『けいおん!』の唯が黒タイツを履いている理由を考える

※ この記事は2010年に旧ブログに書かれたものを幾つか手直しして2025年に移行した記事です

※ この記事はアニメ版1期『けいおん!』全14話及び、2期『けいおん!!』の6話「梅雨!」までのネタバレと、原作コミックス3巻までのネタバレを含みます。閲覧にはご注意下さい。


 今回の記事は、2期6話「梅雨!」までのネタバレを含みます。


 すごく…二度手間な気がする……けど、まあイイか。
 以前の記事で「唯の黒タイツ」についてチラッと触れたこともあって、コメント欄やTwitterで、『けいおん』をアニメ2期から観始めた人や『けいおん』を観たことがない人から「どうして唯だけ黒タイツを履いているんですか?」という質問を頂きました。教えてgooか、俺は。


 アニメを1期から観ている自分としては「唯=黒タイツ」のイメージが1年前からあるから別に不思議とも何とも思っていなかったのですが……なるほど確かに、2期1話のクラス替え発表のシーンなんか見ると、沢山の女生徒の姿が描かれているのにも関わらず黒タイツを履いているのは唯だけという。これは「何か理由があるの?」と思ってしまうかもですね。



 唯が黒タイツを履いているのは、憂がクンカクンカするためです。

 ウソです。
 軽い冗談です。憂はそんなことをするコではありません。少なくともアニメ版では。
 原作漫画版ではしててもおかしくないと思うけどな!

(関連記事:唯憂姉妹なら、ぶっちゃけ口移しくらい余裕だよね!




 まー、一番の理由は“主人公特権のキャラクターデザイン”でしょう。
 『スラムダンク』の桜木花道の髪が赤い理由、とかと一緒なんだと思います。

 桜木の髪が赤い理由についても、連載中に様々な憶測・考察がなされましたが本編では最後まで明かされませんでした。「桜木花道の髪が赤い」のではなく、「髪が赤いのが桜木花道」なんですよ。キャラクターデザインの基本として、主人公に目立つ特徴をつけるみたいな話なんだと思います。





 1期のブルーレイ1巻&5巻&7巻の絵を見ると分かるように、『けいおん』アニメのキャラって靴下の色まで決まっているんですよ。
 
・唯……黒タイツ+上履きは青 ※ 夏場(梅雨明け後)は、黒ソックスになります
・澪……黒ソックス+上履きは青
・律……白ソックス+上履きは青
・ムギ……白ソックス+上履きは青 ※ 他のキャラに比べて若干脚が太い&色も白い
・梓……黒ソックス+上履きは赤 ※ 他のキャラに比べて若干脚が細い


 靴下の長さは状況によって違う気がします。
 要は脚だけの描写で誰だか分かるようにデザインされているという。
 もちろん、「脚の描写にこだわって」という意図もあるんでしょうけどね。黒タイツフェチやぷよももフェチとかのニーズに応えるために!ムギちゃんのムチムチした太ももはエロイすなぁ。

 これは別に脚だけの話ではなく、律っちゃんだけ制服の着こなしがだらしないとか、唯の部屋着に変な文字が描かれているとか、後ろ髪の長さ&色だけでキャラが識別できるようになっているとか、それぞれのキャラにイメージカラーが設定されているとか……“キャラクター”に特徴を付けていった結果として、唯の黒タイツなんだと思います。





 ちなみに、原作初期の唯は黒タイツを履いていません。



 ほら、素足。
 表紙を1枚めくった後のカラー絵は黒タイツを履いているんですけど(笑)、本編ではしばらく黒タイツを履いていません。そもそも原作は4コマ漫画なので、脚が映るシーンがあまりないというのもありますし、脚でそこまで個性を表現する必要もなかったのかもですね。

 唯が本編で最初に黒タイツを履いたのは、恐らく1年目の初詣の回。
 ただ、これは私服なので……制服+黒タイツだと、2年目の文化祭の回だと思われます。2巻87ページ。ただ、86ページでは素足だし、後夜祭のシーンでも素足なんですよね……風邪をひいた唯のために、誰かが履かせたのか?

 とすると、唯の黒タイツは防寒のためと言えるのかも知れません(笑)。

 んで、この回以降(アニメの時間軸で言えば1期13話以降)、唯は黒タイツを履き続けることになります。ちょうどアニメ制作が始まったかどうかの頃でしょう。どちらが先かは分かりませんが、なので、アニメの唯は1期1話から黒タイツを履いているという。




○ 何故、唯は黒タイツを貫き通すのか?
 と、いう結論で締めくくるのも夢がない話なので……
 キャラクターデザイン上の理由だけでなく、キャラクターである唯が毎日黒タイツを履き続けている理由を考えようかなと思います。


 「スカートめくれても平気だし。転んでも……」

 これは2期6話で、スカートの下にジャージを着ていてさわちゃんに怒られた時の唯の言い訳。
 自分は結構これが唯の本音なんじゃないかなって思うのです。


 だってほら、唯ってしょっちゅう転んでいるし。
 その迂闊さを自分で自覚していうからこそ、パンチラガード的な意味もあって黒タイツを履いているのかなと思うのです。


 しかしコレは意見が分かれそうなところ。
 黒タイツ好きの人からすれば、黒タイツ越しのパンチラだって「パンチラ」として「1点は1点」なんじゃないかなと思うんですよ。自分も「むしろお宝感が増すな」と思います。もしパンチラガード的な意味を込めて黒タイツを履いているのなら、唯!それはむしろ逆効果だぞ!逆にエロイ!

 とは言ったものの、「パンツそのまま見える」よりかは「黒タイツ越しに見える」方がダメージは少ないと思う女子もいるとは思いますし、黒タイツ好きではない男性からは「唯は黒タイツなんか履いて勿体ない!」という声もありますし。

 何を持ってエロと思うか、が人それぞれ違うから難しいところですよね。
 「エロく見られたくないからコレで防ごう」から逆にフェティシズムが生まれる、みたいな話。


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