※ この記事は2018年に旧ブログに書かれたものを幾つか手直しして2025年に移行した記事です
「歴史的大豊作」だった冬アニメに比べると、どうしても春アニメは地味かなーと思って観始めたのですが、結果的にはこちらも大豊作でした。その中から何を選ぶのか今季も悩んだのですが、「自分の中で忘れたくない一本」と考えるならやっぱりこれかなーと、2季連続できらら作品になっちゃいましたが『こみっくがーるず』を選びました!
<ルール>
・1話から最終話までの感想ツイートを貼り付け
・“最終話まで観終わっている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に最終話までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・私はまだ原作を読んでいないので、コメント欄などに原作のネタバレを書き込むのはやめてください
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな
【第1話 アンケート ビリですか!?】
ハイ、というワケで「第1話の感想」は微妙でした(笑)。『こみっくがーるず』第1話視聴。テンション高いのにすっごくネガティブなのが、リアルなコミュ障っぽくて主人公のコは好みだし、面白かったんだけど……ほのぼのとした絵柄な割に、ネタがギュウギュウに詰めこまれてハイカロリーだった。日常系はもうちょっとゆったりとしてくれてイイんだけどなぁ。
— やまなしレイ(そせい1巻・12/17発売) (@yamanashirei) 2018年4月5日
最近の「日常系アニメ」がハイテンション・ハイスピード・ハイカロリーに感じるのは、ひょっとしたら私の方の問題で「オッサンになると油ものがキツくなる」みたいなことかも知れないんですけど……そういう胃腸が弱り切った人でも楽しめるのが「日常系アニメ」であって、『ゆるキャン△』なんかは意図的にゆったりとさせて大ヒットしたのになぁとも思うんですね。
あと、4コマ漫画というのは「起承転結」のローテーションをギュウギュウに押し込んで1話を形成している分、それをそのままアニメ化するとハイテンション・ハイスピード・ハイカロリーに感じるのかも知れませんね。例えば1話あたり15本の4コマ漫画があったとして、それをアニメ化する際にはAパート・Bパートで原作1話ずつ使うとしたら……大体40秒に1回「起承転結」をしなきゃいけなくなるんですね。
『ゆるキャン△』とか、ちょっと前の作品なら『のんのんびより』とかは、非4コマ漫画原作のアニメ化だったのでゆったりまったりした雰囲気を作りやすいというか。『きんモザ』の第1話とかは原作にないアニメオリジナル展開だったから、あの雰囲気を作れたというか。
【第2話 今日から学校でした】
『こみっくがーるず』第2話視聴。Aパートの画材屋の話とかはフツーの日常アニメの温度で観ていたのだけど、Bパートの学校編になってからは怒涛の面白さだった!「本名の発音を忘れてる」とか「好きな芸能人に声優が入るのか悩む」とか、かおすちゃんのコミュ障っぷりがちゃんとコメディになってて◎
— やまなしレイ(そせい1巻・12/17発売) (@yamanashirei) 2018年4月13日
んで、第2話のBパートあたりから「ハイテンション・ハイスピード・ハイカロリー」にも慣れてきて、むしろ怒涛のように繰り出されるギャグを楽しめるようになってきました。『こみっくがーるず』第2話その2。小夢ちゃんは「空気を読まない元気キャラ」かと思いきや、クレープを食べれていないかおすちゃんに食べさせてあげたり、空気も読めるし気遣いも出来る今時の元気キャラだなぁ。好感が持てる。
— やまなしレイ(そせい1巻・12/17発売) (@yamanashirei) 2018年4月13日
琉姫さんのエロマンガネタはもっと掘り下げて欲しいが、ムリなのかなw
Bパートで「漫画家には関係ない一般人」が初めて出てくるため、「漫画家である主人公達」が「一般人」という基準で相対化されたというのも大きいかな。メイン4人はどうしても「気の合う仲間同士」すぎるので、そうでないキャラと絡む方がギャグにバリエーションが付きますし。
設定もキャラもあまり現実的ではなさそうなこの作品なんですけど、「あるあるネタ」がすごくリアルで、「この世界に本当にこのキャラ達が生きているようだ」と思って観ていました。
んでもって、この「クラスメイト達に溶け込めないかおすちゃん」も、最終話まで観てからここを観返すとグッとくるんすよねー。神に感謝ですよ!
【第3話 プニプニポヨンですね】
『こみっくがーるず』第3話視聴。かおすちゃんの「あばばばば」がクセになってきたw かわいい女のコが突然奇声を発する面白さというか。
— やまなしレイ(そせい1巻・12/17発売) (@yamanashirei) 2018年4月20日
Aパートのネームへのダメ出しが的確で、かおすちゃんの凹みっぷりが手に取るように分かる…!ラストのネームはちゃんと悪いとこ直ってんだよね、オチが変なだけで
ネームのダメ出しシーン……『こみっくがーるず』第3話その2。漫画家を描いた作品って自分は苦手なことが多いんだけど、かおすちゃんの「周りと比べて自分が出来ていない」ことに悩むあたりがリアルでグッときてしまった。『ステラ』もそうだったけど、きらら系はこういうとこちゃんとしてるんだなぁ。おっぱい談義も良かった。
— やまなしレイ(そせい1巻・12/17発売) (@yamanashirei) 2018年4月20日
みんながポイントポイントを挙げているのに、翼さんは核心部分に一気に切り込んで「画力が足りない」「構図が似たようなものばかり」「展開が単調」「キャラの描き分けが出来ていない」と漫画初心者がボロクソに言われて自信を喪失してしまうダメ出しあるあるを的確に突いてくるんですよね。みんなそこは避けてアドバイスしていたのに!(笑)
でも、最後に編沢さんに見せたネーム……画力はそんな急には変わらないんですが、構図と展開はちゃんと工夫してて一気に「漫画らしく」なってるんですよ。ダメ出しを受けてちゃんと成長をしているんです。なんで丸呑み属性が発動したのかはよく分からないんですけど!
でも、きらら系で「丸呑み」を大真面目に描こうとしたらすごく斬新という気もしますね……メインキャラの女子4人が、毎回毎回怪物に「丸呑み」される。『ひそねとまそたん』だ、それじゃ!
【第4話 くんずほぐれつランデブー】
『こみっくがーるず』第4話視聴。琉姫さーーーーん!まさか、この作品でボロボロに泣くほど感動させられるとは。Aパートの二徹でフラフラになっている姿とか、家族にも友達にも見せられない漫画を描いているとか、すべてがBパートでひっくり返る見事な構成だった。途中の青春ダイジェストも良かった…
— やまなしレイ(そせい1巻・12/17発売) (@yamanashirei) 2018年4月27日
はい、来ました!神回です。『こみっくがーるず』第4話その2。漫画を描くのがどれだけ大変で苦しくて、誰もが本人が描きたいものと描けるものがちがうジレンマを抱えていて……それでも、何のために漫画を描くのかを真摯に描いたこの神回、漫画を愛する人にも漫画をバカにしている人にもみんなに観てもらいたいすごい回だった。
— やまなしレイ(そせい1巻・12/17発売) (@yamanashirei) 2018年4月27日
第1話のときは微妙だった私のテンションも、第2話・第3話と回を重ねるごとに上がっていて、この第4話で爆上げ高止まりしました。「漫画を愛する人にも漫画をバカにしている人にもみんなに観てもらいたい」というのは「全員ってことじゃねえか!」ってネタでもあるんですけど、それくらい万人に観てほしいすごく大好きな回だったんです。
漫画に限らず、創作活動全般がそうだと思うんですけど……漫画家って「描けるもの」と「描きたいもの」は別なんですよ。少年ジャンプ黄金期の編集者である鳥嶋さんが、鳥山明さんですら「描きたいもの」は規制品のコピーでしかなくて、「描けるもの(=彼にしか描けないもの)」に行き着いたからこそ『Dr.スランプ』はヒットしたと仰っていました。
でも、その「描けるもの」は自分の「描きたいもの」ではないのだから、漫画家はずっとそのギャップに苦しむんです。本当は子供に愛される可愛いどうぶつの漫画を描きたかったのに、巨乳をエロく描くのが上手いからという理由で家族にも友達にもナイショでえっちな漫画を描き続けている――――多かれ少なかれ、創作活動をしている人なら共感できることだと思うんですね。
そういう“作り手”の葛藤をここまでキッチリ描いた作品を私は観たことがなかったし、4人とも好きなキャラなんですけど、この回で私は琉姫さんが一番好きになりました。「琉姫×かおす」なのか、「かおす×琉姫」なのかは、まだちょっと保留ですけど。
【第5話 編沢さんコスプレするんですか?】
『こみっくがーるず』第5話視聴。絵コンテ・演出・作監・原画を一人でこなすってすごいな……水着回→ 遊園地デートと結構なハイカロリーな回だと思うのに、クオリティむっちゃ高いし。
— やまなしレイ(そせい1巻・12/17発売) (@yamanashirei) 2018年5月4日
あと、相変わらずモブのCV.が豪華すぎて、EDクレジットを見るとき毎回「何故に???」ってなる。
海のシーンで小夢ちゃんが仲良くなった人たちは『わかば*ガール』のキャラ達だったらしいです。この回の脚本が花田先生だったのもあるのかな。『こみっくがーるず』第5話その2。小夢→翼の百合描写は、こういう日常系アニメでは「そういうキャラだから」で済まされることが多いと思うんだけど……そういう感情を、真剣に描こうとしたのは良かったなぁ。そりゃ少女漫画家なんだから自分の恋愛感情と向き合わなくちゃならないよね。
— やまなしレイ(そせい1巻・12/17発売) (@yamanashirei) 2018年5月4日
『わかば*ガール』とこの『こみっくがーるず』はどちらもNexusという会社の制作なのですが、単独のテレビアニメ制作は2015年の『わかば*ガール』が初めてで、2本目が2018年のこの『こみっくがーるず』という。つか、『わかば*ガール』は1話8分くらいのショートアニメだったので、『こみっくがーるず』が初の30分アニメだったんですね。それでこれとはすげえな……
【第6話 丸刈りにしてきます】
怖浦先輩の登場と、虹野先生の本性がバレる回。『こみっくがーるず』第6話視聴。EDにしれっと一人混じってるの笑う。
— やまなしレイ(そせい1巻・12/17発売) (@yamanashirei) 2018年5月12日
サブキャラにスポットを当てた小休止的な回ではあったんだけど、4話から地続きの「読者」と向き合う話だったり、かおすちゃんがいろんな出来事を着々と漫画の中に消化していったりと、本筋がしっかりしているので観てて安心する。
4話が琉姫さん、5話が小夢ちゃんと翼さんがメインだったので、6話でサブキャラにまで話を広げていく構成ですね。この作品はメインキャラが「漫画家」ばかりで、寮母さんも編集さんも「漫画関係者」と言えるので、虹野先生は貴重な「一般人の漫画好き」という役割なんですよね。4話で琉姫さんが翼さんのことを「女性であることを隠しているからファンと触れ合えない」と言っていたのを、こういう形で回収するという。
んで、こうやっていろんな人達と出会っていったことをかおすちゃんが漫画に活かしていくのが、ラスト2話につながっていくという。
【第7話 ここは天国ですか!?】
『こみっくがーるず』第7話視聴。なんという眼鏡愛に満ちた回!「眼鏡っこが好きすぎて、自分ごときが眼鏡をかけてイイものか苦しむ」とか……自分は眼鏡には特に思い入れがないんだけど、かおすちゃんの熱い語りには思わず感動してしまった。好きなものを好きと言えるかおすちゃんが俺は大好きだ。
— やまなしレイ(そせい1巻・12/17発売) (@yamanashirei) 2018年5月19日
この回の感想ツイート、晒し上げられて茶化されたりもしたのだけど……『こみっくがーるず』第7話その2。自分だけ置いていかれているという焦燥感も、自分には出来ないことばかりだという無力感も、痛いほどよく分かる……かおすちゃんの成長は超スローペースだけど、この時期のつらさとがんばりを丁寧に描いてくれるのが本当にありがたい。大多数はここで躓くんだから……
— やまなしレイ(そせい1巻・12/17発売) (@yamanashirei) 2018年5月19日
実際みんな「かおすちゃんが悩んでいるところ」でやめるじゃんって思っているんですよ。漫画が好きだから、漫画を描いてみる、でも思ったように描けない、周りがどんどん成功しているように見える、それに比べて自分は―――で、イヤになってやめちゃう人ばかりじゃないですか。
別にそれは漫画に限ったことじゃないですけど、「努力をバカにする人」と「バカにされても努力をする人」だったら、私は「バカにされても努力をする人」を応援したいですし「バカにされても努力をする人」を描いた作品を応援したいです。
【第8話 わんにゃんにゃんわんまつり】
『こみっくがーるず』第8話視聴。いや、ホント…この作品、もっともっと話題になっていいアニメだと思うんですけど!!今週も、Aパートはともかく、Bパートは神回だった。
— やまなしレイ(そせい1巻・12/17発売) (@yamanashirei) 2018年5月27日
かつて漫画を描いていた大人達が、それぞれちがう道に進み、今漫画を描いている少女達にかつての自分達を重ねるという……
この回、Aパートで「学生の本分である勉強」を描いておいて。『こみっくがーるず』第8話その2。編沢さんがかおすちゃんを気にかけているのは、かつての自分の姿を見ているからなのか……そう考えると、「漫画家をやめないでほしい」の言葉の意味も多層的に見えてくるな。
— やまなしレイ(そせい1巻・12/17発売) (@yamanashirei) 2018年5月27日
それはそうと、かおすちゃんの影に隠れてるけど小夢ちゃんのネームも相当ヒドくない!?
Bパートでは「大人チームの学生時代の話」を描いているんですね。ちゃんとAパートが前振りになっているという。
世間が狭すぎではないか?とは、この作品に限らず思うことではあります。編沢さんと寮母さんが知り合いなのはまぁ分かるんですけど、担任の教師までたまたま知り合いだったというのはどんな偶然やねん!と言いたくなることがあります。
でも、やっぱりこの回の3人の様子を見ると、大人チームのことも好きになっちゃいましたし。この回を踏まえた上で、例えば第4話の琉姫さんの化粧シーンなんかを見るとグッとくるものがあります。寮母さんがずっと支えてくれてきたのは、こういう歴史があったからなのかーと。
【第9話 かおスパイラル】
9話と10話はたぶん「原作では別々の話」を詰め込んでアニメの1話を作ったからだと思うんですが、「ハイテンション・ハイスピード・ハイカロリー」な詰め込みっぷりを感じました。この辺は、また落ち着いたら原作漫画を読んで比較してみたいですねー。『こみっくがーるず』第9話視聴。ちょっとネタを詰め込みすぎてどれが一番見せたい話なのかがブレちゃった感はあるけれど、小夢ちゃんが「漫画に妥協したらきっと後悔する!」とスイーツ頼むシーンがむちゃくちゃ熱かった。Aパートで「かわいいかわいい小夢ちゃん」を描いていた分、破壊力が増したなぁ
— やまなしレイ(そせい1巻・12/17発売) (@yamanashirei) 2018年6月3日
でも、そういう「たぶん別々の話」が上手に前振りになっているのがこの作品の魅力で、Aパートで「お姫様みたいな」小夢ちゃんを描いていたからこそ、Bパートで「それを捨ててでも漫画を描く!」と振り切ったのがすごく熱かったです。漫画家にとって漫画を描くのって、それくらい大事なことなんですよ。
【第10話 みちるばっかり愛されてずるい】
この回も詰め込みすぎというかなんというか……『こみっくがーるず』第10話視聴。途中の翼さんの実家話があまりに浮きまくってて、「ハッ……俺は今まで何を見ていたのだ」と現実から目をそらしたくなるw 琉姫さんも翼さんの家庭事情が分かっているなら……と思ったけど、分かっているからこそかおすちゃんを放り込んだってことなのかな。
— やまなしレイ(そせい1巻・12/17発売) (@yamanashirei) 2018年6月10日
クリスマスに、琉姫さんの誕生日に、翼さんの実家に、初もうでに、没ネーム燃やし……
翼さんの実家話だけ異様な浮きっぷりというか、これまでに描かれた琉姫さんと翼さんの幼少期の話と合致しないような気がして、未だに「夢オチじゃないの!?」と思っているんですけど。この話もよく考えたら「漫画家になることを家族から反対されている」というあるある話をオーバーに書いているだけで、これも最終話のかおす母に向けた前振りになっているんですよね。
「ずっと支えてくれていた家族がいる」
「戻れる場所がある」
でも、だからこそ、かおすちゃんは漫画を描き続けるんだ!
【第11話 人生のピークがきたんです】
ラスト2話は「取り壊される寮」と「漫画家として生きていく決意を固めるかおすちゃん」の話。『こみっくがーるず』第11話視聴。あぁ……終わりがくる。寂しい。過去の寮生のメッセージを読んで奮起したかおすちゃんの4本目のネームがようやく通り、進路希望に「まんが家」と書けるようになった。1つ1つの要素が作用して、見事な完成度のクライマックスだった。いやぁ、ホント良い作品だったなぁ
— やまなしレイ(そせい1巻・12/17発売) (@yamanashirei) 2018年6月14日
取って付けたようなクライマックスに思える人もいるかも知れませんが、「寮が壊される」という話は実は第1話の入寮の時に寮母さんが言っていたし、かおすちゃんの決意は毎回のようにネームを持っていってボツを喰らって帰ってくる描写に見えていたし、私としてはこのラスト2話に向けてそこまでの10話をうまく構成していたなと思いました。
【第12話 いってらっしゃいませ 立派な漫画家さまたち】
『こみっくがーるず』最終話視聴。ここで使うのか、「神に感謝」!
— やまなしレイ(そせい1巻・12/17発売) (@yamanashirei) 2018年6月21日
最後のオチは原作が続いているんだからそうだろうなと思ってたけど、それを差し引いても1クール通して見事な構成だったー。「普通の女子高生は神に感謝しない!」って言われていたのが、ここで“特別な時間”という意味で出てくるんだぜ
それと、やはりコレは語っておかないとなと思ったこと。『こみっくがーるず』最終話その2。漫画家を描いた作品って苦手なことが多いんだけど、結果的にきらら系のアニメの中でも上位に入るくらいに大好きな作品になったなー。最終回のかおす先生の原稿、ちゃんとかおす先生の絵で、それでちゃんと活き活きとキャラが魅力的に描けてたのも良かったなぁ。
— やまなしレイ(そせい1巻・12/17発売) (@yamanashirei) 2018年6月21日
アニメの学校はどうして廃校になる(なりそうになる)のか
「廃校」というのは「日常の終わり」。
『まどマギ』や『ガルパン』や『ラブライブ!』はそれを食い止めるための戦いで、『花咲くいろは』や『TARI TARI』はその向こうに旅立とうとする話で―――『こみっくがーるず』の「寮が取り壊される」話はまんま彼女らの「日常の終わり」で、最終話のラストで「建て替えられた寮」が出てくるので「全然日常終わってないじゃん!」って話なんですけど(笑)。
何故わざわざ「寮が取り壊される」話をやったのかというと、この楽しい日々が終わってしまったその先でも「かおす先生、アナタは漫画を描き続けるのですか?」を突きつけたラスト2話だったと思うんですね。
そして、彼女は「描き続けた」のです。
日常が終わっても、仲間達と離れ離れになっても、誰にも頼れなくても、一人で、でもみんなと過ごした日々を込めて、漫画を描き続けたのです。
その原稿が、編沢さんから「今までで一番良い原稿になったと思います」と言ってもらえた――――これが全12話かけて描かれたかおす先生の物語。
最後の最後の1シーンまで、本当に大好きなアニメでした。
きらら系漫画原作のアニメの中でも、『ゆるキャン△』とか『けいおん!』とかに匹敵するくらいに大好きでした。放送開始前はそれほど期待していなかったんですけど、これは落ち着いたら原作漫画も買って読みます!

<画像はアニメ版『こみっくがーるず』第12話より引用>
あと、これはこの作品に限ったことじゃないんですが、アニメの最終話のエンドロールで「今までのダイジェスト」が流れるのがすっごい好きです。これがあるだけでプラス50点くらい評価を上げちゃうくらいに(笑)。誰か、気持ち分かってくれる人いないかなぁ。
―――2025年追記―――
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