どうして男は「女性のうなじ」にグッと来てしまうのか

 
<画像はDMM GAMES版『学園アイドルマスター』より引用>

※ この記事は2012年に旧ブログに書かれたものを幾つか手直しして2026年に移行した記事です

 この春から始まったTBSラジオの昼の帯番組『たまむすび』、どうしても前番組と比較して物足りないと思ってしまうところもあるのですが、聴く側としても徐々に馴染んできました。ラジオ番組は年単位で育っていくものなので、これからに期待しています。


 さてと。
 今週水曜日の『たまむすび』で博多大吉先生が興味深い話をされていました。
 曰く「女性のうなじに色気を感じる、という意見が分からない」とのこと。
 「うなじがイイと言っている男の8割くらいは“何となく”言っているだけ」とも。


 男が「女性のどこに色気を感じる?」という質問をされた際に、「うなじ」と答える人は多いです。
 しかしこの回答は、「女性に作ってもらいたい料理は?」と訊かれて「肉じゃが」と答えるのに似ていて―――元々は「俺は分かっているぜ」的な玄人な答えだったのが→ みんながそれを真似して定番化→ 「ありきたりなことを言っているだけ」と無難な答えになってしまった、とも思うのです。



 自分も「うなじ」はそれほど上位には来ないですね。
 「見たい?見たくない?」と言われれば「見たい……かな」くらいで、おっぱいとか脇とか膝裏とかくるぶしのように「見たい!見たい見たい見たい見たい!」と思わず言ってしまう部位には劣ります。



 でも、「どうして“女性のうなじ”にグッと来る人が多いのか」は分かる気がします。
 言ってしまえばこれ、「普段隠されているものが見えてしまうエロス」なんですよ。

 普段はロングヘアーなりセミロングなりで普通に髪を下ろしている女性が、浴衣や喪服などを着る“特別なシーン”にて髪を上でまとめることで見える「うなじ→首→背中へと続くライン」にエロスを感じるんです。
 「普段は見えないそれらの部分が見える」ということは、「服を脱いだ裸が見えている」とほぼ一緒なんです!脳内では「このコの裸を見ている!」とほぼ一緒なんです!(断言)


 なので……
 普段からポニーテールなどでうなじを見せている女のコのうなじにグッと来るかというと、それは別なんです。
 そういうのにもグッと来る人こそが「真のうなじ好き」だと思うんですが、「女のコのうなじが好きだわー」と言っている男の大多数は「うなじそのもの」よりも「普段隠されているものが見えてしまうレア感」にグッと来ているんだと思うのです。





 これは「うなじ」に限った話ではありません。
 男が女性の体の部位に感じる「フェティシズム」の多くは、この「レア感」で説明することが出来ます。


 例えば「脇フェチ」。
 脇の下という場所は、人間が気をつけの姿勢で立っている限りは見えません。高いものを取ろうとするなどのシチュエーションに出くわしても、女性が袖の長い服を着ていたら見ることが出来ません。夏場にノースリーブの服を着てもらったり、Tシャツのスキマを凝視したりしなければ見ることが出来ないのです。

 限定条件が揃ったことで初めて拝める「レア感」こそが「脇フェチ」の魅力なのです。




 例えば、「女性の下着姿と水着姿は露出度が変わらないのにエロさが違うのは何故だ」問題。
 これも「普段隠されているものが見えてしまうエロス」で説明出来ますよね。
 水着は見せるために着るものなので「レア感」が弱め。下着は(大事な部分を)隠すために着るものなので「レア感」が強いんです。

 え?下着は彼氏に見せるために着ているんだって?
 うっせ!バカ!死ねー!!日本一モテナイ男をなめてんじゃねえぞ!!


 でも、マジメな話……気合の入った「勝負下着」よりも、着古した生活感溢れる「普段から履いている下着」にグッと来るってのもこういうメカニズムなのかなぁと思います。




 例えば、男はどうして無神経に「すっぴん可愛いよ」なんて女性に言ってしまうのか問題。
 女性が高いお金と時間と技術をかけて“化粧”というフル装備で自分を輝かせようとしているのに、男性は「なんでそんなに化粧すんの。すっぴんでも可愛いのに」なんて逆鱗に触れてしまう―――という話をよく聞きますが。
 女性が自分を輝かせようと頑張れば頑張るほど、「化粧をした顔」よりも「すっぴんの顔」にレア感が生まれてしまうということなんでしょう。

 ……と、最近のエロビデオ業界における「すっぴん」ブームを見て思った次第です。



 もちろん全ての「フェティシズム」がこれで説明できるワケではありませんが。
 「普段隠されているものが見えてしまうエロス」が「フェティシズム」に繋がっている例はたくさんあると思いますし、逆に言うと、だからこそ「フェティシズム」は個人差が激しいと言えるのです。


 だって、何を持って「レア感」と呼ぶかは人に依りますでしょ?
 普段からポニーテールの女子を見慣れていれば、「うなじ」にレア感はありません。
 普段からノースリーブの女子が腕を振り上げているのを見ていれば、「脇」にレア感はありません。
 下着姿を見慣れていれば、すっぴんを見慣れていれば――――


 育った環境&今いる環境が違えば、何を見慣れているかは違いますし、何に「レア感」を思うのかは違いますし、何に「エロス」を感じるのかは違うんです。
 だから性癖もフェティシズムも人によって違って当たり前ですし、他人のフェチ嗜好を笑うということは他人が歩んできた数十年間の人生を笑うのと同等の意味なんですよ!



 そういう人間は最低だ!
 とか書いちゃうと……あれ。遠まわしに博多大吉先生を批判しているみたいじゃないか(笑)

 違うんです。「他人の性癖を理解できないのは当然」「だって違う人生を歩んできたのだから」と言いたいのです。




 ちなみに最近の私は、「女性の口内」にエロスを感じています。
 歯並びとか舌とか歯茎とかにグッと来ます。

 ですが、もし私が歯科医で、普段から若い女性の口内を見慣れていたなら、こんな「フェティシズム」は持ち合わせなかったとも思っています。だから皆さんも私の性癖を笑わないでください!


コメント