<画像はiOS版『バンドリ!ガールズバンドパーティ!』より引用>
※ この記事は2016年に旧ブログに書かれたものを幾つか手直しして2025年に移行した記事です
先週末、友人としていた話。友人に「スト5やってみて、自分、格ゲーに対しての適正なかったかも…」と言われた。友人は(自分の目から見て)かなりゲーム好きだけど、格ゲーはそこまでやりこんではない、という感じ。とりあえず、何で適正ないと思ったのかを聞いてみた。
— 月宮紀柳 (@tsukimiya) 2016年3月22日
ざっと書くと
— 月宮紀柳 (@tsukimiya) 2016年3月22日
・ネット対戦で適正にマッチングが組まれると、ごく一部の上位層以外はだいたい勝率が5割前後になる
・5割負けてると勝っている実感が薄くものすごいストレス
・昔は場所や時間、相手を選ぶことで楽に勝つことできたけどネットが普及し情報格差が少ない&ランクマ人選べない
・5割負けることを許容できない人は格ゲーに対して適正ないのでは?
— 月宮紀柳 (@tsukimiya) 2016年3月22日
って感じ。一定なるほどなーと思った。
ゲームセンターという狭い空間の中だと、そこにいる人より努力して強くなれば勝率は上がり逆なら下がるわけで、オンラインという広すぎる空間で適切なマッチングを行うとどんなに努力しして上手くなってもどんなに下手でも勝率が5割前後に収まるというのは確かに納得いかないという人の気持ちもわかる
— 水原滝松㌠OF PRISMはいいぞ (@taki_mizuhara) 2016年3月22日
スマブラってクラスで一番強いみたいなやつ居たでしょ。ゲーセンの格ゲーも同じ。対戦がオンラインになってある程度強くなったら同じぐらいの相手あてがわれてそういうの無くなっちゃってるんだよな。「お山の大将でいいのに全国クラスの猛者と戦わされて折られるのが辛い」というのは考えてなかった。
— 水原滝松㌠OF PRISMはいいぞ (@taki_mizuhara) 2016年3月23日
自分は『スト5(ストリートファイターV)』はプレイしていませんけど、過去にプレイしていたオンライン対戦のゲームを思い出すに
・「最初は自分の実力に合ったマッチングがされないので連勝か連敗が続く」
→「自分の実力に合ったマッチングになると勝率が5割近辺で収まる」
=「連勝すると明らかに自分より格上の相手と対戦させられてボコボコにされるし、連敗すると明らかに自分より格下の相手と対戦させられて勝ち負けがとんとんくらいになる」
→「飽きる」
という経緯をどれも辿っているので、私もその“友人”さんに似ているように思いました。
例えば『Splatoon』のガチマッチも、「C-」→「C」→「C+」あたりの“ウデマエ”の時はガンガン上のランクに上がれて楽しかったのだけど、「B」くらいになると自分と同じくらいの実力の人との対戦になったので勝率5割くらいの戦いになって、それでも頑張って上手くなろうとした結果「B+」になんとか上がれたのだけどここでは勝率2~3割くらいで再び「B」に落ちて、「B」と「B+」を行ったり来たりしている間にやる気がなくなってしまいました。
ゲームに限らず“競技”というものは「勝者」と「敗者」に分かれるのだから、全ユーザーの勝ち負けを合わせて計算したら勝率は5割になります。
しかし、狭いコミュニティの中では「強い人vs.弱い人」の対戦も起こるので、「勝率9割」の人もいれば「勝率1割」の人もいました。かくいう私だって、今でこそ「ゲームが下手な人」を自称していますが、友達コミュニティの中では「ゲームが上手い方」だったので、どんなゲームも友達相手には「勝率7~8割」でした(なのでハンデを付ける)。
しかし、オンライン対戦で「自分と同じくらいの実力の人との対戦」が組まれるようにマッチングされると、狭いコミュニティの中では「勝率9割」だった人も「勝率5割」くらいになりますし、「勝率1割」だった人も「勝率5割」くらいになるのです。
そして、また厄介なことに……「じゃあ上手くなるぞ!」と猛特訓して上手くなっても、今度はまた「上手くなった自分と同じくらいの実力の人との対戦」がマッチングされるので、結局「勝率5割」くらいになるのです。
どんなに足掻いても私達は「勝率5割」の渦の中から抜け出せないのです。
これは、「そんなゲームはけしからん」ということではなくて。
「勝率5割」に納得できない人はオンライン対戦に向いていないってことなんだろうなと思うのです。なので、その“友人”さんがゲームのせいにするのではなく「自分に適性がない」と表現したのは、人間が出来ていると思いますし頭が良いと思います。
そういう時に「なんだこのゲーム!ふざけんな!」とゲームの方に責任転嫁して文句言っている人がいますもんね。私のことですけどね。
例えば「自分と同じくらいの実力の人との対戦」にはならない、本当にランダムのオンライン対戦ゲームならば楽しいのかというと―――それはそれで大味になっちゃって楽しくないというのは、『Splatoon』のフェスで痛いほど身に染みました。「自分と同じくらいの実力の人との対戦」でないと、圧勝か完敗になってしまってそれはそれでつまらないのです。
そういうこともあってか、現在の『Splatoon』のフェスは3月9日の更新によって「自分と同じくらいの実力の人との対戦」になるように変わったそうです。その結果「今までのフェスで一番楽しかった!」という声が自分のタイムラインでは多かったのですが、中には「今までみたいに何十連勝とか出来なくなったからつまらない」と言っている人もいて―――みんなが納得するシステムにはなかなかならないもんだなぁと思いました。
「何十連勝したい!」という意見は置いておいて……
「勝率5割に納得できない人」でも「自分と同じくらいの実力の人との対戦」になるマッチングシステムを楽しめる方法はないかと考えてみたところ、「勝率5割」をキープするだけでも自分は上手くなっているんだと思わせてくれる要素があるとまた違うのかなぁと思いました。
それこそ『Splatoon』の例で言うと、「ガチマッチ」は勝率5割だと現状の“ウデマエ”を維持することしか出来なくて「上手くなっている」とは思えないのですが、「ナワバリバトル(レギュラーバトル)」は勝率5割でもランクがどんどん上がっていくので、(ゲームを始めたばかりの頃は)勝率5割でもどんどん新しいブキが買えるようになっていって「強くなっている」ように思えましたからね。どっちも勝率5割なのに(笑)。
コップの水が「まだ半分ある」と思えるか「もう半分しかない」と思ってしまうかの違いみたいな話で、「勝率5割」をネガティブではなくポジティブに受け止められる仕様だったらまた違うかも知れないですね。
→「自分の実力に合ったマッチングになると勝率が5割近辺で収まる」
=「連勝すると明らかに自分より格上の相手と対戦させられてボコボコにされるし、連敗すると明らかに自分より格下の相手と対戦させられて勝ち負けがとんとんくらいになる」
→「飽きる」
という経緯をどれも辿っているので、私もその“友人”さんに似ているように思いました。
例えば『Splatoon』のガチマッチも、「C-」→「C」→「C+」あたりの“ウデマエ”の時はガンガン上のランクに上がれて楽しかったのだけど、「B」くらいになると自分と同じくらいの実力の人との対戦になったので勝率5割くらいの戦いになって、それでも頑張って上手くなろうとした結果「B+」になんとか上がれたのだけどここでは勝率2~3割くらいで再び「B」に落ちて、「B」と「B+」を行ったり来たりしている間にやる気がなくなってしまいました。
ゲームに限らず“競技”というものは「勝者」と「敗者」に分かれるのだから、全ユーザーの勝ち負けを合わせて計算したら勝率は5割になります。
しかし、狭いコミュニティの中では「強い人vs.弱い人」の対戦も起こるので、「勝率9割」の人もいれば「勝率1割」の人もいました。かくいう私だって、今でこそ「ゲームが下手な人」を自称していますが、友達コミュニティの中では「ゲームが上手い方」だったので、どんなゲームも友達相手には「勝率7~8割」でした(なのでハンデを付ける)。
しかし、オンライン対戦で「自分と同じくらいの実力の人との対戦」が組まれるようにマッチングされると、狭いコミュニティの中では「勝率9割」だった人も「勝率5割」くらいになりますし、「勝率1割」だった人も「勝率5割」くらいになるのです。
そして、また厄介なことに……「じゃあ上手くなるぞ!」と猛特訓して上手くなっても、今度はまた「上手くなった自分と同じくらいの実力の人との対戦」がマッチングされるので、結局「勝率5割」くらいになるのです。
どんなに足掻いても私達は「勝率5割」の渦の中から抜け出せないのです。
これは、「そんなゲームはけしからん」ということではなくて。
「勝率5割」に納得できない人はオンライン対戦に向いていないってことなんだろうなと思うのです。なので、その“友人”さんがゲームのせいにするのではなく「自分に適性がない」と表現したのは、人間が出来ていると思いますし頭が良いと思います。
そういう時に「なんだこのゲーム!ふざけんな!」とゲームの方に責任転嫁して文句言っている人がいますもんね。私のことですけどね。
例えば「自分と同じくらいの実力の人との対戦」にはならない、本当にランダムのオンライン対戦ゲームならば楽しいのかというと―――それはそれで大味になっちゃって楽しくないというのは、『Splatoon』のフェスで痛いほど身に染みました。「自分と同じくらいの実力の人との対戦」でないと、圧勝か完敗になってしまってそれはそれでつまらないのです。
そういうこともあってか、現在の『Splatoon』のフェスは3月9日の更新によって「自分と同じくらいの実力の人との対戦」になるように変わったそうです。その結果「今までのフェスで一番楽しかった!」という声が自分のタイムラインでは多かったのですが、中には「今までみたいに何十連勝とか出来なくなったからつまらない」と言っている人もいて―――みんなが納得するシステムにはなかなかならないもんだなぁと思いました。
「何十連勝したい!」という意見は置いておいて……
「勝率5割に納得できない人」でも「自分と同じくらいの実力の人との対戦」になるマッチングシステムを楽しめる方法はないかと考えてみたところ、「勝率5割」をキープするだけでも自分は上手くなっているんだと思わせてくれる要素があるとまた違うのかなぁと思いました。
それこそ『Splatoon』の例で言うと、「ガチマッチ」は勝率5割だと現状の“ウデマエ”を維持することしか出来なくて「上手くなっている」とは思えないのですが、「ナワバリバトル(レギュラーバトル)」は勝率5割でもランクがどんどん上がっていくので、(ゲームを始めたばかりの頃は)勝率5割でもどんどん新しいブキが買えるようになっていって「強くなっている」ように思えましたからね。どっちも勝率5割なのに(笑)。
コップの水が「まだ半分ある」と思えるか「もう半分しかない」と思ってしまうかの違いみたいな話で、「勝率5割」をネガティブではなくポジティブに受け止められる仕様だったらまた違うかも知れないですね。
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