ニンテンドーの新型ゲーム機NX(仮)の正式名称をザ・大胆予想する!



※ この記事は2016年に旧ブログに書かれたものを幾つか手直しして2025年に移行した記事です


 来年3月に発売が予定されている任天堂の新型ゲーム機NX(仮)ですが、9月の東京ゲームショーの時期近辺で「発売時期」「正式名称」「主なソフト」などなどが発表される可能性は十分にあると思います。
 ひょっとしたら……この記事を書き始めているのは8月31日なので、書きあがってアップロードする前に発表される可能性もなくもないのですが。その時はその時です!



 今日はその、NX(仮)の正式名称を予想します!
 「プレイステーション3の後継機」の名称なら、多くの人が「ひょっとして……プレイステーション4になるんじゃないかな!」と予想できたことと思いますが……任天堂の新型ゲーム機は、恐らく「DS」という名称も「Wii」という名称も引き継がないと思います。これで正式名称をピタリと当てることはほぼ不可能でしょう。


 しかし、これはあくまで「予想」です。
 このブログではかつて「ザ・YOSOU」と書いていたのですが、分かりにくいということで「予想」と漢字で書くように変えましたが、あくまで本質的には「ザ・YOSOU」なのです。
 「ザ・YOSOU」の提唱者のたわわちゃんさんは以下のように仰っています。

<以下、引用>
「予想というと普通どれだけ的中するかが大事ですが、『ザ・YOSOU』は極端なことを言えば当たらなくてもいいんです。結果よりもそこに至るまでのロジックを楽しむゲームです。それが知的エンターテイメントと言われるゆえんですね」
</ここまで>


 正式名称を当てるのが目的ではなく、ゲーム機の名称にはどういう意図が込められているかというロジックから考えて、その方向性を分析することで、実際にNX(仮)の正式名称が発表された時に「このゲーム機がどういう意図のゲーム機なのか」が分かるという目論見なのです。

 まぁ、ピタリと当たったらすごいと思いますけどね!
 でも、もしピタリと当たったら内部リークを疑われますよね(笑)。




1.「何か」と対比させる名称
 自分にとっては「物心ついた時には既にあったもの」なので子どもの頃には意図が分かっていませんでしたが、「ファミリーコンピュータ」という名称はとてつもなく絶妙ですよね。


 コンピュータというものはかつてはとてつもなく大型で、軍などで使われるものでした。それが、1970年代くらいから個人用のコンピュータが発売され「マイクロコンピュータ(マイコン)」「パーソナルコンピューター(パソコン)」などと呼ばれていて、「ファミリーコンピュータ」はその時期にそれらと対比されて「コタツにでも入りながら家族でワイワイ遊ぶ姿をイメージ」してその名称が付けられたそうです。

 「パーソナルなコンピュータ」と対比された、「ファミリーのコンピュータ」。


 また、それまでの任天堂が出していたゲーム機は『カラーテレビゲーム15』や『ゲーム&ウォッチ』といったように「ゲーム」というワードが入っています。しかし、「ファミリーコンピュータ」には「ゲーム」というワードは入っていません。
 「家族のためのコンピュータ」という名称には、「子どもが遊ぶためのゲーム機」という側面だけでなく、カセットを入れ替えることで様々なことが出来るよという意図が込められていたんじゃないかと思うのです。「株式取引が出来たファミコントレード」「プログラミングが出来たファミリーベーシック」「ロボットやパワーグローブなどの周辺機器との連動」などなど……ゲーム機の枠を飛び越えた使い方もいくつか提案されていましたもんね。

 「ゲーム」と対比された、「コンピュータ」。

 「ファミリーコンピュータ」という名称は、「子どもが遊ぶゲーム機」の枠を飛び越えて、それでいて「パソコン」とちがって家族で楽しめるものという意図が込められた名称だったのだと思うのです。



 同じように、任天堂のゲーム機で「何かと対比させられている名称」と言えばWiiも分かりやすいと思います。
 奇しくも「パソコン」と「ファミコン」の対比に近いのですが……Wiiが出る前の据置ゲーム機は「プレイステーション2」や「Xbox360」など「大作RPG」や「オンライン対戦ゲーム」など“テレビの前に一人で座ってじっくり遊ぶもの”が主流になっていたところに、「We=私達」という「テレビの前に家族が集まって楽しめるゲーム機」という正反対の方向性の名称が付けられました。

 これに引き続いた「Wii U」が「U=アナタ」で、「家族で楽しめるゲーム機」との対比で再び「一人用のゲーム機」に回帰したようにも思えるし、その割には「Wii」の名前は引き継いでいるなというのがよく分からないのですが……とにかく「Wii」も「Wii U」も、当時の主流と対比された名称を付けられたのは確かだと思います。



 さて、NX(仮)です。
 任天堂の全てのゲーム機が「対比」で付けられているワケではないのですが、NX(仮)に関しては「主流との対比」を意識した名称になるんじゃないのかと私は踏んでいます。

 現在の主流は、「スマートフォン」や「タブレット端末」などのスマートデバイスです。
 任天堂自身ですらスマートデバイス向けのアプリを配信していますが、その目的はそうしたスマートデバイスで任天堂IPに触れた人をゲーム専用機であるNX(仮)に持ってくることです。つまり、「スマートデバイス」ではない「ゲーム専用機」という立ち位置を明確にした名称になるんじゃないのかと思うのです。

 分かりやすいのだと、「ゲーム」というワードが入るとか。
 手軽な「スマホ」と対比させた、「プレミアム」とか「リッチ」とか豪華さを表すワードとか。
 「スマートデバイス」にはないゲーム専用機ならではのメリットで、「ボタン」があることを表すとか。



 これらを全部載せすると……
 NX(仮)の正式名称は、以下のようになります。




 「プレミアム・ボタン・ゲーム」!!

 やべえ、超だせえ……(笑)



2.「ニンテンドー」というワードは入るか?
 ソニーのゲーム機には「プレイステーション」というワードが入り、マイクロソフトのゲーム機には「Xbox」というワードが入るので、「どこが出しているゲーム機か」が分かりやすいです。
 任天堂のゲーム機にはそういう共通のワードがないように思えるかも知れませんが、実はところどころに「ニンテンドー」というワードが入っている機種が多いのです。


 「NINTENDO64」という名称は糸井重里さんが付けたという噂なのですが(これ、昔どこかで「ガセだ」という話を聞いたことがあるんだけどネットで検索しても一向に出てこない……「ガセだ」という話がガセ?)、今思うと「日本名」と「海外名」を統合する意図もあったのかなぁと思います。

 日本では「ファミリーコンピュータ」「スーパーファミコン」という名称で発売されたゲーム機は、海外では「Nintendo Entertainment System(NES)」「Super Nintendo Entertainment System(SNES)」という名称で発売され、現地では「ニンテンドー」「スーパーニンテンドー」と呼ばれていたそうなんですね。日本でいう「ファミコン」みたいな感覚で、海外では「ニンテンドー」と呼ばれていたという。

 それを引き継いだ「NINTENDO64」という名称は、「Xbox」の後継機が「Xbox360」だったことくらいには妥当なものだったのかと思いますし。アメリカでは「64」は「SNES」並に売れましたもんね。子どもの頃は、何故「ファミリーコンピュータ」「スーパーファミコン」の次が「NINTENDO64」なんだろうと思っていましたが、海外基準で考えればそんなに不思議なことではありませんでした。


 海外基準で考えると、任天堂の据置ゲーム機は「Nintendo Entertainment System」→「Super Nintendo Entertainment System」→「NINTENDO64」→「NINTENDO GAMECUBE」と、ゲームキューブまでは全て「ニンテンドー」というワードが入っています。
 一方の携帯ゲーム機はというと……日本でも海外でも「ゲームボーイ」→「ゲームボーイアドバンス」と、「ゲームボーイ」というワードが入っていることで区別されていたのですが。DS以降は「ニンテンドーDS」→「ニンテンドー3DS」と、こちらにも「ニンテンドー」というワードが入るようになりました。逆に、据置機は「Wii」→「Wii U」と、「ニンテンドー」というワードが外れました。


 恐らく「ニンテンドーDS」という名称は、単純な「ゲームボーイ」系列の後継機ではないということと、「二画面」「タッチパネル」という当時としてはあまりに異質なハードに「一発ネタの機種かな?」と思われないために敢えてニンテンドーという看板を背負わせたのかなと思いますし。
  逆に「Wii」は、「任天堂と言えばゲーム」=「ゲームをしない人には関係ない」という障壁を壊すために敢えてニンテンドーという看板を外したのかなと思いますし。



 そう考えていくと、NX(仮)は―――
 スマホ向けアプリなどで「任天堂IPに触れた人」に買ってもらいたいゲーム機なんだから、「このゲーム機を買えば任天堂のゲームが遊べますよ」と分かりやすくゲーム機の名前に「ニンテンドー」というワードを入れてくる可能性は高いんじゃないかと思うのです。

 「1.」で述べたスマホ等との対比という点でも、「ニンテンドー」というワードを入れることで「これはスマホではなくて任天堂のゲーム機なんだ」と分かってもらえるという利点もありますしね。



 ということで、これらを全部載せすると……
 NX(仮)の正式名称は、以下のようになります。




 「プレミアム・ニンテンドー・ボタン・ゲーム」!!

 やっばい……どんどんダサくなっていく……(笑)


3.「略称」から予想する
 例えば、4Gamer.netとかGAME Watchみたいに「たくさんの機種のゲームの話を載せるサイト」の場合、この記事はこの機種の話ですよーと一覧に略称が載っています。「ニンテンドー3DS」のソフトだったら「3DS」、「プレイステーション4」のソフトだったら「PS4」といったカンジに。

 どんなに素敵な正式名称を思いついたとしても、略称が他の機種と被ってしまってはごっちゃになってしまいます。「ニンテンドーPS、略してNPSだ!」と言われても、任天堂の機種なのかソニーの機種なのか分からなくなってしまいますからね。


 ということで、過去に発売されたゲーム機の略称を並べることで、「それらと被らない略称」になると推理の範囲を狭めることが出来るだろうと考えました。全てのゲーム機を網羅することは出来ませんが、一応メジャーなものくらいは……

<据置機>
【第3世代】
FC:ファミリーコンピュータ
NES:Nintendo Entertainment System
MSX:MSX

【第4世代】
PCE:PCエンジン
MD:メガドライブ
SFC:スーパーファミコン
SNES:Super Nintendo Entertainment System
NG:ネオジオ

【第5世代】
3DO:3DO REAL
NCD:ネオジオCD
SS:セガサターン
PS:プレイステーション
VB:バーチャルボーイ
N64:NINTENDO64

【第6世代】
DC:ドリームキャスト
PS2:プレイステーション2
GC:ニンテンドーゲームキューブ
Xbox:Xbox

【第7世代】
X360:Xbox 360
PS3:プレイステーション3
Wii:Wii

【第8世代】
Wii U:Wii U
PS4:プレイステーション4
X One:Xbox One


<携帯機>
【第3世代】
GB:ゲームボーイ
GG:ゲームギア

【第4世代】
NGP:ネオジオポケット
WS:ワンダースワン

【第5世代】
GBA:ゲームボーイアドバンス

【第6世代】
DS:ニンテンドーDS
PSP:PlayStation Portable

【第7世代】
3DS:ニンテンドー3DS
Vita:PlayStation Vita

 略称は統一されているワケではなく、例えばこっちのサイトでは「Vita」、こっちのサイトでは「PSV」と記述されていたりもします。

 この他で、ゲーム関係で多い略称は……

AC:アーケードゲーム
CS:コンシューマーゲーム
PC:パーソナルコンピュータ
VC:バーチャルコンソール、ボイスチャット
VR:バーチャルリアリティ
AR:Augumented Reality(拡張現実)
iOS(アップルのスマートデバイス向けOS)
Android(グーグルのスマートデバイス向けOS)

 それと、「S」を頭文字にしたものはソニー系列の会社「SCE」や「SIE」や、セガの初期ゲーム機である「SG-1000」などなどのシリーズなどたくさんあります。


 重要なのは「頭文字」として、使われていないアルファベットは……と考えると、「B」「E」「H」「I」「J」「K」「L」「O」「Q」「R」「T」「U」「Y」「Z」あたりが狙い目ですかね。「ニンテンドーERO」「ニンテンドーH」「ニンテンドーLO」「ニンテンドーOPPAI」……うーむ、今日も暑い。

 こうして並べてみて思ったんですけど、かつてのゲーム機の名称は「ファミリー」と「コンピュータ」を足して略して「ファミコン」とか、「プレイ」と「ステーション」を足して略して「プレステ」といったカンジに、二つの単語の組み合わせが多かったんですが。最近の傾向としては「DS」「Wii」「Vita」など、これ以上もう略しようもない正式名称を付けられることが多いですね。

 DSの場合は「Dual Screen」の略を既に正式名称にしていて。
 Wiiは「We」から転じた造語。
 Vitaはラテン語で「命」とか「人生」って意味みたいですね。


 NX(仮)がどういうゲーム機になるのかは現時点ではまだ分かりませんが、「スマートデバイス」から「ゲーム機」への誘導と、「携帯ゲーム機」と「据置ゲーム機」の中間のような存在と、「ゲーマー層」も「ファミリー層」も満足させるという狙いを考えていくと……“架け橋”とか“階段”とか“横断歩道”みたいな、本来なら分断されているものをつなぐものみたいな方向性かなぁと予想します。


 それでいて、略称としてあまり使われていない「頭文字」で考えると……
 私が予想するNX(仮)の正式名称は、以下のようになりました!






 「プレミアム・ニンテンドー・ボタン・ゲーム・Over」!!

 あっれ……
 なんか……すっごく縁起の悪い名称になっちゃったな……(笑)



 さてさて。この記事を書いている間に行われた9月1日のニンテンドーダイレクトでNX(仮)の正式名称が発表されたらどうしようかと冷や冷やしていたのですが、ニンテンドーダイレクトでは発表されませんでした。良かった。

 では、いつ発表されるのか?というと……
 今年の東京ゲームショウが9月15日~18日で、PSカンファレンスが9月13日だそうなんで……今月中に発表するのなら9月12日か9月14日ですかね。

 Wii発売直前の2006年9月には9月14日にWii Previewを行って、9月22日~24日に東京ゲームショウが行われて、東京ゲームショウでサードのWiiソフトは試遊できたと思いますし。
 3DS発売後の2011年9月には9月13日に3DSカンファレンスを行って、9月15日~18日に東京ゲームショウが行われて、カンファレンスで発表されたサードの3DSソフト(『モンハン3G』など)が東京ゲームショウで試遊できたと思います。


 しかし、NX(仮)は年末発売ではなく3月発売予定ですし、まだどういう機種になるのかも発表されていない状況ですから、9月12日にそれらを発表してその3日後にもう東京ゲームショウでサードがソフトを展示するというのは考えにくいか。そう考えると、東京ゲームショウに合わせて慌てて発表するのではなく、10月あたりにカンファレンスを行う方が可能性が高い……?

 2007年の秋は東京ゲームショウの時期ではなく、任天堂カンファレンスは10月10日に行われているんですね。翌年3月に始まるWiiウェアの発表、『モンハン3』のWii発売の発表、『Wii Fit』のデモンストレーションなどが行われました。

 NX(仮)の発表も10月上旬あたりかなーと予想しておけば、大概私の予想は外れるので、9月中に発表されるかもと期待して(笑)。NX(仮)の詳細は10月上旬に発表されると私は予想しておきます!



※ 2025年追記:Nintendo Switchの正式発表は10月20日だったみたいです。
 もちろんNX(仮)の正式名称は「Nintendo Switch」だったワケですが……「ニンテンドー」というワードが入る、「もう略しようがない単語」が使われる、「何かと何かの架け橋的な言葉」が使われる等々……ピタリ賞ではなかったものの、発想としてはいい線を行っていた予想になったんじゃないかと思います。

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