 あと、左右の「Joy-Con2」どちらもマウスになることで―――

・左手は今まで通りのアナログスティック、右手はマウス

・左右両方の手で2つのマウスを使う

・おすそ分けプレイで、マウス操作vs.マウス操作の対戦

といった様々な組み合わせが可能になっています。


 PCでマウスを使い慣れている人も、「マウス単独」か「キーボードとマウスを組み合わせた操作」くらいしかやったことがないと思うんですね。

 「左右両方の手でマウスを使う」のどんな感覚なのか楽しみ。恐らく、「左手でマリオ」「右手でルイージ」を操作するみたいなゲームが出ます。そして、HD振動を頼りに、地面に埋まっている宝箱を探して……敵を囲んでバシシでやっつける――――――『リブルラブル』じゃねえか!



 もちろん「今まで通りのボタン・アナログスティック操作」や「Switch 1と同様のジャイロ操作」も捨てないと思うのですが、それらが苦手だった人をカバーすることもできるし。それでしか出来ない新たな遊びも提案できそうだし。

 それでいてコストはそこまで高くなさそうだし、このバランスはマジで任天堂らしい「枯れた技術の水平思考」だなと思いました。



◇ バーチャルコンソールへの期待

 19時40分追記:すみません! 

 この記事を書き終えてから「絶対そうじゃん!」と思ったことがあったので、急遽追記します。


 標準コントローラーに「マウス」機能があれば、それをタッチペンと見立てて「ニンテンドーDS」「ニンテンドー3DS」、がんばれば「Wii U」のソフトを一画面にして移植することも可能だと思います。

 「ニンテンドーDS」のバーチャルコンソールはWii U時代にも行われていて、二画面両方をムリヤリ一画面のモニターに映すこともできたのですが……タッチペン操作だけは、Wii Uゲームパッドを失ったNintendo Switchには継承できなかったんですね。


 それを「マウス」で代替できれば……Nintendo Switch 2で「ニンテンドーDS」や「ニンテンドー3DS」のゲームが遊べるかも知れません! うぉおおおおおお、『闘え!応援団』や『新パルテナ』をマウスで遊ぶぞーーーーー!




◇ 不安要素

 ということで、「私としては」むっちゃ楽しみですが。

 世間的に受けるかどうかは別で―――――


 マウスを新機軸として売り出そうとすると、携帯モードで遊んでいる人達にはあまり恩恵がないんですね。携帯モードだと両手でガッシリ本体を持たなくちゃいけないので、マウスを操作するには腕がもう1本必要になります。やはり人間、腕が3本必要だった。

 また、Switch 1を象徴する「出先でも友達と一緒に遊べるおすそわけプレイ」ともあまり相性が良いとは思えません。カフェとかのテーブルの上にSwitch 2をテーブルモードで置いて、そのテーブルで2人でマウス操作してたらドンガラガッシャーーーンと色んなものが落ちて割れて大惨事になる未来が見えます。


 いや、そもそも「自宅」においてもです。

 今、Switch 1を遊んでいる環境に……マウス操作ができそうなテーブルその他ってありますか? 私はありますが、多分そんなスペースはないって人も結構いると思うんですね。『Wii Fit』や『リングフィットアドベンチャー』とはまた別の理由で、「場所を選ぶ」ゲーム機になってしまいそう。


 あと、そもそも「Joy-Con2」を立てた形……マウスとして不安定すぎて「本当に操作しやすいのか??」感はあります。普段使っているマウスちゃんはずんぐりむっくり体型なので、むしろコイツにHD振動をつけてくれってなってます。


 いや、出るのか?

 ProコンみたいなコンセプトのProマウスが……



 ということで、「私はむちゃくちゃ楽しみ」な反面、「特にここに惹かれない人も多そう」だなーというのが現時点での感想です。4月2日のニンダイで、そんな不安を払しょくするくらいの「マウス操作ならではのキラータイトル」を見せてくれたら嬉しいです。


 あと、「Joy-Con」の大きさが変わるということで、いよいよもって我が家のToy-Con達を処分するときかなと思っています。ゴムが熱で溶けちゃってそのままじゃ遊べないものばかりだし、ゴムを入れ替えて修理できるほど、もう構造を覚えていないし……

 『Nintendo Labo』はむちゃくちゃ楽しかったし、Nintendo Switch 1を代表する「記憶に残るゲーム」でしたが……場所を取るという決定的な弱点があったので。流石にもう部屋には置いておけないかなぁ。

コメント

  1. マウス機能によってsteamのゲームが移植しやすくなったらいいなあって思ってます。

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    1. むちゃくちゃ個人的な話をすると、マウス操作のゲームは「片手で遊べる」のも大きくて、今の私は「片手で歯を磨きながらもう片方の手で学マスやってる」くらいでしかゲームを遊べていないので……これで、コンシューマーのゲームも遊びやすくなってくれたら嬉しいなと思っています

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  2. 既存のゲームで両手マウスでできそうなもの考えてたら「電車でGO!」が浮かんだ。
    アクセルとブレーキのレバー。

    スターフォックスの操縦桿にもなりそう。
    左手は立ててジャイロで操舵、右手はマウスで加減速のスロットル。

    あと、桜井さんがYouTubeの最終回で言ってた「企画を頼まれた新しいゲーム」は、Switch2の新機能を活かしたものじゃないかとなんとなく思ってる(3DSの新作頼まれて新パルテナ作ったときみたいな)。
    桜井さんなら面白い両手マウスゲームも思いつくのではと期待してる。

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    1. それだーーーー!
      「マウスだけ」でもダメで、「HD振動だけ」でもダメで、その両方が組み合わさったからこそ実現可能なのが「レバー」や「スロットル」の動きですね。「コントローラーを置いて遊ぶ」新しい形になりそう。

      桜井さんの話も、妄想がはかどりますね……
      新パルテナの時のように、任天堂IPを「まったく新しいコントローラー」で復活させるとしたら、両手マウスに合いそうなのはどれだろうとか考えて時間が吹き飛んでしまう(笑)

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  3. 任天堂のことだから、なにか新しいマウスの使い方がでてくることを期待してしまいますね。
    たとえば、ジョイコンマウスを両足に着けてのフィットネスゲームとか。

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    1. >ジョイコンマウスを両足に着けての
      マウス機能で使うってことは、接地面に付けるの……!?

      個人的に気になるのは、「どこの上でマウスを動かすのか」で振動の感じ方も変わると思うので……任天堂は公式でマウスパッドを付けるのか、サードメーカーも特製マウスパッドをつけるのか、えっちなゲームはおっぱいマウスパッドを付けたりしないのかに注目してます!

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