「どうしてこんなことをやるのか分からない……」と思われるかも知れませんし、自分でも思わなくもないんですけど。アニメって「リアルタイムに楽しまれる」だけじゃなくて、「作品として残るから何年後でも何十年後でも楽しまれる」側面もあると思うんです。
極端な例だと、『ガンダム』も『エヴァンゲリオン』も自分はリアルタイム放送時に観ていたワケじゃありませんからね。テレビ放送の終了から、何年後・十何年後に観ていたりするのです。
「月額会員は対象作品が全話見放題」というネットサービスもメジャーになっていけば、何年か前の作品でも楽しまれるそういう機会も増えるでしょうし、「リアルタイムに観ていた人の感想」のアーカイヴにも意味があるんじゃないかなぁと思って残していこうと思いました。
<ルール>
・1話から最終話(12話)までの感想ツイートを貼り付け
・“最終話まで観終っている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に最終話までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな
この時点で期待値を上げすぎるのも良くないかもだけど……
『ハナヤマタ』は「『けいおん』以後の女のコ達の青春アニメ」の回答になってくれるかも知れないアニメだと期待している。どちらも、監督・シリーズ構成・キャラデザのメインスタッフが女性陣で固められているという共通点もあるし。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 7月 1
【1組目「シャル・ウィ・ダンス?」】
『ハナヤマタ』第1話視聴。期待を裏切らない見事な出来!
単に女のコと女のコが出会って物語が始まるのではなく、「待ち続けた」なるとハナのシンクロと、「子どもの頃の純粋な想いを大事にしている」なるとハナのシンクロで、物語が始まることが必然だと丁寧に見せる。よさこいって忍者のこと?
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 7月 8
『ハナヤマタ』第1話視聴2。体育座りの際にパンツが見えないようにしっかり手でガードしている、フェチィ女子中学生の描き方と。光と影の映像の美しさと。舞台が江ノ島なアニメはたくさんあるけど、「民家の間を電車が通っていく」独特の江ノ電を演出に使っているとことか、すごいもん見せてもらった
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 7月 8
放送前のPVの時点で「面白そう!」感が全開だったこの作品、放送された第1話も文句なしに大満足の1話でした。
「主人公らしくない関谷なる」と「主人公みたいなハナ」の出会いだけど、なるがハナに惹かれていくのは「自分に似ているところ」を見たからだし。この後も、実はハナもなるのように孤独を抱えて生きていたことをなるが知るシーンが繰り返し描かれていて、だからこそ最終話でなるが「ハナの代わり」に主人公としてチームを引っ張っていけるという。
こう振り返ってみると、丁寧に構成されていることが分かりますねぇ。
ブログ更新していました!
“『けいおん!』の更に向こうへ。『ハナヤマタ』第1話が素晴らしかった!”
http://t.co/NihpPXuAqA
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 7月 10
僕はこの記事を書くために『ハナヤマタ』1話を4回観ることになって、4回とも同じトコで泣いているし、PVでも泣いている。ついでに参考までにチェックした『けいおん!』1期最終回観ても泣いているし、昨日だけで何回アニメ観て泣いてんの。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 7月 10
『ハナヤマタ』の第1話で、なるのパックのジュースをヤヤちゃんがもらうシーン。『けいおん』の2期1話でもあるんだよ(純→梓)。もちろん同じ脚本家。
FOOD理論的には、パックのジュースのストローを共有って結構な信頼感。“吸う”行為が何かを感じさせる。缶やペットボトルではそうでもない
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 7月 15
すっごくイイことを書いていたのに、「パックのジュースを飲む女のコはエロイ」みたいな話になってて。自分でも「何言ってんだコイツは……」と思ってしまいます。ブログ記事の最後に書いた「踏切」の話は、機会があればまた別記事にして書きたいですね。
【2組目「ジェラシー・ローズ」】
『ハナヤマタ』第2話視聴。恐ろしいほどの破壊力を持ったニヤニヤ回だったけど、これ……「和ちゃん視点で描いた『けいおん』」なんだな。この手の部活青春モノの序盤は、急に上手くなられると興ざめで、上手くならないと退屈で―――となっちゃうから、親友視点で描くというのは流石に賢い>続
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 7月 15
『ハナヤマタ』第2話視聴2。変わってしまう親友を見る寂しさを描くのなら、「下手くそだけど必死に練習している主人公」を描くだけでドラマになる。
ハナはハナで孤独を知っているキャラだからそれを放っておけなくて……と、主人公以外のキャラにもしっかり奥行きが出来て物語が深みを増す。磐石。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 7月 15
『ハナヤマタ』の2話で、なるが「友達が部屋に来るから」という理由でPCの履歴消してたけど。ということは……普段遊びにくるヤヤちゃんは、なるのPCの履歴を逐一チェックしているということか。と考えるところまでが百合妄想の基本です。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 7月 19
この手の「初心者が新しいものに出会って練習して上手くなっていく」ガールズものは、この序盤の「まだ下手くそだけど必死に練習している段階」をどう見せるのかが難しいなぁと思います。『けいおん!』なんかも、ここは「せっかく上手くなったのにテスト勉強してたら全部忘れちゃった」みたいなギャグに落としていましたね。
『ハナヤマタ』はここを、「ちっとも上手くない主人公を見つめる“親友”」の視点で描いているので―――むしろ下手くそなことがドラマになるという。上手いですよねぇ。
【3組目「ガールズ・スタイル」】
『ハナヤマタ』第3話視聴。目標設定に、部員集め、顧問探し……と、割とスタンダードな展開になってきたので今週は落ち着いてきたかなぁと思ってたら。後半まさかの「ハナ×ヤヤ」でイチャイチャデート→嫉妬するなるで、ニヤニヤ全開に。でもまぁ、ヤヤが仲間になるのならこういう心理描写が大事よね
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 7月 22
『ハナヤマタ』のなるって「全てにおいて普通で平凡」と言っていたけど、アレは自称であって、「家が居合いの道場」ってだけで全然「どこにでもいる女のコ」じゃなくね?と思わなくもないw
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 7月 22
『ハナヤマタ』の3話。気にしてなかったんだけど、サリーちゃんに相談しにきている女子生徒の一人に「先輩に告白したいんです!」ってコがいて。ここ……中高一貫の女子校だよね……
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 7月 31
言ってしまえば「日常回」なんですけど、海ボーズ兄貴との出会い、「よさこい祭り」への参加、そのために部員集めが必要で、顧問の先生も探さなきゃ……と、「作品全体の目標」を設定して視聴者に見せる回。まぁ、新規に部活作るアニメでは定番の展開ではあるんですけど。
こういう「日常回」で、サラッとハナの家庭事情が匂わされていたりするんですよね。みんながお弁当を食べている時に、ハナだけはサンドウィッチを食べている……これが終盤の伏線になっているという。
【4組目「プリンセス・プリンセス」】
『ハナヤマタ』第4話視聴。脚本も絵も演技も良かったんだけど、クライマックスシーンのBGMの使い方は違くないか!第1話のそれが150億点くらいの出来だったので、それクラスのことをやってくないと「今度はなるがタミを救う」ってのが際立たないと思うんだけど……そこがハナとなるの違いかw
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 7月 29
『ハナヤマタ』第4話その2。ただ、足元のカットでなるとタミを対比させたり、「なるがみんなを救う」という伏線を仕込んだり、基本的にはグッと来る回ではあった。「なる→タミ」に嫉妬するヤヤちゃんが期待通りだったしw 終盤駆け足だったけどタミお姉ちゃんの葛藤も見事にまとまってたしね。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 7月 29
しかし、『ハナヤマタ』観た後に『けいおん!』観たら「オイ、オマエらもうちょっとよく考えて行動しろよ」と言いたくなるだろうな。ムギちゃんなんか何も考えずに軽音部入ってたぞw
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 7月 29
もう書いてもイイ時期だと思ったので書くけど。
『ハナヤマタ』の第1話で、なるが「踏切の向こう側」に憧れたのに対して。4話のタミお姉ちゃんは「踏切のこちら側」に憧れを持っている―――という演出がすごく好き。そして、このアニメ作っている人はどんだけ踏切好きなの?と言いたくなるw
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 8月 3
4話は初見だと、ちょっと辛口な感想でしたね。
なるがタミを救うシーンのBGMがほんわかしているというか、ドキドキ感がないなぁと思って、割と「もったいない!」という感想になっているんですが。2回目を観た時はそんなに気になりませんでした(笑)。
ちなみに第1話では「なるが走ってハナを追いかける」シーンがありましたが、この第4話だと「タミが走ってなるから逃げる」シーンがありますよね。こんな風に「走る」シーンが各キャラに用意されていたのには、最終話まで気付いていませんでした。
【5組目「ファースト・ステップ」】
『ハナヤマタ』第5話視聴。素晴らしい最終回だった!なるの口から「自分達が主役の物語を作れたら」という言葉が出たので、第1話と対となってキレイにまとまった!このまま終わると『ハナヤタ』だけどw
ヤヤ→タミの空気の微妙さとか、『けいおん』がすっ飛ばしたところを描くのは好感持てるなぁ。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 8月 5
『ハナヤマタ』第5話その2。このアニメはキャラによってキャラの見えている部分が違うことを描いている。今週「タミから見たなる」の話を聞いて、そんな一面があることを知らなかったヤヤがなるの成長を知ったみたいな話で。
んで、ハナの弱さを知っているのは今のところなるだけなんだよね。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 8月 5
「湘南よさこい祭り」に行く回。
実はこの時点でサリー先生の苗字が「常盤」って出ているんですよね。勘が良ければ、この時点で姉妹という設定に気付いて……というのは、流石にムチャである(笑)。
「人前で踊る」ことにまだ消極的だったなるが前向きになり、チームとして結束し始めてきた頃ですね。
【6組目「トライ・トライ・トライ」】
『ハナヤマタ』第6話視聴。この曲、多美お姉ちゃん(=おっとりおっぱい)が作ったものなのか!ムギちゃんも大概だったが、多美お姉ちゃんもチートスペックよの。
『けいおん!』では劇場版までやらなかった教室内のライブをここでやるってのは、こちらは学校外に向かう作品だからで、違いが面白い。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 8月 12
『ハナヤマタ』第6話その2。なるが少しずつみんなを引っ張り始めて、ハナの頑張りにサリーちゃんが応えて、ヤヤちゃんは失意の展開か。日常描写もしっかり描けて、それぞれのキャラが立ってきているので、どんどん目が離せなくなってきた。
なるパパは映すけど、なるママの顔は映さないのは何故?
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 8月 12
つか、『ハナヤマタ』なる家の構成って……
父56歳、母39歳、娘14歳―――両親の年齢差が17歳か!
なるが生まれた時、父は42歳、母は25歳。
俺達にもまだ希望はあるぞ!!
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 8月 12
希望はあるぞ!
なるママの顔は最後まで映されませんでしたねぇ。何故だかこのアニメ、ハナ以外のキャラの「母親の存在」は描かれないようになっているんですよね。「父親の存在」は、なるもヤヤもタミも描かれているのに。これには何か理由があるのか……
【7組目「ガール・アイデンティティー」】
『ハナヤマタ』第7話視聴!お見事!力技で泣かされまくった。
青春は決して楽しいことばかりじゃないし、なるは主人公らしくもなければ王子様にもなれない。第1話でハナが華麗になるを救ったようには、なるはヤヤちゃんを救えない。それでも泥臭く、不恰好でも「傍にいたい」という気持ちを貫く>続
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 8月 19
『ハナヤマタ』第7話その2。この物語は、よさこいに出会えて変われた関谷なるが、変われる前は「憧れるだけの存在」だった人達を救っていく話だ―――というのは4話の時点で提示されていたけど、そんなに格好良くはいかないってのが素晴らしく良かった。そうなんだよ。なるはダサくて良いんだよ、と
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 8月 19
ヤヤが走る回。
この回、すげー好きな回です。言ってしまえば、「なるがヤヤを救って仲間に引き込む」展開なんですけど、最後ヤヤが泣き出しそうなタイミングでなるが先に泣いちゃうんです。「オマエが泣くんかい!」とツッコミたくなるのだけど、ヤヤはそこで微笑んで、この二人がここまでに歩んできた道を感じさせるという。「どうしようもないなるの存在」が、これまでにも何度もヤヤを救ってきたんだ―――と思わせてくれるこのシーンが、すごく好きなのです。
ちょっと息切れしがちな7話目にこういう展開を持ってこられるのは大きいですよねー。
【8組目「ミッション・イベント」】
『ハナヤマタ』第8話視聴。吉田玲子脚本で、満を辞して姉妹が出てきたぞーー!!!
「残り話数少ないのに5人目が入っても描写不足にならないか?」と思ってたのだけど、こういうことか。その設定を見せるだけで一気に彼女のバックボーンが見える上手い展開。しかし、唯憂姉妹とは随分な差だよね……
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 8月 26
『ハナヤマタ』第8話その2。しかし、歌なし踊りのみの「よさこい」って、アニメだとものすげー地味な題材よね……なるはトラウマ発動、ハナは体調不良か?このまま失敗で終わると「よさこい祭」でリベンジ、リカバリー出来たらマチを振り向かせられるってことか。どっちの展開でも面白くなりそう。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 8月 26
『ハナヤマタ』観て、『けいおん!』が練習シーンを描かなかったことってちゃんと理由があったんだなとようやく分かった。
特に最初のライブシーンは「コイツら本当に演奏できるのか?できるのか?できるのか?……できたああああああ!」というカタルシスがあったもんな。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 8月 28
ちょっと補足。
『けいおん!』の2~5話は意図的に練習シーンを見せないようにしていて(5話でチラッと見せられるところはあんまり上手くない)、だからこそ6話の最初のライブシーンで「コイツら!こんなに上手いのか!」と驚くことが出来たのだけど。
『ハナヤマタ』は練習シーンをきっちり描くので、「どういうことをやるのか」「彼女らの実力がどれくらいなのか」を視聴者が分かってしまっているのです。んで、最初のステージのシーンを見ると視聴者は「あんなに練習したのに実力が出せていないじゃないか……」と思えてしまう。最終話のステージはそうではなかったので、これは意図的に「最初のステージはイマイチな結果に終わった」と見せるためだったのだと思います。歌がないと寂しいですしねぇ。
【9組目「シスター・コンプレックス」】
『ハナヤマタ』第9話視聴。唐突に踏切が降りてくる演出は流石にどうかと思うw
でもまぁ、今週は「これぞハナヤマタ!」と言うべき見事な回だった。勢いで全部解決させすぎなところはあるけど、タミ回での「マチ→タミ」の描写があったからこそ、それが裏返って今週の強引さも納得できた。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 9月 2
マチが走る回。走る作画がすごいのです。
しかし、この回の「マチを追いかけるタミ」は、4話の「タミを追いかけるなる」をなぞっているんですね。そして、抱きついた勢いでずっこけたなると違って、タミお姉ちゃんはしっかりとマチを押さえているという(笑)。
「終盤は駆け足展開」だったのは否めないのだけど、序盤のこうした積み重ねを活かして終盤が描写不足でも許せるようにしてあったとは思います。
【10組目「オンセン・ガッシュク」】
『ハナヤマタ』第10話視聴。脚パタパタからの「私のこと先輩って呼んでもイイですよ」のヤヤ!すげえ可愛かった!ていうか、ヤヤちゃん結構チョロイよね……ハナの時も多美の時もあっさり落ちたし。
さて、とうとうハナがメインの話になるのか。家庭事情は思ったほどシリアスじゃなかったけど……
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 9月 9
『ハナヤマタ』第10話その2。メインキャラの人数が増えた分、一画面に5~6人が収まると作画がちょっとキツそうね……こう考えると『けいおん』って凄かったんだと思う。ステージシーンの地味さもそうだったけど、『けいおん』系の作品って作るのがホント大変だったんだなと実感させられる。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 9月 9
マチが仲間になって「ハナヤマタ」としてチームになっていく回。ヤヤが真っ先に衝突するけど、あっさり落ちてデレ化するのがヤヤちゃんです。可愛い。にしても、5人がチームだった期間、短いな!
【11組目「スマイル・イズ・フラワー」】
『ハナヤマタ』第11話視聴。ド 号 泣 し た わ!!
愚直なまでにまっすぐでど真ん中な青春ストーリーだったのだけど、ここまでの積み重ねの丁寧さがあったからこそ「お決まりの展開」とは言いたくないパワーがあった。弁当の伏線も上手かったけど、“歌詞”をこう使ってくるのか!>続
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 9月 16
『ハナヤマタ』第11話2。数週前のステージシーンは正直すげえ地味だった。同じ曲なのに歌がないから、「OPの劣化版」みたいになっていた
それがここでようやく歌が入ったのだけど、「この歌を入れたハナはもういない」ことで、OPは「5人が揃っていた一瞬の輝き」を切り取った曲だったと分かる
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 9月 16
『ハナヤマタ』第11話3。ハナが作ったよさこい部にハナはもういない。ハナのいないよさこい部のなんと静かなこと!でも、ハナの残した歌声が響き、4人が立ち上がる姿は本当に美しかった。ハナが築き上げたものは、確かに残っているんだ―――
ここからの展開に言いたいこともあるが、それは次週
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 9月 16
↓にも書きましたけど、この時点で「ま、戻ってくるんだろうな」とは思っていました。思ってはいたけど、そこは気付かないフリをして全力で作品を楽しむのは大人の姿勢なのです!
でも、ホント……完成した曲がOPと一緒なのだけど、それを歌っているハナはもういなくて。OPは「5人としての思い出」の曲で、それを聴いた4人が「ハナの分も……!」と前に向かう構成は本当に見事でした。なるが、ハナがいなくてもチームを引っ張る存在に成長したのも見られたし。
【12組目「ハナヤマタ」】
『ハナヤマタ』最終話視聴。身も蓋もない話だけど……Vita版のストーリーが「アニメの後の話」と予告されていて、そこに思いっきりハナがいるんだから、ハナがアメリカに帰るという先週の時点で「ま、戻ってくるんだろうな」と分かりきった展開だった。だから、散々文句を言うつもりだったけど…
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 9月 23
『ハナヤマタ』最終話その2。「文句を言うつもりだった自分」を黙らせるくらい、ハナが走ってくるシーンが素晴らしかった。思えば、なるもタミもヤヤもマチも走っていた。このアニメは「走る」ことが重要で、最終話にしてようやくハナが「仲間に」なれたんだ…そして、5人verの花雪!参りました!
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 9月 23
『ハナヤマタ』最終話その3。最終話の観客に今までのキャラ集合はベタな展開ではあるし、肉球の3人は来るだろうとは思っていたけど……まさか第1話のおまわりさんまで来るとは!しかも今回もまた踏切!今度はちゃんと走って渡る!どんだけ踏切好きなの、このスタッフは!(江ノ島舞台だとそうなるか
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 9月 23
『ハナヤマタ』最終話その4。「物語の主人公にはなれなかった関谷なる」が、ハナと出会い、よさこい部を作り、ハナと別れ、ハナの代わりにちゃんとチームを引っ張る。そして、EDの最後に閉じられる本で「このアニメは物語だった」と締めくくられる。「関谷なるが物語の主人公になった」美しいラスト
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 9月 23
11話の時点では文句を言う気満々だったのだけど……実際に最終話を見たら、そんな文句が吹き飛んだくらい素晴らしい最終話でした。
第1話から続いた「主人公にはなれなかった関谷なる」が、とうとう主人公になり。
5人がようやく真の意味で「仲間」になった―――からの、チーム「ハナヤマタ」ver.の『花雪』!&5人での「まんがタイムきららフォワード」のTVCM!まさか、TVCMに感動させられるアニメが現れるとは……!
5話で「観てくれている人みんなが笑顔になれる舞台が出来たら……」と言っていたハナの言葉通り、全員集合で舞台を見て、そしてみんな笑顔になる。お見事。
感動して泣きまくったり、デレ化するヤヤちゃんにトキめいたり、「友情っていいなぁ」と思わせてくれたり、この作品を観て色んなことがありました。丁寧に丁寧に作られた作品だからこそ、どの方向にも「力」があった作品だったと思います。もう『けいおん!』の幻影には縛られない。アニメはもっともっと前進しているんだと思わせてくれました。楽しかった、ありがとう!
と、締めくくりたかったんですけど……
この作品の「踏切」演出について、深く語りたくなったので機会があればまた『ハナヤマタ』の記事を書くかも知れません。書くとしたら来月でしょうけど、その時にはここにまた追記させていただきます。
コメント
コメントを投稿