※ この記事は2017年に旧ブログに書かれたものを幾つか手直しして2025年に移行した記事です
でも、今の率直な気持ちを言うと「書きたくねぇ……」です!(笑)
コメントしづらいったらありゃしない!!
<ルール>
・1話から最終話までの感想ツイートを貼り付け
・“最終話まで観終わっている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に最終話までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな
【第1話「case13 Wired Liar」】
『プリンセス・プリンシパル』第1話視聴。5人の中ではベアトリスちゃんが一番タイプかなーなんて思いながら観ていたら、いきなり中の人が福嗣くんになったときの俺の気持ち!
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年7月9日
でも、やっぱこういう「それぞれの得意分野のちがうキャラが協力して挑むスパイもの」って燃えるね!刀のコ、強すぎでは?
『プリンセス・プリンシパル』第1話その2。「どうしてロンドンって名前にしちゃったんだろう……」とは思うのだけど、衣装やらメカやら背景やらの美術とか、効果音とかがカッコイイなぁ。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年7月9日
第1話での設定の見せ方も良かったし、つかみは良好。貴重なオリジナル作品だし応援していきたいなー。
この時点ではまだ「case13」の意味に気づいていない私の感想です。
しかし、この「case13」が「第1話」として優れているのは、この回はプリンシパル(チーム白鳩)の5人“以外”の視点が続く回なんですね。エリックという冴えない男性キャラがあたかも主人公かのように出てきて、彼の目線でアンジェやプリンセスを描き、そして去っていく……
この世界のことを何も知らない視聴者も、エリックのおかげで「なんと!プリンセスがスパイですと!」ということの驚きが分かるし、王国から共和国への亡命がいかに大変なのかも、素性を知られたスパイがどうなるのかも分かることが出来たのです。
【第2話「case1 Dancy Conspiracy」】
『プリンセス・プリンシパル』第2話視聴。これは!してやられた!
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年7月16日
第1話より時間軸を前にしたので「結末が分かっている話」になるんだけど、その上で「ということはこうなるのかな?」が二転三転した上での最後の「そういうことかー!そもそもそっちの伏線忘れてたー!」にビックリスッキリ。
『プリンセス・プリンシパル』第2話その2。「プリンセス入れ替え作戦ってことは第1話のプリンセスは別人だったのか」→「あれ、入れ替わる人は誰だ?」→「オマエかよ!」→「ということは第1話の人は別人じゃなかったのか」→「あー、さっきの伏線はそういう…」と常に考えさせる話が良かったなぁ
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年7月16日
リアルタイムに観ていた私としては、この回からグイッと引き込まれていった感覚の回です。やっぱりこの回の魅力は、「ということは……どういうことなのかな?」という予想を裏切られ続けるところと、最後の種明かしで「これで全ての説明がつくぞーーー!」というカタルシスです。
また、「第8話」を観た後にこの回を見ると、アンジェとプリンセスが初めて接触した際の会話で、「プリンセスはこう言おうと思ったけど敢えてこう言ったんだなー」というのが分かってすごく面白いです。「友達になろうよ」のシーン、幼少期(第8話)と再会した時(第2話)では、台詞を言う人や画面構図内の二人の立ち位置なんかが逆になっているんですね。元アンジェと現アンジェなので、どっちもアンジェと言えばアンジェなんですが(笑)。

<画像はテレビアニメ『プリンセス・プリンシパル』第2話より引用>

<画像はテレビアニメ『プリンセス・プリンシパル』第8話より引用>
【第3話「case2 Vice Voice」】
『プリンセス・プリンシパル』第3話視聴。やっばい、最高すぎる……まさかのガチ百合アニメなのか?と思ったら、どうもアンジェとプリンセスは姉妹とか血縁関係とかそういうっぽいなーと思ったら、もう一人ガチ百合ロリ薄幸メイドポジションの美少女がいた。この二人に友情が生まれる流れが最高だった
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年7月23日
『プリンセス・プリンシパル』第3話その2。単に百合がどうこうってだけでなく、スパイものとしても役立たずだと思われたベアトがアンジェを救う流れとか、最後の一手にちゃんと伏線が張ってあったとことか面白いなぁ。第1話で先の話を描いていたのも上手く伏線になってたしなぁ。今のところ完璧だ。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年7月23日
ベアトリス回が来ましたよ!神回! いや、むしろ天使回だ!天使の降臨!
まぁ、「ガチ百合ロリ薄幸メイドポジションの美少女」みたいな熱いキャラ語りは置いといて、私はこういう「どう見ても役立たずにしか思えない仲間」が一芸に秀でててみんなを助ける―――という展開に弱いのですよ。ベアトはスパイとしての能力は激低いですが、声帯模写と機械いじりという他の人には出来ないことが出来るのが熱いのです。
しかし、番組ラジオで語られた設定によると、ベアトが声帯模写をしたのはこの飛行船の中が初めてだったとのことで……パパンの作った機械のスペックもさることながら、とっさの調整力と演技力が凄まじすぎるベアト。
【第4話「case9 Roaming Pigeons」】
『プリンセス・プリンシパル』第4話視聴。今更だけど、サブタイの「case○○」って数字はシャッフルされた時系列順なのか。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年7月30日
・第1話=case13
・第2話=case1
・第3話=case2
・第4話=case9
あれ!?このアニメって全12話じゃないのか?13話から始まってるぞw
『プリンセス・プリンシパル』第4話その2。アニメ以外のゲームとかでその間のエピソードが語られるとかかなぁ。いきなり13話から始まるのは『涼宮ハルヒ』みたいだし、実際この順番はすごい理に適ってるんだよなぁ。2話、3話で描かれたものがちゃんと活きてる第4話だった。ベアト可愛いよベアト
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年7月30日
『プリンセス・プリンシパル』第4話その3。第2話・第3話とチームになっていく過程が描かれて、でもそこで描かれなかった「ちせ」の葛藤と、アンジェとプリンセスの関係を知らないドロシーはまだプリンセスを疑わらされて―――でも最後チーム名と「白鳩」で一つになっていく構成がやっぱ上手いなぁ
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年7月30日
『プリンセス・プリンシパル』第4話その4。それにしても、プリンセス→アンジェは思いっきり「好きになった」って言っちゃってるな!ガチ百合確定やったーーー!はまぁ置いといて、姉妹とか親戚だったらこんな言い回しにならないだろうし、ならどうして二人は似ているのかという謎が深まる。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年7月30日
最終話まで出揃ったところでおさらいしておきますと……
・第1話=case13
・第2話=case1
・第3話=case2
・第4話=case9
・第5話=case7
・第6話=case18
・第7話=case16
・第8話=case20
・第9話=case11
・第10話=case22
・第11話=case23
・第12話=case24
時系列順に並べてみますと……
・第2話=case1
・第3話=case2
・○○=case3
・○○=case4
・○○=case5
・○○=case6
・第5話=case7
・○○=case8
・第4話=case9
・○○=case10
・第9話=case11
・○○=case12
・第1話=case13
・○○=case14
・○○=case15
・第7話=case16
・○○=case17
・第6話=case18
・○○=case19
・第8話=case20
・○○=case21
・第10話=case22
・第11話=case23
・第12話=case24
こうして見ると、「第1話」に「case13」を持ってきたことを除けば「時系列シャッフル」が活かされた場面ってあんまりないんですよね。あとは7話に出てきたフランキーを、6話でドロシーが知っていたくらいか。
ただ、「4話学」という観点で考えると、この「第4話」に時系列順の「case7」ではなく「case9」を持ってきたのが興味深いです。ちょっと前まで深夜アニメは「3話で切るかどうかを決める人が多いので3話に最初の山場を持ってくる」と言われていましたが、近年は「4話に最初の山場を持ってくる」作品が多いです。
『プリンセス・プリンシパル』の「第4話=case9」というのは、「第1話」に続いて「5人」が出てくる話ですし、それぞれがそれぞれの得意分野を活かして目的を達成する“この作品らしいスパイ回”です。「第5話=case7」はアクション描写が凄まじくて私も大のお気に入りの回なんですが、ちせメイン回としての側面が強すぎますからね。
「第2話=case1」「第3話=case2」と仲間が増えていく話を描いたからこそ、「第4話」目に“この作品らしいスパイ回”を持ってきた狙いは面白いなぁと。
【第5話「case7 Bullet & Blade's Ballad」】
『プリンセス・プリンシパル』第5話視聴。ちょっとこれ凄すぎません!?銃と刀のバディアクションに、走行中の列車を追いかけて、止めようと走って、ガチなチャンバラバトルに、しんみりさせられるラスト……「こんなん観られたら最高だよなぁ」というエンタメをこれでもかってほど見せてくれるぜ……
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年8月6日
『プリンセス・プリンシパル』第5話その2。ちせメイン回だったのだけど、ちせを理解していくアンジェ、プリンセスを守ろうと前に出るベアト、自分だけが助かるのではなく列車を止めようとしたプリンセス―――と、みんなに見せ場と掘り下げがあったのが良かったなぁ。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年8月6日
ドロシー……?はて……?
アクション描写のすごさは言うまでもなく。
この回で地味に自分が好きだったのは、クライマックスでアンジェが「プリンセスだけでも助けなくては」としようとしたのに、プリンセスは「全員が助かるために列車を止めよう」と言い出したところです。
「第3話」冒頭や「第11話」のクライマックスで描かれたように、アンジェとちがってプリンセスは「自分一人だけが幸せになるんじゃダメだ。みんなが幸せにならなくちゃ」と思っているキャラなんですけど……それがちゃんと行動に出たシーンなのが好きなのです。台詞でそのキャラの考えを示すだけでなく、行動でちゃんとそのキャラの考えを示す。
これが「第8話」のアンジェや「第12話」のイングウェイに、「貴女こそ本当のプリンセスだ」「貴女こそ私達の女王だ」と言わせる説得力になるという。
【第6話「case18 Rouge Morgue」】
『プリンセス・プリンシパル』第6話視聴。これ以上ないほどエンタメに徹した前話から打って変わって、精神的にキツイ回だった……ちせとドロシーの父親の落差!DV描写がエグかった。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年8月13日
まぁ、5人に共通するのは「父親のいない世界で生きる」ことで、アンジェと姫様の話にもつながるんだろうな。
『プリンセス・プリンシパル』第6話その2。ガゼルは1回、モーガン委員の件でドロシーともアンジェとも会っているので……どこかで鉢合わせた途端にプリンセスも疑われるという実はギリギリのラインなのよね。今回、親父が「娘と一緒に」と言ったことが後々にガゼルに影響を与えそうだけど果たして…
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年8月13日
公式サイトのストーリー欄だと、この「第6話」が「テレビ放送時は6番目だったけど本当は7話」、次の「第7話」が「テレビ放送時は7番目だったけど本当は6話」と書かれていますね。次の「第8話」と「第9話」も入れ替えになるみたいです。
なんでそんなことを?と思ったのですが、ブルーレイ&DVDに収録される順番が変わるということなんですね。
3巻に収録されるのが、テレビ版でいう「第5話(ちせと十兵衛の話)」「第7話(洗濯工場の話)」。
4巻に収録されるのが、テレビ版でいう「第6話(ドロシーの父親の話)」「第9話(ちせの決闘の話)」
5巻に収録されるのが、テレビ版でいう「第8話(アンジェとプリンセスの話)」「第10話(委員長の話)」
正直……どういう意図かよく分かりません。ブルーレイ&DVDに収録されるピクチャードラマとの兼ね合いですかね。この感想まとめは「テレビ版が放送された順」にまとめているので表記もテレビ版の順番にします。
さてさて。ガゼルに関しては、予想以上にポンコツというか……「第12話」でちせにイイようにやられただけでなく、「第8話」のジュリにも素顔を晒すという失態で、活躍したところと言えばこのドロシーのパパを殺したところくらいだったという。プリンセス達のことも疑っている風もなく……(というか鈍すぎではなかろうか)。
逆に、ノルマンディー公はプリンセス=スパイということに気づいているみたいにも関わらず、ガゼルには特に言っていないんですね。「第11話」のやりとりを見ても何となくそんなカンジがするんですが、ノルマンディー公はガゼルのことを信用していないのかもなぁと。
【第7話「case16 Loudly Laundry」】
『プリンセス・プリンシパル』第7話視聴。毎回毎回テイストが全然ちがう話なのに、とてつもなくレベルが高いなぁ。潰れかけの工場を再建させる話だけど、1回きりなのはもったいないくらいキャラ立ってたし、この世界の文化レベル・労働環境が分かるエピソードだし、メインキャラもみんな活躍するし。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年8月20日
『プリンセス・プリンシパル』第7話その2。FOOD理論ほどじゃないけど、洗濯シーンもアニメでは「文化」を描写する効果があるよなぁ。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年8月20日
それはそうと、借金取りの名前は「フランキー」ということでFなんだね。A=アンジェ、B=ベアト、C=ちせ、D=ドロシー、E=エリックに続くF。
せっかくの機会なので、主要キャラの頭文字を整理してみましょうか。
A:アンジェ
B:ベアトリス
C:ちせ、シャーロット(?)、大佐(Colonel)?
D:ドロシー、デイジー(?)、ダニー、ドリーショップ
E:エリック
F:フランキー
G:ガゼル、ジェネラル
H:堀河公
I:委員長(ムリがある……笑)
J:ジュリ
K:キンブル
L:L、リリ
M:モーガン、マリラ
N:ノルマンディー公
O:大島
P:プリンセス
Q:女王(Queen)
R:
S:7(セブン)?
T:藤堂十兵衛
U:
V:
W:
X:
Y:イングウェイ
Z:ゼルダ
広く分布しているようで、多々被っている頭文字もいくつかありますね。
ドロシー、デイジー、ダニーは一家3人が「D」ですが、ドリーショップ(コントロールの技術担当の人ね)が空気読まずに入っている(笑)。
【第8話「case20 Ripper Dipper」】
『プリンセス・プリンシパル』第8話視聴。種明かし回。恐らくこのために第1~7話振り返り配信をやっているんですよね。第1話の時点で「嘘をつき続けていると何が嘘だか分からなくなる」というプリンセスの台詞があって、2話の入れ替わりを見ると「1話の台詞はそういうことか!」と分かるという。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年8月27日
『プリンセス・プリンシパル』第8話その2。しかし、ネタが分かってても、ストーリーの肝が「どうだい!ビックリした!?」に留まらず、あくまで「そこから血のにじむような努力をしたプリンセス」にあったのですごく面白かった……前フリとなるちせとの会話が良かったし、最後の連弾も最高だった……
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年8月27日
『プリンセス・プリンシパル』第8話その3。あと、プリンセスが何故ベアトとだけは友達になったのか―――という謎も解けたね。自分に近い境遇のコだったから、見かねてかつてアンジェに言われた言葉をベアトにかけたと。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年8月27日
本当なら、「正体がバレるリスク」もあるから友達は作りたくなかったろうに。
『プリンセス・プリンシパル』第8話その4。となると、「ベアトがプリンセスの正体に気づいたとき」がどうなるのかが心配だったんだけど…ドロシーやアンジェと仲良くやっているのを見ると、普通に受け入れそうだw しかし、もう8話なのかー。終盤に入るのが寂しい。2クールやろうよ分割2クール。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年8月27日
来ました、「アンジェとプリンセスは既に入れ替わっていた」と明かされる回です。
ただ、考察勢からするとヒントが多くて既に気付いている人も多かったんじゃないでしょうか。

<画像はテレビアニメ『プリンセス・プリンシパル』第1話より引用>
まずはここ。
第1話(case13)でアンジェと一緒にエイミーのところに行ってきたベアトリスがプリンセスに、「アンジェさんってどこまで本当か、よく分かんないです」と言うシーン。
ここでプリンセスは「でも、言っている内に本当になる嘘もあるわ」と言うのですが、そこで映っているカットが……

<画像はテレビアニメ『プリンセス・プリンシパル』第1話より引用>
プリンセスと女王の写真なんですね。
ベアトリスはアンジェのことを話しているのに、プリンセスは自分のことを話しているんです。最初に観たときはこのシーンの意味が分からなかったんですが、第2話で明かされる「アンジェはプリンセスそっくりに変装できる」「2人は古い友達で10年ぶりに再会した」という情報を持ってここを観返すと、アンジェとプリンセスが既に入れ替わっていたことが分かるという。
んで、最終話を観た後でここのプリンセスの表情を振り返ると、シャーロットをアンジェという「嘘」で固めて生きさせていることにプリンセスとしても思うところがあるんだろうなと思いますね。それを全て壊して、アンジェがシャーロットに戻れる時がプリンセスの最大の悲願なんだろうと。

<画像はテレビアニメ『プリンセス・プリンシパル』第2話より引用>
次にここ。
この作品に出てくるキャラはプリンセスのことを大抵「プリンセス」と呼ぶのですが、親族である女王やノルマンディー公がそう呼ぶのはおかしいですよね。なので、第2話ではノルマンディー公は「プリンセス」のことを「シャーロット」と呼んでいるのです。

<画像はテレビアニメ『プリンセス・プリンシパル』第2話より引用>
そして、その第2話のラストでプリンセスはアンジェのことを「おかえりなさい、シャーロット」と呼びます。ここであれ?シャーロットってプリンセスのことじゃないの?アンジェのことなの?と、気づけるという。
ただ、第2話でノルマンディー公が「シャーロット」と呼んじゃったのはミスじゃないのかなぁと未だに私は思っています。分かりやすすぎるじゃないかと思いますし、第4話でも第5話でもノル公はプリンセスのことを「シャーロット」と呼んでいないんですよ。第5話に至っては「あの女」呼ばわりですよ!なら、第2話でも「シャーロット」と呼ばせない方が考察のしがいがあったんじゃないかなぁと思うのです。
それはそうと、第8話はロリアンジェとロリシャーロットが恐ろしいほど可愛くて、ジュリも可愛くて、幼女分がとても充実していて幸せでした。
【第9話「case11 Pell-mell Duel」】
『プリンセス・プリンシパル』第9話視聴。クリケットか、これ!?アニメで描かれているの……どころか、映像になっているのを初めて見たかも知れん。野球の原型になって、イギリス発祥で、途中ティータイムがあるとハマカーンの漫才で聞いたことある。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年9月3日
クリケットの感想で1ツイート使ってしまった。
『プリンセス・プリンシパル』第9話その2。ちせの視点で見た「アルビオン王国(というか19世紀末イギリス)」の文化と、アンジェ達の日常を描く面白い回だったと思うんだけど……9話でやることなのかなw
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年9月3日
8話のアレを受けて「ちせの目から見たプリンセス」を描く効果はあったとは思うけど。
『プリンセス・プリンシパル』第9話その3。昔書いた9話学の記事によると「10話からの怒涛な展開の前の箸休め回」にすることが多いそうで。来週から山場か。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年9月3日
とは言え、箸休め回ではあったけど「立会人がよりによってどうしてコイツなのか」が伏線となって最後に活きるあたりは流石の脚本力だ。
今9話を観返したら、クリケットのシーンって30秒くらいしかないんですね。それに1ツイートまるまる使うとは……
クリケットは少なくとも16世紀初頭にはイングランドで根付いていたと言われる競技で、大英帝国が世界に進出していく流れでクリケットも世界に普及していて、現在でもインド付近やオーストラリア付近でものすごい人気ですね。正式な協会が出来た歴史はサッカー(アソシエーション式フットボール)よりも古いので、イギリスにおける「国技」的な扱いにもなっています。
『プリンセス・プリンシパル』の時代は19世紀末のイギリス風の国なので、サッカーではなくクリケットが描かれたのはスポーツの歴史として納得ですし、サッカー以上に「日本には馴染みのない文化」としてクリケットが描かれたのかなぁと思います。その割には、他の授業は非常に「現代日本」っぽい授業ばかりでしたが。
結局クリケットの話しかしてねえ!
【第10話「case22 Comfort Comrade」】
『プリンセス・プリンシパル』第10話視聴。あら……この“引き”だと分割2クール説は完全に消えたかな。残り2話でcase23と24をやって終わりか。合間のエピソードはどうするんだろう?コミカライズとかでも見たいんだけどなぁ。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年9月10日
とか言って、来週case3とかだったらどうしようw
『プリンセス・プリンシパル』第10話その2。今週うなったのはAパートラストのアンジェの「私は(彼女の)友達ではない」という台詞、アンジェは委員長のこと嫌ってるのかなと思わせておいて、それが本当は「ドロシーは彼女の友達だった」という意味にひっくり返るところ。脚本すごいなぁ。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年9月10日
『プリンセス・プリンシパル』第10話その3。しかし、アンジェ、ドロシー、委員長という養成所時代の同期の話なのに、やたらベアトが可愛さMAXだった。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年9月10日
でも、委員長の目から見たベアトって「(素人のくせに)ドロシーの隣にいられるコ」ってことなんだよなぁ。6話のアレがここに活きてしまう。
『プリンセス・プリンシパル』第10話その4。さて、「Lが異動になって」「プリンセス暗殺を命じられる」となると、チェンジリング作戦の中止ってことなんだろうけど……アンジェ&プリンセスの真の狙いを考えると、コントロールはどうでもよいので、コントロール壊滅させて、王国側に付くのも手だ。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年9月10日
第10話にしてヘビーな回が来ましたが、これは一つには「スパイというのは一歩間違えればこうなる」という姿を見せつけるという意味があったのだろうと思います。第1話でエリックがああなるということは描かれましたが、そこから何週間も経ってすっかりみんなが忘れているだろうタイミングでこういう回を入れ来たのだろうと。
あと、何気に……女性キャラでしっかりと「死」が描かれたのはこれが初めてですよね。これまでは冴えない男やむさいおっさんばかりが死んできたこの作品ですが、女性キャラも死ぬんだと思わせるインパクトがありました。
それと、こっちも重要だと思うことなんですが……この回を「全12話」の中でどう位置付けるかというと、恐らく「アンジェとドロシーが(仕事仲間ではなく)友達になった回」だと思うんですね。
「アンジェとベアトリス」は第3話で、「アンジェとちせ」は第5話で、そして「ドロシーとベアトリス」は第6話で、それぞれ信頼関係を築く描写がありましたが……「アンジェとドロシー」は最初から仕事仲間で、ドライな関係なので、そこから先の領域には行かなかったんですね。
ですが、この回で初めてアンジェは「ドロシーのために」行動をした(裏目に出たけど)。
それがドロシーには分かったからこそ、ここから先の展開でドロシーはアンジェを信頼して最終話でアンジェが戻ってくるのを待っていたんじゃないかなぁと思います。
【第11話「case23 Humble Double」】
『プリンセス・プリンシパル』第11話視聴。これ、残り1話で収拾つくの…? 来週しれっと「case3」あたりに戻って、「case24以降は分割2クール目です!」とかだったらどうしようw
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年9月17日
数週間前まで「2クールやろうよー」なんて無邪気に言っていたけど、流石にここまでくると無理だな……
『プリンセス・プリンシパル』第11話その2。マジメな話、この作品ずっと「1話完結でその話のラストで上手く大逆転する」だったので、2話続きの話だと消化不良だ
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年9月17日
ドロシーもちせもベアトも頼れない状態で、初めて「上手くいかなかった」アンジェだけど…セオリーで言うと、だからこそって展開かな
『プリンセス・プリンシパル』第11話その3。チーム白鳩の終着点はそんなカンジなんだろうけど、政治的な決着はどうなるんだろう?
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年9月17日
コントロールが裏から操作して王国軍のクーデターを起こし、プリンセスに女王になってもらうなら、あらかじめアンジェと入れ替わってもらおうって作戦ってとこか。
『プリンセス・プリンシパル』第11話その4。これならゼルダが「踏み絵」と言ったのも分かる。傀儡として操れるかどうか判断しなきゃならんワケだし。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年9月17日
入れ替わりに気づかないか?とも思うのだけど、プリンセスは元々シャーロットと入れ替わって誰にも気付かれなかったワケだし。最後に原点に戻ると
うーん……こういうことを言うのはアレなんですけど。
この作品、各話の脚本をずっとシリーズ構成の大河内一楼さんが書いてきたのですが、ラスト2話(11話と12話)の脚本だけ檜垣亮さんが書かれているんです。『クロムクロ』とかのシリーズ構成をされてきた人ですね。
檜垣亮さんの脚本が悪いとは言わないんですけど、これまでのこの作品の魅力だった「それまで疑問だったことが最後すっと一本の線につながる意外な展開」がラスト2話には欠けていて、単に派手にドンパチやって、その間に問題が解決しているという“普通の構成”の作品になっちゃったかなぁと思います。正直、ラスト2話が一番面白くなかったというか……面白さのピークが第8話に来ちゃった感ががががが。
【第12話「case24 Fall of the Wall」】
『プリンセス・プリンシパル』最終話視聴。なるほどー、ゼルダと決着つけられなかったし、ノル公に正体がバレたっぽいし。これは2期への引きだな!放送後に「2期決定!」と出るにちがいない!
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年9月24日
→ ブルーレイ&DVD発売決定!
今それ言うの!?随分前から知ってたよ!マジでこれで終わり!?
『プリンセス・プリンシパル』最終話その2。実は先週プリンセスがアンジェを拒絶したのが思った以上にショックで数日眠れなかったくらいなんで、そこからの今週エンタメに徹した大逆転劇はすげえ興奮したのは確かなんだ。ドロシー今まで役立たずと言っててゴメン、でもやっぱりちせが一番頼りになる!
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年9月24日
『プリンセス・プリンシパル』最終話その3。一人命を張った騙し合いをするプリンセス、迫力のカーチェイス、使命より友情をとったちせ、プリンセスが本当に壊したかったのはアンジェの心の壁だったという百合!あとLの復帰!と、見たいものを全部見せてもらったとも言えるんだけどね……うーん。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年9月24日
『プリンセス・プリンシパル』最終話その4。ゼルダのCボールは「アンジェの特権ではない」というライバルポジションだと提示した(AとZだしね)し、ノル公もそうだし、あとやっぱプリンセスの正体を仲間が知らないままだし。「円盤売れたら2期やるよ」ってスタンスなのかも知れないけど消化不良だ
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2017年9月24日
記事冒頭で「書きたくねぇ……」と書いたのは、偏に「この話、完結していないよね?」ということです。
もちろんオリジナル作品でも「続きが観たい」と思わせて終わるアニメはたくさんあるんですけど、この作品の場合は敢えて最終話に伏線らしいものを描いて「続編への引き」にしているのです。例えば、ゼルダをあそこで倒していたら「続編への引き」とは思わないのですが、Cボールを持って逃げたことで「今後の脅威になる」ことが示唆されたワケですし。ノルマンディー公にプリンセスが疑われたまま終わるのも気になりますし。
番組ラジオによると「ブルーレイ&DVDか、スマホゲームのどちらかが大ヒットしたなら続編を作ります!」とのことだったので、「続きが気になるならお金を出してね」という商売上の狙いは分かるんですけど……それらがヒットせずにこのまま終わったら打ち切り最終回みたいなラストだなぁという感想です。
第10話までは文句なしに超楽しんでいた作品ですし、トータルで言えば「傑作」の部類に入れてイイと思うんですけど、続編が作られるかどうかすら分からない現状ではどうもモヤモヤしたままというか……この辺はちょっと別記事にしてじっくり書きますか。
とりあえず、この作品を「1期」とするならば……「1期」のラストで何を描いたかというと、「みんなを隔てている壁を壊したい」と言ってきたプリンセスが「アンジェ(シャーロット)の心の壁も壊したい」と、アンジェに向き直った話だと思うんですね。アンジェ視点から言うと「みんなを、みんなをって言っていないで!私のことも見てよ!」と(笑)。
故に「痴話喧嘩にいろんな人が巻き込まれた最終回」なんて言われているのですが、私としてはそれを「作品の象徴」とも言える“壁”という表現を使って締めくくられたのは良かったと思います。
なんだかんだ、ドロシーがいて、ベアトがいて、ちせが戻ってきて―――と仲間がどんどん集まっていく展開はテンション上がりました。ドロシーはちゃんとみんなのこと考えていたんだなーと思って、グッときました。アンジェの相棒がドロシーで良かった……
――2025年追記――
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