2018年の元日の駿河屋で買った「ファミコンソフト福袋」を友達と一緒に開封しました!

※ この記事は2018年に旧ブログに書かれたものを、幾つか手直しして3つに分割した上で2025年に移行した記事です


 色々あって記事にするのが遅れて申し訳ない。

 2018年の1月1日に、秋葉原の駿河屋ゲーム館に友達と開店前から並んで「ファミコンソフト10本セット福袋(税別1000円)」「スーファミソフト10本セット福袋(税別1000円)」「セガサターン本体+ソフト10本セット福袋(税別3780円)」を買ってきました!
 ファミコンとスーファミはレトロフリークを持っている友達の分で、セガサターンは私が自分のために買いました。


 昨年までだと駿河屋の福袋は「並ばなくても買えた」らしいのですが……最近はレトロゲーム人気ゆえに福袋が作られることが少なくなり、例えば2016年の秋にネット通販で買った「スーファミソフト福袋」は30本セットで税込1580円で買えたのが、それ以降は一度もネット通販されておらず、今回は10本で税抜き1000円で販売されていたくらいなのです。
 そのため、今年の元日の福袋も「並んだ人も全員が買えたワケではない」という激戦区でした。私達もあと5分到着が遅かったらファミコンやスーファミのは買えなかったと思います。


 さて、ここからが本番です。
 いつもの通り、開封する様子は生放送で開封したものの動画と、その後にブログ用に書いたテキストの両方でお届けしますので、お好きな方でご覧ください。




 ↓ テキスト版はこの後です。
 発売日の情報はWikipediaかAmazonの商品ページを参考にしています



【ファミコンソフト10本セット福袋】

<1本目:ドラゴンクエストIII そして伝説へ…>


 1988年2月10日発売。
 メーカーはエニックスで、開発はチュンソフトです。

 『ドラゴンクエスト』『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の大ヒットに続く「ロトシリーズ3部作の完結篇」で、発売日前日から徹夜の行列ができるなどの社会現象になりました。日本での売上は約380万本とのこと。
 単に「売れた」だけでなく、自由に選べるパーティメンバーと転職システム、主人公の父親がたどった冒険の道筋をなぞるストーリー、系統別に整理された呪文などなど……『ドラクエ』シリーズに留まらず、後の和製RPGに多大な影響を与えた名作と言ってイイでしょう。


 「今日の福袋の当たり外れは?」と聞いて、「ファミコンのソフトはドラクエくらいしか持っていないからドラクエ以外なら当たり」と言った直後にコレが出るあたりが神引き。


<2本目:トップガン>


 1987年12月11日発売。
 メーカーはコナミです。

 生配信中に私が言っていたのは『スクランブル』でしたわ。『スクランブル』はファミコンで出ていません。
 『トップガン』は元々トム・クルーズ主演のハリウッド映画で、この作品の大ヒットでトム・クルーズやメグ・ライアンは大スターになっていったそうです。トム・クルーズ主演の映画はたくさんありすぎて、何が何だかごっちゃになっている……

 ゲームとしてはパイロット視点の3Dシューティングで、映像や音楽は映画の雰囲気をうまく再現しているものの、ミサイル一撃喰らったら死ぬ&コンティニューができないことから超難易度と言われていて、そのためザコ戦は「なるべく画面にザコが映らないように逃げ回る」のが攻略のコツだとか(笑)。



<3本目:ダウボーイ>


 1985年12月11日発売。
 日本での発売はコトブキシステム(ケムコ)で、開発はアメリカのSynapse Software Corporation。

 元々はコモドール64用のソフトらしく、「説明書なんか読まなくてもすぐに遊び方が分かる」ファミコン時代のゲームにも関わらず、「どう遊んでイイのか分からない」ハードルの高さゆえにクソゲー扱いされてしまうことが多いソフトらしいです。検索したら、詳細な遊び方が書かれている攻略サイトが複数出てきました。

 「マシンガン」「地雷」「TNT爆弾」「ハシゴ」「ペンチ」などのアイテムを駆使して、敵に捕まった捕虜を単身救出に向かう歩兵を操るアクションゲームだそうです。これだけ聞くとめっちゃ面白そう!
 また、2人協力プレイも可能で、1人目のプレイヤーは歩兵を操り、2人目のプレイヤーは画面外から大砲をぶちこむだけ―――という『マリオギャラクシー』の2人協力プレイみたいな仕様だとか。しかし、その大砲が歩兵にも当たるため、協力プレイと言いつつ対戦プレイになっちゃうこともあるのとかも超面白そう!


<4本目:スーパーゼビウス ガンプの謎> 


 1986年9月19日発売。
 メーカーはナムコです。

 1983年にアーケードゲームとして稼働して大ヒット、1984年にファミコンにも移植された『ゼビウス』の正統続編です。前作で画期的だった「隠しキャラクター」などの要素が強化されてループするエリアの中で“謎”を解かないと先のエリアに進めないという新要素や、特定条件を満たすと自機がパワーアップするという新要素がありました。

 例えば、前作では絶対に倒せないことで「256発撃ち込めば倒せる」というデマが広がったバキュラを一撃で倒せるようになるパワーアップまであります。



 開封直後に遊んだ様子はこちら。
 予備知識がないとこうなるという例ですな!


<5本目:キャプテン翼>


 1988年4月28日発売。
 メーカーはテクモです。

 原作は週刊少年ジャンプで1981年から連載され、1983年~1986年にテレビアニメ化もされていたサッカー漫画です。
 ファミコンでのサッカーゲームは現在のように11人対11人の対戦を描くことができず、任天堂の『サッカー』は6人対6人、くにおくんの『サッカー編』も6人対6人でした。そういう時代にサッカー漫画をゲーム化するにあたり、アドベンチャーゲーム寄りのリアルタイムシミュレーションとして料理したのがこの作品です。

 この後の『忍者龍剣伝(ファミコン版)』とともに「テクモシアター」と呼ばれていて、ド迫力な映像のメーカーと言えば当時はテクモだったんですね。



<6本目:飛龍の拳スペシャル ファイティングウォーズ>


 1991年6月21日発売。
 メーカーはカルチャーブレーンです。

 『飛龍の拳』シリーズは、元々は1985年に稼働した『北派少林 飛龍の拳』というアーケードの格闘ゲームが1作目で、1987年からはファミコン版で「道中」として横スクロールアクションが加えられた『飛龍の拳 奥義の書』が発売され(Wii Uバーチャルコンソールも出ています)、同様の『II』、『III』が発売され、この作品はファミコン版の4作目として番外編的な作品で「再び格闘ゲームのみの形」に戻りました。

 『ストリートファイター』1作目のアーケード版が1987年稼働、『ストリートファイターII』のアーケード版が1991年3月稼働なので……『ストII』が世界的に巻き起こす格闘ゲームブームと同じ時期に、別の道をたどった格闘ゲームのシリーズと言えますね。
 『ストII』は1作だけで格闘ゲームとして大成功したワケではなくて、『ストII』以前にも様々な格闘ゲームがいろんな方法を模索していたんですよね。この『飛龍の拳』もそうですし、『ケルナグ-ル』(1989年発売)とかもそうですし。『ストII』以前の格闘ゲーム史ってあまり語られない題材なので、掘り下げると面白そうなんですけど。






<7本目:忍者くん 魔城の冒険>


 1985年5月10日発売。
 メーカーはジャレコです。

 元々はUPLが製作した1984年稼働のアーケードゲームで、ファミコン版はWiiのバーチャルコンソールで、アーケード版はNintendo SwitchやPS4のアーケードアーカイブスで発売されています。
 段差を登れる縦4画面のステージで、8体の敵を手裏剣で倒すことが目的のアクションゲームです。このシステムを踏襲した『忍者じゃじゃ丸くん』はスピンオフ作品で、じゃじゃ丸くんは忍者くんの弟という設定だったのが、版権的な理由からかその設定は語られなくなっていくという。



<8本目:ヨッシーのクッキー>


 1992年11月21日発売。
 メーカーは任天堂です。

 ……が、BPSが開発したゲームとホームデータが開発したゲームが原型となっているらしく、版権が複雑な作品となってしまいました。かなりヒットしたゲームだと思うのですが、それ故にバーチャルコンソールでは現在は購入できません。こうして実カセットが手に入るのは羨ましいですね。

 配置されたクッキーをずらして「一列同じ種類にそろえる」ことによって消すパズルゲームです。対戦モードもあるので2人で遊ぶことも可能。個人的には、世にあるパズルゲームの中でも1位・2位を争うくらいに好きなゲームです。



<9本目:ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人>


 1990年10月27日発売。
 メーカーはバンダイです。

 原作は1984年から週刊少年ジャンプで連載されて、1986年からテレビアニメ化もされた冒険バトル漫画です。『Z』というのは「サイヤ人編」以降、アニメのタイトルが変わったんですね。

 生配信中の私の説明は若干間違っていたので、ファミコン時代の『ドラゴンボール』作品を説明をすると……
・ドラゴンボール 神龍の謎(1986年11月27日発売)
 …アクションゲーム、レッドリボン軍編の途中まで
・ドラゴンボール 大魔王復活(1988年8月12日発売)
 …カードとRPGの融合、ピッコロ大魔王編をアレンジしたオリジナルストーリー
・ドラゴンボール3 悟空伝(1989年10月27日発売)
 …カードとRPGの融合、原作序盤~第二十三回天下一武道会までを描く
・ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人(1990年10月27日発売)
 …カードとRPGの融合、サイヤ人編と劇場版を合わせたストーリー
・ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!(1991年8月10日)
 …カードとRPGの融合、ナメック星編を描くが登場するキャラは原作とちょっとちがう
・ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間(1992年8月7日)
 …カードとRPGの融合、人造人間編の途中で話が終わるらしい
・ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画(1993年8月6日)
 …カードゲームの要素が濃くなった、初のオリジナルストーリー


 発売日を見れば分かるんですけど、当時の『ドラゴンボール』人気はすさまじくて「年一本」のペースで新作を発売するために、原作もまだストーリーが途中なところまでのゲーム化なんかも多かったですね。私が遊んだのは『悟空伝』~『ZII』までかなぁ。



<10本目:SDガンダムワールド ガチャポン戦士3 英雄戦記>


 1990年12月22日発売。
 メーカーはユタカ(バンダイグループの玩具メーカー)で、開発はゲームアーツだったのか……

 「SDガンダム」を題材にしたファミコンのウォー・シミュレーションゲームで、前2作は「戦闘がアクション」だったのに対して「戦闘がコマンド式」になっただけでなく、原作を再現したマップなど、大人向けな方向に舵を切った作品だったと思います。出てくるキャラやマップは『ガンダム』『Zガンダム』『ガンダムZZ』『逆襲のシャア』『ガンダム0080』だけでなく、武者ガンダム騎士ガンダムのシナリオも入っているという。

 「戦闘がアクション」だった前2作の評判が良かったため、どうしても「どうして変わってしまった」と言われることの多い今作ですけど、アクションゲーム苦手な自分としては好きな作品でした。味方だけ初期レベルMAXにしてコンピューターをボコボコにやっつけてたっけ。





<11本目:内藤九段将棋秘伝>


 1985年8月10日発売。
 メーカーはセタです。

 セタというメーカーはPS2の時期まで将棋や麻雀のゲームを発売していたメーカーで、NINTENDO64の『最強羽生将棋』なんかが有名ですよね。本体発売から3ヶ月間、『スーパーマリオ64』『パイロットウイングス64』『最強羽生将棋』の3本しかソフトがなかった―――と言われる際に名前が出てくるソフト。

 内藤九段とは内藤國雄さんのことで、2015年3月31日に引退するまで現役のプロ棋士でした。獲得タイトルは棋聖が2期、王位が2期です。



<12本目:フロントライン>

 1985年8月1日発売。
 メーカーはタイトーです。

 元々は1983年に稼働したアーケードゲームです。アーケード版はダイヤルスイッチで射撃の方向を定められるのが特徴ですが、ファミコン版は向いている方向に撃つだけですね。このゲームの特徴はなんといっても、歩兵の主人公が道中で戦車に乗り込むことができるところです。
 「ピストル」と「手榴弾」の使い分け、「歩兵」と「戦車」のちがい―――80年代前半のゲームでありながら、そうしたものを見事に描いた傑作シューティングゲームだと思われます。



 まぁ、私この時に初めてプレイしたんすけどね。



1.ドラゴンクエストIII そして伝説へ…(エニックス)
2.トップガン(コナミ)
3.ダウボーイ(ケムコ)
4.スーパーゼビウス ガンプの謎(ナムコ)
5.キャプテン翼(テクモ)
6.飛龍の拳スペシャル ファイティングウォーズ(カルチャーブレーン)
7.忍者くん 魔城の冒険(ジャレコ)
8.ヨッシーのクッキー(任天堂)
9.ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人(バンダイ)
10.SDガンダムワールド ガチャポン戦士3 英雄戦記(ユタカ)
11.内藤九段将棋秘伝(セタ)
12.フロントライン(タイトー)

 『ドラクエIII』と『ドラゴンボールZ』を除けば、『ゼビウス』ではなく『スーパーゼビウス』、『じゃじゃ丸くん』ではなく『忍者くん』といった渋いメンツな上に。見ての通りメーカーもすべてバラバラゲームジャンルもバラバラという非常にバランスの取れた福袋じゃないかと思われます。

 余り物を詰め込んだのではなく、元日から実店舗に来るような熱心な客に「福袋の良さ」「ファミコンの良さ」を伝えようという意図を感じる福袋でした。福袋とは、店と客の心のコミュニケーションなんだなと再確認できました。



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