キンドル(電子書籍)で発売する新刊漫画『その日 世界は…』について

※ この記事は2017年に旧ブログに書かれたものを幾つか手直しして2025年に移行した記事です


 新刊告知です!
 今日は、主にキンドル(電子書籍)版についてのお知らせで、プリントオンデマンド(紙の本)版についてはまた後日改めて記事を書いて説明します。


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 タイトルは『その日 世界は…』。
 1巻表記があるように、2巻、3巻と続いていく予定となっています。

 発売は12月初旬。
 キンドルでの販売価格は250円を予定しています。
 当面はキンドル以外の電子書籍は出さないので、KDPセレクト対象となって「キンドルオーナーライブラリー」や「Kindle Unlimited」でも読めるはずです。


 収録話数は……

・1-1話:26ページ
・1-2話:26ページ
・1-3話:26ページ
・1-4話:26ページ
・番外編:23ページ
 「本編4話」+「番外編1話」という構成になっています。



 んで、ここからが重要な話なんですけど……
 1巻の発売から半年後とか1年後くらいを目安に、「1-1話」から「1-4話」までを順番に無料公開する予定です。どこで公開するのかとか、期間限定にするかどうかとかはまだ分からないんですけど、お金を払いたくないという人もいずれは読めるようにしたいと思っているんですね。

 『春夏秋冬オクテット』の時は、「WEBで無料公開している作品」+「電子書籍を買ってくれた人だけが読める描きおろし作品」という形にしましたし。WEB漫画サイトが一般的になった現在は、「WEBで無料公開している作品」をまとめて単行本にするというケースも多いと思うのですが……
 「無料公開」をしないと読んでくれる人は増えないけど、「お金を払ってくれる人」がいないと漫画を描き続けることはできなくなる―――という相反した要素を二つとも叶えるため。私は今回、「お金を払ってくれた人」が真っ先に読める形にしようと思ったのです。


【250円を払って買ってくれると、こんないいことがあるよ!】
・真っ先に読める!
・一気に読める!
・ずっと読める!
・無料公開しない「番外編」も読める!
・目次とかあとがきも読める!
・作者の応援になる!とても!

※ 「キンドルオーナーライブラリー」や「Kindle Unlimited」で読んでもらった場合も同様です


 250円すごい!
 無料公開でしか読まない人は「番外編」を読めないのだから、話が分からなくなっちゃうのでは?と不安になる人がいるかも知れませんが、「番外編」は本筋には絡まない「キャラクターの過去の話」などですから、読まなくてもストーリーは分かると思います。1巻は主人公の中学生時代の話です。

 1巻発売前にわざわざ「いずれ無料公開もする」ことを書いたのは、それを踏まえたうえで「今すぐ読みたいから250円払う」か「半年後とか1年後とかでもいいから無料公開を待つ」のかを選んでほしかったからです。
 これでどれくらいの人が買ってくれるのかは私にも分かりません。それを確かめるためにもこういう形式にするので、あまりに売れなかったら2巻以降は無料公開をしないかも知れません(笑)。


 無料公開を始めるとキンドル独占ではなくなるので、恐らく「キンドルオーナーライブラリー」や「Kindle Unlimited」では読めなくなると思います(250円払ってもらって買っていただければ、もちろんずっと読めます)。なので、無料公開をするのも期間限定になるかなと思うのですが、その辺は実際に無料公開をする際の状況に合わせて決めるつもりです。


 プリントオンデマンド(紙の本)版については、また来週。
 今日までに見本書が届くと思っていたのですが、届かなかったので……この見本書の出来次第で「プリントオンデマンド(紙の本)版を出すかどうか」を考えるので、まだ出すことが確定しているワケではないのです。




―2025年追記―
 この記事を移行するまで完全に忘れていました……
 『その日 世界は…』の1~4話は無料公開する予定だったんですね……

 この後プリントオンデマンド版が思ったような仕上がりにならずに1ヶ月間その修正に悪戦苦闘したのと、この翌年から小説を書き始めたことで、すっかり忘却の彼方に行っていました。


 それも含めて、大事な話を書いておきます。
 現在この『その日 世界は…』の続きの制作は止まっています。

 1巻が予想以上に売れなかったことで、2巻以降を出してもその売上は減ることはあっても増えることはないだろうという見込みから。『その日 世界は…』の2巻が1冊も売れなくても生活に困らないくらい、他の本を売って黒字を出せないかと考えて沢山キンドル本を出したのですが……それらも全部不発に終わって。

 私にとって漫画制作は「人生の残り時間をすべて捨てる覚悟」を作品にベットしないと完成しないものなのですが、そこまでたくさんの人に望まれているワケでない『その日 世界は…』に残りの人生を賭けられないというのが正直な気持ちです。
(この2年後くらいに裏アカで書いたエロ小説が万バズしたので、そっちに気持ちがシフトしちゃったというのもありますし……)
(その裏アカの方をマネタイズして、その資金で『その日 世界は…』の続きを描けないかともがんばったのですが……エロ小説という媒体だと、無料の読者が1万人いようが「お金を払ってもらえる」状況までいかなくて、マネタイズはほぼ無理そうだなとなっています)


 要は、『その日 世界は…』の続きを描くかどうかというレベルの話じゃなくて。
 漫画家「やまなしレイ」としては、もう筆を折ろうかという段階なんですね。





 んで、相談なんですけど……
 1~4話を無料公開するのなら、そこから先の話も全部「鉛筆描きのネーム」で無料公開するのはどうかと思っています。

 もちろんこれをやると、5話以降「ちゃんと下描きして、ペン入れして、ベタとトーンを貼って完成させた原稿として売る」ことは出来なくなるので……最後の最後の最終手段ですし。
 ネームだからって来週ポンと全部アップできるワケじゃなくて、自分が使える時間は「裏アカの活動」と「このブログ」が優先で、その合間に作業するカンジですからネームでアップするのすら最後までお披露目できるのに数年単位の時間が必要なんですが。


 この後この物語をどうする予定だったのか……を知りたい人もいるでしょうし、見せないまま死ぬのも現世に悔いを残しそうですし。
 それとも、この後になんか「漫画を制作する技術」が革新して、私が頭に思い浮かべた絵を秒で描写してくれるスーパーアイテムをドラえもんが持ってきてくれることを期待して凍結しておくかー……? (実際、AIが「私の絵」だけを学習して、「私の絵柄」で漫画を出力してくれるようになったら出来なくもないかも知れない)


 と、8年くらいずっと迷って放置してきたので……
 ご意見いただけたら参考にしようと思います。

コメント

  1. 漫画家やまなしレイのファンです。
    「春夏秋冬オクテット」やプリントオンデマンド「その日 世界は…」も購入しています。
    当時から今まで、漫画を描いてくださるのを楽しみにやまなしさんの活動をチェックしています。

    全年齢の一次創作コンテンツがウケる世間ではないのですよね・・・心中お察しします。
    個人的な希望としては、漫画を続けてほしいという気持ちです。
    「その日 世界は…」の下描き公開をしてしまうと、やまなしさんの気が変わって「漫画をまた描こう」と思った時の選択肢が狭まってしまうように思います。
    やまなしさんが漫画を描こうと思った時に、「その日 世界は…」の続きを描いてもいいし、他の作品を描くことにしてもいい、というような状況の方が可能性が広いな、と。

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    1. ありがとうございます、そう言ってもらえて本当に本当に報われます。
      その期待に応えられる日が来るように、今は一旦「保留」にしておこうかなと傾いています。

      WEB上で創作活動を続けてきた身として、今「結果として分かった」ことがあるのですが……
      作品がウケるかどうかは「その場所に合った方法で提供できるか」だと思うんです。

      私の場合キンドルのサービスが始まった直後に作品を投入しようとして、例えば最初は容量制限に引っかかってしまったため、3冊に分割して販売することになったし。3冊に分割して販売したら、容量制限が大幅に緩和されて「あと数ヶ月待っていたら1冊でも収まったじゃん!」となってしまったし。
      『その日 世界は…』を有料で販売した後に、KDPで無料本を提供できる仕組みが出来て、でも有料で一度でも販売したものはもう無料本に出来なかったり。

      「キンドルという場所に適した方法」で作品を提供できないことが続いてしまったんですね。「一次創作だから」とか「全年齢だから」というよりも、「自分の描きたいもの」を優先してしまい、「その場所で読者が望んでいるもの」を提供できなかったというか。それにはタイミングもよくなかった。

      逆に言うと、「その場所で求められているもの」が提供できたときにはバズれる時代で、私の場合キンドルでの『マンガは描ける!』と、裏アカのエロ小説では(たまたま)上手くいったんですね。
      『その日 世界は…』の続きを描くのなら、その作品がバズれる環境が整った時なのかなぁ……と思います。

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  2. おつかれさまです。「その日 世界は…」のキンドル版とプリントオンデマンド版を購入したヤタロウです。数年前からなんとなく、やまなしさんが活動方向転換している感は感じていました。裏垢のエロ小説で成功しているなら良いかなあと思っていましたが・・・なかなか難しい感じなのですね。

    「その日 世界は…」、自分は何より「介護や医療」の描写が細かく描かれているのが良いなあと思いました。表紙の車椅子やスライディングボードの作画、1―4:ヒーローの冒頭の家族と医師・専門職の方々とのカンファレンスの様子、介護保険の手続きの描写まで、丁寧に取材した上で作品に落とし込まれていて、やまなしさんとても力を入れて描かれているなあと思いました。自分が介護関係の仕事をしているのでそれが良くわかるし、この作品って普段やまなしさんのブログやゲーム実況に興味を示さない人、それこそ介護や医療に関わりのある人に興味をもってもらえる
    作品なのではないかなあと思いました。だからこそ、X等で無料公開されなかったのが残念だなあとも思います。

    あと、自分が介護関係の仕事をしているからこそ思うのですが、「介護」を題材に漫画作品を描くのってとても難しい挑戦だろうなあとも感じていました。つらい、悲しいといったネガティブなイメージのある「介護」を題材にして明るく楽しい、それこそ「けいおん!」みたいな作品を作ることができる人がいたら、それだけで名作だと思います。

    自分は先の話の「鉛筆描きのネーム」の無料公開、やまなしさんが良いと思うなら公開してよいと思います。「その日 世界は…」のあの後の話がどうなっているのかを自分は知りたいです。個人的に、介護を題材にした作品でやまなしさんがどういう物語の結末を描くのか、気になります。

    ただ何より、やまなしさんに限らず、すべての漫画家の方・クリエイター・Vtubarの方には体と心が健康な状態で創作してほしいし、健康な状態が維持できないなら創作を休むもしくはやめるのも仕方ないと思うので、ネームを公開して「その日 世界は...」の物語だけでも世の中に出すのもありだと自分は思いますし、それすら無理な状況ならこのまま未完で終了なのも致し方ないとも思います。なんというか、無理強いをしたくないので、どういうやまなしさんの判断も支持したいと思います。

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    1. ヤタロウさんが続きを楽しみにして下さっていることは、すごくすごく伝わっていたので、どうにかして続きを提供できる状態にしたかったのですが……
      1巻を制作したような方法で2巻を制作するのは現実的ではなくなってしまいました。本当に申し訳ないです。

      >裏垢のエロ小説で成功しているなら良いかなあと思っていましたが・・・なかなか難しい感じなのですね。

      心配をかけてしまったら良くないのでちゃんと書いておこうと思いますが、上手くいっていないのは「それで収益をあげる」ことであって、裏アカの活動自体はすごく楽しんでいます。

      これは「今となっては」という話なのですが……
      僕は幼少期からずっと「お話を考える」のが好きで、頭の中だけでストーリーを生み出すことは普段から日常的にやっていて、現在でも「アイディアだけなら無限に湧いてくる」人間なんです。
      しかし、それをアウトプットしようとすると、漫画はどうしても「描くのが遅い」ために1話描くのに4~5ヶ月とかかかってしまうんですね。漫画を描き始めたときは「描き続けていれば早くなるよ」と言われていたのでそれを信じていたのですが、描き続ければ描き続けるほど「クオリティの低い絵」を許せなくなって、ますます時間がかかるようになってしまいました。

      頭の中で「ストーリーを考える」ペースと。
      それを「形にする」スピードが、まったく釣り合っていなくて……

      まるで「積みゲーが溜まっていく」みたいに、「形にしたいストーリーが溜まっていく」一方なのが苦痛でした。端的に言うと、僕に長編漫画は向いていなかった―――というか。


      それが、「小説」だと比較的早い時間で「形になる」んです。
      例えば、『だれもカノジョのカオをしらない』は「思いついてから最終話を公開するまで」の時間が3~4ヶ月くらいでした。自分の「考えるスピード」と「アウトプットするペース」のバランスが良かったのです。

      なので、裏アカのエロ小説も楽しく書いています(そちらの作品は、いわゆる抜き特化なのでヤタロウさんが楽しめるものではないと思いますし、特に読んで欲しいワケではないのですが)。
      「漫画家:やまなしレイ」としてまた活動をするのなら、やはり技術革新で「描くスピードが上がる」か、「短いページ数でアウトプットしたいものができる」か次第かなと思います。その選択肢を狭めないためにも、とりあえずは様子見しようと今は考えています。

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  3. 今更ながら、コメントします。
    「その日 世界は...」をオンラインで買ったものです。
    重い話だな、と思いましたが、明るく前向きな物語にしようとしているのかな、という感想を持っていました。
    学生の頃の描写とかで笑ったの覚えています。

    なかなか続編は難しいのかなと、個人的に思っていましたが、楽しみに待ってもいました。
    未完の作品って、これ以外にも何作品か知っているのですが、なんとも不思議な気持ちになります。
    いつまでも本編が再開されるのを楽しみに待つ気持ちもあれば、こんな終わり方になるのかなと個人的に予想することもあって、未完であるのもそれはそれで良いのかなと思ったり・・・

    でも、やはり、作者が魂を入れ込んだキャラクターが、どんな終わりを迎えるのか、どんな結末を思い描いてこの作品を書き始めたのか、心の中をのぞいてみたい気もします。

    大変失礼な話になってしまうかもしれないのですが、せっかくの作品の土台・素材があるのですから、もし「漫画家として筆を折る」というお覚悟があるのであれば、「その日 世界は...」という作品は、こういう「実験的作品」として最後に作成した、とするのはどうでしょうか?

    それは
    ・前提として、第1巻は詳細に物語を描いた。
    ・しかしながら続編は、その巻の物語を、「1枚イラスト」で表現する。
    ・7巻が最終巻であれば、2~7巻を「6枚のイラスト」で表現する。
    ・未完の作品として、その先を見たくない、という人ののため限定公開にする。
     この作品のエンドは自分で想像したい、という人はそこで完結する。
    ・限定公開されたイラストを見た人にはとっても、どういう物語であったのか、イラストから想像するしかない今までにない作品になる。
    ・7巻のイラストは、本来描きたかった作者の終幕を描くものとする。

    こうすることで、作者が描きたかった「その日 世界は...」ラストの1ページも続編を待っている人は見ることができるし、作品としても完成を迎える。
    やまなしさんしか描いたことがない、とても「意欲的実験作」として、後世に名を残すことになるのではないでしょうか(笑)

    勝手な意見をすみません。
    作品を作る過程までのブログ記事、作品が実際に発売されるまでを楽しみにしていた者で、「僕は、自分自身の想像でなく、作者が描く続編が見てみたい」人なのです。
    イラストだって、大変なんだ!というお話なのだと思いますが、一読者の意見として記載させていただきます。
    もちろん、ネームだけの公開であっても、それはそれで楽しめると思いますよ。

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